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EDI_LT_Elixir_books_story

MzRyuKa
September 29, 2020

 EDI_LT_Elixir_books_story

「Elixir Digitalization Implementors #1:発足LT会 」でLTした際の資料。
タイトルは「技術書典でElixirの技術同人誌3冊を出した話」

MzRyuKa

September 29, 2020
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Transcript

  1. 技術書典でElixirの技術同人誌3冊
    を出した話
    2020.09.30: Elixir Digitalization Implementors #1:発足LT会
    ry_kawamu: みずりゅ(@MzRyuKa)

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  2. 自己紹介
    みずりゅ(Twitter: @MzRyuKa) 
    神奈川在住のSIer。お仕事では主にRubyを利用。
    Elixirは趣味で2-3年程度。Qiitaでは「fukuoka.ex」にも所属。
    技術書典7、8、9で、1冊ずつElixir本を出しました。
    また、技術書典7で頒布した本を底本とした
    商業誌も1冊出版しています。

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  3. 技術書典で頒布したElixir本
    技術書典7: Phoenix LiveVIewとNervesをさわるElixirへのいざない
    技術書典8: Elixirへのいざない2〜もっとNervesをさわる〜
    技術書典9: 錬金術師見習いエリィと歩むたのしいElixir 〜Elixirへのいざない外伝〜

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  4. Elixirの技術同人誌を書き始めたきっかけ
    2019年6月に開催された「Erlang & Elixir Fest 2019」に参加。
    そこで知った、Phoenix LiveViewとNervesの紹介で衝撃をうけた。
    「これはクルぞ!」 と。
    調べてみたら、日本語の情報は少なめで、まだ”これから”の印象。
    → だったら、『技術書典7で自分が本を書いてみよう!』と思い立つ。

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  5. 技術書典7: Phoenix LiveVIewとNervesをさわる
    Elixirへのいざない
    1冊目。Phoenix LiveViewとNervesを紹介した日本語書籍としては初!(多分)
    また、この2大フレームワークを使うために、インストール方法、mixの使い方、Phoenix
    の簡単な使い方をあわせて記載しました。執筆期間は2ヶ月弱。
    なお、本書をきっかけにfukuoka.exなどのElixirコミュニティに参加も。
    苦労した点:
    入稿直後にLiveViewのバージョニングが始まる。これにより、GitHubのサンプルコード
    修正、正誤表でフォローなどが発生して、てんてこ舞いに。

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  6. 技術書典8: Elixirへのいざない2 〜もっとNervesを
    さわる〜
    2冊目。IoTフレームワーク「Nerves」に焦点をあて、「ラズパイ+GPIO+簡単な電子回
    路」の組み合わせで、7セグメントLEDを操作する内容にした。
    前作の反省で、バージョンアップの激しかったLiveViewは一旦様子見。
    ”関数型言語+IoT”という少し変わった観点で推してみた。
    苦労した点:
    執筆中にラズパイ/回路を焦がして急いで再購入。また、バージョンアップに伴い、
    Elixirのバージョン指定がシビアになったり、本家のNervesサンプルが旧バージョンの
    書き方だったりと、ギャップを埋めるのにてんてこ舞いに。

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  7. 技術書典9: 錬金術師見習いエリィと歩む たのしい
    Elixir 〜Elixir への いざない外伝〜
    3冊目。末尾再帰/並行性/マクロを扱い、初心者から一歩前に進むための本を目指
    して頒布。
    前作/前々作の反省を踏まえ、フレームワークからは一旦離れる事に。
    苦労した点:
    「プログラミングElixir」や「Elixir School」との違いを出すため”会話形式”で記述。ストー
    リー作りに手間とり、予定してたOTPやビヘイビアはカットした。
    また、家庭の事情で執筆時間が”深夜帯の2-3時間のみ”となっていた。

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  8. 余談:商業誌「Elixirへのいざない」
    技術書典7で頒布した「Phoenix LiveVIewとNervesをさわるElixirへのいざない」を底本
    として、インプレスR&D社から2020年6月に出版。
    同人版ではPhoenixは1.4/Nervesは1.5だったが、商業誌版ではPhoenix1.5、Nerves1.6
    に対応。さらに、新機能Dashbordの紹介やTipsの追記なども行った。
    苦労した点:
    フレームワークのバージョンアップに伴い、すべてのサンプルコードを再確認。また、
    LiveVIewはPhoenix1.5で正式サポートされたので、導入方法についても修正したりと、
    やっぱりてんてこ舞いでした。
    ※出版にあたり、Phoenix1.5リリースを待っていたりもしました。

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  9. ふりかえり
    Q:売れた?
    A:(自分は)売れてない。技術書典7では100冊弱、技術書典9では50冊弱。
    Q:じゃあ、なんで書いてるの?
    A: Elixirが好きだから 。執筆楽しい、アウトプットの1つ、名刺代わりなども。
    Q:いいことあった?
    A: 技術同人誌界隈/Elixir界隈の人に、認知してもらえた
    Q: 一番苦労した点は?
    A: 自分との闘い。執筆中、「この程度の内容で」や「誰が読むんだ」の思いに常に追われ
    ていた。「誰か一人にでもささればいい」と思って乗り切った。

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  10. まとめ
    ● 予想はしていたものの、Phoenix LiveViewもNervesもバージョンアップ対応にかなり
    苦労させられた
    ● 「この程度の内容で」や「誰が読むんだ」の思いに常に追われていた。それでも、書
    いて頒布した事で、得られたものは多かった。
    ● 好きだから頑張れたっていうのはあったと思います。
    今後もElixirの技術同人誌は書いていく予定です。
    (直近では、既刊へ追記して改訂版をだす、予定)

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  11. これからも
    Elixir界隈を盛り上げることに
    できる範囲で貢献していきます

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  12. おまけ:頒布物情報
    BOOTH、技術書典のページで購入可能です。(URLはBOOTH版)
    商業誌はインプレスR&DのサイトからAmazonなどの販売サイトへ移動できます。
    Phoenix LiveVIewとNervesをさわるElixirへのいざない:
    https://mzryuka.booth.pm/items/1562654
    Elixirへのいざない2〜もっとNervesをさわる〜:
    https://mzryuka.booth.pm/items/1759322
    錬金術師見習いエリィと歩むたのしいElixir 〜Elixirへのいざない外伝〜:
    https://mzryuka.booth.pm/items/2343031
    Elixirへのいざない:
    https://nextpublishing.jp/book/11841.html

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