Opening Keynote【CAGC2024】

本セッションでは、サイバーエージェント 常務執行役員 浮田 光樹よりご挨拶と本カンファレンスについてご案内いたします。
その後、基調講演として、クリエイティブ領域・エンジニア領域を代表して、竹田・山田の2名から、サイバーエージェント ゲーム・エンターテイメント事業部のクリエイティブ組織・エンジニア組織、それぞれのこれまでとこれからについてお話させていただきます。

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Transcript

1. Opening Keynote ゲーム・エンターテイメント事業部（SGE） 浮田 光樹 サイバーエージェント 常務執行役員 竹田 彰吾 SGE 主席クリエイター 山田 元基 SGE技術統括本部 本部長
3. 3 子会社制をとっており、 ゲーム・エンターテイメント事業に 携わる9社の子会社が 所属しています。 ゲーム・エンターテイメント事業部（SGE） CyberAgent Game & Entertainment
4. CAGC2024 について 4 ENGINEER:A ENGINEER:B CREATOR:C セッション トラック ハッシュタグ 31 #cagc2024 sessions
5. 基調講演 5 『クリエイター組織のこれまでとこれから』 SGE 主席クリエイター 竹田 彰吾 『エンジニア組織のこれまでとこれから』 SGE技術統括本部 本部長 山田 元基
6. クリエイティブ組織のこれまでとこれから 6
7. 7 竹田 彰吾 サイバーエージェント 主席クリエイター ゲーム・エンターテイメント事業部（SGE） クリエイティブ統括 株式会社サイバーエージェント 入社 株式会社アプリボット 取締役 就任 株式会社サイバーエージェント ゲーム・エンターテイメント事業部（SGE） クリエイティブ統括就任（現任） 株式会社アプリボット 常務取締役 就任（現任） 株式会社サイバーエージェント 主席クリエイター 就任（現任） 2010 2011 2015 2020 2022 経歴 自己紹介
8. クリエイティブ組織のVISION 8
9. 「クリエイティブで勝負する」 9 「テクノロジーとクリエイティブで突き抜ける」 「世界レベルのクオリティで市場を牽引する」 サイバーエージェントのMission Statement サイバーエージェントのクリエイティブ組織のVision ゲーム・エンターテイメント事業部（SGE）のMission 『サイバーエージェントはクリエイティブに大きく投資する会社』
10. 10 1. SGE事業部のクリエイティブがグローバル市場No.1である状態 2. 多種多様なジャンルで最高クオリティを実現する 3. 長期で成長し続ける運用を実現できる生産力 ゲーム・エンタメ事業部（SGE）クリエイティブ組織Vision 世界レベルのクリエイティブを 安定して生み出し続ける組織に
11. クリエイティブ組織でやってきたこと 11
12. 12 「各社力で個性を磨きつつ、全社力で組織の地盤を強化し、 市場の変化と成長速度に耐えうる組織力をつけてきた」 1. 変化に強く成長し続ける組織地盤の構築 a. 「ユニオン制」の導入と運用 b. 経営に参画するクリエイターの増加 c. 自らの組織を自らで作る文化 2. 全社でしか出来ない組織的な技術投資で武器の研磨 a. 「クリエイティブラボ」での市場の未来を牽引する技術研究（UIUX Lab/3D Lab） b. 「コアクリエイティブ本部」によるプロダクトの上流設計の強度上げ c. 「GO（グローバルアウトソースDiv）」による海外拠点設立とコストメリットの最大化 d. 「TA戦略室」の設立で開発・運用ワークフローの大幅な進化 ゲーム・エンタメ事業部（SGE）クリエイティブ組織でやってきたこと
13. 13 ①ユニオン制の導入・運用（職能連携・技術研鑽） 1. 変化に強く成長し続ける組織地盤の構築 職能毎の会社・事業を超えた連合 勉強会や技術共有、組織活性化など、幅広く技術研鑽、連携のため社員自ら学ぶ場を作る （デザインユニオン/3Dユニオン/シナリオユニオン/アートユニオン…etc） ③自らの組織を自らで作る文化（自走組織） 技術共有、活性化に加え、採用や育成もクリエイター自ら戦略立案から実行まで担当 社員一人一人が全社課題に向き合い、自ら決めて実行していく組織に ②経営に参画するクリエイターの増加（経営視点） 現在ゲーム・エンターテイメント事業部のクリエイティブ関連役員は5名（執行役員含む） その他にも経営ボードや、各事業の幹部にクリエイターが多数入っている
14. 14 ①クリエイティブラボでの市場の未来を牽引する技術研究 ２. 全社でしか出来ない組織的な技術投資で武器の研磨 UIUX Lab 組織のUIUXのレベルを市場最高レベルに 引き上げるための技術研究や組織施策を実行 ・クオリティスコアでの対市場評価とノウハウ展開 ・プロダクトのクオリティレビューとサポート ・アビリティレポートの運用と分析による育成
15. ①クリエイティブラボでの市場の未来を牽引する技術研究 3D FU-TECH Lab 3D開発のハードルと参入コストを落とし、 独自の真似できない技術を確立する目的で設立 ・次世代セルルックシェーディング基盤の開発 ・AIを導入してのワークフロー変革検証 ２. 全社でしか出来ない組織的な技術投資で武器の研磨
16. 16 ②コアクリエイティブ本部によるプロダクトの上流設計ドライブ コアクリエイティブ本部 複数タイトルのクリエイティブコンセプトの 方針決定を少人数で実行 高度開発の初期設計をサポートする目的で設立 ・コンセプト制作/技術検証/ワークフローの整備 ・事業規模と開発難易度に応じた開発方針の整理 ・外部パートナーとのコーディネート提案 CPU コンセプトワークと クリエイティブディレクションに特化 Draw X Studio 高度なイラストの制作に特化 制作のフォロー コアクリ内のスタジオ ２. 全社でしか出来ない組織的な技術投資で武器の研磨
17. ②コアクリエイティブ本部によるプロダクトの上流設計ドライブ 開発の上流設計サポート 制作サポート 17 研究ノウハウの展開 連携 ２. 全社でしか出来ない組織的な技術投資で武器の研磨
18. 18 ③GOによる海外拠点設立とコストメリットの最大化 GO（グローバルアウトソースDiv） オフショア開発による、クオリティ含めたコストメリット最大化 ・海外スタジオの設立とラインの育成 ・海外パートナーとのネットワーク化による制作費用削減 ④TA戦略室の設立と開発・運用ワークフローの大幅な圧縮 エンジニア組織、クリエイター組織と並列で2023年に組成 テクニカルアーティストの新卒採用開始や、全社での育成注力で開発全体のワークフローの進化を目指す ２. 全社でしか出来ない組織的な技術投資で武器の研磨
19. 市場の現況や課題感 19
20. 20 「高度かつ多彩な表現力と開発ワークフローの革新と 　クリエイターの領域を超える進化が同時に求められる時代へ」 1. デバイス領域の境界線が無くなってきているため、より高いプロダクトクオリティを 求められるが、モバイルにおいてのTOPラインはほぼ飽和状態になってきている 2. 開発コストの高騰により、事業成立難易度が上がり続けている 3. AIやツールの進化により大幅にワークフローが変貌しつつあるため、 オペレーション作業の淘汰とディレクション人材の需要が一気に高まる 4. スキルセットのオープン化でマルチクリエーターが増加し、 クリエイターの事業へのインパクト向上と、貢献の形の多角化の必要性が高まっている 市場の現況や課題感
21. クリエイティブ組織のこれから 21
22. 世界レベルの品質を目指す技術投資と 開発コストの構造変革への投資に加え、 クリエイターのスキル領域の進化・変革を目指す 22 1. 市場の未来を予測した表現力/開発効率化への技術投資の加速 2. コストの肥大化による事業/組織リスクを最小限にするアプローチの強化 3. プロダクトクオリティへの貢献度引き上げを狙ったスキル領域の拡大 4. AIや最新技術の進化に伴う人材育成とスキルポートフォリオの変革 5. 引き続き時代の変化に対応できる粘り強い組織の基盤は地道に強化 ゲーム・エンタメ事業部（SGE）クリエイティブ組織のこれから 継続 継続 新規 新規 継続
23. 23 UIUX Lab UI技術研究・分析/ プロダクト課題解決 3D Lab 3D技術研究・分析/ エンジニア連携 CPU コンセプトワーク/ ディレクション 表現領域への技術投資 コスト構造改革 3D GO AI戦略本部 AI・最新ツール導入/ワークフロー圧縮 ノウハウを集約して 各PJヘ再分配していく 内外のコストを最適化し 開発費と期間を圧縮する スキル領域の進化・変革 プロダクトや事業への インパクト最大化を実現する ゲーム・エンタメ事業部（SGE）クリエイティブ組織のこれから テクニカル 拡張 TAリスキリング/ 技術領域ストレッチ ディレクション拡張 ディレクション能力開発/ マルチクリエイターの育成 サイエンス 拡張 戦略設計力強化/ 分析・提案力強化 継続 高度なイラストの制作 継続 Draw X Studio 新規 海外アウトソース/コストメリット最大化
24. 24 1. SGE事業部のクリエイティブがグローバル市場No.1である状態 2. 多種多様なジャンルで最高クオリティを実現する 3. 長期で成長し続ける運用を実現できる生産力 ゲーム・エンタメ事業部（SGE）クリエイティブ組織Vision 世界レベルのクリエイティブを 安定して生み出し続ける組織に
25. エンジニア組織のこれまでとこれから 25
26. 26 自己紹介 山田 元基 サイバーエージェント CTO統括室 室長 SGE技術統括本部 本部長 株式会社サイバーエージェント 入社 Ameba事業本部モバイルゲームDiv/ソシャールゲームDiv 技術責任者 株式会社QualiArts 設立 株式会社QualiArts 取締役 就任 株式会社サイバーエージェント CTO統括室 室長（現任） SGE技術統括本部 本部長（現任） 2008 2014 2016 2020 2023 経歴
27. エンジニア組織のVISIONと技術戦略 27
28. 28 技術のサイバーエージェント CROSS THE BORDER 戦略 世界に誇れるSGE開発力を追及する サイバーエージェントの技術組織の目指すところ ゲーム・エンターテイメント事業部（SGE）のエンジニア組織Vision ゲーム・エンターテイメント事業部（SGE）の技術戦略
29. ゲーム・エンタメ事業部（SGE）のエンジニア組織Vision 1. グローバル市場No.1のプロダクトを生み出す技術力がある 2. 開発基盤を揃えてプロダクトの開発生産性を高める 3. 成長機会を増やして優秀なエンジニアが育つ組織にする 世界に誇れるSGE開発力を追及する
30. CROSS THE BORDER 戦略 を飛び越えて成長と成果を実現する ゲーム・エンタメ事業部（SGE）の技術戦略 あらゆる境界 チーム 職種 常識 文化 経験 技術 グローバル 個人の限界
31. 開発基盤の強化 開発プロセスの 最適化 成長機会の提供 「各社の境界を超える事で開発力を高められる」3つのポイントに注力 ゲーム・エンタメ事業部（SGE）の技術戦略 CROSS THE BORDER 戦略
32. ゲーム開発を支援する43個の基盤を開発・各社に提供 GUIで行うことのできる 汎用的な スクリプトエンジン Unityでアセットを動的に 配信する AssetBundleの配信基盤 UnityのTimeline上で UIアニメーションを 作成するツール 開発基盤の強化
33. 「NOVA Shader」 UnityのParticle System用 エフェクトシェーダ 9つのOSS公開による開発者コミュニティ貢献 社内研修用の書籍 「Unity パフォーマンスチューニング バイブル」の公開 開発基盤の強化
34. コア技術本部（コアテク）の設立による開発組織の強化 各社 横軸 組織 基盤の提供 プロジェクトに 特化したサポート 開発基盤の強化
35. 自動テストを行うための 基盤整備 自動テストによるQAの効率化 各プロダクトの パフォーマンス向上 パフォーマンスチューニング 開発初期のリソース設計や ワークフローの整備 初期設計 次世代セルシェーディング基 盤の開発 グラフィックス SGEのゲームセキュリティの 底上げ チート対策 開発効率や品質を大幅に 向上できるものを基盤化 共通基盤 各社のAIに関する 課題解決 AIによる開発効率や品質の向上 コア技術本部（コアテク）の取り組み 開発基盤の強化
36. 開発プロセスの最適化 α版 Smoogie ゲーム開発がスムーズに進むための 開発サポートチーム 企画 プロトタイプ すげナレ ゲーム開発のナレッジデータベース 新規開発をスムーズに進めるための組織横断サポート リリース β版 CBT
37. 成長機会の提供 各社の技術戦略を発表・議論する 「SGE TechNext会議」
38. エンジニアが組織課題に向き合う 「CROSS THE BORDER!会議」 成長機会の提供
39. グラフィックス 未踏開発 QA 新規開発サポート 開発効率化 テクニカル アーティスト エンジニアリング マネージャー 新卒 オンボーディング 技術広報 技術戦略を推進する技術分科会「TECギルド」 成長機会の提供
40. 技術スキル習得、自己学習のサポート 必要な技術を SGE他社で習得できる 「技術留学制度」 技術留学 技術書イベントの補助 CA.Unity 勉強会登壇サポート 成長機会の提供
41. エンジニア組織のこれから 41
42. 1. グローバル市場No.1のプロダクトを生み出すための技術チャレンジ 2. 先進的なツールとプロセスを導入して開発力を強化 3. 自分たちの組織は自分たちで創るエンジニア文化 ゲーム・エンタメ事業部（SGE）の技術組織のこれから どんな事業にも対応できる 変化対応力を持つ技術組織へ