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実践 Datadog MCP Server

実践 Datadog MCP Server

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株式会社ヌーラボ PRO

March 13, 2026
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  1. iwa Yuki Yoshiiwa / Principal Engineer, Platform Engineering @ Nulab

    Inc. EXPERTISE Kubernetes / Platform Engineering / SRE / Observability / Developer Experiences SNS X @mananyuki / GitHub mananyuki INTERESTS 🐕 いぬ / 🎮 ゲーム / ☕ コーヒー / 🐠 アクアリウム FAVORITE DATADOG TRACER ENV VAR DD_TRACE_OTEL_ENABLED
  2. 3 Datadog と私 • ヌーラボに Datadog を導⼊した⼈ • JDDUG 福岡運営・創設メンバー

    ‒ JDDUG = Japan Datadog User Group • Datadog Live Tokyo 2025 ‒ 20分登壇後にパネルディスカッションしました!
  3. 4 こんな経験ありませんか? • Logs Explorer → APM → Metrics…ダッシュボードを何往復? ‒

    Datadog なら Service Page で⼀覧できるものの… • 「ちょっと確認するだけ」が画⾯の⾏き来で5分消える その往復、AI エージェントとの対話で解決できます
  4. 5 本セッションについて • 3/9 に⼀般提供 (GA) が発表されました ‒ https://www.datadoghq.com/about/latest-news/press-releases/datadog-launches -mcp-server/

    • 公式ブログでは組織レベルの⾃動化事例を紹介 ‒ https://www.datadoghq.com/blog/datadog-mcp-server-use-cases/ • 今⽇は個⼈の実践にフォーカス • 事例は Claude Code + Datadog MCP Server で検証 ‒ とはいえ、MCP 対応クライアント全般で動作します!
  5. 7 Bits AI ファミリー Datadog の AI プロダクト群: 開発・運⽤・セキュリティを AI

    で⽀援 • Bits AI SRE: アラート⾃動対応、インシデント対応の補佐 • Bits Dev Agent: エラー検出とコード修正の⾃動化 • Bits AI Security Analyst: Cloud SIEM シグナルの⾃律トリアージ • Bits Assistant: Datadog UI / Slack で⾃然⾔語によるデータ探索 • MCP Server: AI エージェントから Datadog に接続 ← 今⽇の話
  6. 8 Datadog MCP Server とは AI エージェントと Datadog をつなぐブリッジ •

    MCP 対応クライアントから接続 ‒ Claude Desktop / Cursor / VS Code / Claude Code / Codex など • 「ログを⾒せて」「メトリクスを調べて」と話しかけるだけ • Datadog に存在しないデータと統合した分析が可能 ‒ コードベース、ドキュメント、他の MCP サーバーのデータと横断
  7. 9 Datadog MCP Server とは • リモート MCP サーバー: Datadog

    がホスト、常に最新 ‒ インストール不要、設定ファイルに URL を書くだけ • ログ検索、メトリクス取得、APM 分析など 約80ツール • ⼤量データも要約・集計して返してくれる (サーバーサイド処理)
  8. 10 もう⼀つの選択肢: pup CLI • Datadog Labs が開発する AI エージェントネイティブな

    CLI • ターミナルから Datadog API を叩く • Unix パイプで jq / grep / sort と⾃在に組み合わせ • コーディングエージェントが⾃⼰発⾒可能なコマンド体系
  9. 11 使い分け: どこで使うか • Bits Assistant: Datadog UI / Slack

    → ブラウザだけで完結 • MCP Server: エージェント全般 → 設定ファイルだけで接続 ‒ ⾮エンジニアも⽐較的容易に利⽤できる • pup: コーディングエージェント + CI → CLI 実⾏、パイプライン統合
  10. 12 使い分け: MCP Server と pup の設計差 • MCP Server:

    ユーザージャーニーに基づいた構造化ツール ‒ API の薄いラッパーではなく、集約・要約をサーバーサイドで処理 ‒ 例: search_datadog_logs がパターン検出、kubernetes_onboarding がフルスタック セットアップ • pup: Datadog API の CLI ラッパー ‒ 出⼒がコンパクトでトークン効率が⾼い ‒ Unix パイプとの組み合わせでスクリプト・CI に統合しやすい
  11. 14 Case 1: Slack で聞かれた、すぐ答えたい 同僚から Slack で「最近 web-api のエラー通知が多くない?」

    • ダッシュボードを開いてフィルタして…だと5分かかる • エディタの会話でそのまま聞く
  12. 19 Case 2: SLO の Fast Burn Alert が発⽕した 🔥

    Fast Burn Alert: Error Budget の消費速度が通常の14.4倍 • burn rate = Error Budget がどれくらいの速さで減っているか • 14.4x = 約2⽇で budget を使い切るペース • まず SLO の状態を確認する
  13. 20 Case 2: SLO から根本原因へ 💬 Latency SLO の Fast

    Burn Alert が来た。状態を確認して 🤖 SLO の状態を確認しました。Error Budget が急速に減少中です。直近 でレイテンシ閾値を超えるリクエストが急増していますね 🤖 レイテンシ悪化の原因を調べます。get_datadog_metric で DB の待 ちキューを確認すると、閾値に対して2倍以上に急増しています。DB 接続 プール飽和が根本原因のようです
  14. 21 Case 2: 影響範囲の特定 🤖 search_datadog_spans でスパンも⾒てみます。5秒超のスパンが数千 件、最遅50秒超。DB 接続プール飽和と⼀致しますね 💬

    影響範囲は? 🤖 search_datadog_service_dependencies で依存関係を確認しまし た。DB, 検索エンジンなど下流の複数サービスに波及しています
  15. 22 Case 2: 学び 1件のアラートが、根因と影響の地図になる • SLO 起点で4ツール横断: SLO →

    metrics → spans → deps • Burn Rate: どれくらい急ぐかの判断材料 • 分析結果: そのままインシデント報告に転記
  16. 24 Case 3: Datadog のコストが跳ねた • ⽉次レビューで Datadog の利⽤料が前⽉より⼤幅に増加 •

    Billing ページでは合計は⾒えるが、何が増えたのかわからない • どこから調べればいい? → Cloud Cost Management (CCM) で 前⽉と⽐較 ‒ Datadog ⾃⾝のコスト分析なら無料で利⽤可能
  17. 25 Case 3: CCM で原因プロダクトを特定 💬 Datadog のコストが跳ねている。CCM で前⽉と⽐較して 🤖

    get_datadog_metric で CCM のデータを前⽉⽐較しました。 Custom Metrics の usage が⼤幅に増加しています。他のプロダクトは横 ばいですね 💬 どのメトリクスが原因? 🤖 by_metric の top-N を確認しました。1つのメトリクスだけで4万 timeseries を占めています。⾼カーディナリティなタグが原因ですね
  18. 27 Case 3: 学び コストの急増が、原因プロダクト特定と削減策に変わる • CCM で前⽉⽐較: どのプロダクトが増えたかを即座に特定 •

    by_metric の top-N: 犯⼈メトリクスを⼀発で特定 • Metrics without Limits: indexed タグを絞り込み、コストを制御
  19. 29 ツールセットを広げる • Toolset: ツールをグループ化する単位 ‒ URL に ?toolsets=core,apm,dbm のように指定して必要なものだけ有効化

    ‒ コンテキストウィンドウの消費量をコントロールできる • デフォルトの core 以外にも apm、onboarding、security など 13 toolset • Onboarding toolset はユーザージャーニーベース設計の好例 ‒ kubernetes_onboarding 1ツールで Agent / Infra / Logs / APM をフルスタックセット アップ
  20. 30 さらにカスタマイズする • Agent Skills: ワークフローをスキルとして定義する考え⽅ ‒ 繰り返す⼿順を⼀⾔で呼び出せるようにする • dd-docs

    skill: llms.txt の探し⽅・読み⽅をエージェントに教える ‒ datadog-labs/agent-skills で公開されている ‒ llms.txt (知識) + MCP Server (ライブデータ) = 環境を考慮した回答 • マルチ MCP 連携: Datadog + Backlog MCP 等で調査→ Issue 起票 を⾃動化 ‒ 公式ブログに組織レベルの活⽤パターン4選
  21. 33 References • https://docs.datadoghq.com/bits_ai/mcp_server/ • https://docs.datadoghq.com/bits_ai/mcp_server/setup/ • https://www.datadoghq.com/blog/datadog-mcp-server-use-cases/ • https://www.datadoghq.com/product/ai/bits-ai-agents/

    • https://docs.datadoghq.com/bits_ai/bits_assistant/ • https://github.com/datadog-labs/pup • https://github.com/datadog-labs/agent-skills • https://docs.datadoghq.com/llms.txt • https://modelcontextprotocol.io/