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みらい健康手帳アプリで健康寿命を延伸する試み

14suke
June 28, 2022

 みらい健康手帳アプリで健康寿命を延伸する試み

みらい健康手帳アプリで健康寿命を延伸する試み
―データを見える化し、気づきを与える―

「健康診断で測定される数値は現在健康であるかの基準となる、若いうちは元気なことが当たり前と思っていても、年齢を重ねると運動する機会が減り、体力の衰えや不調が出てくることは自然の流れ。大学の研究成果から生まれ、利用実績のある本格アプリで、今の内から健康管理を始めよう。」という言葉で健康データを収集して未来の健康に生かす、データを収集するにあたっての個人情報への対策、見せ方の方法などをメインにお話ししたいと思います。事前にインストールして頂いても良いです。 https://miraikenko.jp

14suke

June 28, 2022
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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 Who am I • ⽯橋 伸介(いしばし しんすけ) • 広島⽣まれの広島⼈(⼤海を知らない蛙)

    • 11年前までは業務システム開発のシステムエンジニア • 退職後フリーのシステム開発コンサルタント(エス・アイ・コンサルティング)を始める • 中⼩企業のシステムについて開発サポートするのが役⽬ • マネジメント、アジャイルの普及がカギと思っている • 学歴・資格 • ⼭⼝⼤学⼤学院技術経営研究科(MOT) • プロジェクトマネジメントレジスタード(PMR)昨年取得 • ITコーディネータ(0103272012C)
  2. Python Boot Camp in Hiroshima • 全国で開催されている初⼼者向けPython教室です。 • 広島は2017/3/11に1回⽬を開催しました。 •

    本当はRubyで仕事してるのにやっちゃいまして・・・ • 今年、2022年7⽉9⽇(⼟)に2ndが開催されます。 • あと数名だけ申し込めます。 • 講師が充実、というか完璧な布陣です。 • 1on1かよ・・・ 3
  3. 社会問題、健康寿命の延伸がカギ • ⾼齢化は進むが健康寿命は 延伸できる • Point of No Return(回帰 不能点)を超えないよう、未病

    段階でセルフケアが出来るよう に気づきを促したい。 • なぜならば医療、薬投与に頼 らないで伸ばせれば⼀番良い • みらい健康⼿帳アプリの誕⽣ 参考)⼈⼝問題研究所HPより抜粋 6
  4. • 医療費削減効果 • 削減額 • 78,246✖588⼈=46,008,648円 三重県いなべ市の例(⽂部科学省調査研究) 国保加⼊の ⾃宅⽣活者 1⼈当たり

    年間医療費 分析⼈数 元気づくりシステム 未参加者 291.518円 4,956⼈ 元気づくりシステム 参加者 213,272円 588⼈ 削減額 78,246円 ー 7 • 医療費削減以外の効果 https://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/12/08/1353860_5.pdf (資料提供:いなべ市) 元気づくりシステムの概要 市から委託を受けた「元気クラブいなべ」の元気づくりシステムの研修を受けた専⾨コーディネーター (「元気クラブいなべ」の職員)が、市内の拠点や地域の集会所で運動体験プログラム参加者にストレッチ、 ウォーキング、ボール運動などの指導を⾏う、市⺠に運動させるシステムの構築(10年の歳⽉をかけて)
  5. 2030年の予防医療のインパクト • 持続可能な健康⻑寿 社会の実現に向けて • 新しい医療の可能性 をもつ予防医療 • 技術が加速させる新し い予防医療サービス

    • 予防医療がもたらす社 会的インパクト • 普及には社会のバック アップが必須 8 https://www.mri.co.jp/knowledge/mreview/202110.html MRI(三菱総合研究所)より参照
  6. これまでの経緯について • 2017年­2019年 AMED(国⽴研究開発法⼈⽇本医療研究開発機構) • AIを活⽤した保健指導システム研究推進事業 • 2018年ー2020年 SANDBOX 広島県

    • 広島県⺠の医療や健康等個⼈情報にブロックチェーン型情報管理と情報信託機 能を付与した情報流通基盤を構築する企業(みらい健幸アプリ) • 2013年ー2021年 COIプログラム JST(最終年度) • 感性COI事業 感性評価ツールの開発 みらい健康⼿帳(社会実装参加) • 2022年(単年度) COI加速⽀援事業 JST • Mirai健康⼿帳(社会実装、概念実証PoC部分での参加) 9
  7. みらいの健康のために⼿帳をつける • 医師「先⽉から体重が増えていますが体調に変わりありませんか︖」 • 患者「いや調⼦いいですよ」(数値は変わらない⼜は悪くなっている) • 医師「薬は毎⽇飲んでいますか︖」 • 患者「はい飲んでいます」(本当は忘れた⽇もある) •

    医師「毎⽇運動されていますか︖」 • 患者「はい外出するようにしています」(本当は⾞で移動が多い) • その場をしのぐために「⼈間は嘘をつく⽣き物」である。 • または「数値で認識していない」のでわかっていない。 • ⾃分の健康は⾃分で管理するということを認識させ習慣化、⾏動変容を起こす 13
  8. 【事例2】広島県⺠の医療や健康等個⼈情報にブロックチェーン型情報管理と情報信託機能を付与した情報流通基盤を構築する事業 【パーソナルデータに関する現状・課題】 ・ヘルスケア産業市場をはじめ,個⼈管理されているデータは,異 業種間の交換ニーズが⾼い反⾯,交換するデータの加⼯作業や提 供範囲の判断などの課題もある ・データ利活⽤について,⼀部の社(者)に便益が集中しており, 個⼈がパーソナルデータを利活⽤することにメリットを感じない 【背景】 国⽴研究開発法⼈⽇本医療研究開発機構(AMED)の事業としてレセプトや健診 データを活⽤したAIによる⽣活習慣病の重症化リスク予測を⾏っていたが,より

    正確な予測を⾏うには、購買や移動等の様々なパーソナルデータの流通が必要と 感じていた 28 【当初計画】 ⾃治体が保険者として持つ保有個⼈データ(レセプトや健診デー タ等)をスマートフォン⽤アプリを通じて個⼈(住⺠)に返却す るとともに,個々⼈が⾃⾝の判断に基づき,第三者(他の事業 者)にデータを提供したり,その対価(トークン等)を受け取っ たりすることが出来る情報流通基盤(プラットフォーム)構築 し,データ流通を促進 【実証結果】 ・⾃治体の保健業務の⼀環として,匿名化したレセプトや健診 データを情報流通基盤に載せて⼈⼯知能(AI)による⽣活習慣 病の重症化リスク予測を実施 ・個⼈のスマートフォンからアクティビティ(活動量),バイタ ル,任意のフォーマット等でデータを取得する仕組みを構築 し,データ提供により,抽選でPayPayや広島広域都市圏ポイン ト(協賛店で使⽤できるポイント)との交換を実施 ・個⼈情報保護法上の⽬的外使⽤にあたる可能性があるというこ とで,レセプトや健診データの個⼈への返却は未実施 OKEIOS社のブロックチェーン+分散秘密ストレージで構築 (詳細次⾴)
  9. 構成 ①改竄性 ②機密性 ③利便性 従来型 中央集積 HASHチェック等 暗号化 リレーショナル データベース

    類似型 ブロックチェーン 分散台帳への データ格納 分散化 (暗号化なし) 分散明細 本事業 ブロックチェーン 分散秘密ストレージ データの 流通明細 暗号化+ ストレージ分割 構造化データ ブロックチェーン 技術 秘密分散ストレージ 技術 AI技術 (データ構造化) ブロックチェーンを採⽤した理由・期待した「データの価値化」 29 【事例2】広島県⺠の医療や健康等個⼈情報にブロックチェーン型情報管理と情報信託機能を付与した情報流通基盤を構築する事業