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「AIと一緒にやる」が当たり前になるまでの奮闘記

 「AIと一緒にやる」が当たり前になるまでの奮闘記

生産性を向上させる技術選定と、効果最大化のための導入アプローチ【D-Plus Tokyo #17】
https://d-plus.connpass.com/event/361834/
での登壇資料です

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KAKEHASHI PRO

August 06, 2025
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  1. ©KAKEHASHI inc. 9 AIツールの特性を分析する: どのような活用ができるのか? Cursor Devin Claude Code 近くにいる

    ペアプロの パートナー コマンドラインから 呼び出せる 最高の相棒 バックグラウンドで サポートしてくれる エンジニア 機動力を持った 調査や実装が できる 実例の横展開、 小さな改善 タスクを任せる ケースを見極め、 柔軟・自律的に 進める それぞれのツールの特性を理解し、活用領域を特定する New
  2. ©KAKEHASHI inc. 10 AIツールの特性を分析する: どのような活用ができるのか? Cursor Devin Claude Code 近くにいる

    ペアプロの パートナー コマンドラインから 呼び出せる 最高の相棒 バックグラウンドで サポートしてくれる エンジニア 機動力を持った 調査や実装が できる 実例の横展開、 小さな改善 タスクを任せる ケースを見極め、 柔軟・自律的に 進める それぞれのツールの特性を理解し、活用領域を特定する New 適切な使い方を周知する
  3. ©KAKEHASHI inc. 11 AIツールの特性を分析する: どのような活用ができるのか? Cursor Devin Claude Code 近くにいる

    ペアプロの パートナー コマンドラインから 呼び出せる 最高の相棒 バックグラウンドで サポートしてくれる エンジニア 機動力を持った 調査や実装が できる 実例の横展開、 小さな改善 タスクを任せる ケースを見極め、 柔軟・自律的に 進める それぞれのツールの特性を理解し、活用領域を特定する New ツールが追加・更新される度に マッピングし、振り返る
  4. ©KAKEHASHI inc. 12 AIツールの特性を分析: リスク対応も検討しておく 勝手にマージする 勝手にリリースする 秘匿情報を勝手に 表示・プッシュする コードを学習に

    利用される やられたくないことを適切に対応することで、不安が少ない状態を作る GitHubの プロテクションルール を適用 特定の情報以外 secretsに登録せず、 ナレッジ等に禁止設定 privateモードを 適用
  5. ©KAKEHASHI inc. 14 AIツールの活用状況の可視化: AI活用方法の収集 スプリント毎に メンバーから活用事例を ヒアリング 次の活用のヒントに利用する •

    他ツールへの展開 • 自動化 スプリントお疲れ様です!今スプリントでやっ てみたAI活用をSlackワークフローから投稿 してみましょう! 💪 来スプリントもどんどんAI活用していきましょ うね! 活用事例 収集botくん
  6. ©KAKEHASHI inc. 15 AIツールの活用状況の可視化: AI活用できない壁の収集・チケット化 スプリント1 スプリント2 スプリント3 スプリント毎に各チームからメンバーを集めて阻害要因をヒアリング セットアップコマンド

    を適切にしよう! ルールやナレッジを 精緻化しよう! 環境構築しやすいように miseで統一しよう! フォーマッタとかの 修正辛い コンテキストがなくて ちゃんと動いてくれない Node.jsのバージョン あげたけど、追従対応 が面倒だ 改善 改善 改善
  7. ©KAKEHASHI inc. 16 AIツールの活用状況の可視化: AI活用できない壁の収集・チケット化 スプリント1 スプリント2 スプリント3 スプリント毎に各チームからメンバーを集めて阻害要因をヒアリング セットアップコマンド

    を適切にしよう! ルールやナレッジを 精緻化しよう! 環境構築しやすいように miseで統一しよう! フォーマッタとかの 修正辛い コンテキストがなくて ちゃんと動いてくれない Nodeのバージョン あげたけど、追従対応 が面倒だ 改善 改善 改善 活用の壁を少しずつ取り除いていく
  8. ©KAKEHASHI inc. 18 AIツールの活用状況の可視化: 測る上での注意点 • 良い数値を追い求めないこと ◦ コミット数やマージ済みPR数が多いことが目的ではない •

    理想の状態との乖離を追うこと ◦ 理想的な状態だと傾向がどうなっているか仮説をおき、 そこから原因を特定してみる 「グッドハートの法則」を意識しながら進める
  9. ©KAKEHASHI inc. 21 AIツールを無意識に利用する: 自動化に取り組む 意識して使わなくても良い領域を増やしていく テストの 自動復旧 小さな改善の 自動化

    コードレビューの 実施 仕様書やコードの 自動レビューを実施 E2Eテストの 自動リトライ・復旧 ワークフローの整備 Slackワークフロー での定期実行化
  10. ©KAKEHASHI inc. 23 まとめ 「AIと一緒に」が当たり前になるには、地道な観察と考え方を調整していく • それぞれのAIツールの特性を理解しておく ◦ ツールに振り回されない •

    AIツールが導入されたら地道にトラッキング・解消していく ◦ 良い部分だけでなく、活用できない壁も知る • AIツールを無意識に使えるようにしていく ◦ 自動化させ、知らないうちに利用してもらう ◦ AI Only の期間を設けることで、考え方をスイッチする