Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Sign up for free
Menu
Search
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Pricing
Search
Sign in
Sign up for free
みてねにおけるAI-DLC導入活動とAIドリブン開発の現在地/JAWS-UG AI-DLC #2
Search
Isao Shimizu
August 27, 2026
Technology
370
2
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
みてねにおけるAI-DLC導入活動とAIドリブン開発の現在地/JAWS-UG AI-DLC #2
2026年8月27日(木)
JAWS-UG AI-DLC #02:AI-DLC勉強会
https://jawsug-aidlc.connpass.com/event/401571/
Isao Shimizu
August 27, 2026
More Decks by Isao Shimizu
See All by Isao Shimizu
フルAIで個人開発して学んだあれこれ / yuruai vol.1
isaoshimizu
0
280
Notion x ポストモーテムで広げる組織の学び / Notion x Postmortem
isaoshimizu
1
400
New Relicを活用したSREの最初のステップ / NRUG OKINAWA VOL.3
isaoshimizu
3
1.1k
「家族アルバム みてね」における運用管理・ オブザーバビリティの全貌 / Overview of Operation Management and Observability in FamilyAlbum
isaoshimizu
5
4.6k
約10年間MIXIのインフラを 支えてきたPagerDutyの活用事例 / PagerDuty on Tour 2024
isaoshimizu
6
1.3k
家族アルバム みてねにおけるGrafana活用術 / Grafana Meetup Japan Vol.1 LT
isaoshimizu
2
2k
家族アルバム みてねで直面してきた技術的負債 / MIXI KAG 2024
isaoshimizu
18
9.2k
今年1年のEKS運用振り返り/3-shake SRE Tech Talk
isaoshimizu
2
470
ポストモーテムの基礎知識と最新事例 / Fundamentals of Postmortem
isaoshimizu
12
3.5k
Other Decks in Technology
See All in Technology
現場で役立つ技術負債の効果的な返済方法
masuda220
PRO
6
1.7k
SQL文一行も書けない人事がCortexもろもろを使って人事業務を楽にしてみる
ponponmikankan
1
240
HRC_Frontend_Conference_Fukuoka_2026.pdf
ts020
0
680
[2026-09-11]SREは誰のもの?運用エンジニアが始める 「SRE領域への越境」とチームの進化の軌跡 〜Road to NEXT CRE
tosite
0
210
TinyGo 開発サイクルを高速化する:Go で作るエミュレータ入門
zozotech
PRO
1
710
安心して変更できるWebフロントエンドの作り方
pirosikick
4
2.2k
Amazon Quick on DesktopがIAM Identity Centerで動かない理由
yukiogawa
0
190
Genieを崇めよ
kameitomohiro
0
120
Spring BootからQuarkusへの移行
tatsuya1bm
2
110
Snowflakeで実現する全社横断の顧客の声(VOC)分析・活用基盤@Snowflake World Tour Tokyo 2026
yuto16
0
210
株式会社シーエーシー エンジニア向け会社紹介資料
cac
0
57k
The Agent Builder Loop from Daily Work to OSS
minorun365
PRO
3
180
Featured
See All Featured
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
7k
Agile Actions for Facilitating Distributed Teams - ADO2019
mkilby
0
280
Visualization
eitanlees
152
17k
職位にかかわらず全員がリーダーシップを発揮するチーム作り / Building a team where everyone can demonstrate leadership regardless of position
madoxten
69
65k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
16
2.2k
How to make the Groovebox
asonas
2
2.4k
Code Review Best Practice
trishagee
74
20k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
234
19k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
232
55k
SEO in 2025: How to Prepare for the Future of Search
ipullrank
3
3.8k
How to Build an AI Search Optimization Roadmap - Criteria and Steps to Take #SEOIRL
aleyda
1
2.2k
A Guide to Academic Writing Using Generative AI - A Workshop
ks91
PRO
1
460
Transcript
みてねにおけるAI-DLC導⼊活動と AIドリブン開発の現在地 JAWS-UG AI-DLC⽀部 第⼆回勉強会 株式会社MIXI みてね事業本部 みてねプラットフォーム部 清⽔ 勲
©MIXI 1
⾃⼰紹介 株式会社MIXI 清⽔ 勲 (X: @isaoshimizu) 2011年 ミクシィ(現MIXI)⼊社 SNS「mixi」のインフラ運⽤、モンスターストライクのSREなどを経て 2018年〜
家族アルバム みてねのSRE 2022年〜 SREグループ マネージャー 2025年〜 みてねプラットフォーム部 部⻑(SRE/CRE/セキュリティ領域) みてね経営の⼀員として、AI/セキュリティ/データ戦略の推進、クラウドコストの最適化をしています AWS Summit Tokyo 2014/2023登壇、SRE NEXT 2020/2022登壇 ©MIXI 2
家族アルバム みてね スマホで撮った⼦どもの写真や動画を家族と共有し、コミュニケーションして楽しむ家族アルバムサービスです。 2015年にリリースしてから、7⾔語‧175の国と地域で3,000万⼈以上の⽅にご利⽤いただいています。 ©MIXI 3
まず結論から ©MIXI 4
まず結論から AI-DLCを「型」としてそのまま全⾯採⽤したチームは無い それは失敗ではなく、各チーム流のAIドリブン開発に進化し成果も出た 今⽇持ち帰ってほしいのは、型をそのまま取り⼊れるのではなく AI-DLCの成⽴条件の⾒極め⽅ ©MIXI 5
AI-DLCをざっくりと ©MIXI 6
AI-DLCとは AIが開発全体を主導し、⼈間はレビューと意思決定に集中する 開発⼿法 ©MIXI • Inception → Construction → Operations
• やってみて分かった本質はこの2つ ◦ 先にAIと壁打ちして仕様を仕上げ切ってから実装に⼊る ◦ 関係者を⼀か所に集めて⼀気に決める(モブ) 7
みてねにおけるAI-DLCの取り組み ©MIXI 8
AWS Summit Japan 2026 基調講演より(2026年6⽉25⽇) ※本画像はAWS様より利⽤許諾いただいております ©MIXI 9
なぜAI-DLCに取り組もうと思ったのか • ボトルネックはコードを書く速さではなかった • 仕様の認識合わせ‧ドキュメント‧会議 = ⼈間同⼠の調整コスト • 出発点は「AI-DLCをやりたい」ではなく「リードタイムを縮めたい」 •
期待したこと • ①待ち時間の排除 • ②職種の壁を越える ©MIXI 10
活動タイムライン 時期 ©MIXI できごと 2025年10⽉ 説明会‧参加チーム選定 2025年11〜12⽉ 事前ヒアリング‧環境準備 2025年12⽉ 第1回
Unicorn Gym 2026年1⽉ 振り返り‧社内外へ展開 2026年2〜3⽉ 第2回 Unicorn Gym 2026年4⽉〜 上流⼯程へ関⼼が移動 11
Unicorn Gymとは • AWSが主催。AI-DLCを実際の業務で試す場 • 3⽇間 / チームメンバー全員参加 / オフライン
• 題材は実際の業務課題を扱う(練習問題ではない) • みてねでは12⽉‧3⽉の2回実施 「研修」ではなく、実験の場 ©MIXI 12
Unicorn Gym実施時に確認した5つの条件 ©MIXI • 全員が同じ部屋にいる(リモート参加なし) • 意思決定者が全⽇同席する • AIツールを統⼀する •
「研修」「ワークショップ」と呼ばない • 実際の業務課題を題材にする 13
Unicorn Gymをやってどうだったか • • ©MIXI ⽣産性向上率 ◦ 206%(⼯数総和) ◦ 169%(調和平均)
3⽇間でPoC完成まで到達したチームもあった 14
Unicorn Gymを経て、その後の各チームの状況 現在地 チーム数 AI-DLCをベースに独⾃進化 4 個⼈‧案件単位でAI活⽤ 2 本格検討はこれから 1
全⾯採⽤は無い。でも何も残らなかったチームも無い ©MIXI 15
独⾃進化していった結果 ©MIXI 16
うまくいったパターン① ⼩さいPBI(Product Backlog Item)を、AIを使ったモブで⼀気通貫 ©MIXI Phase ⼯程 内容 0 PBI草案(⼈間が書き、AIが補完)
⼈間(PdM中⼼)が背景‧User Story‧受け⼊れ条件を書き、 AIが該当コードを確認して補完 1 AIリファインメント → ⼈間で解消 多観点(PdM∕デザイナー∕エンジニア∕QA)で懸念点を洗 い出し、⼈間が解消 2 AI技術設計 → ⼈間レビュー エンドポイント‧ロジック‧シーケンス図‧選択肢のメリデメ を設計 3 AI実装 → ⼈間レビュー 実装、レビュー、PR作成‧仕様書更新‧QA項⽬作成まで 4 デモ 全員で動作確認‧受け⼊れ条件確認 17
パターン①の成果 ©MIXI • 起票〜実装完了: 10時間以内 • ベロシティ: 4.5 → 6.75
• 平均 37.69% の⼯数削減 18
うまくいったパターン② 「完成形がすでに動いている移植」をAIに任せる すでにiOS向けに開発したものを、AndroidでAI活⽤して開発した結果 iOS(従来) Android(AI活⽤) 期間 約4か⽉ 約1か⽉ ⼈員 3⼈
実質1⼈ 効いたのはAI-DLCの型ではなく、題材の性質:⾒本がすでに動いている (iOSが完成済み→Androidは「同じものを作る」∕本番影響が⼩さい) ©MIXI 19
いろいろ実践して⾒えた勘所 ©MIXI 勘所 実践して分かったこと HowよりWhat / Why ビジネスの意図の⾔語化そのものをAIに任せ、 必要に応じて⼈間が直す Inceptionが肝
うまくいくと⼀気に進むが、 外すと「⼈間だけの⻑い会議」になる コンテキスト管理 普段からAIが参照しやすいドキュメントを整備し つつ、プロセスを「スキル」として資産化 20
実践して⾒えた課題 課題 ©MIXI 考えられる対応 コードの中⾝を理解しないまま先に進む 各フェーズに承認ポイントを置く 多観点でレビューする AIが細かい仕様を聞いてきて⽌まる フェーズごとにスキルを分ける AIには得意‧不得意がある
AIの成⽴条件を整理する ⼈間同⼠で⻑く議論して⽌まる モブ前にゴールと判断軸を決める ⼩規模すぎる場合にはオーバーヘッド AI-DLCの要素を切り出す 21
AI-DLCがハマらなかった事例 ©MIXI • 別の⼿法を試したい • 今ではない • 同期‧⾮同期を使い分けたい • 活かせる余地が少ない
• ⾃分たちだけで仕様を決められない 22
AI-DLCの成⽴条件(これまでの経験を踏まえて) 成⽴しやすい 成⽴しにくい • ⼩さい(ただし⼩さすぎない) • UIデザインをあまり必要としない • ⾃チーム内で決められる •
⾃チームだけで決められない • ⾒本がすでにある(先⾏実装‧既 • AIの出⼒をまだ信じきれない • ⾒本が無く、これから決めるしか ない 存画⾯) • 本番に影響しづらい 作りたい物がまだ⾔葉になっていない • ©MIXI これは効かない領域ではなく、Inceptionを丁寧にやる価値が最も⼤きい領域 23
まとめ • 型としての全⾯採⽤は、ほぼ無い • チームごとにAIドリブン開発が進化し成果も出た • 成⽴条件の⾒極め⽅が⼤事 • まだまだ試⾏錯誤中なのであくまで参考程度に AI-DLCを採⽤したかどうかは重要ではない
重要なのは「開発の全⼯程でAIに出させる」という発想が根付いたこと ©MIXI 24