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February 13, 2019
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Collaborators Association for Detecting Anmalous Signs from Underground

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  1. 上久保廣信 特定非営利活動法人 地下からのサイン測ろうかい 2019.2.9 静岡県西部地域の地下水温変化から見えてきたこと

  2. •A 自己紹介• •B NPO法人 地下からのサイン測ろうかい 紹介• •C 静岡県西部地域の地下水温変化 から見えてきたこと• •D

    Dans monde Dakara • 話の流れ
  3. 変わった人 •Aでいい •Bがいい •Cでありたい •Dがありがたい 中学校理科教師 エネルギー・環境教育 ソーラーバイクレース 自分史ノート NPO

    地下からのサイン測ろうかい 大きな地震はいつ来るの? 自分でしらべてみたら? 自己紹介
  4. 静岡県総合防災訓練(県庁)新宿区都市防災訓 練の見学(2017) 地震防災への関心 ・1995年 東海地震を追いかけ始めた 東大地震研の佃為成博士と地電流・地下水温観測 1996年10月5日、静岡県中 部(川根町)の地震から始まるプ レート境界の固着域周辺での特異 な地震活動の断続的な発生

  5. 2015年11月 浜松市にて NPO法人地下からのサイン測ろうかい 設立 佃為成氏は1990年のイラン・ルドバール地震(M7.3)での 熱水噴出を示唆する現象や1990年7月16日のフィリピン地震 (M7.6)で熱水噴出現象,2000年秋の鳥取県西部地震での「井 戸水がお湯になった」事例等を調査した.

  6. NPO法人地下からのサイン 測ろうかい の しごと

  7. 防災カルタ 地震と水温の学習会

  8. 南海トラフ地震を理解する防災カルタ

  9. 最も大切な仕事はデータをとり続けること 近畿地方

  10. 南紀地域

  11. 東海地方

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  16. 時間予測モデル 安政南海地震時の隆起量(1.2 m)と、安政 と昭和南海地震の発生間隔(92 年)を基に、 平均隆起速度を計算すると 13 mm/年となる。 昭和地震の次の地震が発生するまでの時間間 隔を時間予測モデルで推定すると、過去の平

    均発生間隔より短くなり、88.2 年となる。 発生間隔が短くなるのは、昭和南海地震に伴 う室津港の隆起量が他の地震に比べて小さい ためである。(政府地震調査委員会 長期評 価 H25 )) 2019年現在の今後 30年以内に地震が起きる確率は 70〜 80%程度 地震発生確率は年々1%程度ずつ高まる。 現在 2019年 昭和南海 1946年 経過時間73年 地震後経過率:73/ 発生間隔88.2?=0.83 南海トラフ地震発生確率
  17. 地震現象と水温の関係は 地震現象の理解は 原因である地下応力の掌握 がポイント •微小地震 •GNSS(全球測位衛星システム) •体積歪計 •地下水位 応力集中域の特定 応力増減の掌握

    高速すべり 地震発生 水温変化で地 下応力の変化 を掌握したい 水温変化でス ロースリップ の加速と拡大 を掌握したい 地下水温の観測体制・ 研究は立ち遅れている 低速変形:スロースリップの加速・拡大 地震発生
  18. スロースリップとは

  19. 長期的スロースリップ客観検知図(1996年から2018年10月)小林(2019)

  20. 長期的スロースリップ客観検知図(1996年から2018年10月)小林(2019)

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  23. • 国立研究開発法人海洋研究開発機構の中野ら(2018) は地殻内の間隙水圧と浅部スロースリップの滑り総量 が非常によく似た時間変化を示すことを指摘した スロースリップと地下水の関係を調べている人たち 間隙水圧と浅部スロースリップの滑り総量 長期孔内観測点における間隙水圧変化(上がC0010 下がC0002) 海洋研究開発機構の鈴木健介ら(2018)[15]C0002観測点は紀伊半島の陸地に近く 海底下980mに水圧計.C0010観測点はC0002観測点よりも沖合に位置し海底下650m.

    ↑ 水圧 (青線) スロースリップモーメント (赤線)↓
  24. • 使用温度計はタマヤ計測システム株式会社製温度計を 使用 • 白金抵抗体センサーを4つの観測点にて地表から28m の深さに置き計測している. ・精度1/100℃にて10分インターバルで自動計測 静岡県西部地域の4観測点の観測井と観測装置のこと 湖西市新居(KOA)浜松市西区舞阪町舞阪59 34.69°N

    137.56°E 浜松市中郡(NG)浜松市東区中郡町915 34.77°N 137.77°E 磐田市中泉(IWN)磐田市中泉2522−2 34.71°N 137.85°E 掛川市徳泉(KAT)掛川市徳泉 34.76°N 137.96°E 管頭から水面までの高さ KOA:9m NG : 4m KAT: 4.6m IWN:13.6m 井戸の深さ(ストレーナの深さ) KOA:175m, ( 不明 ) NG :150m(133.8〜145.0) IWN :150m,( 不明 ) KAT :120m(65.0〜87.0) 井戸口径 IWN:30cm KOA:20cm NG :20cm KAT:20cm 観測井の使用にあたり静岡 県・静岡市・浜松市に対し て行政財産使用許可を毎年 取得 センサー位置→
  25. • 検層は観測井の状態を理解するため地表付近から温度センサー までの深さの1m毎の温度を計測した. • 各観測井の検層結果をみると,概ね地表から18m程の深さから 外気の影響を受けにくくなり,変動幅が小さくなる. • 夏季では深さ10mくらいから深さを増すにつれて水温の低下 がみられるが,温度計センサー位置のある-28m付近ではその変 動は小さい.

    • これらのことから外気温によって地下28m付近の地 下水温が短時間に影響を受けることは考えにくい 検層で水温変化と外気温の関係を調べると 浜松中郡(NG)の10ヶ月移動平均 水温変化(2013年5月〜2017年7月) 検層結果 左のグラフからは夏季に水温が高く, 冬季に水温が低い年周変化とも受け 止められる変化がみられる. ただし,2017年後半にみられる上昇 のピークはそれまでの夏季に高い時 期とはズレている. 研究目的①地下応力をモニターできないか 関谷一義 (2003)[4] は地下10mで 2か所,50mで 2か所,経年変 化がなくなる ことを報告
  26. 水温変化と降水の関係を調べると 2013年5月から2018年6月までの期間でNGの水温変化と浜松市の降水とは関連があるとはいえない. 時 間 水温(℃) 降水量(m m) 2017.6.15 17.438 0

    2017.6.16 17.438 0 2017.6.17 17.438 0 2017.6.18 17.438 0 2017.6.19 17.44 0.5 2017.6.20 17.438 0 2017.6.21 17.438 0 2017.6.22 17.44 182 2017.6.23 17.439 0 2017.6.24 17.437 0 2017.6.25 17.437 0 2017.6.26 17.439 17.5 2017.6.27 17.438 0 2017.6.28 17.437 0 2017.6.29 17.439 5 2017年6月22日182mm 研究目的①地下応力をモニターできないか
  27. 4カ所の水温観測結果は 湖西市新居(KOA) 計測期間 2016年8月〜2018年6月 浜松市中郡(NG) 計測期間 2013年5月〜2018年6月 磐田市中泉(IWN) 計測期間 2016年8月〜2018年6月

    掛川市徳泉(KAT) 計測期間 2016年8月〜2018年6月 いずれも水温は1日平均値 温 度 温 度 温 度 温 度 17.17- 17.22- 17.96- 18.06- 17.42- 17.52- 17.32- 17.40-
  28. 同期性が認められることから地下では外気温・降水・水系と関係しない共通の現象が起きているといえる 地下の応力変化と水温変化の同期性を調べると 長期水温変化2016年8月10日~2017年12月15日(表示1/1000℃) 研究目的①地下応力をモニターできないか

  29. 水温変化の同期性は地下応力の変化で説明できる 地下の応力変化が水温を変化させている 平常時の水温 均一に応力が生じた場合の水温変化 この解釈は地殻の岩盤の応力が強まると深部の高 圧流体は低圧環境である地殻上部へ移動し浅層地 下水に混じり地下水温を上昇させるとした深部流 体上昇仮説(佃2005)と調和する. 深部流体上昇仮説(佃2005) 付近一帯に同時に正の地下応力がかかった場合,深部の高温の間隙水が上昇し低温水帯(C)エリ

    アに中温水(B)が侵入し,水温を上昇させると考えることができる 研究目的①地下応力をモニターできないか
  30. (佃,2005)は深部岩盤の亀裂系に存在すると考えられる流体が地下岩 盤にかかる圧力によって上部へ押し上げられ地表付近に達し,地下水 温変化を生じさせるとした地下深部流体上昇仮説を提唱し流体移動 の仕組みを油圧ポンプモデルで説明した 佃は深部流体上昇仮説の検証のため全国31か所にて長期水温観測を 行い, 長期的に水温変化のトレンドがほぼ不変な観測点は1ヶ所しか ないこと,大抵の観測点では10年〜20年の間には地殻変動と関係する と考えられるトレンドの変化を示す結果であったことを示し深部岩 盤の歪変化が水温変化の原因であることを指摘した

    2014年頃から,和歌山県串本,兵庫県淡路島,兵庫県柏原などで大きな 水温変化が現れ始め南海トラフの巨大地震発生域においてやや広範 囲の地域の岩盤の変形の進行が加速している報告をした 深部流体上昇仮説とは 地下深部流体上昇仮説 油圧ポンプモデル(佃 為成)
  31. 東海地方の長期スロースリップとは 気象庁 国土地理院

  32. モーメント累積変化とNG水温変化の相関性を調べると 気象庁浜名湖周辺のモーメント(赤色)・国土地理院モーメント(太い黒色)の累積グラフに浜松中郡(NG)水温変化を上下反転させて重ねた 0 10 20 30 40 50 60 70

    80 90 0 50 100 150 モーメントとNG水温相関散布図 N G 水 温 変 化 読 図 値 気象庁モーメント読図値 モーメント(気象庁)累積変 位(ひと月毎)と浜松中 郡(NG)水温変化(1か 月平均値)のマイナス値 との相関係数は0.91 非常に強い相関があると いえる. モーメント(国土地理院)累 積変位と浜松中郡(NG) 水温変化(1か月平均 値)のマイナス値との相 関係数は0.94 非常に強い相関があると いえる. 0 10 20 30 40 50 60 70 80 0 50 100 150 モーメント(国土地理院)相関 散布図 地理院モーメント読図値 N G 水 温 変 化 読 図 値 研究目的①地下応力をモニターできないか
  33. モーメント累積変化とNG水温変化の相関性の考え方 スロースリップ進行期の水温変化模式図 スロースリップ停滞時の水温変化模式図 地下の応力状態を反映するスロースリップと地下水温変化の相関性が高いことから 地下水温変化は地下応力の反映であると考えられる (本研究の目的①「地下応力をモニターできないか」の結論) 研究目的①地下応力をモニターできないか

  34. • Dans monde Dakara •次世代につなげるために 法人・個人で入会いただき 支援をおねがいいたします

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