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GitHub Copilotは開発者の生産性をどれだけ上げるのか?ZOZOでの全社導入とその効...

GitHub Copilotは開発者の生産性をどれだけ上げるのか?ZOZOでの全社導入とその効果 / How Much Does GitHub Copilot Improve Developer Productivity? The Company-wide Implementation and Its Effects at ZOZO

2024/2/16 Developers Summit 2024 登壇資料
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20240215

■ ZOZOエンジニア向け会社説明資料
https://speakerdeck.com/zozodevelopers/company-deck

■ GitHub Universe 2023
https://githubuniverse.com/

■ Universe 2023: CopilotがGitHubをAIを駆使した開発者プラットフォームへと変貌させる
https://github.blog/jp/2023-11-09-universe-2023-copilot-transforms-github-into-the-ai-powered-developer-platform/

■ GitHub Universe 2023 opening keynote- Copilot in the Age of AI
https://www.youtube.com/watch?v=NrQkdDVupQE

■ GitHub Copilotの全社導入とその効果
https://techblog.zozo.com/entry/introducing_github_copilot

■ GitHub Copilot X:AIを搭載した開発者体験
https://github.blog/jp/2023-03-23-github-copilot-x-the-ai-powered-developer-experience/

■ GitHub Copilot Business について
https://docs.github.com/ja/enterprise-cloud@latest/copilot/overview-of-github-copilot/about-github-copilot-business

■ GitHub Copilot Enterprise について
https://docs.github.com/ja/copilot/github-copilot-enterprise/overview/about-github-copilot-enterprise

■ 調査:GitHub Copilotが開発者の生産性と満足度に与える影響を数値化
https://github.blog/jp/2022-09-15-research-quantifying-github-copilots-impact-on-developer-productivity-and-happiness/

■ GitHub Copilot now has a better AI model and new capabilities
https://github.blog/2023-02-14-github-copilot-now-has-a-better-ai-model-and-new-capabilities/#filtering-out-security-vulnerabilities-with-a-new-ai-system

■ 開発生産性について議論する前に知っておきたいこと
https://qiita.com/hirokidaichi/items/53f0865398829bdebef1

■ 「もったいない」マインドが逆に効率を悪くする。フロー効率とリソース効率から考えるチームで仕事をする理由
https://qiita.com/hirokidaichi/items/f59e611772c02f2e74ee

■ This is Lean
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798169521

■ 箱猫マックス Vol.6
https://store.line.me/stickershop/product/10693777/ja

Ryosuke Horie

February 15, 2024
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Transcript

  1. © ZOZO, Inc. 株式会社ZOZO 技術本部 技術戦略部 CTOブロック テックリード 堀江 亮介

    2018年 M&Aに伴い入社 ZOZOTOWN、WEARおよび新規事業での開発に従事 2022年よりCTOブロックに異動 組織横断での課題解決や技術広報業務を担当 2
  2. • ファッションEC • 1,600以上のショップ、9,000以上のブランドの取り扱い • 常時95万点以上の商品アイテム数と 毎日平均2,900点以上の新着 商品を掲載 • ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」や

    コスメ専門モール「ZOZOCOSME」、靴の専門モール 「ZOZOSHOES」、ラグジュアリー&デザイナーズゾーン 「ZOZOVILLA」を展開 ※数値は2023年12月末時点
  3. © ZOZO, Inc. 11 GitHub Copilotの利用状況 • Total Shown: 461,836

    • Total Accepts: 108,961 • Acceptance Rate: 23.59% • Line of Code Accepted: 183,943 集計期間: 2023/12/16 - 2024/02/12
  4. © ZOZO, Inc. 12 GitHub Universe 2023 opening keynote- Copilot

    in the Age of AI: https://www.youtube.com/watch?v=NrQkdDVupQE
  5. © ZOZO, Inc. 13 GitHub Universe 2023 opening keynote- Copilot

    in the Age of AI: https://www.youtube.com/watch?v=NrQkdDVupQE
  6. © ZOZO, Inc. 14 • 「GitHub Copilotの全社導入とその効果」 • 昨年7月に記事を公開 •

    記事の内容をベースとして発表 GitHub Copilotの全社導入 https://techblog.zozo.com/entry/introducing_github_copilot
  7. © ZOZO, Inc. 15 今日の発表内容 • GitHub Copilotとは何か? • 導入背景と目的

    • 導入までの流れ • 導入後の効果 • まとめと今後の展望
  8. © ZOZO, Inc. 19 GitHub Copilotとは何か? GitHub Universe 2023 opening

    keynote- Copilot in the Age of AI: https://www.youtube.com/watch?v=NrQkdDVupQE
  9. © ZOZO, Inc. 21 GitHub Copilotとは何か? • GitHub社が提供するAIペアプログラマー • AIのサポートを受けコードをよりすばやく記述可能

    • 継続的な能力の強化 ◦ かつてGitHub Copilot Xとして発表された機能群は続々と正規版に ◦ GitHub Copilot X: ソフトウェア開発ライフサイクルのすべての段階で AIを活用することを目的とした次世代のGitHub Copilotを表すビジョン GitHub Copilot X:AIを搭載した開発者体験 : https://github.blog/jp/2023-03-23-github-copilot-x-the-ai-powered-developer-experience/
  10. © ZOZO, Inc. 22 GitHubはAIを駆使した開発者プラットフォームへ • Copilotの上に「再構築」されるGitHub ◦ GitHub Copilot

    Enterprise ▪ GitHub Copilot ChatのGitHub.comへの統合 • エディタの枠を超えて活用可能 ▪ コーディング以外の開発プロセスへのGitHub Copilotの適用 ◦ Next: GitHub Copilot Workspace ▪ Issueの起票を基点としてAIによる実装プランの策定... ▪ 開発のライフサイクル全体を通したAIのサポート 参照: GitHub Universe 2023 https://githubuniverse.com/
  11. © ZOZO, Inc. 29 • 量から取り組むことを意思決定 (レベル1生産性の改善) • 質にあたるレベル2,3生産性の計測と改善はより難易度が高い •

    どのように向き合っていくかは継続して検討 量 × 質 の最大化にどう取り組むか 引用: 開発生産性について議論する前に知っておきたいこと https://qiita.com/hirokidaichi/items/53f0865398829bdebef1
  12. © ZOZO, Inc. 30 量を最大化する戦略 • 量 = 一定期間における案件リリース数 •

    どう向上させていくか? ◦ 開発効率を改善し開発速度を上げる • 開発効率をどう改善するのか?
  13. © ZOZO, Inc. 31 リソース効率とフロー効率 • スループット的な速さとリードタイム的な速さ • 量の最大化 ◦

    両方の効率を向上させることで実現 引用: 「もったいない」マインドが逆に効率を悪くする。フロー効率とリソース効率から考えるチームで仕事をする理由 https://qiita.com/hirokidaichi/items/f59e611772c02f2e74ee
  14. © ZOZO, Inc. 32 「完璧な状態」を目指す • 「完璧な状態」をどう目指していくか? ◦ フロー効率を計測可能な状態へ ◦

    リードタイムを計測する仕組みを構築 ◦ フロー効率から高める 効率性の孤 島 完璧な状態 荒野 効率性の海 低 高 低 高 リソース効率 フロー効率 引用: This is Lean, 効率性マトリックス https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798169521
  15. © ZOZO, Inc. 33 計測している・したい指標と今後の展望 価値 量 質 ⼈員 効率

    リソース効率 フロー効率 (企画発⽣からの) リードタイム計測の 仕組みを構築中 ビジネス価値の質 を上げるには? 売上以外の価値も 統⼀的に評価する指標とは? 開発プロセスをいかに効率化できるか?
  16. © ZOZO, Inc. 35 GitHub Copilotが開発効率に与える影響 • GitHub社により行われた調査結果 ◦ GitHub

    Copilotを使用した開発者の60-75%が 開発の満足度が向上したと回答 ◦ GitHub Copilotを使用した73%の開発者が集中して作業ができたと回答 ◦ GitHub Copilotを使用した87%の開発者が繰り返し作業中の精神的疲労を 軽減できたと回答 ◦ GitHub Copilotを使用した開発者群が55%早くタスクを完了 • GitHub Copilotを導入することで開発効率を向上させる効果が期待できる 調査:GitHub Copilotが開発者の生産性と満足度に与える影響を数値化 https://github.blog/jp/2022-09-15-research-quantifying-github-copilots-impact-on-developer-productivity-and-happiness/
  17. © ZOZO, Inc. 38 導入までのタイムライン 2023.3 2023.5 2023.4 全社展開 調査と評価

    導入計画立案 試験導入 5/22 全社展開完了 2023.2 社内での盛り上がり 4/11 試験導入開始 4/28 試験の評価と導入の意思決定 5/10 社内LT大会 3/31 試験導入決定
  18. © ZOZO, Inc. 39 導入までのタイムライン 2023.3 2023.5 2023.4 全社展開 調査と評価

    導入計画立案 試験導入 5/22 全社展開完了 2023.2 社内での盛り上がり 4/11 試験導入開始 4/28 試験の評価と導入の意思決定 5/10 社内LT大会 3/31 試験導入決定
  19. © ZOZO, Inc. • CTOブロック、コーポレートITブロックが共同で調査 • GitHub社へのヒアリングと相談 • GitHub社からの発表、公式ドキュメント、利用規約の確認 •

    類似ツールとの比較 • 既にGitHub Copilot利用経験のある社員へのヒアリング • 社内生成AIガイドラインに準拠するか • 個人・他社の事例確認 • 自分達でも使用 41 GitHub Copilotとは何か?を知る
  20. © ZOZO, Inc. • GitHub社へのヒアリングと相談 ◦ 非常に有効 ◦ ZOZOでのGitHubの利用状況・契約プランを踏まえた回答 ◦

    調査した上での詳細の確認、疑問点について直接聞けるのは◎ ◦ 同期・非同期両方の手段を活用 ▪ 疑問があれば随時Slackで確認 ▪ 円滑に全社導入完了 42 GitHub Copilotとは何か?を知る
  21. © ZOZO, Inc. • 脆弱性の混入リスク ◦ GitHub Copilotが提案するコードに脆弱性が含まれている可能性 • 社外への流出のリスク

    ◦ プロダクトコードがGitHub Copilotの学習データとして使用される可能性 44 導入する上での課題: セキュリティ上の懸念
  22. © ZOZO, Inc. • 開発でのOSS利用はライセンス遵守が必須 ◦ ZOZOでは侵害を防ぐためにOSS利用ガイドラインを設定 • ライセンス侵害はプロダクトのコード公開や賠償請求のリスクを伴う •

    GitHub CopilotはGitHubのOSSソースコードを学習しており、生成するコー ドがライセンス違反に問われる可能性は存在 45 導入する上での課題: ライセンス侵害のリスク
  23. © ZOZO, Inc. • GitHub Copilotの全社導入には予算が必要 ◦ 費用対効果を意識して予算を確保する必要がある • 費用対効果

    ◦ 費用: GitHub Copilotの利用料金 ◦ 効果: 開発効率の向上によるコスト削減 46 導入する上での課題: 導入による費用対効果
  24. © ZOZO, Inc. • セキュリティ上の懸念 ◦ 脆弱性の混入リスク ◦ 社外への流出のリスク •

    ライセンス侵害のリスク • 導入による費用対効果 47 課題への対策の検討
  25. © ZOZO, Inc. • セキュリティ上の懸念 ◦ 脆弱性の混入リスク ◦ 社外への流出のリスク •

    ライセンス侵害のリスク • 導入による費用対効果 48 課題への対策の検討
  26. © ZOZO, Inc. • 脆弱性の混入リスクの低減 ◦ GitHub Copilotに組み込まれたAIベースの脆弱性防止システムの利用 ◦ 開発者は自身が書いたコードの内容をGitHub

    Copilotの提案を含め理解 した上でPull Requestを作成 ◦ レビュアーによるコードレビューを必ず実施 49 セキュリティ上の懸念の低減 GitHub Copilot now has a better AI model and new capabilities https://github.blog/2023-02-14-github-copilot-now-has-a-better-ai-model-and-new-capabilities/#filtering-out-security-vulnerabilities-with-a-new-ai-system
  27. © ZOZO, Inc. • セキュリティ上の懸念 ◦ 脆弱性の混入リスク ◦ 社外への流出のリスク •

    ライセンス侵害のリスク • 導入による費用対効果 50 課題への対策の検討
  28. © ZOZO, Inc. • セキュリティ上の懸念 ◦ 脆弱性の混入リスク ◦ 社外への流出のリスク •

    ライセンス侵害のリスク • 導入による費用対効果 51 課題への対策の検討
  29. © ZOZO, Inc. • セキュリティ上の懸念 ◦ 脆弱性の混入リスク ◦ 社外への流出のリスク •

    ライセンス侵害のリスク • 導入による費用対効果 52 課題への対策の検討 GitHub Copilot Businessを利用
  30. © ZOZO, Inc. • セキュリティ(ソースコード流出)リスクの低減 ◦ プロダクトのコードはGitHub Copilotの学習に使用されない • ライセンス侵害リスクの低減

    ◦ 「Suggestions matching public code」をOrganization全体に強制 ◦ GitHub Copilotの提案が GitHubのパブリックコードに一致するとブロック ◦ 第三者からの賠償請求に対しての補償 ▪ 契約内容によって異なる可能性があるので必ずGitHub社に確認 53 GitHub Copilot Business GitHub Copilot Business について: https://docs.github.com/ja/enterprise-cloud@latest/copilot/overview-of-github-copilot/about-github-copilot-business
  31. © ZOZO, Inc. • セキュリティ上の懸念 ◦ 脆弱性の混入リスク ◦ 社外への流出のリスク •

    ライセンス侵害のリスク • 導入による費用対効果 54 課題への対策の検討
  32. © ZOZO, Inc. • セキュリティ上の懸念 ◦ 脆弱性の混入リスク ◦ 社外への流出のリスク •

    ライセンス侵害のリスク • 導入による費用対効果 55 課題への対策の検討
  33. © ZOZO, Inc. 導入による費用対効果 • GitHub Copilotによるコスト削減効果をどう見積もるか? ◦ GitHub Copilotの試験導入を計画

    ◦ 実際の開発業務でどの程度コスト削減できたかを可視化 ◦ 導入にコストメリットがあるかを確認 • 課題: 導入による費用対効果への対策 ◦ 試験導入を実施し費用対効果を検証 56
  34. © ZOZO, Inc. • セキュリティ上の懸念 ◦ 脆弱性の混入リスク ◦ 社外への流出のリスク •

    ライセンス侵害のリスク • 導入による費用対効果 57 課題への対策の検討 対策の検討が完了 • GitHub Copilot Businessの利用 • コードレビュープロセスの遵守 • 試験導入による費用対効果の検証
  35. © ZOZO, Inc. 59 導入までのタイムライン 2023.3 2023.5 2023.4 全社展開 調査と評価

    導入計画立案 試験導入 5/22 全社展開完了 2023.2 社内での盛り上がり 4/11 試験導入開始 4/28 試験の評価と導入の意思決定 5/10 社内LT大会 3/31 試験導入決定
  36. © ZOZO, Inc. 60 導入までのタイムライン 2023.3 2023.5 2023.4 全社展開 調査と評価

    導入計画立案 試験導入 5/22 全社展開完了 2023.2 社内での盛り上がり 4/11 試験導入開始 4/28 試験の評価と導入の意思決定 5/10 社内LT大会 3/31 試験導入決定
  37. © ZOZO, Inc. • 本導入に向けた計画の立案 ◦ 試験導入の実施判断と計画 ◦ GitHub Copilotの導入背景・目的と予算感を経営層へ説明・事前共有

    ▪ GitHub Copilot利用料金の見積もり • 試験導入期間 • 全社展開後Organization全体 ▪ 試験導入の実施とその結果により本導入を判断することを決定 61 導入計画立案
  38. © ZOZO, Inc. • 対象者選出の条件 ◦ 業務内容、使用するプログラミング言語、開発環境が異なる ◦ 新しいツールを試すのが得意 ◦

    導入時にチーム内で有効な活用方法を教示できる • 条件を元に社内の各マネージャーにチームから各1名を目安に選出を依頼 • 最終的に56名を対象者に選出 63 試験導入の計画: 試験対象者の選出
  39. © ZOZO, Inc. 68 導入までのタイムライン 2023.3 2023.5 2023.4 全社展開 調査と評価

    導入計画立案 試験導入 5/22 全社展開完了 2023.2 社内での盛り上がり 4/11 試験導入開始 4/28 試験の評価と導入の意思決定 5/10 社内LT大会 3/31 試験導入決定
  40. © ZOZO, Inc. 69 導入までのタイムライン 2023.3 2023.5 2023.4 全社展開 調査と評価

    導入計画立案 試験導入 5/22 全社展開完了 2023.2 社内での盛り上がり 4/11 試験導入開始 4/28 試験の評価と導入の意思決定 5/10 社内LT大会 3/31 試験導入決定
  41. © ZOZO, Inc. • SPACEフレームワークの「満足度と幸福度」「効率とフロー」への影響 • GitHub Copilotを利用することで開発者の 「満足度と幸福度」「効率とフロー」に良い影響を与えている •

    フロー状態に入りやすいか?については「そう思う」「とてもそう思う」の回 答割合が29.9%と他の項目と比較して低い 81 アンケート結果の集計と考察
  42. © ZOZO, Inc. 82 アンケート結果の集計と考察 • 「GitHub Copilotを使用することで生産的になったか」への回答 ◦ 「そう思わない」「全くそう思わない」が14.1%存在

    • 職種別、言語別、開発環境別で集計 • iOS・Swift・Xcodeで「そう思わない」「全くそう思わない」の割合増加
  43. © ZOZO, Inc. • GitHub CopilotはZOZOの開発効率にプラスの影響を与える ◦ 78.9%がGitHub Copilotを使用することでより生産的になったと回答 ◦

    58%が1日あたり30分以上時間を節約できたと回答 ◦ 開発者の満足度と幸福度が向上し、タスクをより速く完了できる • 言語・開発環境での効果のバラつき ◦ 試験導入ではiOS・Swift・Xcodeで「そう思わない」「全くそう思わな い」が増加 ◦ GitHub CopilotのXcodeサポートが公式で提供されていない 86 アンケート結果の集計と考察: まとめ
  44. © ZOZO, Inc. • GitHub Copilotの月あたりの利用料 ◦ $19/月/人 ≒ 2,736円/人(為替レート144円13/ドルで計算)

    • 月1人あたりのコストメリット: 最大95,604円、最小44,704円 90 費用対効果の見積もり ※2023年6月末の為替レートを参照 最大 最小 95,604円/人 44,704円/人
  45. © ZOZO, Inc. 92 導入までのタイムライン 2023.3 2023.5 2023.4 全社展開 調査と評価

    導入計画立案 試験導入 5/22 全社展開完了 2023.2 社内での盛り上がり 4/11 試験導入開始 4/28 試験の評価と導入の意思決定 5/10 社内LT大会 3/31 試験導入決定
  46. © ZOZO, Inc. 93 導入までのタイムライン 2023.3 2023.5 2023.4 全社展開 調査と評価

    導入計画立案 試験導入 5/22 全社展開完了 2023.2 社内での盛り上がり 4/11 試験導入開始 4/28 試験の評価と導入の意思決定 5/10 社内LT大会 3/31 試験導入決定
  47. © ZOZO, Inc. • GitHub Copilot利用環境の整備 ◦ 全社に対してGitHub Copilot利用希望者のリストアップ ◦

    利用料金の見積もりと稟議申請 ◦ 社内承認フロー、運用ルールの整備 • GitHub Copilotについての知見の共有 ◦ 開発者がGitHub Copilotの様々な使い方を知ることは活用する上で重要 ◦ LT会の実施 ◦ 試験導入の連絡用チャンネルを情報共有チャンネルとして転用 ◦ GitHub Copilot活用に関するtipsを集約 94 全社展開
  48. © ZOZO, Inc. 96 LT会の実施 タイトル GitHub Copilot × 言語・フレームワーク

    GitHub CopilotとAndroid開発 GitHub Copilot × Kotlin/Java PowerShellでGitHub Copilot利用 GitHub Copilot × PowerShell How to use Copilot Successfully with jQuery GitHub Copilot × jQuery Terraform, YAMLでの利用例 GitHub Copilot × Terraform/YAML GitHub Copilotを使ってみた感想 GitHub Copilot × Java iOSアプリ開発におけるGitHub Copilotの活用方法 GitHub Copilot × Swift Copilot使ってみてLT GitHub Copilot × TypeScript GitHub Copilot × VBScript GitHub Copilot × VBScript
  49. © ZOZO, Inc. 105 導入後の効果: GitHub Copilotを使用することで生産的になったか? • GitHub Copilotを使用することでより生産的になったと89.4%が回答

    • 試験導入時との比較では78.9%から10.5%の増加 GitHub Copilotを使用することでより生産的になった。への回答
  50. © ZOZO, Inc. 111 1時間以上節約できたと回答した回答者の属性 • 検索/推薦/機械学習エンジニア × Pythonの組み合わせが最多 •

    回答者の所属部署を確認 • 特定のグループに回答者が集中 ◦ 同じ部の複数のブロックに跨って分布 ◦ 回答者にヒアリングを実施
  51. © ZOZO, Inc. 112 回答者へのヒアリングでわかったこと • 業務上LLMについてチームで話すことが多い • GitHub Copilotについて

    「便利なものだとわかってはいるけど使いこなせ ない・使いこなせているかよくわからん」 • 組織横断でLLMの活用方法について勉強会を開催 ◦ GitHub Copilotの使い方について発表 ◦ 1時間以上節約したと回答した回答者が勉強会 に参加
  52. © ZOZO, Inc. • 試験導入時との比較で全ての項目で 「そう思う」「とてもそう思う」の回答が増加 • GitHub Copilotの導入は導入後半年以上時間が経過した時点でも 開発者の「満足度と幸福度」「効率とフロー」に良い影響を与えている

    • フロー状態に入りやすいか?への回答 ◦ 41.7%が入りやすいと回答 ◦ 回答の傾向: 一日の中でコーディングに費やす時間が長いほどフロー状 態に入りやすいと回答 116 導入後の効果: 「満足度と幸福度」「効率とフロー」への影響
  53. © ZOZO, Inc. 121 導入後の効果 • サイクルタイム全体も減少傾向 5/22 全社展開 Findy

    Team+による計測結果より引用 コミットからオープンまでの平均時間 オープンからレビューまでの平均時間 レビューからアプルーブまでの平均時間 アプルーブからマージまでの平均時間
  54. © ZOZO, Inc. 122 導入後の効果 • コミットからオープンまでの平均時間 • GitHub Copilot導入前後8ヶ月間の平均で22%改善

    5/22 全社展開 Findy Team+による計測結果より引用 コミットからオープンまでの平均時間
  55. © ZOZO, Inc. • アンケートによる定性評価ではGitHub Copilotの導入は開発効率の改善に役 立ち、費用対効果も高いと判断し全社導入 • 各種指標は改善傾向 ◦

    ただしGitHub Copilot導入との相関・因果関係は明確ではない • 現時点ではZOZOにとって有効な機能だと判断 125 まとめと今後の展望
  56. © ZOZO, Inc. • GitHub Copilot Chatが2024年1月からZOZO全社で有効化 • 近日中: GitHub.com、モバイルアプリでGitHub

    Copilot Chatが利用可能に 127 まとめと今後の展望 GitHub Universe 2023 opening keynote- Copilot in the Age of AI: https://www.youtube.com/watch?v=NrQkdDVupQE
  57. © ZOZO, Inc. • 2月GitHub Copilot Enterpriseが一般提供開始予定 • Pull Requestサマリー、コードレビュー、ドキュメ

    ントの検索と要約、Chatのパーソナライズ、fine チューンモデル • コーディング以外の開発プロセスへのGitHub Copilotの適用 128 まとめと今後の展望 GitHub Universe 2023 opening keynote- Copilot in the Age of AI: https://youtu.be/NrQkdDVupQE?si=lcx5xi5BE_auXMoH
  58. © ZOZO, Inc. 130 • 2024年 GitHub Copilot Workspace ◦

    Issueを基点として意図した変更を実装するためのプランを提案 ◦ Copilot Workspaceでコードをビルド、実行、テスト ◦ プロジェクトの隅々までを知っているパートナーとのペアプロ • 開発サイクル全体を通してのAIの活用へ まとめと今後の展望 https://github.blog/jp/2023-11-09-universe-2023-copilot-transforms-github-into-the-ai-powered-developer-platform
  59. © ZOZO, Inc. 131 • GitHub Copilotの導入は開発効率の改善に役立ち、費用対効果も高いと判断 • ソフトウェア開発でAIを活用する場面は拡大 •

    ZOZOの目標は「ユーザに届ける価値」を増やすこと • ビジネスと開発の両方でAIを活用し目標の実現に向けて取り組む まとめと今後の展望