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よくわかる!「データアナリスト」の作り方  〜とある新卒の成長物語〜

gree_tech
October 25, 2022

よくわかる!「データアナリスト」の作り方  〜とある新卒の成長物語〜

GREE Tech Conference 2022で発表された資料です。
https://techcon.gree.jp/2022/session/TrackA-5

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October 25, 2022
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Transcript

  1. そもそも「アナリシスグループ」とは 15
 グリー株式会社 ┗ 開発本部 ┗ データテクノロジー部 ┗ アナリシスグループ ┣

    ゲームアナリシスチーム ┣ コマースアナリシスチーム ┣ メタバースアナリシスチーム ┗ マンガアナリシスチーム グリー本体にある組織 全事業が対象

  2. ミッション達成のためのタスク分類 • データ基盤系 • ログ定義書の作成 • KPI策定 • KPIダッシュボードの作成 •

    など • 分析系 • 施策の効果検証分析 • 売上予測の分析 • 仮説検証分析(A/Bテストなど) • など 18
 ⇒これらを独力でできれば、
  グリーにおける一人前のデータアナリスト

  3. ① 手本の徹底活用「クエリ」 29
 • 躓いたときに最短で解消しやすいため • 手本となるクエリから自力で解決法を見つけ られる可能性が高いため、検索 or 社内で質

    問するよりも早く済みやすい なぜ重要か? • SQL力を効率的に向上しやすいため • 他人のクエリを見て良いところは取り入 れられるため、手本がない環境よりも、 SQL力を上げやすい
  4. ① 手本の徹底活用「クエリ」 31
 タスク分類 スキル データ基盤系 SQL データ構造の理解 分析系 コミュニケーション(ニーズ把握)

    論理的思考力(仮説思考・目的志向) 資料作成 数値解釈 ※ 入社時に比べて特に成長できたスキルを抜粋 成長とのつながり
  5. ① 手本の徹底活用「クエリ」 32
 タスク分類 スキル データ基盤系 SQL データ構造の理解 分析系 コミュニケーション(ニーズ把握)

    論理的思考力(仮説思考・目的志向) 資料作成 数値解釈 成長とのつながり ※ 入社時に比べて特に成長できたスキルを抜粋 特に成長したスキル
  6. ② 思考回路の共有「Topics定例」 38
 • 概要 • 週1の1時間ミーティング • アナリシスグループ全員(7名) •

    全体構成 • 売上トピック • 週替わりで、各事業の月次売上サマリを報告 • 個別トピック x2 • 各自の担当タスクを代表者2名が報告 • 各トピックで、前半は発表・後半は質疑応答&議論
  7. ② 思考回路の共有「レビュー制度」 44
 • すべてのタスクで、必ずアナリシス内のレビューがある • とあるタスクでの例 • アウトプットの初版作成   ↓

    • マネージャーのレビューで、修正点の指摘   ↓ • 修正して、再度マネージャーのレビューで完成   ↓ • 事業部側に提案して合意
  8. ② 思考回路の共有「レビュー制度」 46
 • 論理武装しようという良いプレッシャーが働くため • (良くも悪くも)かなり理詰めされる • 学びを得る量が多いため •

    1週間に複数回以上 • 毎回のタスクでフィードバックが得られる • 今後に活かせる一般性の高い学びが得られるため • 単に直すべき点を与えるだけでなく、思考プロセスから遡って レビューをもらえる なぜ重要か?
  9. ② 思考回路の共有 48
 タスク分類 スキル データ基盤系 SQL データ構造の理解 分析系 コミュニケーション(ニーズ把握)

    論理的思考力(仮説思考・目的志向) 資料作成 数値解釈 成長とのつながり ※ 入社時に比べて特に成長できたスキルを抜粋
  10. ② 思考回路の共有 49
 タスク分類 スキル データ基盤系 SQL データ構造の理解 分析系 コミュニケーション(ニーズ把握)

    論理的思考力(仮説思考・目的志向) 資料作成 数値解釈 成長とのつながり ※ 入社時に比べて特に成長できたスキルを抜粋 特に成長したスキル
  11. ③ 理論と実践の反復「輪読会」 54
 • 進め方 • 週1で開催 • メンバーは3名 •

    私、マネージャー、先輩 • 事前に、各自で同じ本の1章分を読んでくる • 私は資料(要約とディスカッションテーマ)も作成 • 当日は、ディスカッションテーマに沿って議論 • 1冊終わったら、学びになった点・業務に活かす点をまとめる
  12. ③ 理論と実践の反復「輪読会」 61
 タスク分類 スキル データ基盤系 SQL データ構造の理解 分析系 コミュニケーション(ニーズ把握)

    論理的思考力(仮説思考・目的志向) 資料作成 数値解釈 成長とのつながり ※ 入社時に比べて特に成長できたスキルを抜粋
  13. ③ 理論と実践の反復「輪読会」 62
 タスク分類 スキル データ基盤系 SQL データ構造の理解 分析系 コミュニケーション(ニーズ把握)

    論理的思考力(仮説思考・目的志向) 資料作成 数値解釈 成長とのつながり ※ 入社時に比べて特に成長できたスキルを抜粋 特に成長したスキル
  14. 3要素と特に成長したスキルの対応 65
 タスク分類 スキル 要素 データ基盤系 SQL ① 手本の徹底活用 データ構造の理解

    分析系 コミュニケーション(ニーズ把握) ② 思考回路の共有 論理的思考力(仮説思考・目的思考) ② 思考回路の共有 ③ 理論と実践の反復 資料作成 ③ 理論と実践の反復 数値解釈 ※ 入社時に比べて特に成長できたスキルを抜粋
  15. 3要素と特に成長したスキルの対応 66
 タスク分類 スキル 要素 データ基盤系 SQL ① 手本の徹底活用 データ構造の理解

    分析系 コミュニケーション(ニーズ把握) ② 思考回路の共有 論理的思考力(仮説思考・目的思考) ② 思考回路の共有 ③ 理論と実践の反復 資料作成 ③ 理論と実践の反復 数値解釈 ※ 入社時に比べて特に成長できたスキルを抜粋
  16. 3要素と特に成長したスキルの対応 67
 タスク分類 スキル 要素 データ基盤系 SQL ① 手本の徹底活用 データ構造の理解

    分析系 コミュニケーション(ニーズ把握) ② 思考回路の共有 論理的思考力(仮説思考・目的思考) ② 思考回路の共有 ③ 理論と実践の反復 資料作成 ③ 理論と実践の反復 数値解釈 ※ 入社時に比べて特に成長できたスキルを抜粋
  17. 3要素と特に成長したスキルの対応 68
 タスク分類 スキル 要素 データ基盤系 SQL ① 手本の徹底活用 データ構造の理解

    分析系 コミュニケーション(ニーズ把握) ② 思考回路の共有 論理的思考力(仮説思考・目的思考) ② 思考回路の共有 ③ 理論と実践の反復 資料作成 ③ 理論と実践の反復 数値解釈 ※ 入社時に比べて特に成長できたスキルを抜粋
  18. 3要素と特に成長したスキルの対応 69
 タスク分類 スキル 要素 データ基盤系 SQL ① 手本の徹底活用 データ構造の理解

    分析系 コミュニケーション(ニーズ把握) ② 思考回路の共有 論理的思考力(仮説思考・目的思考) ② 思考回路の共有 ③ 理論と実践の反復 資料作成 ③ 理論と実践の反復 数値解釈 ※ 入社時に比べて特に成長できたスキルを抜粋
  19. 良かった点② グリー特有の環境 • 綺麗に整備されたペタバイト級データの累積 • リリース当初から、ほぼ欠損なくデータが揃っている • アプリ内のユーザーの細かな行動についてもログが落ちている • 成長とのつながりとして、他社では、分析の前処理に時間がかかりすぎるというこ

    とを聞くが、そのようなことは一切ないため、本質的なデータ分析に集中して時間 を割けることで、成長の確度が高まりやすい • 主に、分析系タスクに必要なスキルの成長につながった 75

  20. 良かった点③ グリー特有の環境 • データ分析が活用される意思決定プロセス • 現場や経営層といったレイヤーを問わず、根拠となるデータに基づいて意思決定を 行うプロセスが定着している • 「感覚的には違和感ないですが、データとしてもそうなってましたっけ?」と いった発言など

    • 成長とのつながりとして、他社では、分析を行っても、最終的には勘と経験で物事 が進み、やりがいがないという話を聞くが、そういうことはほぼ起こらないため、 日々の業務にモチベーションを高く保てることで、成長の確度が高まりやすい • 主に、分析系タスクに必要なスキルの成長につながった 76

  21. イマイチな点① グリー特有の環境 • 統計学・機械学習に精通した人が多くない • アナリシスグループの全員が、統計学や機械学習に詳しいわけではない • また、入社後の研修で学べる環境が整っているわけでもない • 現状、アナリシスグループ内で統計学や機械学習に詳しい方は、大学時代に専

    攻されていた方が多い • 成長への影響として、自分の上司や担当の先輩が誰になるかによって、その方の統 計学や機械学習の知識量に差があるため、場合によっては成長の効率を下げる • (言わずもがな)主に、 統計学・機械学習の成長の妨げになりやすかった 78