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第2回 東京都における「都市のデジタルツイン」社会実装に向けた検討会 事務局資料

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August 19, 2021
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第2回 東京都における「都市のデジタルツイン」社会実装に向けた検討会 事務局資料

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  1. 第1回検討会での討議内容・論点は下記の通り 東京都における「都市のデジタルツイン」社会実装に向けた検討会 論点1 「東京都がデジタルツイン事業に取り組む必要性」について ・東京都がデジタルツイン事業に取り組む意義について、どのように考えるか 論点2 2030年に実現を目指す「完全なデジタルツイン」について ・「完全なデジタルツイン」の定義やコンセプトについて、どのように考えるか 論点3 「デジタルツインの実現ステップ」について

    ・エリア展開の考え方や実現ステップの示し方について 論点4 デジタルツインの整備・管理にかかる役割・費用負担について ・行政と民間の担当すべき分野と費用負担の考え方はどうあるべきか 論点5 デジタルツインの実装による費用対効果等の算定方法について ・政策効果及び費用の算出方法はどのように考えるべきか 7
  2. 第1回検討会 委員ご指摘への対応 第1回論点 検討会委員よりいただいた主なご意見 対応の状況 論点1 東京都がデジタルツ インに取り組む必要 性 東京都がスタートに立ち、他の自治体

    に広がっていく、スタートとしての立ち位 置に意義(石井委員、木村委員、古橋 委員、吉村委員) • 東京都がデジタルツインに取り組む意義と して「他自治体への高い波及効果」を位置 づけている • 産学官の協力の必要性に関して、ロード マップ初版本編5章「役割・費用負担」に 文言を記載。基礎自治体との協力の指針 に関しては年度末に向け検討 産学官、基礎自治体が一丸となって協 力して、(デジタルツインを)育てていく べき(石井委員、瀬戸委員、吉村委員) 第1回検討会でいただいたご意見をロードマップに反映 8
  3. 第1回論点 検討会委員よりいただいた主なご意見 対応の状況 論点2 2030年に実現を目 指す「完全なデジタ ルツイン」 完全なデジタルツインは、固定したゴール を示すのではなく、方向性を定めつつフレ キシブルな対応ができるような考え方と

    するのがよい(木村委員、古橋委員、吉村 委員) • 「完全なデジタルツイン」の定義に継続的な 更新や、可変性を持った仕組みの構築を追記 • デジタルツインの「ルール」等デジタルツインの 運用に関する要素(付帯要素)を追加検討 デジタルツインのデータについて、データ取 得等の技術的な課題等から、他のデータ で補っていく考え方もできるとよい(瀬戸 委員) 役割分担、費用対効果に加え、「法律的 に可能か」をクリアするための制度面の 検討も重要な論点(瀬戸委員) 第1回検討会 委員ご指摘への対応 第1回検討会でいただいたご意見をロードマップに反映 9
  4. 第1回論点 検討会委員よりいただいた主なご意見 対応の状況 論点3 デジタルツインの 実現ステップ 東京全体を考慮してデータ整備等を展開 すべき。実現ステップは、できるところからやる、 先行事例をモデルとして展開するなどが考え られる(石井委員、古橋委員、吉村委員)

    • 東京都デジタルツインは、先行実施エリアとして 選定された5つのエリアから先行着手し都全体 に展開。また分野については防災を優先着手 する方針 • 時間軸も含めた展開方針は年度末に向け検討 デジタルツインで取り組む9分野の中では、 防災は不可欠な分野であり力を入れる必 要がある(石井委員) 第1回検討会 委員ご指摘への対応 第1回検討会でいただいたご意見をロードマップに反映 10
  5. 第1回論点 検討会委員よりいただいた主なご意見 対応の状況 論点4 デジタルツインの整 備・管理にかかる役 割・費用負担 民は短期、官は長期的視点で対応す るなど、分担して貢献できることを検討 し、皆で育てていくという考え方が重要

    (吉村委員) データが詳細化した際の官民分担も 併せて検討(古橋委員) • 役割分担の考え方について、行政が実施す る項目を「公共性の高い分野」中心に検討 する旨を記載 • データ精度の向上等拡充が必要となった際 は、サービスに関わる官民各主体の間で整 備及び運用、費用を分担する必要がある 考え方をロードマップに追記 第1回検討会 委員ご指摘への対応 第1回検討会でいただいたご意見をロードマップに反映 11
  6. 第1回論点 検討会委員よりいただいた主なご意見 対応の状況 論点5 デジタルツインの実 装による費用対効 果等の算定方法 デジタルツインの効果について、都民 QOLの向上や、新たなビジネスの誕生 を加味してはどうか(木村委員、古橋委

    員、吉村委員) • 都民QOLの効果への加味について、英国 CDBB*が発行したデジタルツイン推進にか かる文書を参考とし、評価項目に「市民・コ ミュニティ影響」を追加 • 新規ビジネス等民間利用の費用対効果へ の算入に関しては年度末に向け検討予定 データを取得することで、まちづくり、都 市計画の評価ができると良いのではな いか(吉村委員) 第1回検討会 委員ご指摘への対応 第1回検討会でいただいたご意見をロードマップに反映 12 *Centre for Digital Built Britain(CDBB:英国政府出資のケンブリッジ大学との連携組織)が2021年に発行したデジタルツイン 推進に向けた文書” Digital Twin Toolkit Developing the business case for your digital twin”で提示されたフレームワーク
  7. 第1回論点 検討会委員よりいただいた主なご意見 対応の状況 その他ご意見 生成されるデータが数十年後に向けて 何処まで未来に向けて残せるかも重要 (瀬戸委員) • ロードマップの2040年のデジタルツインの目 指す姿に「得られたデータを蓄積・継承して

    いきながら」という文言を追加 公開データのライセンスはデュアルライセ ンスを推奨(古橋委員) • 整備データのライセンスについて年度末に向 け検討・反映予定 第1回検討会 委員ご指摘への対応 第1回検討会でいただいたご意見をロードマップに反映 13
  8. ロードマップ初版案 目次 以下項目について説明 16 章 章タイトル 節 節タイトル 1 デジタルツインのコンセプト

    1 デジタルツインとは 2 東京都がデジタルツインに取り組む意義 3 東京都のデジタルツインに関するこれまでの取組 2 デジタルツインを通じて目指す姿 1 デジタルツインの提供価値 2 実現を目指す完全なデジタルツインの姿とは 3 デジタルツインの構成要素 1 デジタルツインの全体像 2 デジタルツインの構成要素 3 サイバー空間の構成要素 4 フィジカル空間の構成要素 5 サイバー空間・フィジカル空間共通の要素 6 その他の要素 4 デジタルツインの実現に向けたステップ 1 デジタルツインのエリア展開 2 デジタルツインによるサービス実装 5 デジタルツインの整備・管理に かかる役割・費用負担 1 役割分担・費用負担の考え方 6 デジタルツイン整備の費用対効果 1 整備費用の試算 2 整備効果の試算
  9. 1.1 デジタルツインとは フィジカル空間をサイバー空間に再現し、「双子(ツイン)」を構築・活用 Society5.0 サ イ バ ー フ ィ

    ジ カ ル サ イ バ ー 空 間 ( 仮 想 空 間 ) フ ィ ジ カ ル 空 間 ( 現 実 空 間 ) 東京 1 分析・ シミュレーション リアルタイム データ取得 東京 3 フィードバック 東京データプラットフォーム 3Dデジタルマップ 2 センサーなどから取得したデータをもとに、建物や道路などのインフラ、経済活動、人の流れなど様々な要素を、 サイバー空間(コンピューターやコンピューターネットワーク上の仮想空間)上に「双子(ツイン)」のように再現したもの ユースケース 等 防災 まちづくり モビリティ 教育 働き方 産業 エネルギー 自然 ウェルネス 18
  10. 1.2 東京都がデジタルツインに取り組む意義 東京都が デジタルツインに 取り組む意義  極めて多岐に渡る課題が集積  課題の解決・都民QOL向上に資する社会基盤の必要性 

    他自治体への高い波及効果に対する期待  国際都市競争における優位性となり得る可能性 多様な都民ニーズへの対応 他自治体への波及効果 国際都市間競争に打ち勝つ 日本経済の存在感低下 デジタルシフトの遅れ顕在化 世界的な気候変動の危機 少子高齢化・人口減少 人流・物流の変化も甚大 首都直下型地震への備え 「未来の東京」戦略より抜粋 新しい日常への対応 「爆速」デジタル化と構造改革 サステナブル・リカバリー 等 東京都での社会実装を旗印に、他自治体への波及を通じ日本を牽引 社会情勢の変化:「未来の東京」戦略ビジョン等より抜粋 19
  11. 1.3 東京都のデジタルツインに関するこれまでの取組 2030年に向けて取り組むべき20+1の「戦略」の 1つとして、「戦略10 スマート東京・TOKYO Data Highway戦略」を掲げ、2030年に、あら ゆる分野でのリアルタイムデータの活用が可能と なり、意思決定や政策立案等で活用される「完 全なデジタルツインの実現」を掲げる

    3つのシティ(セーフ シティ、 ダイバーシティ、スマート シ ティ)の実現を支えるものとし て、デジタルツインの推進を掲 げ、「都政のアップデート」「都 民・都内滞在者のQOL向上」 「都内企業の稼ぐ力向上」を 期待する効果としている デジタルツイン実現プロジェクト として、2020年以降の官民 連携データプラットフォームの構 築、サイバー空間とフィジカル 空間の融合によるデジタルツ インの実現を掲げる <令和元年12月> <令和2年2月> <令和3年3月> 長期戦略 長期戦略においてデジタルツインの推進を位置づけ 20
  12. 2.1 デジタルツインの提供価値 デジタルツインを活用し、都民のQOL・都政のQOS向上を実現 デジタルツイン概念図 期待される効果 Society5.0 サ イ バ ー

    フ ィ ジ カ ル サ イ バ ー 空 間 ( 仮 想 空 間 ) フ ィ ジ カ ル 空 間 ( 現 実 空 間 ) 東京 1 分析・ シミュレーション リアルタイム データ取得 東京 3 フィードバック 東京データプラットフォーム 3Dデジタルマップ 2 22 1 フィジカル空間(現実空間)の 都市の状況がサイバー空間上で リアルタイムに把握可能 2 最新・リアルタイムのデータを 利用した分析・シミュレーションが 自由に可能 3 可視化、分析・シミュレーションの 結果をフィジカル空間にフィード バックすることによって、様々な 用途でデータが活用されるように なる
  13. 2.2 実現を目指す完全なデジタルツインの姿とは 既存計画・関連方針等を踏まえ、9分野を注力分野として想定 デジタルツインの対象分野・サービス 9分野 分 野 の 考 え

    方 ベース:スマート東京実施戦略(上位計画)における検討9分野  東京データプラットフォーム協議会 検討分野(検討中)  官民連携データプラットフォーム基本方針  東京都オープンデータカタログサイト オープンデータ化重点推進分野  3Dビジュアライゼーション実証プロジェクトにおける都市のデジタルツイン 活用イメージ 関連計画における検討分野・サービスと 分野を照合  『未来の東京』戦略  東京防災プラン2021  東京都生活文化局「都民生活に関する世論調査」  東京ベイeSGプロジェクト version1.0 都の計画・世論調査等において示された 要対応項目(気候危機、新型コロナ、 防災・医療・衛生)等を加味 防災 まちづくり モビリティ 教育 働き方 産業 エネルギー 自然 ウェルネス + 23
  14. 2.2 実現を目指す完全なデジタルツインの姿とは 2030年までにデジタルツインを実現し、 2040年までに継続的な改善サイクル構築に発展 24 防災 まちづくり モビリティ エネルギー 自然

    ウェルネス 教育 働き方 産業 注)「完全なデジタルツイン」は、「未来の東京」戦略において記載の概念 データの 活用度合 (高度化) 利用者 (行政・企業・都民) 分野 ステップ1:利用者×分野を拡大し浸透させる ステップ2:高精度なデータを活用しシミュレーションが高度化 2030年には「全て」の対象分野で リアルタイムデータを活用 定義:3D都市モデルやインターフェースが整備・継続的に更新され、「全て」の対象分野において都市の「何らかの」 データが都・企業・都民の意思決定、都の政策立案に活用できる、可変性を持った仕組みが構築されている状態 実現を目指す「完全なデジタルツイン」のイメージ
  15. 3.1 デジタルツインの全体像 デジタルツインは戦略・基盤要素・付帯要素・サービスで構成 デ ジ タ ル ツ イ ン

    の 付 帯 要 素 デ ジ タ ル ツ イ ン の 基 盤 要 素 シミュレータ ビューア 静的データ セ キ ュ リ テ ィ サ イ バ ー 空 間 システム データ 外部システム連携 外部データ連携 デジタルツインの戦略 アプリ ケーション 動的データ 地図データ データ インターフェース インターフェース システム フ ィ ジ カ ル 空 間 インフラ ネットワーク センシング装置 デバイス 中継機器 近距離ネットワーク 広域ネットワーク 運用モデル ルール ・仕様 運用主体 デジタルツインのサービス データベース セ キ ュ リ テ ィ 27
  16. 3.2 デジタルツインの構成要素 レイヤー 大分類 中分類 説明 サイバー空間 データ デジタルツイン上で活用するためのデジタルデータ本体 データ

    デジタルツイン上で活用するためのデジタルデータ本体 システム デジタルツインを動作するためのシステム アプリケーション デジタルツイン上で動作する各種ソフトウェア データベース デジタルツイン上で活用する各種データを保管するための環境 インターフェース 各データや各システムと連携するための機能やAPI フィジカル空間 インフラ デジタルツイン上で活用するためのデジタルデータを生成・転送するための機器 ネットワーク デジタルデータを転送するための機器 センシング装置 デジタルデータを取得・生成するための機器 共通 セキュリティ デジタルツインの内外部の脅威から防御するために必要な機能・事項 技術的対策 デジタルツインの構成要素として具備すべき機能 管理的対策 デジタルツインの運用・管理に必要な事項 デジタルツインの基盤要素を 「データ」「システム」「インフラ」「セキュリティ」と定義 28
  17. 3.3 サイバー空間の構成要素 大分類 中分類 小分類 説明 データ データ 動的データ 更新頻度が高く、リアルタイムに生成される時間軸に連続したデータ

    静的データ 更新頻度が比較的少なく、長期間保存、参照されるデータ 地図データ 空間上の特定の地点又は区域の位置に関する情報を持つデータ システム アプリケーション シミュレータ 各種データを活用し、シミュレーションを行うための機器やソフトウェア ビューア 各種データを表示するための機器やソフトウェア データベース 各種データを集約、管理するための環境 インターフェース システム連携 アプリケーションとのインターフェース データ連携 各デバイス端末からのデータやデータベースの各データとのインターフェース サイバー空間の構成要素を「データ」及び「システム」と定義 29
  18. 3.4 フィジカル空間の構成要素 大分類 中分類 小分類 説明 インフラ ネットワーク 近距離ネットワーク デバイスから生成されるデータを中継機器までに届けるための

    ネットワーク 中継機器 各デバイス端末から生成されるデータを受信し、インターネット等 の広域ネットワークを通してデータを転送するための機器 長距離ネットワーク 中継機器からサーバーへデータを届けるためのネットワーク センシング装置 デバイス データの生成元となる機器 フィジカル空間の構成要素を「インフラ」と定義 30
  19. 3.5 サイバー空間・フィジカル空間共通の要素 大分類 中分類 小分類 説明 セキュリティ 技術的対策 認証 デジタルツインに接続する利用者、サービス、システム、デバイス等

    に対して正しい接続相手かを検証し、アクセス権限を与えるため の機能 暗号化 デジタルツインが行う通信及び管理するデータに対して、それぞれ の秘匿性に応じ適切なセキュリティ暗号化を行うための機能 不正アクセス防止 (ファイアウォール) デジタルツインが行う通信に対して、許可されていない通信をブロッ クするための機能 不正アクセス検知/ 遮断 ファイアウォールで対応できないDoS攻撃やアプリケーション層の脆 弱性を突く攻撃等を検知し、遮断するための機能 管理的対策 脆弱性管理 脆弱性に関する情報を収集し、随時パッチ適用等によりその対策 を行うこと ログ管理 デジタルツインが行う通信や処理に関するログを取得すること サイバー空間・フィジカル空間の共通の要素として 「セキュリティ」を定義 31
  20. 3.6 その他の要素 レイヤー 分類 要素 説明 戦略 戦略 デジタルツインの基盤要素・付帯要素・サービスを設計するための指針 目標

    デジタルツインの実現により達成したい目標 評価指標 各目標に対して、達成度合いを示すための定量的な指標(KGI・KPI) 付帯要素 ルール・仕 様 デジタルツインの実現や運用にあたり、必要となるルールや仕様 関連法令 各分野で制定されている順守すべき法令や自治体の関連条例等 規約・ガイドライ ン 推進主体の運営ルールを定める組織運営規約や提供サービスについてのサービス 利用規約等 標準仕様 様々なプレイヤー間でシステム・データ・インフラを相互利用すべく、共通化しておくべ きフォーマットや仕様等 運用主体 デジタルツインを継続的に運営・運用していくための主体や役割の例 ステークホルダ デジタルツインに関係する主体 運用者の役割 デジタルツインの運用者の役割 運用モデル デジタルツインを継続的に運用していくための仕組み サービス サービス デジタルツインの実現により各分野で提供されるサービス その他の構成要素について、考え方を提示 32
  21. 4.1 デジタルツインのエリア展開 先端技術を活用した分野横断的なサービスの都市実装を展開すべく、 地域特性の異なる5つの先行実施エリアを選定 重点地域 地域特性(スマート東京) 都心部 全国と東京の交通結節点で、有力企業が集積する経済・金融の中心エリア 西新宿 都庁を擁し、高層ビルが立ち並ぶ、東京・日本におけるビジネスと商業と観光の中心エリア

    ベイエリア 大きな空間があり新たな実証等に適した、スポーツ、イベント等の賑わい創出エリア 南大沢 多摩ニュータウン西部の拠点において、学術研究(都立大学)とまちづくりが連携するエリア 島しょ 奥多摩 自然豊かで、一次産業や観光資源に恵まれたエリア 35
  22. 4.1 デジタルツインのエリア展開 エリアの展開にあたり、東京都の地域特性・拠点戦略を加味 「都市づくりのグランドデザイン」(2017/9)では、地域特性を 踏まえた4つのエリア区分(「中枢広域拠点域」「新都市生活 創造域」「多摩広域拠点域」「自然環境共生域」)を設定 (※日本と東京圏のエンジンとなる2つのゾーン「国際ビジネス交 流ゾーン」「多摩イノベーション交流ゾーン」を重ねて設定) 「都市計画区域マス タープラン」

    (2021/3)では、 東京が目指すべき将 来像の中で ・「中核的な拠点」 ・「活力とにぎわいの 拠点」 ・「(枢要な)地域 の拠点」 ・「生活の中心地」 の4拠点区分を設定 (出典)都市づくりのグランドデザイン https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/keikaku_chousa_singikai/grand_design.html 都市計画区域マスタープラン https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/seisaku/master_plan/index.html 都市づくりのグランドデザイン 地域区分 都市計画区域マスタープラン 拠点区分 36
  23. 4.1 デジタルツインのエリア展開 エリアの展開にあたり、東京都の地域特性・拠点戦略を加味 (出典) 地方創生 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域の一覧 https://www.chisou.go.jp/tiiki/toshisaisei/kinkyuseibi_list/index.html 新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針 https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/seisaku/new_ctiy/katsuyo_hoshin/hoshin_02.html 「東京ベイeSGプロジェクト」(Version

    1.0)について https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/04/23/04.html 「都市開発諸制度」では、開発のインセン ティブのもと政策誘導を行う対象について、 拠点地区を設定 (中核的な拠点地区、活力とにぎわいの拠点地区、枢 要な地域の拠点地区) 国土交通省「Project PLATEAU」では、 23区の中でも都市再生緊急整備地域内 について整備レベル(LOD)を引き上げ 都市再生緊急整備地域(データ重点整備) 都市開発諸制度の拠点地区 東京ベイeSGプロジェクト 「東京ベイeSGプロジェクト」では、ベイエリア を対象とし、最先端の技術を用い、持続可 能性と経済を両立させた都市モデルを実現・ 社会全体で共有する指針を設定 37 (ベイエリア:「臨海副都心」及び新しい埋立地)
  24. 4.1 デジタルツインのエリア展開 「都市づくりのグランドデザイン」の地域区分も見据え、 先行実施エリアから横展開 先行実施エリア 横展開する拠点群 (拠点区分は都市計画区域マスタープランより設定) 中核的な拠点、活力とにぎわいの拠点 中核的な拠点 枢要な地域の拠点、生活の中心地

    中核的な拠点、枢要な地域の拠点、生活の中心地 西新宿、都心部 ベイエリア 南大沢 島しょ・奥多摩 中枢広域拠点域 新都市生活創造域 多摩広域拠点域 自然環境共生域 拠 点 間 の 交 流 ・ 連 携 、 周 辺 エ リ ア 展 開 等 に よ り 東 京 都 全 域 に 取 組 拡 大 横展開にあたっては、都市づくりの 将来像も踏まえ、地域の個性やポ テンシャルを活かした拠点形成・育 成による新たな価値創造を視野に 入れながら展開 ※都市計画区域マスタープランに定める各種拠点、都市再生 緊急整備地域、都市開発諸制度拠点地区等を想定 38
  25. 4.1 デジタルツインのエリア展開 防災は全エリアで先行着手。既存計画・関連方針等を踏まえ、 重点エリアの地域特性と親和性の高い分野で実施 39 デジタルツインの対象分野・サービス 9分野 防災 まちづくり モビリティ

    教育 働き方 産業 エネルギー 自然 ウェルネス 既存計画・事業 関連方針 頻発化・激甚化する風水害等に 備え、複数の関連部局が連携し 優先着手 地域特性 拠点戦略 優先順位に反映すべく協議 ×
  26. 4.2 デジタルツインによるサービス実装 40 Society5.0 サ イ バ ー フ ィ

    ジ カ ル サ イ バ ー 空 間 ( 仮 想 空 間 ) フ ィ ジ カ ル 空 間 ( 現 実 空 間 ) 東京 東京 東京データプラットフォーム 3Dデジタルマップ ③フィードバック ②分析・シミュレーション ①データ取得 動的データ センシングデータ、ログデータ、移動データ、 SNSデータ等 静的データ 統計データ、分析データ、履歴データ、 文書データ等 時系列シミュレーション リアルタイムデータや蓄積した過去データを活 用し、過去の再現や将来を予想 仮想シミュレーション 仮想的な状態・変化を再現し、現実世界 の変化を分析 計画・施策立案 データに基づき、計画や施策を立案 情報発信 データを配信し、行動変容を促進 評価・見直し データに基づき、計画や施策を評価・見直し オペレーション改善 データに基づき、業務のオペレーションを改善 地図データ 等 ①データ取得②分析・シミュレーション③フィードバックにより サービスを実現 論点1
  27. 4.2 デジタルツインによるサービス実装 整備区分 分野ごとに整備 分野ごとに整備 分野共通で整備 インフラ データ システム 動的データ

    静的データ 地図データ シミュレータ ビューア ネットワーク センシング装置 インターフェース 基盤要素 データベース 分野共通で整備 分野ごとに整備 例 センサー、カメラ 等 LTE/5G、Wi-Fi 等 分野共通で整備 分野共通で整備 分野ごとに整備 分野ごとに整備 各データベース 各API 各シミュレータ 庁内用ビューア / 一般公開用ビューア 地図 (2D/3D) センシングデータ、ログデータ、移動データ、SNSデータ 等 統計データ、分析データ、履歴データ、文書データ 等 分野共通・分野別に整備が必要な項目を検討 41 論点1
  28. 4.2 デジタルツインによるサービス実装 分野 サービス例 内容 データ システム インフラ 防災 構造物等のリアルタ

    イムモニタリング・異 常検知 • 排水管等の流量・流向・水圧等のデータ のリアルタイムなモニタリング・予測を行い、 漏水や逆流等の異常を早期に検知 • 冠水・浸水の防止、点検業務の見直し (日常点検の頻度の増加等)に活用 • インフラ状態のセ ンシングデータ • 流量・流向・水 圧のデータ • インフラの劣化予 測シミュレータ • 浸水シミュレータ • スマートメーター、 カメラ 影響範囲のシミュ レーション • 衛星画像等を用いて、地盤面の高さ構 造を正確に観測することにより、豪雨時 等の浸水エリアを予測 • 安全・安心な都市整備計画や避難計 画の策定に活用 • 樹高等を含む地 盤面の高さモデ ル • 衛星データ • 降水量等の気 象データ • 浸水シミュレータ • 衛星搭載型の レーザ高度計 • 気象を計測する センサー 被害状況・対応状 況のリアルタイムモニ タリング・可視化 • 災害・緊急時の上下水道、ガス、電気、 通信設備等の稼働状況や供給が断絶さ れている範囲を迅速かつ正確に把握する とともに、現場の対応状況を時系列的 (クロノロジー)に可視化・共有 • 初動対応等の高度化に活用 • 地下埋設物の 諸元データ • インフラ状態の センシングデー タ • クロノロジー型 の情報共有シ ステム • インフラの劣化 状態を取得す るセンサー、カメ ラ 整備が必要な事項 実施事項 注力分野におけるサービス例、必要なデータ・システム・インフラの例を整理 赤枠は次々頁にて詳細紹介 42 論点1
  29. 4.2 デジタルツインによるサービス実装 分野 サービス例 内容 データ システム インフラ 防災 住民避難行動、交

    通状況等のシミュ レーション • 大規模災害等を想定した住民避難行動 や交通シミュレーション • 防災計画等の見直しや、災害発生時の 安全な避難経路、適切な徒歩ルートの 提供等による死傷者数の減少に貢献 • 構造物の築年 数等の諸元 データ • 人流、物流等 の移動データ • 混雑予測シ ミュレータ • 交通量・混雑 状況を計測す るセンサー、カメ ラ 危険地域等におけ る構造物等のモニタ リング • 災害時に、ドローン等による空撮映像を AIにより高精度に解析 • 家屋等の被害程度の判定や土砂災害 時の土砂量の把握・危険域等の可視化 を行い、災害復旧計画の策定、見直しに 活用 • 災害時の空撮 映像 • 被害程度の試 算システム • 家屋等の被害 状況を取得す るドローン等搭 載型のセンサー、 カメラ 整備が必要な事項 実施事項 43 注力分野におけるサービス例、必要なデータ・システム・インフラの例を整理 論点1
  30. 4.2 デジタルツインによるサービス実装 44 影響範囲のシミュレーション (出典)国土交通省「Project PLATEAU」 (https://www.mlit.go.jp/plateau/use- case/disaster-management/2-003/) (イメージ) 時系列での浸水状況可視化

    ①データ取得 ②分析・シミュレーション 動的データ • 降水量等の気象データ 静的データ • 樹高等を含む地盤面の高 さモデル • 衛星データ 計画・施策立 案 安全・安心な都市整備計画や 避難計画の策定に活用 ③フィードバック 仮想シミュ レーション 地盤面の高さ構造を 正確に観測することに より、豪雨時等の浸水 エリアを予測 ユースケース(例):防災 注力分野におけるサービス例、必要なデータ・システム・インフラの例を整理 論点1
  31. 4.2 デジタルツインによるサービス実装 分野 サービス例 内容 データ システム インフラ モビリ ティ

    都市交通の混雑予 測 • 都内の公共交通の運行状況や都施設の 駐車場の満空情報をリアルタイムに取得 し、混雑状況をモニタリング・予測 • 都民向けの混雑情報の発信や日々の運 行業務の改善に活用 • 交通施設・公 共交通の混雑 状況等のセン シングデータ • SNSデータ • 混雑予測シ ミュレータ • 混雑状況を計 測するセンサー、 カメラ 交通ネットワーク開 通シミュレーション • 新たな交通ネットワークを開通した場合の 交通量等の仮想条件を設定し、都市の 交通流や渋滞をシミュレーション • 交通ネットワーク策定計画に活用 • 交通量データ (センシング データ、履歴 データ) • 交通シミュレー タ • 交通量を計測 するセンサー、 カメラ 自動運転シミュレー ション • 自動車・ドローン・空飛ぶクルマ等の自動 運行が想定されるルートについて、気象 条件等の仮想条件を設定し、運行シミュ レーションを実施 • 自動運転ルートの検討に活用 • 気象データ (センシング データ、履歴 データ) • 交通規制情報 • 自動運転シ ミュレータ • 気象を計測す るセンサー 整備が必要な事項 実施事項 赤枠は次頁にて詳細紹介 45 注力分野におけるサービス例、必要なデータ・システム・インフラの例を整理 論点1
  32. 4.2 デジタルツインによるサービス実装 46 交通ネットワーク開通シミュレーション (出典)NATIONAL RESEARCH FOUNDARION - Virtual Singapore

    https://www.nrf.gov.sg/programmes/virtual-singapore (イメージ) Virtual Singapore: 道路やビルを新設した場合の車の流 れの変化や工事の進行度の可視化 動的データ • 交通量データ(センシング データ) 静的データ • 交通量データ(履歴デー タ) 仮想シミュ レーション 新たな交通ネットワークを 開通した場合の交通量 等の仮想条件を設定し、 都市の交通流や渋滞を シミュレーション 計画・施策立案 都の交通ネットワーク策定計 画に活用 ①データ取得 ②分析・シミュレーション ③フィードバック ユースケース(例):モビリティ 注力分野におけるサービス例、必要なデータ・システム・インフラの例を整理 論点1
  33. 4.2 デジタルツインによるサービス実装 分野 サービス例 内容 データ システム インフラ まち づくり

    インフラ劣化シミュ レーション • インフラに設置した各種センサーや通行量 等のデータから、インフラの状態を把握し、 将来の劣化状況をシミュレーション • 点検業務や点検計画の策定、見直しに 活用 • インフラ状態の センシングデー タ • インフラ上の通 行量等のセン シングデータ • インフラの劣化 予測シミュレー タ • インフラの劣化 状態を取得す るセンサー、カメ ラ • 交通量を計測 するセンサー、 カメラ 自然 検討中 - - - エネル ギー 検討中 - - - 整備が必要な事項 実施事項 防災・モビリティ以外の分野では、以下のようなユースケース案等を検討 注力分野におけるサービス例・必要なデータ・システム・インフラの例を整理 47
  34. 4.2 デジタルツインによるサービス実装 分野 サービス例 内容 データ システム インフラ ウェルネス都民の健康行動のリア ルタイム把握

    • 都民の健康行動状況(階段活用等) のリアルタイム把握、健康行動指数等の 可視化により、健康増進施策の実施や、 都民の健康行動への誘導を行う • 健康寿命増加に寄与 • 都民の健康行 動のセンシング データ • 健康行動の状 況を分析する シミュレータ • 階段昇降等、 都民の健康行 動を計測する センサー 教育 バーチャル教育の推進 • リアルな授業とバーチャル・遠隔授業を併 用し、教育の効果・質を向上 • 小中高生の学力向上に寄与 • バーチャル教材 及び習熟度測 定データ • 習熟度測定シ ステム ー 働き方 テレワークの推進 • ICT技術の活用により、対面会議と遜色 ないリモート会議を実現し、テレワークの 導入ハードルを下げることで、出退社等に よる移動時間を大幅に削減 • 余剰時間を創出 • 混雑状況等を 加味して出社 を判断するため の交通機関の データ ー • VR/AR 等の 拡張現実 • 空中投影ディ スプレイ 産業 中小製造業の生産プ ロセスの効率化・高度 化・生産性向上 • 都内中小製造業のモノづくり現場にデジ タルツインを導入し、生産プロセスの効率 化・高度化 • 中小製造業の生産性を向上 • (中小企業の 取り組み紹介 ※) • 取組紹介サイ ト ー 整備が必要な事項 実施事項 ※産業のデジタルツインは個社が取り組む内容。都がその支援及び紹介を行うことで、追随する組織が出てくることを期待 防災・モビリティ以外の分野では、以下のようなユースケース案等を検討 48 注力分野におけるサービス例、必要なデータ・システム・インフラの例を整理 論点1
  35. 5.1 役割分担・費用負担の考え方 データ・システム・インフラは官民で役割分担を検討 セキュリティ 東京都(行政) 民間 公共性の高いデータを取得するセンサー・カメラ等 (例:河川の水位センサー、街頭防犯カメラ) 自社 /

    自身で利用するセンシング装置 (例:人流センサー) 公共性の高いシミュレータ (例:公共空間 / 公衆トイレ等の混雑シミュレータ) オープンデータ・自社データ等を用いたシミュレータ (例:タクシー等の到着時間シミュレーション) 行政データ(例:各種統計データ) 各企業・各人の保有データ(例:人流データ 等) 公共性の高いデータ(例:公共空間混雑データ) 条件不利地域の基地局 / Wi-Fiの整備支援、 公衆Wi-Fiの整備(例:過疎地域のネットワーク整備) 5G / LTEの公共整備、自社で整備するWi-Fiの提供 (例:交通機関内Wi-Fi) デジタルツイン取組拡大や、公共性の高いビューア (例:3Dデジタルマップ+行政データビューア) オープンデータ・自社データ等のビューア (例:観光客動態ビューア) 行政データAPI オープンデータ・自社データAPI 各種データを集約、管理する基盤(行政主導) ー ー インフラ データ システム 動的データ 静的データ 地図データ シミュレータ ビューア ネットワーク センシング装置 インターフェース 構成要素の整備・運用・費用を分担 データベース ルール・仕様、運用主体、運用モデル等 行政主導(補助金、規制緩和、インセンティブ等含む) 各整備・運用者で分担 50 論点3
  36. 6.1 整備費用の試算 各分野の整備内容と整備範囲の組み合わせで試算 データ 整備範囲(地域、時期) システム インフラ 整備内容 整備内容 ×

    整備範囲(地域・時期) をベースに算出 ユースケース など 防災 まちづくり モビリティ 教育 働き方 産業 エネルギー 自然 ウェルネス 各 分 野 の 整 備 内 容 と 整 備 範 囲 を 整 理 52
  37. 6.2 整備効果の試算 英国ではデジタルツインの費用対効果(Value for Money)を 「自然」「社会」「人間」「生産」「財務」の5項目に整理 *Centre for Digital Built

    Britain(CDBB:英国政府出資のケンブリッジ大学との連携組織)が2021年に発行したデジタルツイン 推進に向けた文書” Digital Twin Toolkit Developing the business case for your digital twin”で提示されたフレームワーク Quantifying value for money is a crucial step in justifying the investment. After all, the digital twin can be an expensive asset delivering value over a number of years. The 5 Capitals Model offers a template for profiling value  Natural – environmental impact, use of resources  Social – influence on citizens and the community  Human – safety, security, effects on jobs  Manufactured – impact on production, productivity  Financial – capital & operational costs, revenue Value for Money(費用対効果)の定量化は、投資を正当化する際の重要な手順である。 結局、デジタルルインは数年間にわたって価値を提供する高価な資産となり得る。以下の5項目が価値 を表すテンプレートを提供する。  自然 – 環境影響、資源利用  社会 – 市民や地域社会への影響  人間 – 安全、セキュリティ、仕事への効果  生産 – 製造や生産性への影響  財務 – 投資費用、運営費用、収入 53 論点2
  38. 6.2 整備効果の試算 54 デジタルツインの効果試算の枠組みを用意し、 各分野のユースケースに対応して、整備効果を試算 大項目 効果試算の考え方と一般的方法 環境 環境負荷低減効果、資源の有効活用 (環境負荷低減量に原単位を乗じる)

    社会 市民生活・コミュニティへの好影響 (代替法、仮想市場法等を活用) 生活 安全・安心への好影響、雇用への好影響 (影響範囲に災害損失額や保険料を乗じる) 生産 ものづくり(製造・生産)への好影響 (生産性の向上効果を算定) 資産 インフラの維持更新費用の縮減 (インフラの維持更新費用縮減費を試算) 東京都のデジタルツインの整備効果(大項目案) <未来の東京戦略> ~東京都DTの目的~ 都民QOL/都政QOS向上 ユースケース など 防災 まちづくり モビリティ 教育 働き方 産業 エネルギー 自然 ウェルネス ユ ー ス ケ ー ス に よ る 効 果 を 大 項 目 に 当 て は め て 整 備 効 果 を 試 算 都 上 位 施 策 ・ 海 外 事 例 等 か ら 整 備 効 果 の 大 項 目 を 設 定 *Centre for Digital Built Britain(CDBB:英国政府出資のケンブリッジ大学との連携組織)が2021年に発行したデジタルツイン 推進に向けた文書” Digital Twin Toolkit Developing the business case for your digital twin”で提示されたフレームワーク 論点2
  39. 6.2 整備効果の試算 効果項目をQOLに関連する項目に分類し、価値換算を行う 55 効果項目 環境 環境への影響、資源の利用 (手法例:環境負荷に原単位を乗じる) 社会 市民生活・コミュニティへの影響

    (手法例:代替法、仮想市場法 等) 生活 安全・安心への影響、雇用への影響 (手法例:影響範囲に災害損失額や保険料を乗じる) 生産 ものづくり(製造・生産)への影響 (手法例:製造・生産量を一定割合で変化させる) 資産 資産(ストック)の運用コスト・収益への影響 (手法例:運用費用や収益を一定割合で変化させる) 効果項目 … 効果項目 効果項目 を分類 効果項目の分類(試算手法の例) 都民生活の質(QOL)に関連する分類を設定* *効果項目の分類は、Centre for Digital Built Britain(CDBB:英国政府出資のケンブリッジ大学との連携組織)が2021年に発行したデジタルツイン推進に向けた文書である” Digital Twin Toolkit Developing the business case for your digital twin”で提示されたフレームワークを踏まえつつ、各分類が都民生活の質(QOL)の向上に貢献するよう設定 論点2 各分野で想定する デジタルツインのサービス を踏まえ、整備内容に 応じた効果項目を列挙
  40. 令和3年度 デジタルツイン実現プロジェクト詳細② 63 7月末リリース時における3Dビューアの重畳データは以下 データの種類 データ内容 3Dデジタルマップ 建物モデル:23特別区、八王子市(南大沢地区) 地下通路 :西新宿地区、大丸有地区、都庁前駅

    交通基盤 :道路、橋梁 防災 ・河川監視カメラ リアルタイム配信 ・避難所、避難場所、災害時給水ステーション ・地震に関する地域危険度測定調査結果 ・災害拠点病院 ・消防本部及び消防署所 ・洪水浸水予想区域図 まちづくり 都市計画決定情報GISデータ 公共施設 :都立図書館・都立文化施設、都立公園・庭園 モビリティ 都営バスロケーション(リアルタイム) エネルギー (今後追加予定) 自然 (今後追加予定) ウェルネス (今後追加予定) 教育 (今後追加予定) 働き方 「TOKYOテレワークアプリ」掲載サテライトオフィス 産業 (今後追加予定) 2021年7月29日時点 ※データは順次追加予定
  41.  事務連絡  情報共有  自己紹介等、参加者間の交流 デジタルツイン実現プロジェクト Slackチャンネルを開設 参加者コミュニティとしてSlackを活用 関連プロジェクト「東京データプラットフォーム(TDPF)推進会議」にて、

    Slackワークスペースを開設。 情報共有、意見発信等の場として活用開始 チャンネル 一覧 参加者  130名(8月10日時点) TDPF推進会議参加者等  協議会全体チャンネル  雑談チャンネル  各WGチャンネル  混雑WG  防災データWG  施設系データ集約WG  デジタルツイン実現プロジェク トチャンネル(今回新設) 主な 投稿内容 (投稿イメージ) 65 東京都••局AAA 東京都••局AAAです。‐‐‐につい てプレス発表しました。忌憚のないご 意見をいただきたいです!
  42. STEP① STEP② STEP③  開催後、検討会事務局より送付するメールに添付の 利用ルール・ガイドラインを確認  アンケートフォーム内に、登録者情報を記入  以下のアドレスからも、随時申し込み可能

     後日、事務局より送付される、招待メールの リンクからアカウントを作成し、利用開始 デジタルツイン実現プロジェクト Slackチャンネルを開設 アンケートフォーム内に登録者情報を記入し、申し込み可能 是非積極的にご参加ください 東京データプラットフォーム協議会 xxx 「xxxx」 事務局(xxx@xxxxxxxx) xx年x月x日x:xx 事務局 東 Slackの東京データプラットフォーム協議会に参加する ※画像は全てイメージです 66 Slack運用事務局アドレス:[email protected]
  43. 今後の予定について  次回検討会:令和3年10月~11月を予定  次回論点:  実証及び専用webサイト中間報告  ロードマップ初版策定へ向けた論点整理 

    今後の取組:  各実証の実施及び課題抽出  Webサイトアップデート  ロードマップ初版の作成、東京都各局との協議 ※別途メールにてアンケートを送付します。ご協力をお願いいたします。 【今後、ヒアリング時の参考とさせていただきます】 68