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富士通がOSSと真正面から向き合ったらこうなった

MNitta
December 03, 2015

 富士通がOSSと真正面から向き合ったらこうなった

MNitta

December 03, 2015
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  1. Copyright 2015 FUJITSU LIMITED CloudFoundryの開発に関わるまでの経緯 富士通のイメージ 堅い、保守的 何をやっているのかよくわからない(アピールが下手?) 戦略なき技術者集団 開発に携わっている人の共通バックボーン

    ミドルウェア開発に20年ほど従事(Interstage Application Serverなど) クラウド開発はここ1~2年 RubyもGoも初めて 典型的富士通技術者 勤務地は静岡(静岡をクラウド開発のホットスポットにするのが目標) ガチガチの基幹系 トップダウンで異動 こんな技術者たちがCloud Foundryをやったらこうなった、というお話をさせていただきます 1
  2. Copyright 2015 FUJITSU LIMITED  MetaArcは 「Meta」と「Arc」の造語 Meta = ギリシャ語で

    “超える” Arc = 弧を描くより “つなぐ”  名前に込めた想い 組織・企業・業界の枠を“超え” 、 人・モノ・情報を“つなぎ”、 お客様と共にデジタル革新を実現する。 4
  3. Copyright 2015 FUJITSU LIMITED  最先端ICTの商品・サービスとアライアンス商品を ワンストップで提供 FUJITSU Digital Business

    Platform MetaArc クラウド サービス (K5) プライベート クラウド プロダクト プラット フォーム サービス Mobile , Big Data, IoT,AI マルチクラウド インテグ レーション ・ マネージド サービス アライアンス パートナー サービス WebAPI, マーケット プレイス MetaArcとは 5
  4. Copyright 2015 FUJITSU LIMITED K5 オープン技術を取り込んだ自社開発クラウド 6 6 技術革新に基づく迅速な機能強化 OpenStack

    コミュニティ IaaS基盤用 クラウドOS 各種コミュニティ CloudFoundry コミュニティ OpenStack PaaS基盤用 ソフトウェア Cloud Foundry ツール (DevOps等) Redmine Jenkins Git/GitHub 等 Java Ruby Python 等 言語 ミドルウェア Postgres Tomcat 等  オープン技術のコミュニティ貢献と取り込みにより世界中の開発者の 成果を活用
  5. Copyright 2015 FUJITSU LIMITED 富士通のサービスとするために(1)  ライセンス不明品が残っていてはダメ  FOSSologyを使用してstemcellに含まれるOSSのライセンスをリストアップ •ライセンスと著作権情報を検出するツール

    •パッケージ情報のリストから各OSSのライセンスを抽出  OSSのライセンスを調査した結果、ライセンス不明かつ、未使用のOSS (ruby-atmos-pure)をコミュニティにかけあってリリースから削除、修正をPR  弊社Dies(後述あり)の提案により、stemcellにパッケージ情報のリストが追加 ⇒stemcellのCIプロセスに 取り込まれている ライセンスが不明な場合 “UnclassifiedLicense” と出ます 8
  6. Copyright 2015 FUJITSU LIMITED 富士通のサービスとするために(2)  RAS(Reliability Availability Serviceability)評価 

    VM及びプロセスについて、異常発生時の 振る舞いを検証  VM構成と要因のかけ合わせで約800項目  Etcdは、コミュニティのドキュメントに Single-node Processとされているが、 冗長構成での運用が可能だった (ただし、奇数にする必要あり)  複数の問題を検出(現在調査中)、 後日コミュニティに寄贈予定  CFマニフェストファイルのレビュー  CFマニフェストファイルのパラメータの意味を一つ一つ吟味→約1500項目を4人月  パラメータの意味の記述誤りを2件コミュニティへ指摘(PRした)  セキュリティ監査  Global IPを安易に割り振れない(富士通の複雑、厳格な審査プロセスを通過した 上で構築環境をインターネット上に公開) 9
  7. Copyright 2015 FUJITSU LIMITED 富士通のサービスとするために(3)  性能情報の可視化  本来はポータルで参照できるようになるはずだったが・・・ 

    当面の間は、Excelで可視化し、バイタルチェック(bosh vms –vitalsのデータ活用) →もっと良いやりかたご存じの方いましたら、情報交換しましょう こちらはcpu load average こちらはCPU使用率 10
  8. Copyright 2015 FUJITSU LIMITED Cloud Foundry Dojo Program参加  Dojo

    Programとは  Cloud Foundry Foundation主催の技術者の修行の場 https://www.cloudfoundry.org/contribute/dojos/  プロジェクトマネージャー(PM)向けもあります(2015年8月より)  参加するには  Cloud Foundry Foundationにメールでコンタクト  履歴書(Resumé)を送付し、電話会議(Skype)で面接 RPI(Rob Mee’s Paring Interview) CEOによる面接にパスする  滞在期間を現地の人とネゴったらホテル予約  旅費・滞在費は自前持ち(会社負担)  Dojoの参加費は無料(と聞いているが事前に確認を)  具体的には何をする?  Pivotalの開発手法(アジャイル、ペアプロ等々)の習得  6~12週間の実務トレーニング  Dojo終了後はコアコミッターとなる 11
  9. Copyright 2015 FUJITSU LIMITED Cloud Foundry Dojo Programに参加して  Dojoの雰囲気(Dies

    Koper談)  Pivotalや他のメンバがかなり協力的  これほど多くの会社(IBM、SAP、EMC等)の 技術者が緊密に協力しながら作業を 実施している事に驚いている  Dojoの成果  DiesがCLIのPMに就任  Cloud Foundry Advisory Board Meeting  Cloud Foundry Providers  Diesから一言  近々CLIのローカライズ(日本語、韓国語、中国語)を予定していますが、 興味ありますか?  「(日本の商習慣には)こんな機能が必要だ」、「顧客要望を実現するにはこんな エンハンスが必要」などの要望があればぜひ教えてください。 Dies Koper 12
  10. Copyright 2015 FUJITSU LIMITED 今後について  K5上のサービス拡充  IBMさんに引けをとらないくらいのサービス群を目指します。 

    最新Cloud Foundryの取り込み  オートスケールとか→コミュニティ版に入れてもらえるよう働きかけています  Diegoとか  K5 IaaSのエンハンスに向けた取り組み  新しいOpenStackへの対応(いつになるか、何になるか、未定ですが。)  マルチAZとかの高可用性対応  Dojoへの参加者を増やす(目標: 2016年度中に4人)  11月にもう一人、面接をパスしました。(オーストラリアの技術者)  日本の技術者からもコミッターを輩出します。 13
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