Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

ネットワーク構築訓練入門

 ネットワーク構築訓練入門

NTTソフトウェア社内のソフト道場研修で実施した、ネットワーク構築訓練入門研修のテキストです。

More Decks by NTTテクノクロス株式会社

Other Decks in Technology

Transcript

  1. カリキュラム 時間 研修内容 10:30 10:45 ◆Cisco IOSの概要 Cisco IOSのモードの説明、基本的なコマンドの理解 ◆スタティックルーティング

    IPルーティングの基本、スタティックルーティングの設定 【講義・演習1】 12:00 昼食 13:00 15:00 17:30 18:30 ◆スタティックルーティング IPルーティングの基本、スタティックルーティングの設定 ◆ダイナミックルーティング ルーティングプロトコルの基本(RIP、OSPF) ルーティングプロトコルの設定 ◆VLAN VLANの基本、VLANの設定 終了 【講義・演習2,3】 【講義・演習4,5】 【講義】 ~1日目~ ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 3
  2. カリキュラム 時間 研修内容 9:30 11:00 ◆VLAN(続き) ◆VLAN間ルーティング ルータによるVLAN間ルーティング 【演習6,7】 【講義】

    12:00 昼食 13:00 14:00 17:00 17:30 ◆VLAN間ルーティング(続き) L3スイッチによるVLAN間ルーティング ◆総合演習 ◆まとめ ◆研修環境clean up ◆アンケート記入 終了(最大延長 18:30) 【演習8】 【演習9,10】 ~2日目~ ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 4
  3. IOSとは(1)  「アイ・オー・エス」と発音する (「イオス」とか発音すると恥ずかしい思いをします・・・)  Internetwork Operating Systemの略 (apple社のiOSとは異なる) 

    Cisco製ハードウェアで動作する専用のOS  IOSのFeature(機能)、Versionは多くの種類が存在する  使用するFeature(機能)によりライセンス料金は大きな差が出る  IOSの選定はプロ(SIer、販社など)に相談して決めること  Ciscoゴールドパートナー企業であればベスト ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 6
  4. IOSとは(2)  IOSはソフトウェアなので必ずBugは存在することを意識しておく もちろん大きなBugは次versionなどで修正される (軽微なBugは修正されなかったりしますが・・・)  IOSの操作は、基本的にCLI(Command Line Interface)で行う SDMというGUIツールが提供されているが、Bugが多く、

    また使用すること自体が一般的でない  CLIは一見してUNIX/Linuxコマンドライクに見えるが、全く異なるコマンド体系  (基本的に)ファイルシステムの概念はない  モードの概念を理解する(次々項以降) ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 7
  5. Cisco IOSのモードを理解する ユーザモード Router> ルータ接続直後の画面 Enterキーを押す “enable”と入力する 特権モード Router# “configure

    terminal”と入力する グローバルコンフィグレーションモード Router(config)# インタフェース設定モード Router(config-if)# ルータ設定モード Router(config-router)# ライン設定モード Router(config-line)# ・ ・ “xxx”と入力する ※モード毎に異なる Enableパスワードを入力 ログインパスワードを入力 disable logout exit ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 9
  6. Cisco IOSのモードを理解する ユーザモード 統計情報を表示する。 ルータの基本的な状態の確認が可能である。 特権モード ルータのコンフィグレーションを表示する。 詳細な状態の確認やファイルの移動などが行える。 グローバル コンフィグレーションモード

    ルータに全体的な設定・変更を加えることができる。 項目別の設定モード (インタフェース設定モード、 ルータ設定モード、など) 項目別に詳細な設定・変更を行うことができる。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 10
  7. パスワードの設定 ~enable password~ Router(config)# enable secret nttsoft ~ユーザモードパスワード(コンソール)~ Router(config)# line

    console 0 Router(config-line)# login Router(config-line)# password nttsoft ~ユーザモードパスワード(Telnet)~ Router(config)# line vty 0 4 Router(config-line)# login Router(config-line)# password nttsoft ~パスワードの設定確認~ Router# show running-config ※表示されるパスワードを暗号化したい場合、 以下のコマンドを投入する。 Router(config)# service password-encryption ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 11
  8. その他の基本的なコマンド(1) ~ルータのホスト名を設定する~ Router(config)# hostname nttsoft ~バナーを設定する~ Router(config)# banner motd #

    Enter TEXT message. End with the character ‘#’. NTT SOFT doujou manages this router. # ~インタフェースメッセージを設定する~ Router(config)# interface ethernet 0 Router(config-if)# description doujou LAN ~コンフィグレーションの表示と保存~ Router# show running-config Router# copy running-config startup-config ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 12
  9. 補足  CLIでは、短縮入力、TABキー、ヘルプ「?」を多用し オペミス防止と作業効率向上を図る  History(上矢印キー)も使用可能  “copy run start”

    は “wr” で実施すると高効率化 “wr” コマンドは正しくは “write memory” コマンド ただし、最新IOS(Ver15.0以降)では “wr” コマンドは利用できない  endコマンド、doコマンドも活用する ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 14
  10. ルーティングテーブルの見方 F0/0 F0/0 F0/0 S0/0 S0/0 S0/0 S0/1 192.168.10.0/24 192.168.40.0/24

    192.168.50.0/24 192.168.20.0/24 192.168.30.0/24 R1 R2 R3 .1 .1 .2 .2 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 20
  11. ルーティングテーブルの見方 ~ルータ:R1のルーティングテーブル~ R1# show ip route [省略] S 192.168.50.0 [1/0]

    via 192.168.30.2 S 192.168.40.0 [1/0] via 192.168.20.2 C 192.168.30.0 is directly connected, Serial0/1 C 192.168.20.0 is directly connected, Serial0/0 C 192.168.10.0 is directly connected, FastEthernet0/0 ~ルータ:R2のルーティングテーブル~ R2# show ip route [省略] S 192.168.50.0 [1/0] via 192.168.20.1 C 192.168.40.0 is directly connected, FastEthernet0/0 S 192.168.30.0 [1/0] via 192.168.20.1 C 192.168.20.0 is directly connected, Serial0/0 S 192.168.10.0 [1/0] via 192.168.20.1 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 21
  12. ルーティングテーブルの見方 ~ルータ:R3のルーティングテーブル~ R3# show ip route [省略] C 192.168.50.0 is

    directly connected, FastEthernet0/0 S 192.168.40.0 [1/0] via 192.168.30.1 C 192.168.30.0 is directly connected, Serial0/0 S 192.168.20.0 [1/0] via 192.168.30.1 S 192.168.10.0 [1/0] via 192.168.30.1 アドミニストレーティブディスタンス/メトリックを示す。 ※ダイナミックルーティングの章で説明 S そのネットワークがスタティックエントリであることを示す。 C 直接接続されたネットワークであることを示す。 ネクストホップアドレスを示す。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 22
  13. インタフェースの設定 ~インタフェース設定モード~ (config)# interface [タイプ][スロット/ポート] ~IPアドレスの設定~ (config-if)# ip address [IPアドレス]

    [サブネットマスク] ※設定ミスなどを直すために設定情報を削除するときは”no ip address”を投入する。 ~インタフェースを有効化する~ (config-if)# no shutdown ~ルータ:R1のインタフェース設定~ R1(config)# interface fastethernet 0/0 R1(config-if)# ip address 192.168.10.1 255.255.255.0 R1(config-if)# no shutdown R1(config-if)# interface serial 0/0 R1(config-if)# ip address 192.168.20.1 255.255.255.0 R1(config-if)# no shutdown R1(config-if)# interface serial 0/1 R1(config-if)# ip address 192.168.30.1 255.255.255.0 R1(config-if)# no shutdown ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 23
  14. インタフェースの設定 ~ルータ:R2のインタフェース設定~ R2(config)# interface fastethernet 0/0 R2(config-if)# ip address 192.168.40.1

    255.255.255.0 R2(config-if)# no shutdown R2(config-if)# interface serial 0/0 R2(config-if)# ip address 192.168.20.2 255.255.255.0 R2(config-if)# no shutdown ~ルータ:R3のインタフェース設定~ R3(config)# interface fastethernet 0/0 R3(config-if)# ip address 192.168.50.1 255.255.255.0 R3(config-if)# no shutdown R3(config-if)# interface serial 0/0 R3(config-if)# ip address 192.168.30.2 255.255.255.0 R3(config-if)# no shutdown ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 24
  15. インタフェースの設定 ~インタフェース状態の確認~ R1# show ip interface brief Interface IP-Address OK?

    Method Status Protocol FastEthernet0/0 192.168.10.1 YES manual up up Serial0/0 192.168.20.1 YES manual up up Serial0/1 192.168.30.1 YES manual up up R2# show ip interface brief Interface IP-Address OK? Method Status Protocol FastEthernet0/0 192.168.40.1 YES manual up up Serial0/0 192.168.20.2 YES manual up up Serial0/1 unassigned YES NVRAM administratively down down R3# show ip interface brief Interface IP-Address OK? Method Status Protocol FastEthernet0/0 192.168.50.1 YES manual up up Serial0/0 192.168.30.2 YES manual up up Serial0/1 unassigned YES manual administratively down down Statusは物理的な状態、Protocolは論理的な状態を表す。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 25
  16. スタティックルートの設定 (config)# ip route [destination_network][mask][next_hop_address] [administrative_distance][permanent] destination_network : 宛先ネットワークを示す。 mask

    : そのネットワークで使用されるサブネットマスクを示す。 next_hop_address : 宛先ネットワークへ転送する直接接続されたルータのアドレスを示す。 administrative_distance : スタティックルートの場合はデフォルト”1”である。 (※ダイナミックルーティングの章で説明) permanent : 状態に無関係でルーティングテーブルに保持される ※administrative_distance、およびpermanentパラメータについてはオプションである。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 26
  17. スタティックルートの設定 ~ルータ:R1のスタティックルートの設定~ R1(config)# ip route 192.168.40.0 255.255.255.0 192.168.20.2 R1(config)# ip

    route 192.168.50.0 255.255.255.0 192.168.30.2 ~ルータ:R2のスタティックルートの設定~ R2(config)# ip route 192.168.10.0 255.255.255.0 192.168.20.1 R2(config)# ip route 192.168.30.0 255.255.255.0 192.168.20.1 R2(config)# ip route 192.168.50.0 255.255.255.0 192.168.20.1 ~ルータ:R3のスタティックルートの設定~ R3(config)# ip route 192.168.10.0 255.255.255.0 192.168.30.1 R3(config)# ip route 192.168.20.0 255.255.255.0 192.168.30.1 R3(config)# ip route 192.168.40.0 255.255.255.0 192.168.30.1 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 27
  18. デフォルトルートの設定 デフォルトルーティングは、ルーティングテーブルに存在しないネットワークを宛先とする パケットを、次のホップのルータへ送信するために使用する。 ~ルータ:R3のデフォルトルートの設定~ R3(config)# no ip route 192.168.10.0 255.255.255.0

    192.168.30.1 R3(config)# no ip route 192.168.20.0 255.255.255.0 192.168.30.1 R3(config)# no ip route 192.168.40.0 255.255.255.0 192.168.30.1 R3(config)# ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.30.1 R3# show ip route [省略] Gateway of last resort is 192.168.30.1 to network 0.0.0.0 C 192.168.50.0 is directly connected, FastEthernet0/0 C 192.168.30.0 is directly connected, Serial0/0 S* 0.0.0.0/0 [1/0] via 192.168.30.1 ※デフォルトルートを設定する際、”ip classless”コマンドを投入する必要がある。 IOSのバージョンが新しいもの(11.3以降)はデフォルトでオンとなっているが、古いバージョン では、オンとなっていない可能性がある。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 28
  19. RIP(Router Information Protocol)  RIP  Router Information Protocolの略 

    古い(レガシーな)ルーティングプロトコル  ほとんどの場合、標準ライセンスで使用可能  中小規模NW向け  コンバージェンス(収束)に時間がかかる 最大150秒  ホップ数をメトリックとして利用 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 30
  20. RIPの動作 F0/0 F0/1 F0/1 192.168.10.0/24 192.168.20.0/24 R1 R3 ネットワーク ネクストホップ

    メトリック IF 192.168.10.0/24 - 0 F0/0 192.168.20.0/24 - 0 F0/1 192.168.30.0/24 192.168.40.0/24 F0/1 R2 F0/0 F0/0 ネットワーク ネクストホップ メトリック IF 192.168.30.0/24 - 0 F0/0 192.168.40.0/24 - 0 F0/1 ネットワーク ネクストホップ メトリック IF 192.168.20.0/24 - 0 F0/0 192.168.30.0/24 - 0 F0/1 【R1】 【R2】 【R3】 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 31
  21. RIPの動作 F0/0 F0/1 F0/1 192.168.10.0/24 192.168.20.0/24 R1 R3 192.168.30.0/24 192.168.40.0/24

    F0/1 R2 F0/0 F0/0 ネットワーク 192.168.10.0/24 192.168.20.0/24 メトリック 0 0 ネットワーク 192.168.30.0/24 192.168.40.0/24 メトリック 0 0 ネットワーク 192.168.20.0/24 192.168.30.0/24 メトリック 0 0 ネットワーク 192.168.20.0/24 192.168.30.0/24 メトリック 0 0 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 32
  22. RIPの動作 F0/0 F0/1 F0/1 192.168.10.0/24 192.168.20.0/24 R1 R3 ネットワーク ネクストホップ

    メトリック IF 192.168.10.0/24 - 0 F0/0 192.168.20.0/24 - 0 F0/1 192.168.30.0/24 192.168.40.0/24 F0/1 R2 F0/0 F0/0 ネットワーク ネクストホップ メトリック IF 192.168.30.0/24 - 0 F0/0 192.168.40.0/24 - 0 F0/1 ネットワーク ネクストホップ メトリック IF 192.168.20.0/24 - 0 F0/0 192.168.30.0/24 - 0 F0/1 【R1】 【R2】 【R3】 192.168.30.0/24 192.168.20.2 1 F0/1 192.168.20.0/24 192.168.30.1 1 F0/0 192.168.10.0/24 192.168.20.1 1 F0/0 192.168.40.0/24 192.168.30.2 1 F0/1 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 33
  23. RIPの動作 F0/0 F0/1 F0/1 192.168.10.0/24 192.168.20.0/24 R1 R3 192.168.30.0/24 192.168.40.0/24

    F0/1 R2 F0/0 F0/0 ネットワーク 192.168.40.0/24 メトリック 1 ネットワーク 192.168.10.0/24 メトリック 1 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 34
  24. RIPの動作 F0/0 F0/1 F0/1 192.168.10.0/24 192.168.20.0/24 R1 R3 ネットワーク ネクストホップ

    メトリック IF 192.168.10.0/24 - 0 F0/0 192.168.20.0/24 - 0 F0/1 192.168.30.0/24 192.168.40.0/24 F0/1 R2 F0/0 F0/0 ネットワーク ネクストホップ メトリック IF 192.168.30.0/24 - 0 F0/0 192.168.40.0/24 - 0 F0/1 ネットワーク ネクストホップ メトリック IF 192.168.20.0/24 - 0 F0/0 192.168.30.0/24 - 0 F0/1 【R1】 【R2】 【R3】 192.168.30.0/24 192.168.20.2 1 F0/1 192.168.20.0/24 192.168.30.1 1 F0/0 192.168.10.0/24 192.168.20.1 1 F0/0 192.168.40.0/24 192.168.30.2 1 F0/1 192.168.40.0/24 192.168.20.2 2 F0/1 192.168.10.0/24 192.168.30.1 2 F0/0 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 35
  25. RIPルーティングの設定 F0/0 F0/0 F0/0 S0/0 S0/0 S0/0 S0/1 192.168.10.0/24 192.168.40.0/24

    192.168.50.0/24 192.168.20.0/24 192.168.30.0/24 R1 R2 R3 .1 .1 .2 .2 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 36
  26. RIPルーティングの設定 ~ルータ:R1のRIPルーティングの設定~ R1(config)# router rip R1(config-router)# network 192.168.10.0 R1(config-router)# network

    192.168.20.0 R1(config-router)# network 192.168.30.0 R1(config-router)# passive-interface fastethernet 0/0 ~ルータ:R2のRIPルーティングの設定~ R2(config)# router rip R2(config-router)# network 192.168.20.0 R2(config-router)# network 192.168.40.0 R2(config-router)# passive-interface fastethernet 0/0 直接接続されたネットワーク ごとにコマンドを入力する RIP更新のメッセージが 送信されない ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 37
  27. RIPルーティングの設定 ~ルータ:R3のRIPルーティングの設定~ R3(config)# router rip R3(config-router)# network 192.168.30.0 R3(config-router)# network

    192.168.50.0 R3(config-router)# passive-interface fastethernet 0/0 ※RIPをバージョン2で動作させたい場合は、”version 2”コマンドをルータ設定モードで投入する。 (config-router)# version 2 ~ルートの自動集約~ (config-router)# auto-summary ※デフォルトで有効となっている (config-router)# no auto-summary ※自動集約を解除したい場合に投入する ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 38
  28. RIPルーティングの確認 ~ルータ:R1のルーティングテーブル~ R1# show ip route [省略] R 192.168.50.0 [120/1]

    via 192.168.30.2, 00:00:00, Serial0/1 R 192.168.40.0 [120/1] via 192.168.20.2, 00:00:00, Serial0/0 C 192.168.30.0 is directly connected, Serial0/1 C 192.168.20.0 is directly connected, Serial0/0 C 192.168.10.0 is directly connected, FastEthernet0/0 ~ルータ:R2のルーティングテーブル~ R2# show ip route [省略] R 192.168.50.0 [120/2] via 192.168.20.1, 00:00:00, Serial0/0 C 192.168.40.0 is directly connected, FastEthernet0/0 R 192.168.30.0 [120/1] via 192.168.20.1, 00:00:00, Serial0/0 C 192.168.20.0 is directly connected, Serial0/0 R 192.168.10.0 [120/1] via 192.168.20.1, 00:00:00, Serial0/0 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 39
  29. RIPルーティングの確認 ~ルータ:R3のルーティングテーブル~ R3# show ip route [省略] C 192.168.50.0 is

    directly connected, FastEthernet0/0 R 192.168.40.0 [120/2] via 192.168.30.1, 00:00:00, Serial0/0 C 192.168.30.0 is directly connected, Serial0/0 R 192.168.20.0 [120/1] via 192.168.30.1, 00:00:00, Serial0/0 R 192.168.10.0 [120/1] via 192.168.30.1, 00:00:00, Serial0/0 アドミニストレーティブディスタンス/メトリックを示す。 R RIPルーティングプロトコルにて動的に追加されたネットワークであることを示す。 ネクストホップアドレスを示す。 RIP更新メッセージを受信したインタフェースを示す。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 40
  30. RIPルーティングの確認 ~ルーティングプロトコルの確認~ R1# show ip protocols Routing protocol is “rip”

    Sending updates every 30 seconds, next due in 6 seconds Invalid after 180 seconds, hold down 180, flushed after 240 [省略] Default version control: send version 1, receive any version Interface Send Recv Key-chain Serial0/0 1 1 Serial0/1 1 1 Routing for Networks: 192.168.10.0 192.168.20.0 192.168.30.0 Routing Information Sources: [省略] RIPで使用するタイマ RIPのバージョン 設定したネットワーク ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 41
  31. RIPルーティングの確認 ~デバッグコマンド~ R1# debug ip rip RIP protocol debugging is

    on R1# 00:00:00: RIP: received v1 update from 192.168.20.2 on Serial0/0 00:00:00: 192.168.40.0 in 1 hops 00:00:01: RIP: received v1 update from 192.168.30.2 on Serial0/1 00:00:01: 192.168.50.0 in 1 hops 00:00:03: RIP: sending v1 update to 255.255.255.255 via Serial0/0 (192.168.20.1) 00:00:03: subnet 192.168.50.0, metric 2 00:00:03: subnet 192.168.30.0, metric 1 00:00:03: subnet 192.168.10.0, metric 1 00:00:03: RIP: sending v1 update to 255.255.255.255 via Serial0/1 (192.168.30.1) 00:00:03: subnet 192.168.40.0, metric 2 00:00:03: subnet 192.168.20.0, metric 1 00:00:03: subnet 192.168.10.0, metric 1 R1# undebug all All possible debugging has been turned off ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 42
  32. OSPF(Open Shortest Path First)  OSPF  Open Shortest Path

    Firstの略  比較的新しいルーティングプロトコル  ほとんどの場合、追加ライセンスの購入が必要  大中規模NW向け  コンバージェンス(収束)は数秒  各リンクのコストを算出して選択 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 43
  33. OSPFの動作 10 10.1.0.0/16 10.2.0.0/16 R1 R4 ネットワーク ネクストホップ メトリック IF

    10.1.0.0/16 - 10 F0/0 192.168.12.0/24 - 10 F0/1 10.4.0.0/16 10.3.0.0/16 R2 【R1】 R3 10 10 10 10 20 20 10 10 10 10 10 192.168.12.0/24 192.168.13.0/24 192.168.24.0/24 192.168.34.0/24 192.168.13.0/24 - 10 F0/2 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 44
  34. OSPFの動作 10 10.1.0.0/16 10.2.0.0/16 R1 R4 10.4.0.0/16 10.3.0.0/16 R2 R3

    10 10 20 10 10 192.168.12.0/24 192.168.13.0/24 192.168.24.0/24 192.168.34.0/24 10 10 ここは最短ではないので使われない R1ルータをルートとした SPFツリー ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 45
  35. OSPFの動作 10 10.1.0.0/16 10.2.0.0/16 R1 R4 ネットワーク ネクストホップ メトリック IF

    10.1.0.0/16 - 10 F0/0 192.168.12.0/24 - 10 F0/1 10.4.0.0/16 10.3.0.0/16 R2 【R1】 R3 10 10 10 10 20 20 10 10 10 10 10 192.168.12.0/24 192.168.13.0/24 192.168.24.0/24 192.168.34.0/24 192.168.13.0/24 - 10 F0/2 ネットワーク ネクストホップ メトリック IF 192.168.24.0/24 192.168.12.2 30 F0/1 192.168.34.0/24 192.168.13.2 20 F0/2 10.3.0.0/16 192.168.13.2 20 F0/2 10.2.0.0/16 192.168.12.2 20 F0/1 10.4.0.0/16 192.168.13.2 30 F0/2 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 46
  36. OSPFの説明 ~隣接関係(neighbor)~ 各ルータは自身が保持している接続情報を他ルータと交換することでルーティングテーブル を構築する。 ~代表ルータ(DR、BDR)~ OSPFでは、全ルータとフルメッシュで接続情報を交換することはせず、代表ルータを介して 他ルータの接続情報を得る。隣接関係は代表ルータとのみ結ぶ。 代表ルータ(DR)は最も大きい優先度を持つルータが選出される。また、2番目に大きい 優先度を持つルータがバックアップ(BDR)ルータとして選出される。 (config-if)#

    ip ospf priority [priority値] 優先度が同一の場合はルータIDの大きいものが代表ルータとして選出される。 ルータIDは以下のコマンドで明示的に設定することができるが、設定されていない場合は、 ループバックアドレスもしくはアクティブなIFのアドレスが適用される。 (config-router)# router-id [A.B.C.D] ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 47
  37. OSPFルーティングの設定 F0/0 F0/0 F0/0 S0/0 S0/0 S0/0 S0/1 192.168.10.0/24 192.168.40.0/24

    192.168.50.0/24 192.168.20.0/24 192.168.30.0/24 R1 R2 R3 .1 .1 .2 .2 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 50
  38. OSPFルーティングの設定 (config)# router ospf [process-id] process-id : OSPFプロセスIDを示す。ローカルでのみ意味を持つ。 (config-router)# network

    [network_address] [wildcard_mask] area [area-id] network_address & wildcard_mask : 指定したアドレスを持つインタフェースに対して OSPFを有効にする。 area-id : 指定したインタフェースが属するエリアを示す。 (例) (config-router)# network 192.168.0.0 0.0.255.255 area 0 ⇒192.168.x.xのIPアドレスのインタフェースでOSPFが有効になり、そのインタフェースは エリア0に属する。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 51
  39. OSPFルーティングの設定 ~ルータ:R1のOSPFルーティングの設定~ R1(config)# router ospf 1 R1(config-router)# network 192.168.10.0 0.0.0.255

    area 0 R1(config-router)# network 192.168.20.0 0.0.0.255 area 0 R1(config-router)# network 192.168.30.0 0.0.0.255 area 0 ~ルータ:R2のOSPFルーティングの設定~ R2(config)# router ospf 1 R2(config-router)# network 192.168.20.0 0.0.0.255 area 0 R2(config-router)# network 192.168.40.0 0.0.0.255 area 0 ~ルータ:R3のOSPFルーティングの設定~ R3(config)# router ospf 1 R3(config-router)# network 192.168.30.0 0.0.0.255 area 0 R3(config-router)# network 192.168.50.0 0.0.0.255 area 0 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 52
  40. OSPFルーティングの確認 ~ルータ:R1のルーティングテーブル~ R1# show ip route [省略] O 192.168.50.0 [110/1564]

    via 192.168.30.2, 00:00:00, Serial0/1 O 192.168.40.0 [110/1564] via 192.168.20.2, 00:00:00, Serial0/0 C 192.168.30.0 is directly connected, Serial0/1 C 192.168.20.0 is directly connected, Serial0/0 C 192.168.10.0 is directly connected, FastEthernet0/0 ~ルータ:R2のルーティングテーブル~ R2# show ip route [省略] O 192.168.50.0 [110/3126] via 192.168.20.1, 00:00:00, Serial0/0 C 192.168.40.0 is directly connected, FastEthernet0/0 O 192.168.30.0 [110/3125] via 192.168.20.1, 00:00:00, Serial0/0 C 192.168.20.0 is directly connected, Serial0/0 O 192.168.10.0 [110/1564] via 192.168.20.1, 00:00:00, Serial0/0 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 53
  41. OSPFルーティングの確認 ~ルータ:R3のルーティングテーブル~ R3# show ip route [省略] C 192.168.50.0 is

    directly connected, FastEthernet0/0 O 192.168.40.0 [110/3126] via 192.168.30.1, 00:00:00, Serial0/0 C 192.168.30.0 is directly connected, Serial0/0 O 192.168.20.0 [110/3125] via 192.168.30.1, 00:00:00, Serial0/0 O 192.168.10.0 [110/1564] via 192.168.30.1, 00:00:00, Serial0/0 O OSPFルーティングプロトコルにて動的に追加されたネットワークであることを示す。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 54
  42. OSPFルーティングの確認 ~ルーティングプロトコルの確認~ R1# show ip protocols Routing protocol is “ospf

    1” [省略] Router ID 192.168.30.1 Number of areas in this router is 1. 1 normal 0 stub 0 nssa maximum path: 1 Routing for Networks: 192.168.10.0 0.0.0.255 area 0 192.168.20.0 0.0.0.255 area 0 192.168.30.0 0.0.0.255 area 0 Routing Information Sources: [省略] ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 55
  43. OSPFルーティングの確認 ~OSPF情報の確認~ R1# show ip ospf Routing Process “ospf 1”

    with ID 192.168.30.1 [省略] Number of areas in this router is 1. 1 normal 0 stub 0 nssa [省略] R1# show ip ospf interface Serial0/0 is up, line protocol is up Internet Address 192.168.20.1/24, Area 0 Process ID 1, Router ID 192.168.30.1, Network Type POINT_TO_POINT, Cost: 1563 [省略] FastEthernet0/0 is up, line protocol is up Internet Address 192.168.10.1/24, Area 0 Process ID 1, Router ID 192.168.30.1, Network Type BROADCAST, Cost: 1 [省略] ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 56
  44. OSPFルーティングの確認 ~OSPF情報の確認~ R1# show ip ospf neighbor Neighbor ID Pri

    State Dead Time Address Interface 192.168.40.1 1 FULL/- 00:00:00 192.168.20.2 Serial0/0 192.168.50.1 1 FULL/- 00:00:00 192.168.30.2 Serial0/1 ネイバーのルータIDを示す。 ネイバーとのOSPFステータスを示す。 (FULLはリンクステートデータベースの交換が 完了している) ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 57
  45. VLANの説明の前に・・・(1) みなさん、以下の機器の違いを説明できますか? • ハブ • スイッチ • L2スイッチ • L3スイッチ

    なんとなく理解しているけど、明確に違いを理解していて それを第三者に説明できる人は案外少なかったりします。 次項以降で、それぞれの違いを説明します。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 60
  46. VLANの識別 ~ISL (Inter-Switch Link)~ Cisco独自のトランキングプロトコル。26bytesのISLヘッダと4bytesのFCS (Frame Check Sequence)を追加する。 ~IEEE 802.1Q~

    IEEE標準のトランキングプロトコル。4bytesのタグを追加する。 ネイティブVLAN(デフォルトは1)が規定されており、ネイティブVLANのフレームを転送する ときはタグが追加されない。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 67
  47. VLANの設定 VLAN 10 VLAN 20 VLAN 10 VLAN 20 SW1

    SW2 SW3 F0/0 F0/1 F0/0 F0/1 F0/23 F0/23 F0/0 F0/1 VLAN 10 : GROUP10 VLAN 20 : GROUP20 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 68
  48. VLANの設定 ~VLANの作成~ (config)# vlan [vlan-id] (config-vlan)# name [vlan-name] ※VLANの名前の設定は必須ではない。 ~インタフェースへの適用~

    (config-if)# switchport mode access (config-if)# switchport access vlan [vlan-id] 複数のインタフェースに同じVLANを適用する場合、rangeコマンドによりまとめて設定する ことができる (config)# interface range fastethernet 0/0-23 ※ポート0から23までを設定 (config-if-range)# switchport mode access (config-if-range)# switchport access vlan 10 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 69
  49. VLANの設定 ~スイッチ:SW1およびSW2のVLANの設定~ SW1(config)# vlan 10 SW1(config-vlan)# name GROUP10 SW1(config-vlan)# vlan

    20 SW1(config-vlan)# name GROUP20 SW1(config)# interface fastethernet 0/0 SW1(config-if)# switchport mode access SW1(config-if)# switchport access vlan 10 SW1(config-if)# interface fastethernet 0/1 SW1(config-if)# switchport mode access SW1(config-if)# switchport access vlan 20 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 70
  50. VLANの設定 ~トランクリンクの設定~ (config-if)# switchport mode trunk (config-if)# switchport trunk encapsulation

    {dot1q | isl} ~スイッチ:SW1およびSW2のトランクリンクの設定~ SW1(config)# interface fastethernet 0/23 SW1(config-if)# switchport mode trunk SW1(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q ~スイッチ:SW3のトランクリンクの設定~ SW3(config)# interface range fastethernet 0/0-1 SW3(config-if-range)# switchport mode trunk SW3(config-if-range)# switchport trunk encapsulation dot1q ※トランクリンクに流すVLANトラフィックを指定することもできる (config-if)# switchport trunk allowed vlan [vlan-id] ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 71
  51. VLANの確認 ~スイッチ:SW1およびSW2のVLANの確認~ SW1# show vlan VLAN Name Status Ports -------

    ------------------------- ----------- ----------------------------------------- 1 default active Fa0/2, Fa0/3, Fa0/4, Fa0/5 [省略] 10 GROUP10 active Fa0/0 20 GROUP20 active Fa0/1 [省略] VLAN Type SAID MTU ・・・ ------- ----------- ----------- ------ ----------------------------------------- 1 enet 100001 1500 ・・・ 続けてVLAN番号またはVLAN名を指定 して、特定の情報を表示しても良い。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 72
  52. VLANの確認 ~スイッチ:SW1およびSW2のVLANの確認~ SW1# show vlan brief VLAN Name Status Ports

    ------- ------------------------- ----------- ----------------------------------------- 1 default active Fa0/2, Fa0/3, Fa0/4, Fa0/5 [省略] 10 GROUP10 active Fa0/0 20 GROUP20 active Fa0/1 [省略] briefを付けるとVLAN情報の要約を 表示することが出来る。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 73
  53. VLANの確認 ~スイッチ:トランクリンクの確認~ SW1# show interface trunk Port Mode Encapsulation Status

    Native vlan Fa0/23 on 802.1q trunking 1 [省略] SW3# show interface trunk Port Mode Encapsulation Status Native vlan Fa0/0 on 802.1q trunking 1 Fa0/1 on 802.1q trunking 1 [省略] ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 74
  54. ルータによるVLAN間ルーティングの設定 VLAN 10 VLAN 20 VLAN 10 VLAN 20 SW1

    SW2 SW3 F0/0 F0/1 F0/0 F0/1 F0/23 F0/23 F0/0 F0/1 VLAN 10 : 192.168.10.0/24 VLAN 20 : 192.168.20.0/24 R1 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 76
  55. ルータによるVLAN間ルーティングの設定 ルータの物理インタフェースごとに異なるVLANを収容する方法が考えられるが、ルータの インタフェース数よりも多くのVLANを使用する場合は適用できない。 その場合、1つの物理インタフェースだけでVLAN間ルーティングを可能にする方法がある。 これを「棒上のルータ」(router-on-a-stick)と呼ぶ。 ※トランク対応ルータであることが条件となる。 ~ルータの設定~ R1(config)# interface fastethernet

    0/0.1 R1(config-subif)# encapsulation dot1Q 10 R1(config-subif)# ip address 192.168.10.1 255.255.255.0 R1(config-subif)# interface fastethernet 0/0.2 R1(config-subif)# encapsulation dot1Q 20 R1(config-subif)# ip address 192.168.20.1 255.255.255.0 サブインタフェース番号を示す。 カプセル化の方法、およびVLAN 番号を示す。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 77
  56. L3スイッチによるVLAN間ルーティングの設定 VLAN 10 VLAN 20 VLAN 10 VLAN 20 SW1

    SW2 F0/0 F0/1 F0/0 F0/1 F0/23 F0/23 F0/0 F0/1 SW3 VLAN 10 : 192.168.10.0/24 VLAN 20 : 192.168.20.0/24 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 78
  57. L3スイッチによるVLAN間ルーティングの設定 L3スイッチはスイッチにルータの機能が具備されていることから、単体でVLAN間ルーティング を可能にする。 ~L3スイッチの設定~ SW3(config)# ip routing SW3(config)# interface vlan

    10 SW3(config-if)# ip address 192.168.10.1 255.255.255.0 SW3(config)# interface vlan 20 SW3(config-if)# ip address 192.168.20.1 255.255.255.0 ~スイッチ:SW3のルーティングテーブルの確認~ R1# show ip route [省略] C 192.168.10.0 is directly connected, Vlan10 C 192.168.20.0 is directly connected, Vlan20 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 79
  58. 参考情報(役に立つコマンド) ~--More-- を非表示にする ~ Router# terminal length 0 ~ソフトウェアバージョンやハードウェアの基本情報を表示する~ Router#

    show version ~ハードウェア情報を表示する(IOS12.3(4)Tから提供されたコマンド)~ Router# show inventory ~シスコのサポート(TAC)に解析依頼する際の情報を出力する~ Router# show tech-support ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 81
  59. 参考情報(役に立つコマンド) ~拡張ping ~ Router# ping ~拡張traceroute~ Router# traceroute ~ログ確認~ Router#

    show logging ~CPU使用率の確認~ Router# show process cpu ~メモリ使用率の確認~ Router# show process memory ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 82
  60. 参考情報(役に立つコマンド) ~DNSサーバに対して名前解決を行わないようにする~ Router(config)# no ip domain-lookup ※デフォルトでは名前解決をするようになっている。コマンドミスも名前解決処理を行って しまい、タイムアウトするまで待たされてしまうため、解除しておくか明確にDNSサーバ を指定(ip name-serverコマンド)するかを行った方が良い。

    ~ログアウト時間を変更する(コンソールポート用コマンド)~ Router(config)# line console 0 Router(config-line)# exec-timeout {分} {秒} ※デフォルトは10分である。 ※分と秒を共に”0”で設定すると、自動的にログアウトされないようにできる。 ~入力途中のコマンドを再表示する(コンソールポート用コマンド) ~ Router(config)# line console 0 Router(config-line)# logging synchronous ※入力途中にポップアップメッセージが入っても再表示を行ってくれる。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 83
  61. 参考情報(パスワードを復旧する) 1. ルータをブートした後、ブレイク(Ctrl + Breakキー)を実行してブートシーケンスを中断する。 System Bootstrap, Version 11.3(2)XA4, RELEASE

    SOFTWARE (fc1) … monitor: command “boot” aborted due to user interrupt rommon 1 > 2. コンフィギュレーションレジスタのビット6をオン(0x2102→0x2142)にする。 rommon 1 > confreg 0x2142 3. ルータを再ロード(resetを入力)する。 4. 特権モードに入る。 5. startup-configファイルをrunnning-configファイルにコピーする。 copy startup-config running-config 6. パスワードを変更する。 7. コンフィギュレーションレジスタをデフォルト値に戻す。 config t config-register 0x2102 copy running-config startup-config 8. ルータを再ロードする。 ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 84
  62. 参考情報(シスコ技術者認定) http://www.cisco.com/web/JP/learning/certifications/index.html 5つの認定レベル エントリーレベルから、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート(CCIE / CCDE)、 最上級レベルのアーキテクトまで、5つのレベルで構成されています。 8つの分野 ルーティング &

    スイッチング、ネットワーク セキュリティ、サービス プロバイダといった分野 (コース)が複数用意されており、それぞれの職務分担や業界にとって適切な認定試験を 受けることができます。 CCENT CCNA CCNP CCIE エントリーレベル アソシエイト プロフェッショナル エキスパート アーキテクト ※ルーティング&スイッチングの場合を 示す。 アーキテクトレベルはデザイン分野 のみとなる。 今回の研修レベル ネットワーク構築訓練入門 Copyright© 2016 NTT Software Corporation 85