LotusScript でビューへアクセスする方法 #3

本スライドは「第80回 のの会」で使用したものです。
LotusScript で NotesViewEntry クラスを使い、ビューから情報を取得したときの挙動や特徴的なプロパティについて触れています。

Transcript

1. LotusScript でビューの エントリへアクセスする方法 2025年11月13日 第80回 のの会 中野晴幸 Haruyuki Nakano harunakano.blogspot.com (blog) @harunakano (X twitter)
2. はじめに • 前回と前々回の「のの会」では、LotusScript の NotesViewNavigator クラスを使いビューへアクセスする方法 を、サンプルとともに紹介しました。 • 今回は NotesViewEntry クラスを使ったビューの行の情報へア クセスする方法を紹介します。 • 本資料ですべてのプロパティやメソッドを紹介できないため、 作者の独断と偏見で選びました。
3. 前回紹介した（ビューの階層を意識した） NotesViewEntry のプロパティ プロパティ 概要 ChildCount 現在のエントリの子エントリ数 DescendantCount 現在のエントリの子孫エントリ数 SiblingCount 現在のエントリの兄弟エントリ数（現在のエントリを含む） IndentLevel ビューの#(@DocNumber) の値で示す階層と一致する値 最上位の階層は0、階層が1つ深くなると+1 ColumnIndentLevel 主要文書と返答文書による応答レベル 階層最上位にある主要文書は0、その直下の返答文書は1、返答の階層が1 つ深くなると+1
4. 今回紹介する NotesViewEntry のプロパティ プロパティ 概要 ColumnValues ビューエントリ内の各列の値 IsCategory 現在のエントリがカテゴリならTrue IsDocument 現在のエントリが文書ならTrue IsTotal 現在のエントリが合計行ならTrue IsConflict 現在のエントリが競合文書を含むならTrue IsValid 現在のエントリがコレクション作成後に削除されたならFalse
5. 次ページ以降のサンプルコードの 変数の宣言部分の省略について 表示エリアの都合上 これから示すサンプルコードでは 変数の宣言部分を省略しますが 実際は (Declarations) に定義してます
6. 2列目 1列目 次ページのサンプルコードで 参照するビュー（カテゴリなし）
7. 最初のエントリから 2 列目の値を取得 最初のエントリから 1 列目の値を取得 最初のエントリを取得 NotesViewEntryCollection から取得した NotesViewEntry のプロパティ ColumnValues (値が単数/複数のフィールド)
8. 最初のエントリから 2 列目の値を取得 最初のエントリから 1 列目の値を取得 最初のエントリを取得 NotesViewNavigator から取得した NotesViewEntry のプロパティ ColumnValues (値が単数/複数のフィールド)
9. 2列目 1列目 次ページのサンプルコードで 参照するビュー（カテゴリ別） 円記号「¥」を含む単数値 複数値
10. 4 つめのエントリ 3 つめのエントリ 2 つめのエントリ 最初のエントリ NotesViewEntryCollection から取得した NotesViewEntry のプロパティ ColumnValues (値が単数/複数のフィールド) 1 2 3 4
11. NotesViewEntryCollection から取得した NotesViewEntry のプロパティ IsCategory, IsDocument, IndentLevel IsCategory IsDocument IndentLevel ColumnIndentLevel 最初 False True 1 0 2つめ False True 1 0 3つめ False True 1 0 4つめ False True 3 0 1 2 3 4 NotesView.AllEntries で取得したコレクション から NotesViewEntry を取得すると、 IsDocument = True のエントリだけ取得できた
12. ビュー内のすべてのエントリは「フラットなビュー」では取得できますが 「カテゴリ別のビュー」ではカテゴリのエン トリが取得できないことに注意 ヘルプの言い回しは 古いバージョン(左:8.5)と 最新バージョン(右:14.5)と で異なる
13. 7 つめのエントリ 6 つめのエントリ 5 つめのエントリ NotesViewNavigator から取得した NotesViewEntry のプロパティ ColumnValues (値が単数/複数のフィールド) 4 つめのエントリ 3 つめのエントリ 2 つめのエントリ 最初のエントリ 8 つめのエントリ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 9 つめのエントリ
14. NotesViewNavigator から取得した NotesViewEntry のプロパティ IsCategory, IsDocument, IndentLevel 1 2 3 4 5 6 7 8 9 IsCategory IsDocument IndentLevel ColumnIndentLevel 最初 True False 0 0 2つめ False True 1 0 3つめ True False 0 0 4つめ False True 1 0 5つめ True False 0 0 6つめ False True 1 0 7つめ True False 1 1 8つめ True False 2 2 9つめ False True 3 0 NotesView.CreateViewNav で作成した NotesViewNavigator から NotesViewEntry を取得すると、IsCategory=True かつ IsDocument=Falseのエントリも取得できた
15. NotesViewNavigator から取得した NotesViewEntry のプロパティ IsTotal 合計行
16. NotesViewNavigator から取得した NotesViewEntry のプロパティ IsTotal はカテゴリのエントリで False を戻す # ColumnValues[2] IsTotal IsCategory 1 2 False True 2 [2] ※配列 False False 3 4 False True 4 4 False False 5 5 False True 6 [5] ※配列 False False 7 0 False True 8 0 False True 9 0 False False 10 11 True False ※ イチゴとぶどうのtotalフィールドの値に複数値をセット
17. NotesViewEntry のプロパティ IsConflict
18. NotesViewEntry のプロパティ IsValid 削除された文書のエントリ のプロパティへアクセスす るとエラーを返します
19. 今回は以上です。 お疲れ様でした！