LotusScript でビューへアクセスする方法 #2

このスライドは「第79回 のの会」で使用したものです。

LotusScript のクラス「NotesViweNavigator」のオブジェクトからビューの各行（=ビューエントリ）へアクセスする方法についてサンプルコードを示して簡単に説明します。

Transcript

1. LotusScript でビューの階層へ アクセスする方法 2025年10月9日 第79回 のの会 中野晴幸 Haruyuki Nakano harunakano.blogspot.com (blog) @harunakano (X twitter)
2. はじめに • 前回の「第78回 のの会」では、 LotusScript の NotesViewNavigator クラスを使いビューへアクセスする方法 を、サンプルとともに紹介しました。 • 今回は、前回の続きでビューに表示される階層を意識して処理 するためのプロパティやメソッドを紹介します。 • 本資料ですべてのプロパティやメソッドを紹介できないため、 よく使用される（気がする）方法に絞っています。
3. カテゴリ別 主要文書と返答文書 【参考】階層表示は２種類 カテゴリ表示の行（図では”果物”） をダブルクリックしても文書は開 かない どの行をダブルクリックしても文書が開く
4. 階層を意識したメソッド 階層を意識したプロパティ
5. 前回お話したメソッドで NotesViewNavigator オブジェクトの作成 取得する対象のエントリ <クラス>.<メソッド> ビュー内のすべてのエントリ NotesView.CreateViewNav 指定したエントリから始まるビュー内のすべて NotesView.CreateViewNavFrom ビュー内の未読エントリすべて NotesView.CreateViewNavFromAllUnread 指定したキー直下のすべて NotesView.CreateViewNavFromKey 指定したカテゴリ直下のすべての子 NotesView.CreateViewNavFromCategory 指定したエントリ直下のすべての子 NotesView.CreateViewNavFromChildren 指定したエントリの子孫すべて NotesView.CreateViewNavFromDescendants
6. 作成した NotesViewNavigator オブジェクトから エントリ（NotesViewEntry のオブジェクト）の取得 取得する対象のエントリ <クラス>.<メソッド> ソート順にアクセス NotesViewNavigator.GetFirst NotesViewNavigator.GetNext NotesViewNavigator.GetLast NotesViewNavigator.GetPrev NotesViewNavigator.GetNth カテゴリや 親/子/兄弟へアクセス NotesViewNavigator.GetChild NotesViewNavigator.GetParent NotesViewNavigator.GetNextCategory NotesViewNavigator.GetNextSibling NotesViewNavigator.GetPrevCategory NotesViewNavigator.GetPrevSibling 今回の範囲
7. 階層を意識するために使用する NotesViewEntry のプロパティ プロパティ 概要 ChildCount 現在のエントリの子エントリ数 DescendantCount 現在のエントリの子孫エントリ数 SiblingCount 現在のエントリの兄弟エントリ数（現在のエントリを含む） IndentLevel ビューの#(@DocNumber)の値で示す階層と一致する値 最上位の階層は0、階層が１つ深くなると+1 ColumnIndentLevel 主要文書と返答文書による応答レベル 階層最上位にある主要文書は0、その直下の返答文書は1、返答文書の階層 が1つ深くなると+1
8. NotesViewEntry のプロパティで調べる 現在のエントリに関連するエントリの数
9. NotesViewEntry のプロパティで調べる 現在のエントリの子(Child)の数
10. NotesViewEntry のプロパティで調べる 現在のエントリの子孫(Descendant)の数
11. NotesViewEntry のプロパティで調べる 現在のエントリの兄弟(Sibling)の数
12. 階層の確認 エントリ番号(@DocNumber, ビューの#) 【LotusScript】 現在のエントリのエントリ番号を取得： NotesViewEntry.GetPosition(".") エントリ番号のエントリを取得： NotesViewNavigator.GetPos("2.1", ".")
13. 階層の確認 2つのインデントレベル 【主要文書と返答文書】左上の図 「IndentLevel」と 「ColumnIndentLevel」は同じ値を返す。 見た目の階層（エントリ番号）のとおり 【カテゴリ別】左下の図 「IndentLevel」は見た目の階層（エント リ番号）のとおりの値を返すが、 「ColumnIndentLevel」は基本的にゼロ、 ただし列の値が”\”で区切られることで増 える階層により返す値が増加 【確認したコード】
14. 次ページ以降のサンプルコードの 変数の宣言部分の省略について 表示エリアの都合上、 これから示すサンプルコードでは 変数の宣言部分を省略しますが 実際は (Declarations) に定義しています
15. 1列目 2列目 主要文書と返答文書で親子関係を表示する サンプルのビュー「Parent-Child」と文書
16. ViewNavigator からエントリの取得 特定のエントリの子とその兄弟 ① ② ③ ① ② ③
17. ViewNavigator からエントリの取得 特定のエントリの親とその兄弟 ① ② ③ ① ② ③
18. サンプルのビュー「ByCategory2」と文書 円記号”\”で 階層化
19. ViewNavigator からエントリの取得 次のカテゴリ ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ②～⑧ ①
20. ViewNavigator からエントリの取得 前のカテゴリ ⑤ ④ ③ ② ①
21. 階層を意識するために使用する NotesViewEntry のプロパティ プロパティ 概要 ColumnValues 列の値 IsCategory 現在のエントリがカテゴリならTrue IsDocument 現在のエントリが文書ならTrue IsTotal 現在のエントリが合計行ならTrue IsConflict 現在のエントリが競合文書ならTrue IsValid 現在のエントリが有効ならTrue 【次回予告】 NotesViewEntry のプロパティに触れます