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ネットバンキングの内製開発で発注側とパートナーエンジニアはどこまで”チーム”になれるか

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 ネットバンキングの内製開発で発注側とパートナーエンジニアはどこまで”チーム”になれるか

■発表者
株式会社 北國銀行/システム部開発グループ/奥村 惇平さん
株式会社 永和システムマネジメント/エンジニア/藤田 みゆきさん

■登壇イベント
【ダイキン工業×北國銀行が語る、大規模組織におけるスクラム開発の教訓~ステークホルダーに向き合う現場の工夫と実践知~】(https://findy.connpass.com/event/382686/
アーカイブ動画▶https://findy-code.io/events/rFVZAGZom4qjs?fr=event_archive_20260224

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Transcript

  1. © The HOKKOKU Bank,ltd 2 自己紹介 奥村 惇平 CCIG システム部

    開発G チーフ CCIG テクノロジー部 リーダー 石川県金沢市出身 2017年 北國銀行入社 勘定系システム及びサブシステムの開発業務を経験 2019年 ネットバンキング開発チームに配属 ここでアジャイル開発と出会う 趣味は登山と学生時代から継続しているバレーボールの指導
  2. © The HOKKOKU Bank,ltd 5 会社紹介 名称 株式会社北國銀行 本店所在地 石川県金沢市広岡

    2丁目12番6号 設立 1943年12月18日 総資産 6兆3,707億円 会社概要(2025.3月期) CCIG 店舗・拠点ネットワーク 東京都 1店舗 大阪府 1店舗 愛知県 1店舗 都市部支店 駐在員事務所&駐在員 ホーチミン 1か所 シリコンバレー 1名 預金 4兆9,158億円 格付け R&I : A+ 貸出金 2兆6,297億円 店舗数:104店舗(うち、店舗内店舗:33店舗)⇒ 拠点数は71店舗 石川 87店舗 富山 11店舗 福井 3店舗 愛知 東京 大阪 貸出金シェア (北陸三県) 22.8% 貸出金シェア (石川県) 48.5% 預金シェア (石川県) 57.7% 預金シェア (北陸三県) 21.3% 海外現地法人(CCI) ベトナム 1か所 タイ 1か所 シンガポール 1か所 ケニア 1か所
  3. © The HOKKOKU Bank,ltd 6 会社紹介 北國銀行という地域金融機関として 培った信頼と安心を大切に、 地域のお客さまに寄り添った事業を展開し、 地域の豊かな明日へ向けてパートナーとして

    伴走していく「北國銀行ブランド」 先進的、革新的、特徴的な地域を 実現するため、 銀行の枠を超えて事業領域を広げ、 北陸地区だけでなく首都圏や海外への 展開・発信を強化する「CCIブランド」
  4. © The HOKKOKU Bank,ltd 8 あえて「発注側」と言っています 私たちの前提 • ネットバンキングを スクラッチで内製開発

    • 顧客接点となる 金融のコア領域を担当 金融のコア領域で 「発注側」と パートナーは どこまで「チーム」に なれるか? チーム内でも使ったことない言葉... ・ ・ ・
  5. © The HOKKOKU Bank,ltd 10 チームの構成 インバンチーム(約70名規模、11チーム) よもぎ のどぐろ ぽてち

    かき あじさい Web開発(フロント×バックエンド) いくら 縁の下チーム ぐりる (インフラ・ 技術検証・PMO) ばんび(勘定基盤) ぜうす(モバイルApp) れんごく(業務/企画) わいん(業務/企画) 頭文字のアルファベットが被らなけば自由に 名乗ってよい(センスが問われる!) 特徴2:ネーミングは自由 各チームが北國社員、デジタルバリュー社員 パートナー会社社員の混合チーム。 パートナー所属会社もバラバラ。 特徴1:まぜまぜチーム 北國クラウドバンキング開発 (個人向け) 北國デジタルバンキング開発 (法人向け) 担当プロダクト PO
  6. © The HOKKOKU Bank,ltd 12 自己紹介 藤田 みゆき 株式会社 永和システムマネジメント

    ITサービス事業部 エンジニア 福井県福井市出身 2021年 ネットバンキング開発PJ参画 • バックエンド開発担当 @ ぽてちチーム • チーム開発について考えることが大好き! • 本プロジェクトではパートナー側エンジニアとして参画 趣味はバスケ観戦、旅行
  7. © The HOKKOKU Bank,ltd 13 チームの構成 インバンチーム(約70名規模、11チーム) よもぎ のどぐろ ぽてち

    かき あじさい Web開発(フロント×バックエンド) いくら 縁の下チーム ぐりる (インフラ・ 技術検証・PMO) ばんび(勘定基盤) ぜうす(モバイルApp) れんごく(業務/企画) わいん(業務/企画) 複数の協力会社が入っていること これまでのPJとの共通点 PO 各チームが北國社員、デジタルバリュー社員 パートナー会社社員の混合チーム。 パートナー所属会社もバラバラ。 これまでのPJとの違い 最小活動単位のチームにおいて、 周りの人全員「はじめまして」の状態。 開発をスムーズに進めるためには、 どんどん自己開示していくことが必要。 思ったこと
  8. © The HOKKOKU Bank,ltd 14 最初のワクワクと戸惑い 銀行 × 内製開発 ×

    アジャイル わくわくと緊張 だけど次第に、わからなくなってきた...
  9. © The HOKKOKU Bank,ltd 15 言いづらかった、けれど 勝手に空気を読んでいた • PJの文化がすでに出来上がっている ように見えた

    • 参画間もないのに、PJの“核”に触れ る怖さ • 勝手に遠慮してた.... • 「今は自分たちのやりかたや進め方を 作っていく過程だと思っている」 • 「第3者的に疑問や意見をもらいたかっ た、それが期待の一つでもあった」 でも受け止めてもらえた 「やっと言ってきてくれた」
  10. © The HOKKOKU Bank,ltd 16 対話で起きたこと 答え合わせのつもりが、 「答えを一緒につくる」時間に • 「私たちが目指す姿」を出し合い、そうなるために今から

    何をするかを考える場 • 違和感や疑問を粒でぶつけるのではなくて、一緒に 「どうありたいか」から考えることからスタート したことで、対話を通じてPJをよくしていこうという きっかけが生まれた 半日、10人程で様々な役割、 チームの人を迎えたディスカッション
  11. © The HOKKOKU Bank,ltd 17 パートナー視点での成果 対話がかさなり、 仕組みが生まれた o 定期的なオンサイトディスカッション

    o 参加者を徐々にオープン化 SprintフェスでのMVP表彰 o プロジェクトのバーンダウンチャート o Sprintフェスティバル o チームの今Sprintの状況を天気で表現 o チームをまたいだバックエンド定例会 o チーム間交流Sprintふりかえり 対話を重ねることで起きた変化 生まれたもの
  12. © The HOKKOKU Bank,ltd 18 パートナー視点での成果 PJが安定しても、答えをつくり続ける o 参加者約30名、福井で2日間の「キャンプ」! o

    1日目はPJをさらにBoostさせることを テーマにしたLTとディスカッション o 2日目は所属チームのワーキングアグリーメント 作成 なんか画像 Boost Camp in Fukui 生まれたもの o 個人やチームの知見を「自分で発信」する行動 o 参加者がキャンプで得たことを持ち帰る、 「お土産」 o 各チームのワーキングアグリーメント(初版)
  13. © The HOKKOKU Bank,ltd 19 フラットな関係って何だろう? パートナーが「作業者」でなく 「チームメンバー」になれた • 発注/受注の関係はある

    • 責任の所在もある 100%フラットではない • 所属を意識せず意見を言える • 受け止めてもらえる • 「会社の代表」ではなく 「チームの一員」として話せる それでも ちいさな勇気と、一歩踏み込む行動だった その始まりは
  14. © The HOKKOKU Bank,ltd 23 違和感を“個人の感想”にしない 持つべき姿勢 • 違和感(意見)を受け止める •

    その場で扱う • 後回しにしない 「違和感を発信する側」と 「受け入れる側」が 同じテーブルにつき、 同じ温度感で取り扱う
  15. © The HOKKOKU Bank,ltd 25 開発に集中できる環境を守る グラウンドルール • 開発チームは 「最大限の努力」をする

    • 見通しは「約束」ではない 「見通し」と「予定」は別物 実際に利用していたグラウンドルール
  16. © The HOKKOKU Bank,ltd 26 違和感を“チームの感想”にしない チームの中で止めない • チームの違和感で終わらせない •

    対話のテーブルを広げる • 理解が浸透するまで繰り返す 対話のテーブルを 「上の層」 にまで広げていく