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【登壇資料】google/jsonschema-go のこれまでとこれから

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February 20, 2026
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【登壇資料】google/jsonschema-go のこれまでとこれから

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February 20, 2026

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Transcript

  1. 2 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. おしながき

    • 自己紹介と会社紹介 • JSON Schemaのおさらい • google/jsonschema-go • 4つの機能 Schema Creation / Serialization / Validation / Inference • 他ライブラリとの比較 • まとめとv1に向けて
  2. 4 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. 自己紹介

    名前:あかがわまさとも 経歴:北海道大学大学院 数学専攻 → 株式会社エブリー 開発1部(25新卒) 担当:ヘルシカのバックエンド( Go, AWS) Go歴:1年半くらい 仙台との関係:いとこが住んでいて、小学生ぶりに来ました
  3. 5 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. エブリーが提供しているプロダクト、ソリューション一覧

    エブリーではマルチプロダクトを展開し、あらゆる暮らしの最適化に向き合っています 「インフルエンサーと熱狂を共 創する」SNS・動画のプロ フェッショナルチーム 「熱狂を、仕掛ける。世の中 を、揺さぶる。」 SNS・動画の プロフェッショナルチーム WEB
  4. 6 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. レシピ動画サービス『デリッシュキッチン』

    ▪ 日本最大級のレシピ動画サービス ▪ 「誰でも簡単においしく作れるレシピ動画」毎日配信 ▪ 全レシピ、管理栄養士が監修!蓄積データによるオリジナルレシピを考案 ▪ SNS/APP/WEBを通じて延べ 50,000本以上のレシピ動画を提供 レシピ提案 / レシピ検索 / 献立機能 買い物リスト / チラシ / 店頭ビーコン連動 調理手順動画 /キッチンモード / 作った・レビュー / お気に入り 菅原千遥  DELISH KITCHEN カンパニー長 料理研究家 斎藤 香織 副編集長 管理栄養士 • 30名以上の食のプロが、蓄積 データに基づきオリジナル レシピを日々考案 • 月間1,500本以上の動画配信 サービス・機能 レシピ検討 買い物 料理中・料理後 専門家によるレシピ考案・監修
  5. 7 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. 今日話すこと

    MCP Go SDKとともに登場した JSON Schemaライブラリ google/jsonschema-go 。 今日はこのライブラリが作られた背景とその機能の深掘りを通して google/jsonschema-go は何ができるのか を皆さんに知ってもらうことを目指します。
  6. 9 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. JSON

    Schema • JSONデータの構造や型、制約を定義するための言語 • それ自体も JSONの形で書かれる 例:オブジェクトと配列の基本的な書き方 ↓
  7. 10 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. JSON

    Schema • バージョンがあり、書き方がちょっとずつ変わったりしている ◦ Draft 2020-12 (最新世代の主流) ◦ Draft 2019-09 ◦ Draft 07 ◦ Draft 06 ◦ それ以前
  8. 11 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. JSON

    Schema • Goよりも圧倒的にデータ型の自由度が高い Union型 インデックスごとに型が違う配列
  9. 12 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. JSON

    Schema 何に使われているか? • OpenAPI • REST APIのリクエスト / レスポンス検証 • JSON Schema Formによる入力画面生成 • LLMのStructured Output
  10. 13 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. JSON

    SchemaとStructured Output LLMのStructured Output →以下のような機能が必要 • Schema Creation: Goの型でスキーマを定義する • Serialization: スキーマオブジェクトから JSON文字列に変換する • Validation: 与えられた JSON値が、特定のスキーマに適合しているかを検証する • Inference: Goの型(構造体など)から、スキーマオブジェクトを生成する これらをすべて充たすライブラリがあったら良いのに …!
  11. 14 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. 既存の著名なライブラリ

    しかし長い間、 invopop/jsonschema-goでInferenceして、santhosh-tekuri/jsonschemaで Validationして、みたいな状態だった invopop/ jsonschema-go santhosh-tekuri/ jsonschema Schema Creation ⭕ ⭕ Serialization ⭕ Validation ⭕ Inference ⭕
  12. 16 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. google/jsonschema-go

    の基本情報 • googleのチームで開発された、 GoでJSON Schemaを扱うためのライブラリ • 元はmodelcontextprotocol/go-sdk内にあり、そこから切り出す形で 2025年8月8日に v0.1.0が公開された • 同12月19日に公開された v0.4.2が最新で、 Goはv1.23.0+ を要求 • JSON Schemaバージョンは以下の 2つをサポート ◦ draft 2020-12(デフォルトはこっち) ◦ draft 7 • 現在も modelcontextprotocol/go-sdk で使われているほか、 google/adk-goでも使わ れている
  13. 17 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. google/jsonschema-go

    の作られた目的 • LLMと連携する包括的な JSON Schemaライブラリを目指して、次の 4機能を軸として作 られている ◦ Schema Creation: Goの型でスキーマを定義する ◦ Serialization: スキーマオブジェクトから JSON文字列に変換する ◦ Validation: 与えられた JSON値が、特定のスキーマに適合しているかを検証する ◦ Inference: Goの型(構造体など)から、スキーマオブジェクトを生成する
  14. 18 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. google/jsonschema-go

    の作られた目的 invopop/ jsonschema-go santhosh-tekuri/ jsonschema google/ jsonschema-go Schema Creation ⭕ ⭕ ⭕ Serialization ⭕ ⭕ Validation ⭕ ⭕ Inference ⭕ ⭕
  15. 20 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. 注意

    この後は最新の v0.4.2の場合の挙動を説明します。
  16. 22 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. Schema

    Creation: Goの型でスキーマを定義する • 中核となるのは Schema構造体 • 合計64フィールドもある(!) • フィールドの主な特徴 ◦ 単一型とUnion型どっちも扱うために、 TypeとTypesどっちもある ◦ minimum / maximum, minItems / maxItems, requiredなど、各Typeごとの バリデーション条件が全て詰め込まれて いる ◦ これ1つで2バージョンに対応できるよう、 バージョン専用のフィールドがあったりす る
  17. 24 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. Serialization:

    スキーマオブジェクトから JSON文字列に変換する • Schemaのフィールドを適切に扱うため に、MarshalJSON メソッドを独自に実 装している ◦ TypeフィールドとTypesフィールドの両方 を、”type”プロパティにマッピング ◦ ItemsとItemsArrayフィールドの両方 を”items”プロパティにマッピング • これにより、 json.Marshaler インター フェースを実装するので、 json.Marshal で 処理できる
  18. 26 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. Validation:

    与えられたJSON値が、特定のスキーマに適合しているかを検証する • Validationの前に、$ref などの参照を 解決する( Resolved) • 参照は2種類ある ◦ ローカルな参照 ◦ 外部の参照 • ローカルな参照はそのまま Resolve
  19. 27 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. Validation:

    与えられたJSON値が、特定のスキーマに適合しているかを検証する • 外部参照は loaderを定義して読み込む
  20. 28 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. Validation:

    与えられたJSON値が、特定のスキーマに適合しているかを検証する • Resolvedに対して、 Validateする • 特にオプションなどはなし • JSON文字列ではなく、 map[string]any などに変換してから渡す必要がある
  21. 30 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. Inference:

    Goの型(構造体など)から、スキーマオブジェクトを生成する
  22. 31 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. Inference:

    Goの型(構造体など)から、スキーマオブジェクトを生成する • ForOptionでオプションを付けられる • ForType(t reflect.Type, opts *ForOptions)を使うと、実行時に推論できる • ポインタ型とスライスは自動的に nullableになる • エクスポートされていないフィールドは省略 • structタグ ◦ json ▪ 普通のと同じ挙動 ▪ omitzero, omitemptyも使用可 ◦ jsonschema ▪ descriptionに設定される
  23. 32 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. 4つの機能

    Schema Creation / Serialization / Validation / Inference LLMのstructured outputでの使用例: 1. struct から For で Schema オブジェクトを生成 2. Schema オブジェクトを JSON Schema 文字列に json.Marshal 3. それを LLM に渡してレスポンスを受け取り、 map[string]any に変換 4. Schema を Resolve し、レスポンスを Validateする 5. 元の struct に json.Unmarshal
  24. 34 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. 他ライブラリとの比較

    再掲 invopop/ jsonschema-go santhosh-tekuri/ jsonschema google/ jsonschema-go Schema Creation ⭕ ⭕ ⭕ Serialization ⭕ ⭕ Validation ⭕ ⭕ Inference ⭕ ⭕
  25. 35 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. 他ライブラリとの比較

    他の比較ポイント invopop/ jsonschema-go santhosh-tekuri/ jsonschema google/ jsonschema-go サポート バージョン draft 2020-12 最新を含む ほぼ全て draft 2020-12, draft 7 yamlサポート ⭕ (最新だと削除さ れている) 特徴 推論特化 バリデーション 特化 万能 開発状況 活発 活発 活発?
  26. 37 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. まとめとv1に向けて

    まとめ • google/jsonschema-go は、LLM との連携を主目的とした包括的な JSON Schema ラ イブラリ • Goのstructからのスキーマ生成やバリデーションなど、 Goのコード内で JSON Schema を扱うための一通りの機能が揃っている v1に向けて • エラーメッセージのリッチ化 • struct でのバリデーション(一度廃止されたけど、入って欲しい) • struct タグのさらなる活用 などが期待される
  27. 38 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. 参考資料

    1) JSON Schema 2) A JSON schema package for Go | Google Open Source Blog 3) GitHub - google/jsonschema-go: The Go library for JSON Schema. An official Google project providing a comprehensive toolkit for validation, reflection, and schema construction. 4) jsonschema package - github.com/google/jsonschema-go/jsonschema - Go Packages 5) The official Go SDK for Model Context Protocol servers and clients. Maintained in collaboration with Google. 6) GitHub - google/adk-go: An open-source, code-first Go toolkit for building, evaluating, and deploying sophisticated AI agents with flexibility and control. 7) GitHub - santhosh-tekuri/jsonschema: JSONSchema (draft 2020-12, draft 2019-09, draft-7, draft-6, draft-4) Validation using Go 8) GitHub - invopop/jsonschema: Generate JSON Schemas from Go types
  28. 39 Copyright © 2015 every, Inc. All rights reserved. every

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