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GitHub Actionsが他のCIサービスと比較してできることできないこと
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Kenta Kase
October 16, 2019
Programming
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GitHub Actionsが他のCIサービスと比較してできることできないこと
GitHub Actions Meetup Tokyo β
https://gaugt.connpass.com/event/147220/
Kenta Kase
October 16, 2019
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Transcript
GitHub Actionsが他のCIサービスと⽐較してできることできないこと GitHub Actions Meetup Tokyo β (10/16) @Kesin11
⾃⼰紹介 @Kesin11 (GitHub/Twitter) DeNA SWETグループ 開発効率向上を⽬的として、テストやCI/CDの調査・事業 部サポートなど (おそらく普通よりは)CIマニアの気がある わりと早期に運良くyaml版を使えるようになっていたので記 事を書いていました
新GitHub ActionsはCIに使えるか 2 2
はじめに この発表はCI/CDの中級者を対象に考えています 他のCIサービスは⼀通り触ったことがある前提 CircleCI, TravisCI, Google Cloud Build もし間違ったことを⾔っていたらTwitterや懇親会のときに教 えてもらえると嬉しいです
GitHub Actionsはまだβなので正式リリース時には状況が変 わってる可能性が⾼いです 3 3
ビルドキャッシュとアーティファクト
GitHub Actionsの現在 ビルドキャッシュ: 不可能 node_modules(npm), vendor(bundler)など 依存モジュールは毎回ダウンロード&ビルドやりなおし アーティファクト保存: 可能 ビルドしたバイナリなどをダウンロードできるようにする
5 5
6 6
CircleCIの機能との対応表 CircleCI GitHub Actions save_cache - restore_cache - store_artifact actions/upload-artifact
persist_to_workspace actions/upload-artifact attach_workspace actions/download-artifact 7 7
キャッシュの種類について 前のworkflow実⾏から引き継げるか、今のworkflow内だけ かが⼤きな違い GitHub Actionsでは 前のworkflowのキャッシュやアーティファクトは使えない アーティファクトとして回収すれば同じworkflow実⾏内で あればjob間でやりとりできる 8 8
ビルドキャッシュが使えないことは問題か? ビルドに時間がかからないライブラリ系なら問題なさそう jobが多くても並列数で殴ればトータル時間は変わらない 依存モジュールが多い、ネイティブビルドが多い場合はネッ クになる iOS、Androidアプリなどは厳しそう 9 9
マトリックスビルド
マトリックスビルド CIとしてのGitHub Actionsの⽬⽟ 今までTravisCIがOSS界隈のデファクトであった⼤きな理由 のはず 11 11
TravisCI 12 12
GitHub Actions 13 13
TravisCIとの違い ⾔語バージョンを選択するデファクトなツールが使えない rvm, nvmなど actions/setup-xxxx js/tsでそれぞれの⾔語ごとに実装されている nodeの場合はバイナリをダウンロード、PATH通して、 undocumentなキャッシュ領域に保存していた 14 14
問題点 バージョン指定の選択が独⾃実装 latestとかstableとかltsのようなエイリアスが使えない ⾞輪の再発明では? とはいえ、⼤抵の場合はそんなに問題ではなさそう setup-xxxxが存在していない⾔語はバージョン切り替えられ なさそう 15 15
実⾏環境について
VMとコンテナ 今どきのCIサービスはVMとコンテナが混在している CircleCI 基本はコンテナ。 machine: true やmacの場合はVM TravisCI 基本はVM Cloud
Build 全部コンテナ(ちょっと特殊) GitHub Actions 基本はVM。Linuxの場合は設定次第でコンテナにもできる 17 17
stepごとの実⾏環境 CIサービスによってはjob単位ではなくて、step単位で実⾏環境を変えられる CircleCI 基本的にはできない。remote dockerを有効化すれば docker runで実質可能? Cloud Build 元々step毎に必ずコンテナを指定させるスタイル
GitHub Actions 併⽤されるのが基本 18 18
GitHub Actionsの実⾏環境 jobs: job: runs-on: ubuntu-latest steps: # VM 上で実⾏される
- run: env # VM かコンテナかは外部のaction の種類に依存する - uses: actions/checkout@v1 # コンテナ上で実⾏される # with.args で任意のコマンドを実⾏できる - uses: docker://node:10 with: args: echo "foo bar"
「基本コンテナ上で実⾏」に切り替える job.container.imageで使うコンテナを指定 つまり挙動として基本コンテナのCircleCIに近くなる jobs: job: runs-on: ubuntu-latest container: image: "node:12"
steps: # コンテナ上で実⾏される - run: node --version
マトリックスビルドとコンテナ
お気づきでしょうか? 22 22
マトリックスビルド + containerとした場合にどうなる? 23 23
試してみた jobs: job: strategy: matrix: container: ["ruby:2.4", "ruby:2.5", "ruby:2.6"] runs-on:
ubuntu-latest container: image: ${{ matrix.container }} steps: - uses: actions/checkout@v1 - name: "ruby version" run: ruby --version
25 25
マトリックスビルド + container github.com/Kesin11/danger-textlint/pull/16 マトリックスで指定したイメージ上でテストが実⾏でき る!! actions/setup-xxxxに頼る必要がない 多分他のCIで同じことができるものはないので唯⼀無⼆ 各⾔語の公式イメージ上で実⾏できる安⼼感 OSS⽤途としては最⾼では
ただしLinux上での実⾏に限る 26 26
その他細かいこと1 Slack通知 サポート無し。⾃⼒でやる push, pull-req以外のwebhookトリガー 可能。GitHub Actionsならでは 新たなpushで溜まったキューのキャンセル CircleCIだとAuto-cancel redundant
builds ない。正式版になって課⾦されるようになると困るかも rerunがworkflow単位 TravisCIのようにマトリックスの⼀部だけrerunできない 27 27
その他細かいこと2 Docker in Docker CircleCIのような特殊なことをせずとも可能 job.container.imageで docker を指定して、 docker build
などはそのまま動く docker buildのキャッシュ CircleCIのlayer cache、Cloud BuildのKanikoのような 便利な仕組みはない 同じくβのGitHub Package Resistoryと --cache-from を組み合わせるぐらい? 28 28
まとめ ビルドキャッシュは無い(少なくとも今は) マトリックスビルドは便利 マトリックスビルド + containerは唯⼀無⼆ まだβなので、より便利になると信じている ⾊々実験した記録のリポジトリ github.com/Kesin11/github_actions_matrix_js_sandbox 29
29 Slide created by Marp(marp.app) Slide created by Marp(marp.app)