CacooはなぜKubernetesによるmicroservicesへの道を選んだのか？ #GWD_Nulab / cacoo-microservices-with-kubernetes

2018年11月22日に福岡で開催された「Geeks Who Drink -自社プロダクト運用 Edition-」にて、Cacoo チームの中原正二が、KubernetesによるCacooのアーキテクチャのmicroservices化について発表しました。

Geeks Who Drink -自社プロダクト運用 Edition-
https://nulab.connpass.com/event/105113/

Transcript

1. Cacoo はなぜ Kubernetes による microservices への道を選んだのか？
3. - Cacoo の開発チームがどんな課題を抱えていたか - 何故 microservices の道を選んだか - どんな技術を選んだか - microservices 化してどうだったか - 現状の課題
4. 中原 正二 Nulab 8年目 今はSRE担当 フロント、サーバサイドもやってます
5. Cloud-based diagrams, the easy way. Diagram maker for companies, teams, and you
6. 課題1: モノリシックなアプリケーション
9. 課題2: メンテナンスが終了した フレームワークやライブラリ
10. ✓ サービスごとに技術を選択できる ✓ 部分的な変更が容易になる ✓ （うまく設計できれば）サーバーリソースを最適化できる ✓ （うまく設計できれば）堅牢なシステムになる microservices
11. 目標: 変更を容易に
12. micro services 複数のサービスとDB フロントエンドの分割 異なる技術 レガシーの更新
13. 方針・原則
14. - スクラッチから書きなすことができるくらいに - サービス間のインターフェースは強い型付け - 開発環境はサービスごとに自由に選択 - ベストプラクティスに従う
15. 技術スタック
16. Backend/Middleware - Kubernetes - Protocol Buffers - gRPC - RabbitMQ - PostgreSQL - Language: Go, Java, Node.js Monitoring/Alerting - Prometheus + Grafana - Zipkin
17. Dashboard Editor
18. Dashboard
20. Editor
22. microservices 化の流れ
23. EC2期 Kubernetes期 ECS期 - 新しい機能を別サービスで - 既存機能を切り出してDockernize - ダッシュボードのサービス - ECS のサービスを移行
24. Kubernetesとは コンテナ化したアプリケーションのデプロイ、スケー リング、および管理を行うための、オープンソースの コンテナオーケストレーションシステムである。 (Wikipediaより)
25. Kubernetesとは サーバ コンテナ サーバ コンテナ サーバ コンテナ サーバ コンテナ クラスタをまとめて管理
26. Kubernetesとは 便利な機能 - オートスケール - 自動復旧 - ローリングリリース - ロールバック
27. Monitoring / Alerting
28. Metrics - Prometheus & Grafana
29. Zipkin
30. https://zipkin.io/pages/architecture.html HTTP
31. で、どう？
32. 依存関係 ⬇ - 部分的な変更しやすくなった - ビルド・デプロイが高速 - 福岡チーム ⇔ 海外チームが独立 - Protocol Buffers の更新 - 画面を跨ぐ機能の開発 のとき
33. PR/issue でのコミュニケーション
34. チャットでのコミュニケーション
35. 課題: 新しい複雑性
36. - Seasar への依存は残っている - サービスをどこで区切るか - コード/yamlの冗長性 - DB をまたいだトランザクション - モニタリング
37. まとめ
38. Cacoo の課題 - 古いフレームワーク - モノリシックなアプリケーションの強い依存関係 - 多拠点での開発 それらを解決するために microservices 化 - 小さく作って連携 - 少しずつ分割して ECS 上で運用 - その後 Kubernetes へ
39. - アプリケーションの境界とオーナーシップが明確に - 継続的な開発がしやすくなった - 部分的に変更しやすい - 高速なビルド・デプロイ - まだまだ改善が必要
40. おしまい