熊本県「ともに未来を創るワーキンググループ」発表資料

2024年6月12日
熊本県「ともに未来を創るワーキンググループ」発表資料

今こそ渋滞解消！
良い血流を都市圏・全県へ

Transcript

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2. 熊本の移動に関する大きな課題は熊本都市圏における渋滞の問題です 3۽ຊ๺όΠύε
   ຑੜా 増える道路交通に対して、 私たちは道路を増やす、道路を広げるという取り組みでそれを解決しようとしました。 しかし、実態として都市圏の交通状況というのは改善をしていません。 熊本東バイパスはバイパスの役目を果たしているでしょうか。市の東と中央を塞ぐ堰のようです。 北バイパスは30年かけて開通しましたが、 すでに麻生田をはじめ、開通した先で渋滞を生み出しています。
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   ࠇੴ 道路を作れば渋滞は解消するのか 道路は作るとそこに車が流れ込みます。 道路を作れば作るほど、車による移動の需要を引き出すため、さらなる渋滞を生み出します。 道路ができてもできても渋滞は変わらない。 県民は渋滞を「解決しないもの」と諦め、日々車の列を作っています。 道路を作っても作らなくても渋滞するなら、もう諦めるしかないのでしょうか。
4. 合志市の移動を考える勉強会 市内外から 会場参加30名・オンライン参加39名 市民・行政・政治家など想定以上の参加があり、 大きな気づきがありました。 ①熊本の交通問題には、みんな高い関心を持っている ②その問題は解決できるものではないと「諦めている」 →過去の施策（道路整備や対症療法的な公共交通施策）による交通 問題の取り組みはあらたな需要と渋滞を引き起こしており、結果改善 しない →→「どうせ変わらない」という行政と政治への不信・無関心に ③公共交通に対して「期待すらしていない」 →交通は「不便で」「遅くて」「使えないもの」 →サービス改善どころか、減便などでますます不便に →→生活の移動の手段として「選択肢」にすらあがらない →→→現利用者すら他の交通モードへ転移 ಈըΞʔΧΠϒ
5. ंׂ࡟ݮɾौ଺൒ݮ ਫಓொ 車を1割減らすと渋滞が半減するという試算があります。 事実、熊本市の「公共交通無料」のイベントでも、渋滞緩和の効果が立証されています。 たった10%で、既存の道路で渋滞が緩和できる。 「道路を増やす」ではなく「車を減らす」発想を、熊本の渋滞対策に。
6. ෢ଂ௩ ࠶य़ҩྍηϯλʔ 公共交通2倍 車を減らすには どうしたらいいか 「車1割削減で渋滞半減」 にはもうひとつキーワードが あります 「公共交通2倍」です 新線を作ろうという 話ではありません 既存の公共交通に 県民のニーズに応えられる だけの利便を持たせましょう 熊本には 東西で都市圏を挟むように 2つの鉄道があります 鉄道は定時制に優れ 高速で輸送力も余裕がある 今の熊本に足りないものを 持つ交通機関です
7. 本数増 本数増 2次交通網 （バス・自転車・タクシー等） 駅からのアクセスと 鉄軌道のない部分を面で補う。 1次交通網（鉄道） 熊本駅・熊本空港・中心市街地への 高頻度・高速アクセスを提供 セミコンアクセス バスレーン・専用道での 「車より速い移動手段」の構築 鉄道の充実による 公共交通の改善の一例 一見、中心市街地を外れ 使いにくく見える鉄道ですが 都市圏を包み込み 広い範囲にアクセスできるという 良さもあります 最寄りの駅まで行けば 待たずに電車に乗れ 熊本駅や空港に行ける 車やバスでの移動時間が減ると 渋滞による遅延に巻き込まれず 速いアクセスが実現します
8. 「仕組み」でも公共交通利用をうながす サクラマチ→さくら湯（山鹿市） バス 75分 980円 車 50分 510円（30km,燃費10km/l,ガソリン170円/L） バスの運賃は自動車に対する価格競争力を失っています。 特に、子育て世代などにおいては「マイカー中心の暮らし」が普通です。 家族割引、乗り換え時の運賃通算、ゾーン運賃など、 公共交通が暮らしや観光での移動手段として「使える」と感じさせる仕組みづくりが必要と考えます。
9. 不便を提供しても、交通問題は解決しない 「公共交通による渋滞解決」のためには、一定の「誰かが」車から公共交通に転移しないといけなません。 しかし、多くの市民は「車以外ない」と考えてます。 現在の熊本では公共交通は「不便」で選択肢ですらありません。 ・目的地に直行できる公共交通は少なく、それさえ本数が少なく遅れてくる ・渋滞に捕まっても、音楽を聞きながら、快適な冷暖房の中で過ごせる「渋滞住民」が楽 最低限「選択肢」になるためには、現行より高い「頻度」「速度」「快適性」が必要で、 一つでも車を上回る「何か」が必要です。 公共交通が持つポテンシャルをきちんと引き出して、利用ができる状態を整える必要があります。 「公共交通が渋滞問題を解決する」を県民の共感に 「公共交通の充実による渋滞問題の解決」というスキームは 「車に乗っている」「車から乗り換えるつもりもない」 「車でないと生活が成立しない」人にも便益のあることです ޫͷ৿ʢηϛίϯ࣮ূ࣮ݧόεΑΓʣ
10. 県民としてみなさんに望み、一緒に議論したいこと ①熊本の交通問題は「解決可能」であり、「今」すべきことであること 行政施策全体の中での優先順位を上げ、交通という「血流」を良くすることが交通だけでなく環境や安全など 他の県民課題の解決やさらなる地域価値の向上、創造につながる近道であることを県民・事業者・行政が共有 できる状況を作りましょう。 ②「あるべき姿」をぶらさず考えること 担い手問題など障壁がありますが、現実に萎縮して目標や計画を小さく作ることを避けましょう。 （=永遠に課題解決しない） 課題解決のためには「何を」「どう」「どれだけ」すればよいのかを考えていきましょう。 ③「お金の問題」から逃げないこと 渋滞問題の解決にはこれまでやってこなかった分野での「投資」が必要です。 必要な事業にいくら掛かるのか、そのことでどれだけの便益があるのか、数字をきちんと示し、県民が納得す る形で作っていきましょう。 3
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