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サービスに寄り添った研究開発部にするための取り組み

johshisha
September 12, 2018
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 サービスに寄り添った研究開発部にするための取り組み

Data Driven Developer Meetup #1
https://d3m.connpass.com/event/98934/

johshisha

September 12, 2018
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Transcript

  1. 10 R&D起点のアイデアはサービスに組み込まれにくい • 他部署の状況をちゃんと理解できているわけではない ◦ 何を課題にしているのか ◦ 普段どういう風に仕事をしているのか ◦ ちゃんと把握するにはコストがかかる

    • 他に優先度の高いタスクがある ◦ 実は本質的な課題を解決できなくて,そんなに役に立たなかったりする (ちょっと体験が良くなる程度) ◦ サービス導入の優先度が下がる できるだけサービス側からのアイデアがほしい
  2. 12 R&Dでやってること 課題: 何ができて,何ができないのかわからないので, サービス側からのアイデアが出づらい 部署の定例MTGでできることの紹介 R&Dでできることを理解してもらう サービスでの課題を聞いてアイデアを募 る 既存の成果をサービスに利用してもらう

    社内ブログで定期的に紹介 雑な相談用チャンネルの設置 毎週誰かがやっていることを紹介する R&D主体のアイデアはこういうところで 宣伝したりして,サービス利用のアイデア を募る 出てきたアイデアを逃さないように, 気軽に相談できる環境を準備している
  3. 要望はあくまで解決法の一例 • いろんな背景を踏まえた上で出てきているアイデア ◦ なんでその要望がでてきたのか ◦ どういう課題を解決したいのか • より適した別の解決法があるかもしれない •

    背景をちゃんと理解する必要がある 14 あれがこうだから あっちがこうなる そうすると こっちはこうだから 最終的に☓☓になるな ☓☓ができると嬉しいです!
  4. 15 個人的に注意して聞いていること • 要望がでてきた背景 ◦ 課題はなにか ◦ どういう風にうれしいのか • どれくらいうれしいのか

    ◦ コストに見合うメリットがあるか • どんなものができればうれしいのか ◦ 入出力 ◦ 性能 ◦ タスク特有の制約 • 使う人はどう思うのか ◦ アイデアを出した人とそれを利用する人が違う場合もある ◦ そのときは実際に使っている人がどう思うのかを聞きに行く
  5. 16 • 要望がでてきた背景 ◦ 課題: スパイクがうまく予測できていない ◦ 嬉しいこと: 広告の在庫管理をちゃんとできる •

    どれくらいうれしいのか ◦ メリット: 今まで余っていたimpを売れる → 売上UP • どんなものができればうれしいのか ◦ 入出力: I (直近のimpression) → O (未来のimpression) ◦ 性能: 既存手法より高いもの・スパイクに頑強なもの ◦ 制約: 在庫足りないことは避けたい • 使う人はどう思うのか 人手で対応できているし,そんなに在庫管理で困っていない. それよりもキーワードごとのimpがわかったらうれしい. 例: 広告のimpression予測性能をよくしてほしい
  6. 17 • 要望がでてきた背景 ◦ 課題: スパイクがうまく予測できていない キーワードごとのimpressionの予測性能ができていない ◦ 嬉しいこと: 別商品の広告の在庫予測をできるようになる

    • どれくらいうれしいのか ◦ メリット: 今まで余っていたimpを売れる → 売上UP • どんなものができればうれしいのか ◦ 入出力: I (直近のimpressionとキーワード ) → O (未来のimpression) ◦ 性能: 既存手法より高いもの・スパイクに頑強なもの ◦ 制約: 在庫足りないことは避けたい 例: 広告のimpression予測性能をよくしてほしい