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入門!エンタメとしての「日ユ同祖論」

 入門!エンタメとしての「日ユ同祖論」

今、YouTube等で再注目されている「日ユ同祖論」を120%楽しむためのスライドです!

日ユ同祖論は、日本人とユダヤ人の祖先が同じという説です。
「怪しい説には抵抗があるけれど、ロマンは感じたい」
そんな方のために、出典の明記と事実確認を重視した“誠実な”入門ガイドを目指しました。

神道やユダヤ教の基礎知識も網羅しているため、読み終わる頃には神社巡りがもっと楽しくなるはず。古代の謎解きを自分で進めたい方のための、保存版資料としてぜひご覧ください。

# 内容

## 神道とユダヤ教が似すぎていて困る!
- 神話・系譜の一致説
- 山伏とユダヤ教の共通点
- 神社と幕屋の構造比較
- 磐座・神器・アーク
- 神輿と契約の箱
- 祭礼と旧約儀礼の類似
- 日本への伝播ルート
- 提唱者と歴史
- 最近の盛り上がり

## より深く楽しむためのユダヤ教基礎知識編!
- ユダヤ教とは何か
- 旧約聖書の全体像
- 12部族と失われた10部族
- 出エジプトと約束の地
- 王国の成立と分裂
- 現代イスラエルまで

## より深く楽しむためのキリスト教基礎知識編!
- キリスト教とは何か
- 新約聖書の全体像
- イエスと福音書
- 書簡と黙示録
- アジアへの伝播
- 景教と東方ルート

## より深く楽しむための神道基礎知識編!
- 神道とは何か
- 記紀の成り立ち
- 日本神話の流れ
- 天津神と国津神
- 天孫降臨と神武東征
- 神武=イスラエル系説

## ゲノムから見る人類の移動
- 遺伝子で何がわかるか
- Y染色体の基礎
- 日本人のルーツ
- 中東系との比較
- 血縁説の検証結果

## 誰がユダヤ教的なものを神道に持ち込んだのか?
- 渡来人ルート
- 聖徳太子と新羅
- 出雲・秦氏・古代豪族
- 始皇帝・遊牧民ルート説
- 稲荷・八幡・三柱鳥居
- 剣山と秘宝伝説

## 日ユ同祖論で読む日本語
- 日本語=ヘブライ語起源説
- 単語と祝詞の解釈
- 儀礼・相撲との関連
- かな文字起源説
- 文字比較で見る共通点

## エピローグ
- 日本語=タミル語起源説
- まとめと文献

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Shota Numajiri

March 25, 2026

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Transcript

  1. はじめに このスライドは、日ユ同祖論をエンタメとして楽しむための入門ガイドを意図して作りました。 日ユ同祖論は、字義通りには日本人とユダヤ人の祖先が同じということですが、論者によって主 張の程度が異なり、別の表現を好む人もいます。とはいえ、この表現が最もポピュラーなため、 あえて変えずに使いました。 日ユ同祖論を含む「古代都市伝説」が近年YouTube上で盛り上がりを見せており、筆者もその ファンのひとりです。(※何の専門家でもありません。)日ユ同祖論は「古代都市伝説」全般の 入り口としても丁度よいネタかなと思っています。説自体も面白く、近年の盛り上がり自体も現 象としてとても面白いので、もっと広まってほしいというのが筆者のモチベーションです。 とはいえ怪しい説も多いため、それがハードルとなって触りだけで離脱してしまう人もいる気が

    しています。ですので、なるべく事実を重視し、出典をできる限り記載しました。後で参照でき るように宗教(ユダヤ教、キリスト教、神道)の基礎も調べつつ詳しめに記載しました。(飛ば し読みでOKです。) 「古代都市伝説」好きで自分でもっと深めたいという方や神社好きの方も是非ご一読ください。 みなさんの探求の一助になれますと幸いです。
  2. 『旧約聖書』の系譜:ヤコブ〜ヨシュア ※『日本の中のユダヤ文化』を参考に再構成 祝福の継承:神の民としての祝福は、本 来兄のエサウが受けるはずだったが、結 果的に弟のヤコブが継承することになっ た。 結婚の逸話: イスラエル民族の父祖ヤコ ブは、妹のラケル(美人)に恋をして妻 に望んだが、父に姉のレア(醜い)も迎

    えるよう求められ、容姿を理由に難色を 示した。 兄弟の確執と和解:ヤコブの子ヨセフは兄 たちにいじめられエジプトへ売られたが、 後にエジプトの宰相となり、凶作で困窮し た兄たちを赦し助けた。 ヤコブ (イスラエル民族の父祖) ラケル (美人の妹) レア (醜い姉) ヨセフ (エジプトへ) エフライム べリア 兄たち (いじめっ子、凶作) エルアデ (早死) エゼル (早死) シュテラフ ヨシュア (モーセの出エジプト後、カナン制服)
  3. 『古事記』の系譜:ニニギ〜綏靖 天孫降臨の継承: 本来は父オシホミミが 降臨予定だったが、最終的にニニギが降 臨することになった。 結婚の逸話: ニニギは美人の妹コノハナ サクヤヒメを望んだが、父は醜い姉イワ ナガヒメも共に嫁がせようとした(ニニ ギは容姿を理由に拒否)。

    兄弟の確執と和解: 弟の山幸彦は兄の海幸 彦にいじめられ海神の国へ。力を得て兄を 窮地に追いやるが、最終的には赦した 。 ※『日本の中のユダヤ文化』を参考に再構成 コノハナサクヤヒメ (美人の妹) ニニギ (天孫降臨) レアイワナガヒメ (醜い姉) 山幸彦 (海神の国へ) ウガヤフキアエズ 神武 (大和の国征服) 兄 (いじめっ子、凶作) ミケヌ (海原へ) イナヒ (常世国へ) 綏靖 イツセ
  4. 日本の神社の構造と、古代イスラエルの移動式神殿「幕屋(まくや)」には、驚くべき構造的類 似性がある 日本の神社 鳥居 → 手水舎(身を清める)→ 拝殿 → 本殿(御神体) ※一般人は本殿に入れない(神域)

    古代イスラエルの幕屋 門 → 洗盤(身を清める)→ 聖所 → 至聖所(契約の箱) ※大祭司以外は至聖所に入れない(聖域) 神社と幕屋(Tabernacle) https://www.historyjp.com/article/37/
  5. 日本神話(三種の神器) 八咫鏡(やたのかがみ) 天照大神が岩戸隠れの際に作られた鏡。 伊勢神宮に祀られる。 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま) 美しい曲玉。 皇居に安置される。 天叢雲剣(草薙剣) スサノオがヤマタノオロチから得た剣。 熱田神宮に祀られる。

    旧約聖書(アークの聖遺物) 十戒の石板 神がモーセに与えた律法が記された石板。 (神の言葉=鏡?) マナの壺 荒野で飢えた民に神が与えた食物「マナ」を入れた 壺。(形状が勾玉に似ている?) アロンの杖 モーセの兄アロンが奇跡を起こした杖。 (武器・権威の象徴=剣?) 3つの神宝の共通点 VS
  6. イサクの燔祭(旧約聖書) アブラハムが「モリヤ山」で息子イサクを 捧げるよう神に命じられる。 生贄として普段捧げている牛や羊などの動 物の代わりに、愛する息子を捧げようとす る。 イサクを屠ろうとした直前、神の使いが制 止。「信仰心は確認された」として息子は 助かる。 御頭祭(諏訪大社)

    上社本宮の御神体は「守屋山」で、神官の 家系は守矢氏。 かつては75頭の鹿の頭を神に捧げる祭祀 があった。 ミシャグジ神を宿らせた少年を柱に縛り神 官が小刀で殺そうとする瞬間、別の神官が 神剣で縄を切り救出する。 御頭祭(諏訪大社)と イサクの燔祭(旧約聖書)
  7. 著者 / 国籍 主要な著作 (刊行年) 提唱の要点と役割 P.F.フォン・シーボルト Philipp Franz von

    Siebold (ドイツ) 『日本』(Nippon) 1832年以降刊行 前史・文化比較 日本の風俗・習慣とユダヤを含む西アジア要素との類似性を指 摘。後の同祖論の土壌を作った。 ノーマン・マクレオド Norman McLeod (スコットランド) 『日本古代史の縮図』 1878年 説の確立・源流 神道儀式や皇室の慣習が古代イスラエル(失われた十部族)の 習俗と酷似すると主張し体系化。 ラビ・マービン・トケイヤー Rabbi Marvin Tokayer (ユダヤ系) 『ユダヤと日本 謎の古代史』 1975年 文化的・歴史的親近感 日本文化内のユダヤ的要素や戦時中のユダヤ人保護史に言及。 両民族の関係性に焦点を当てた。 ジョセフ・アイデルバーグ Joseph Eidelberg (ユダヤ系) 『大和民族はユダヤ人だった』 1980年 言語学的強調 日本語とヘブライ語の言語的類似性を多数挙げ、失われた十部 族の日本渡来説を支持。 ケン・ジョセフ Jr. Ken Joseph Jr. (ユダヤ系/カナダ) 『聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古 代史 2 仏教・景教篇』 2000年 現代的探究 宣教師の視点から、日本の神社や神道に古代ユダヤ教の痕跡が 残っていると主張。 アビグドール・シャハン Avigdor Shachan (イスラエル) 『失われた十部族の足跡 イスラエルの 地から日本まで』 2013年 古代史からの積極的肯定 日本の古代史、天皇家、儀式の中にユダヤとの深いつながりが あるとし、肯定的論考を展開。 日ユ同祖論の歴史(外国人論者)
  8. YouTubeチャンネル 進撃の歴史旅『信政の野望』 TOLAND VLOG 古代ずんだミステリー 映画作品 『鹿の国』 (諏訪大社の御頭祭) 『大和の赤子』 日本で育ったアメリカ人ジャーナリスト・ジョン・ラデューが、インタビューを通じて日本の伝統や精神性を掘り起こす作品

    https://www.youtube.com/@shingekinobumasa https://www.youtube.com/@TOLANDVLOG https://www.youtube.com/@zunda-mystery https://shikanokuni.vfo.co.jp/ https://preglaworld.com/lp/yamato/ その他の関連コンテンツ https://www.youtube.com/watch?v=Ec7ejnshjP8
  9. 「偶然」か「伝播」か? ここまで見てきた多くの類似点。 あなたはこれらを単なる「偶然の一致」と捉えますか? それとも、何らかの形で情報や文化が「伝播」した結果だと考えますか? 偶然では説明しにくい? どの事例が最も「偶然では説明しにくい」 と感じましたか? 神話の構造? 儀式の詳細? それとも神社

    の形状? 独立発生の可能性 人間が自然に対して抱く畏敬の念は普遍的 です。 似たような儀礼や神話が、遠く離れた場所 で別々に発生した可能性もあります。 科学との兼ね合い 新しい出土品、古文書の発見、あるいはゲ ノム解析の進展。 今後どのような証拠が出てくれば、この議 論は大きく動くでしょうか? 正解がないからこそ面白い。自分なりの仮説を持って、歴史のミステリーを楽しんでみましょう。 みなさんはどう考えますか?
  10. 確定できない「余白」を楽しむ 「日ユ同祖論」は、現時点では学術的に証明された事実ではありません。 しかし、確定できない余白があるからこそ、私たちは自由に想像し、 探究の旅に出ることができます。 否定/肯定を超えて 「絶対に正しい」「絶対に嘘だ」と決めつ けるのではなく、 「もしそうだったら面白い」という視点で、 仮説の面白さを味わってみましょう。 日本文化への再発見

    同祖論を通じて、普段何気なく接している 神社や神道、日本の伝統文化に改めて興味 を持つきっかけになれば、それだけでも十 分な価値があります。 自分の目で確かめる 次はぜひ、自分の目で現地を訪れたり、 資料や一次情報に当たってみてください。 あなただけの発見が待っているかもしれま せん。 このスライドが入門ガイドとして、みなさんの知的好奇心を刺激するきっかけになれば幸いです。 白黒つかないからこそ楽しい 日ユ同祖論!
  11. 分類 書名 主な内容 モーセ五書 (律法=トーラー) 創世記 / 出エジプト記 / レビ記

    民数記 / 申命記 天地創造、アダムとエバ、ノアの洪水、アブラハム、イサク、ヤコブなど族長たち の物語。モーセによるイスラエル民族のエジプト脱出、シナイ山での十戒の授与。 祭儀、儀式、生活に関する法律、倫理規定など。荒野での旅の記録、人口調査など。 モーセによる律法の再確認と説教、カナン入国前の指導。 歴史書 ヨシュア記 / 士師記 / サムエル記 列王記 /エズラ記 カナン征服と土地の分配。預言者サムエルが登場するまでの、士師(民族的指導 者)による統治時代。サムエルからサウル王、ダビデ王の登場。 ソロモン王の治世、王国の南北分裂、滅亡まで。バビロン捕囚からの帰還とエルサ レム神殿再建。 詩歌書 (知恵文学) ヨブ記 / 詩編 箴言 / 伝道の書 苦難に直面する義人ヨブの物語と神の主権に関する論議。賛美、嘆願、感謝の詩歌 集。 ソロモン王らが集めたとされる知恵と格言。人生のむなしさ、真の幸福に関する哲 学的考察。 預言書 大預言書 十二小預言 イザヤ書、エレミヤ書、エゼキエル書など。 ホセア書からマラキ書までの12巻。 旧約聖書の構成
  12. 1 ルベン 2 シメオン 3 レビ(祭司/領地なし) 4 ユダ(王統) 5 ダン

    6 ナフタリ 7 ガド 8 アシェル 9 イッサカル 10 ゼブルン 11 ヨセフ マナセ(兄) エフライム(弟) アブラハム イサク ヤコブ (神がイスラエルと改名) ヘブライ人の系譜 ベニヤミン 12
  13. エジプト移住 ヨセフが兄たちによって奴 隷としてエジプトに売られ たが、エジプトで出世。 飢饉の際、一族をエジプト に呼び寄せる。 1 奴隷状態 ヨセフを知らない王が立ち 、ヘブライ人は400年以上

    奴隷に。 2 モーセの召命 神はモーセを選び、民を救 い出す指導者として任命。 3 出エジプト 十の災いと過ぎ越しを経て 、エジプトを脱出。 4 約束の地へ 目指すは父祖の地 「カナン」 5 出エジプト記 ヘブライ人は神がアブラハムに与えると約束した土地(約束の地)であるカナンに 元々住んでいた(この頃国家はなかった)
  14. 紅海の奇跡 出エジプトの直後、モーセ は、神の指示に従い、モー セの杖を使って紅海を二つ に割って渡れるようにした 1 マナの供給 道中、食料に困っていたら、 神が安息日を除く毎朝、マ ナ(何だかよくわからない

    スーパーフード)を降らせて 食料を恵んでくれた 2 シナイで十戒 出エジプトから3か月後にシ ナイ山で十戒が刻まれた二 枚の石板を受け取った 3 契約の箱 これらを契約の箱(Ark of the Covenant、アーク)に入 れて運んだ(アークとその 中身は行方不明) 4 40年の放浪 そこからカナンに到着する まで神に放浪させられて40 年を要した 5 カナン定着 カナンには既に他民族が暮 らしていたので戦って追い 出した 6 カナン入植の旅路
  15. 代 王の名前 主な実績・特徴 初代 サウル イスラエル初の王。ベニヤミン族出身。 預言者サムエルによって油注がれ、王国を統一したが、晩年はダビデと の対立やペリシテ人との戦いに苦しんだ。 第2代 ダビデ

    ユダ族出身。エルサレムを首都とし、強大な王国へ発展させた。 ユダヤ教・キリスト教において非常に重要な人物。 第3代 ソロモン ダビデの子。知恵と富で知られ、エルサレム神殿(第一 神殿)を建設。 王国の最盛期を築くが、ソロモンの死後に南北へ分裂した。 統一イスラエル王朝(3人の王)
  16. 集団名(地域) 主張部族 帰還法 状況・備考 ベタ・イスラエル (エチオピア) ダン族、ユダ族 認定済み 1975年にラビがユダヤ人と認定。改宗不要で帰還。 ベネ・イスラエル

    (インド) 失われた部族の末裔 認定済み 長年の安息日遵守の慣習が承認の基礎となり、形式的な改宗なしで帰還法が 適用された 。 ベネイ・メナシェ (インド北東部) マナセ族 特別許可 2005年首席ラビ認定後、形式的な正統派改宗が必須条件 。 パシュトゥーン人 (アフガン/パキスタン) 諸部族 未認定 歴史的・地理的根拠が主。組織的な帰還活動や認定プロセスは未着手 。 チャン族 (中国・チベット国境) アブラハムの末裔 12部族の子孫 未認定 セム系起源の伝統(唯一神、犠牲の儀式、巻物)の伝承がある 。 開封ユダヤ人 (中国) ユダ族など 要改宗 長期的な孤立による同化のため、正式な正統派改宗が必須条件 。 失われた10部族の足跡
  17. 差出人 主な宛先 通数・書名例 主な焦点・内容 パウロ 都市の教会 10通 ローマ人、コリント人x2、ガラテヤ人、エフェ ソ人、ピリピ人、コロサイ人、テサロニケ人x2 信仰義認(信仰による救い)、教会内の秩序、倫理的指

    導 個人 (牧会者) 4通 テモテ x2 、テトス、ピレモン 牧会活動の指導、指導者の資質、個人的な助言 ペテロ 小アジア各地に 散在する信徒 2通 ペテロの手紙一・二 迫害下での信仰の堅持、終末への希望、偽教師への警告 ヨハネ 各地の教会 一般的な信徒 3通 ヨハネの手紙一・二・三 神の愛と真理の実践、異端的な教えへの警告 ヤコブ ユダヤ人信徒 1通 ヤコブの手紙 信仰は行い(善行)を伴う、知恵と富者の責任 ユダ 一般信徒 1通 ユダの手紙 教会内に現れた異端に対する警告、正しい信仰の擁護 不詳 ユダヤ人信徒 1通 ヘブライ人への手紙 大祭司としてのイエス・キリストの優越性 書簡 (教義と教会生活)の要旨
  18. 記紀編纂の始まり(681年頃) 天武天皇は諸家に伝わる天皇の系譜や古い伝承に 誤りや虚偽が多いことを憂慮し歴史書の編纂を命 じる。 ✓ 『古事記』には稗田阿礼(出自不明)に帝紀(天皇の系 譜)と旧辞(古い伝承・神話)の誦習(口述による記憶の 保全)を命じたとある。 ✓ 『日本書紀』には川島皇子(かわしまのみこ)、忍壁皇子

    (おさかべのみこ)などの皇子や臣下に帝紀や上古諸事の 編纂を命じたとある。 ✓ 当時の日本には文字がなかったとされているので、歴史書 を書くなら漢文で書くしかなかった。 ✓ 誦習を命じたのは、当時の日本語で語られていた伝承を漢 文では正確に記録できないと考えたからか。 神道関連の日本史(5/5)
  19. 記紀の成立と後世の受容 686年、712年、720年 686年に天武天皇が崩御した後、712年に太安万侶が稗田阿礼の口述を筆 録・編纂し、元明天皇に『古事記』を献上。720年に舎人親王を総裁として 編纂された『日本書紀』が元正天皇に献上され、成立(太安万侶も参加)。 ✓ 実質的に権力を握っていた藤原不比等の影響が『日本書紀』には強く、 藤原氏・中臣氏寄りの歴史解釈があるとされる。 ✓ その後、ずっと『古事記』よりも『日本書紀』が重視され、『古事記』

    に書かれていることはほとんど理解不能になっていた。 1798年 本居宣長が長年の研究の末、注釈書『古事記伝』を完成させ、再び注目され るようになった。現在の古事記研究もこれがベース。 明治以降〜戦後 明治になって、天皇の権威を高めるために神仏分離政策がとられ、神道が国 教化。戦後GHQにより民間の宗教に戻された。
  20. 古事記と日本書紀の内容には、かなり重複している部分がある 古事記と日本書紀の構成 巻名・区分 時代範囲 主な内容 特徴・備考 古事記 上巻 神代 天地開闢〜神武天皇誕生

    神話の時代。天地創造、国生み、天岩戸、国譲り、天孫降 臨など全巻の約1/3。 古事記 中巻 人代 初代・神武〜第15代・応神 伝説的な天皇の時代。神武東征、ヤマトタケル(倭建命) の物語など。 古事記 下巻 人代 第16代・仁徳〜第33代・推古 比較的史実性が増す天皇の時代。 聖徳太子の話などは簡略。 日本書紀 巻一・二 神代 天地開闢〜神武天皇誕生 神話。「一書曰(あるふみにいわく)」として異なる伝承 を多数併記。 日本書紀 巻三〜三十 人代 初代・神武〜第41代・持統 歴代天皇の治世・功績。編年体記述。外交記事や天変地異 も詳細。
  21. 天地開闢(てんちかいびゃく)のときに高天原(たかまがはら)に最初に現れた五柱の神々。 最初の三柱は万物の根源としての「造化三神(ぞうかのさんじん)」と呼ばれる。 別天神(ことあまつかみ) 出現順 神名 役割 1 天之御中主神 (アメノミナカヌシノカミ) 宇宙の根源神。天地の中央にいる最高神。

    2 高御産巣日神 (タカミムスヒノカミ) 高天原における生成・創造の神。 「むすび」の力(生産力)を司る。 3 神産巣日神 (カミムスヒノカミ) 大地における生成・創造の神。 生命の復活・再生を司る。 4 宇摩志阿斯訶備比古遅神 (ウマシアシカビヒコヂノカミ) 活発な生命力、力強い生成を象徴する神。 (当て字過ぎて何かの外国語ぽく思える…) 5 天之常立神 (アメノトコタチノカミ) 天が永久にそこにあることを象徴する神。
  22. 旧約聖書の創世記と同じ7日間!(旧約聖書では7日目は休息ではあるが) 神世七代(かみよななよ) 出現順 神名 役割 6 国之常立神 (クニノトコタチノカミ) 独り神。天地開闢(かいびゃく)後、大地(国)が永久に定 まった状態を神格化。

    7 豊雲野神 (トヨクモヌノカミ) 独り神。豊かに整った野や大地を神格化した存在。 8 宇比地邇神(ウヒヂニノカミ) 須比智邇神(イモスヒヂニノカミ) 泥土(ういじ:泥)を神格化。 大地が泥や砂で形を成し始めた状態を象徴。 9 角杙神(ツヌグイノカミ) 活杙神(イモイクグイノカミ) 芽生え(活)や成長(角)を司る神。 大地に生命が生まれ、育つ力を象徴。 10 意富斗能地神(オホトノヂノカミ) 大斗乃弁神(イモオホトノベノカミ) 大地が完全に凝固し、形が整った状態を神格化。 11 淤母陀流神(オモダルノカミ) 阿夜訶志古泥神(イモアヤカシコネノカミ) 国土の表面が美しく整った状態や、愛の誘い(おもだる)を神 格化。 12 伊邪那岐神(イザナギノカミ) 伊邪那美神(イモイザナミノカミ) 天上の神の命を受け、日本の国土を造り(国産み)、多くの 神々を生み出した(神産み)最初の夫婦神。
  23. イザナギ以降(三貴神) 左目から誕生 天照大御神 (アマテラス) 高天原を治める主宰神 太陽神・皇祖神 天津神(あまつかみ) 天孫族へつながる 右目から誕生 月読命

    (ツクヨミ) 夜の食国(おすくに)を統治 月の神 子孫の記述なし 鼻から誕生 建速須佐之男命 (スサノオ) 海原を治める神 高天原を追放され地上=葦原中国 (あしはらのなかつくに)を治める 国津神(くにつかみ) 地上(出雲)の神へ 同じイザナギ(父)から生まれたのに、ここから天津神と国津神に分かれます! 伊邪那岐神 (イザナギ)
  24. 天津神の系譜(アマテラス〜ウガヤフキアエズ) 天照大御神 アマテラス 天之忍穂耳命 アメノオシホミミ 高天原から地上統治を命じられた がまだ騒がしいとして降臨せず 瓊瓊杵尊 ニニギノミコト 高天原から天孫降臨

    (日向 高千穂) 海幸彦 (兄) 山幸彦 (弟) ウガヤフキアエズ 神武(大和の国征服、大和王権の成立) へ続く 木花咲耶姫 コノハナサクヤヒメ 栲幡千千姫 タクハタチヂヒメ 神産巣日神 カミムスヒ
  25. 人代(歴代天皇一覧) 代 天皇名 読み 在位期間 備考 代 天皇名 読み 在位期間

    備考 代 天皇名 読み 在位期間 備考 代 天皇名 読み 在位期間 備考 初代 神武天皇 ジンム 前660年〜前585年 ハツクニシラス 33代 推古天皇 スイコ 592年〜628年 女帝 67代 三條天皇 サンジョウ 1011年〜1016年 北朝2代 光明天皇 コウミョウ 1336年〜1348年 2代 綏靖天皇 スイゼイ 前581年〜前549年 欠史八代 34代 舒明天皇 ジョメイ 629年〜641年 68代 後一條天皇 ゴイチジョウ 1016年〜1036年 北朝3代 崇光天皇 スコウ 1348年〜1351年 3代 安寧天皇 アンネイ 前549年〜前511年 欠史八代 35代 皇極天皇 コウギョク 642年〜645年 女帝 69代 後朱雀天皇 ゴスザク 1036年〜1045年 北朝4代 後光嚴天皇 ゴコウゴン 1352年〜1371年 4代 懿徳天皇 イトク 前510年〜前477年 欠史八代 36代 孝徳天皇 コウトク 645年〜654年 70代 後冷泉天皇 ゴレイゼイ 1045年〜1068年 北朝5代 後圓融天皇 ゴエンユウ 1371年〜1382年 5代 孝昭天皇 コウショウ 前475年〜前393年 欠史八代 37代 齊明天皇 サイメイ 655年〜661年 71代 後三條天皇 ゴサンジョウ 1068年〜1072年 100代 後小松天皇 ゴコマツ 1382年〜1412年 北朝6代 6代 孝安天皇 コウアン 前392年〜前291年 欠史八代 38代 天智天皇 テンジ 668年〜671年 中大兄皇子 72代 白河天皇 シラカワ 1072年〜1086年 101代 稱光天皇 ショウコウ 1412年〜1428年 7代 孝靈天皇 コウレイ 前290年〜前215年 欠史八代 39代 弘文天皇 コウブン 671年〜672年 大友皇子 73代 堀河天皇 ホリカワ 1086年〜1107年 102代 後花園天皇 ゴハナゾノ 1428年〜1464年 8代 孝元天皇 コウゲン 前214年〜前158年 欠史八代 40代 天武天皇 テンム 673年〜686年 74代 鳥羽天皇 トバ 1107年〜1123年 103代 後土御門天皇 ゴツチミカド 1464年〜1500年 9代 開化天皇 カイカ 前158年〜前98年 欠史八代 41代 持統天皇 ジドウ 690年〜697年 女帝 75代 崇德天皇 ストク 1123年〜1141年 104代 後柏原天皇 ゴカシバワラ 1500年〜1526年 10代 崇神天皇 スジン 前97年〜前30年 ハツクニシラス 42代 文武天皇 モンム 697年〜707年 76代 近衛天皇 コノエ 1141年〜1155年 105代 後奈良天皇 ゴナラ 1526年〜1557年 11代 垂仁天皇 スイニン 前29年〜後70年 43代 元明天皇 ゲンメイ 707年〜715年 女帝 77代 後白河天皇 ゴシラカワ 1155年〜1158年 106代 正親町天皇 オオギマチ 1557年〜1586年 12代 景行天皇 ケイコウ 71年〜130年 44代 元正天皇 ゲンショウ 715年〜724年 女帝 78代 二條天皇 ニジョウ 1158年〜1165年 107代 後陽成天皇 ゴヨウゼイ 1586年〜1611年 13代 成務天皇 セイム 131年〜190年 45代 聖武天皇 ショウム 724年〜749年 東大寺建立 79代 六條天皇 ロクジョウ 1165年〜1168年 108代 後水尾天皇 ゴミズノオ 1611年〜1629年 14代 仲哀天皇 チュウアイ 192年〜200年 46代 孝謙天皇 コウケン 749年〜758年 女帝 80代 高倉天皇 タカクラ 1168年〜1180年 109代 明正天皇 メイショウ 1629年〜1643年 女帝 - 神功皇后 ジングウ 201年〜269年 摂政 47代 淳仁天皇 ジュンニン 758年〜764年 81代 安德天皇 アントク 1180年〜1185年 110代 後光明天皇 ゴコウミョウ 1643年〜1654年 15代 應神天皇 オウジン 270年〜310年 48代 稱徳天皇 ショウトク 764年〜770年 82代 後鳥羽天皇 ゴトバ 1183年〜1198年 111代 後西天皇 ゴサイ 1654年〜1663年 16代 仁德天皇 ニントク 313年〜399年 49代 光仁天皇 コウニン 770年〜781年 83代 土御門天皇 ツチミカド 1198年〜1210年 112代 靈元天皇 レイゲン 1663年〜1687年 17代 履中天皇 リチュウ 400年〜405年 50代 桓武天皇 カンム 781年〜806年 84代 順德天皇 ジュントク 1210年〜1221年 113代 東山天皇 ヒガシヤマ 1687年〜1709年 18代 反正天皇 ハンゼイ 406年〜410年 51代 平城天皇 ヘイゼイ 806年〜809年 85代 仲恭天皇 チュウキョウ 1221年〜1221年 114代 中御門天皇 ナカミカド 1709年〜1735年 19代 允恭天皇 インギョウ 412年〜453年 52代 嵯峨天皇 サガ 809年〜823年 86代 後堀河天皇 ゴホリカワ 1221年〜1232年 115代 櫻町天皇 サクラマチ 1735年〜1747年 20代 安康天皇 アンコウ 453年〜456年 53代 淳和天皇 ジュンナ 823年〜833年 87代 四條天皇 シジョウ 1232年〜1242年 116代 桃園天皇 モモゾノ 1747年〜1762年 21代 雄略天皇 ユウリャク 456年〜479年 以降実在確実 54代 仁明天皇 ニンミョウ 833年〜850年 88代 後嵯峨天皇 ゴサガ 1242年〜1246年 117代 後櫻町天皇 ゴサクラマチ 1762年〜1770年 女帝 22代 清寧天皇 セイネイ 480年〜484年 55代 文徳天皇 モントク 850年〜858年 89代 後深草天皇 ゴフカクサ 1246年〜1259年 118代 後桃園天皇 ゴモモゾノ 1770年〜1779年 - 飯豊青皇女 イイトヨアオノヒメミコ 484年〜484年 臨時 56代 清和天皇 セイワ 858年〜876年 90代 龜山天皇 カメヤマ 1259年〜1274年 119代 光格天皇 コウカク 1779年〜1817年 23代 顕宗天皇 ケンソウ 485年〜487年 57代 陽成天皇 ヨウゼイ 876年〜884年 91代 後宇多天皇 ゴウダ 1274年〜1287年 120代 仁孝天皇 ニンコウ 1817年〜1846年 24代 仁賢天皇 ニンケン 488年〜498年 58代 光孝天皇 コウコウ 884年〜887年 92代 伏見天皇 フシミ 1287年〜1298年 121代 孝明天皇 コウメイ 1846年〜1866年 25代 武烈天皇 ブレツ 498年〜506年 59代 宇多天皇 ウダ 887年〜897年 93代 後伏見天皇 ゴフシミ 1298年〜1301年 122代 明治天皇 メイジ 1867年〜1912年 26代 繼體天皇 ケイタイ 507年〜531年 60代 醍醐天皇 ダイゴ 897年〜930年 94代 後二條天皇 ゴニジョウ 1301年〜1308年 123代 大正天皇 タイショウ 1912年〜1926年 27代 安閑天皇 アンカン 531年〜535年 61代 朱雀天皇 スザク 930年〜946年 95代 花園天皇 ハナゾノ 1308年〜1318年 124代 昭和天皇 ショウワ 1926年〜1989年 28代 宣化天皇 センカ 535年〜539年 62代 村上天皇 ムラカミ 946年〜967年 96代 後醍醐天皇 ゴダイゴ 1318年〜1339年 南朝1代 125代 上皇陛下 ジョウコウ 1989年〜2019年 29代 欽明天皇 キンメイ 539年〜571年 63代 冷泉天皇 レイゼイ 967年〜969年 97代 後村上天皇 ゴムラカミ 1339年〜1368年 南朝2代 126代 今上天皇 キンジョウ 2019年〜 30代 敏達天皇 ビダツ 572年〜585年 64代 圓融天皇 エンユウ 969年〜984年 98代 長慶天皇 チョウケイ 1368年〜1383年 南朝3代 31代 用明天皇 ヨウメイ 585年〜587年 聖徳太子の父 65代 花山天皇 カザン 984年〜986年 99代 後龜山天皇 ゴカメヤマ 1383年〜1392年 南朝4代 32代 崇峻天皇 スシュン 587年〜592年 66代 一條天皇 イチジョウ 986年〜1011年 北朝1代 光嚴天皇 コウゴン 1331年〜1333年
  26. スサノオが降り立った出雲で地上の神々(国津神)が続いていく ※国津神の中にはスサノオの子孫ではない出自不明の神々も含まれる 国津神 〜大国主神まで〜 世代 神名 別名(主なもの) 1 須佐之男命(スサノオノミコト) 速須佐之男命(ハヤスサノオノミコト)など

    2 八島士奴美神(ヤシマジヌミノカミ) 3 布波能母遅久奴須奴神(フハノモヂクヌスヌノカミ) 4 淤迦美神(オカミノカミ) 闇淤加美神(クラオカミノカミ)とされる場合がある 5 樋比遅神(ヒハヂノカミ) 6 天之冬衣神(アメノフユキヌノカミ) 7 大国主神(オオクニヌシノカミ) 大穴牟遅神(オオナムヂノカミ)、八千矛神(ヤチホコノカミ) 宇都志国玉神(ウツシクニタマノカミ)
  27. 国譲り承諾 コトシロヌシノカミ 事代主神 天孫族に国譲りを迫られ承諾 神武以降の歴代天皇の皇妃を 輩出する家系になる 国譲り拒否 タケミナカタノカミ 建御名方神 国譲りを拒否し力比べで敗北

    諏訪湖(長野県)へ逃れる この地から外へ出ないと誓って服従 諏訪大社の祭神となる 結婚 タカテルヒメノオオカミ 高照光姫大神 国譲りの後、天津神の使者である 天穂日命(アメノホヒノミコト)と結婚 出雲を治める豪族の家系になる その他、多くの子孫(国津神)が存在 大国主神 (オオクニヌシ) 出雲の統治者 国津神〜大国主以降
  28. ミトコンドリアDNA=mDNA(母系) 母から子(男女問わず)へ100%受け継がれる。 母方の祖先を辿る手がかり。 Y染色体DNA(父系) 父から男子のみに100%受け継がれる。 父方の祖先を辿る手がかり。 Y染色体ハプログループ アフリカを出た順にA〜R等に分類。 地域ごとの特徴が出るためルーツ探索に有効。 天皇家=男系継承

    へブライ人にも男系の伝統があるため、 Y染色体のパターンを比較すれば、 古代イスラエルとの関連が見えるはず! Y染色体とミトコンドリアDNAの基礎 父:Y染色体 母:ミトコンドリア 息子:Y継承 mtDNA継承 娘:mtDNA継承 Yなし
  29. C系統 モンゴル・シベリア方面に多い系統。 日本にも古くから存在。 D系統 日本固有の縄文系。 世界的にはチベット等に点在。 O系統 東アジア最大勢力。 弥生時代以降に大陸から流入。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3

    %82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Distributio n_of_Haplogroup_C-M217_Y-DNA_- _worldwide.png 日本人に多いYハプログループ分布 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3 %82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Haplogrupo _D_(ADN-Y).png https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3 %82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Haplogrupo _O_(ADN-Y)_edit.png
  30. https://www.jstage.jst.go.jp/article/ase/122/3/122_140709/_html/-char/en 現代日本のYハプロの割合 (全国平均) 系統グループ Yハプロ 割合 主な由来・背景 縄文系 (C1) C1a1

    (C-M8) 約 5% 日本固有の非常に古い系統(縄文系)。 縄文系 (D) D1a2a (D-M55) 約 33% 日本固有。縄文時代から続く父系。 弥生系 (O1b) O1b2 (O-M176) 約 32% 朝鮮半島〜満州付近から弥生時代に流入。 大陸系 (O2) O2 (O-M122) 約 20% 中国大陸に多い系統。古墳時代以降の渡来人。 北東アジア系 C2 (C-M217) 約 3% モンゴル・シベリア方面に多い系統。 その他 N, Q, NO など* 約 7% 北アジアやその他の微量系統。
  31. 直接的な血縁関係は薄そう 現代日本人はD・C・O系統の混淆で成り立っている。 一方、古代イスラエル人はEやJ系統が中心とされ、ゲノム解析の観点からは、 日本人と古代イスラエル人の間に直接的な血縁関係はなさそう。 DE分岐の興味深さ D系統(日本)とE系統(中東・地中海)は 、Y染色体系統樹上で兄弟関係にあり、遠い 昔に共通祖先を持っていた。 大規模移動の痕跡なし 「失われた十部族」が大量に日本へ移住し

    たような大規模な遺伝的痕跡(EやJの高頻 度検出など)は見つかっていない。 可能性の余地 古代イスラエルにD系統が少数存在し、彼ら が東へ移動したという仮説も完全否定はで きない。 血縁がないとしても、文化的な影響(ミームの伝播)があった可能性は残る。次章からは「文化・儀礼」の側面に注目する。 結論:日本人と古代イスラエル人の血縁は?
  32. 千葉県・芝山古墳群 6世紀後半〜7世紀初頭の古墳から 、特徴的な人物埴輪が出土。 ユダヤ人の格好に似ている? 高い帽子・「みずら」・ 長い髭が、古代ユダヤ人の祭司や商人の姿に類似。 少人数の渡来人がいた可能性 ゲノム解析の結果から、 大量移住は考えにくいものの、少数のユダヤ系商人が来 ていた可能性は否定できない。

    記紀編纂期と重なる『古事記』『日本書紀』成立期と 重なり、神話への影響を与えた可能性も? ※皇紀元年(神武天皇即位紀元、紀元前660年)とは随 分開きがある ユダヤ人埴輪の指摘 https://www.ybn5.com/tezuka-gu/pdfs/hikaku1_06.pdf
  33. (ちなみに)秦氏の子孫 系統・分類 主な苗字・家系 特徴と現代への広がり 秦氏直系 秦(はた)、羽田(はた)、川勝、長宗我部、香曾我部、江村、久 礼田、広井、中島、野田、上村、中野、大黒、久富、宍崎、光富、 馬場、西和田、蒲原、益田、国沢、戸波、比江山、蓮池、島など 秦河勝を祖と仰ぐ家系が多く、京都の太秦周辺から信濃(羽田 家)、土佐(長宗我部家)など全国に広まった。羽田孜元首相の

    羽田家もこの流れを汲むとされている 。 惟宗氏 (秦氏系) 島津、伊集院、入来院、町田、新納、樺山、北郷、宮里、山田、中 沼、阿蘇谷、伊佐、給黎、佐多、石坂、河上、樵夫、題橋、桂、迫 水、根占、鎌田、平井など 秦氏の主要な後裔。薩摩藩主島津家とその一族。現代の皇室(上 皇陛下)も島津家の血筋を引いている 。 芸能 (能楽・雅楽) 観阿弥・世阿弥(観世流)、金春(こんぱる)、東儀(とうぎ)、 林、岡、薗など 世阿弥は自らを「秦元清」と称し河勝を祖とした 。東儀秀樹氏 は河勝を遠祖とする「楽家」の出身である 。 社家 (神社の家系) 荷田(かだ)、東、南、西大路、大西、森、平田、針小路、安田、 新大路、松本、毛利、吉田、橋本、市村など 松尾大社や伏見稲荷大社の祠官(神職)。江戸期の国学者・荷田 春満もこの流れにある 。俳優・西村和彦氏の実家もこの社家に 由来する 。 武家・技術 服部、赤松、松下など 伊賀忍者の服部氏(秦忌寸末流説)や、播磨の守護大名・赤松氏、 パナソニック創業者・松下幸之助氏のルーツとされる松下氏など が含まれる。
  34. ヘブライ語と日本語の単語比較 ヘブル語読み 意味 ニホヒ 匂い ニクム 憎む アキナフ 買う カク

    書く スム 住む ナマル 訛る コマル 困る イツ 何時 アリ・ガド 私にとって幸運 スワル 休む ヤスブ 座る ヘブル語読み 意味 ダベル 話をする バレル 見つけ出す コール 寒さ カサ 覆う モノ 物 ミツ 果汁 ナハク 泣く ユルセ 許す アタリ 辺り カベ 壁 ヤケド 火傷 出典:『大和民族はユダヤ人だった』、『日本の中のユダヤ文化』
  35. 『日本の中のユダヤ文化』 著者:久保 有政 出版社:学研(ムーブックス) 出版年:2003年 購入リンク:Amazon 『聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古代史 2 仏教・景教篇』 著者:ケン・ジョセフ(Ken

    Joseph Jr.)、久保 有政 解説:マーヴィン・トケイヤー(Marvin Tokayer) 出版社:徳間書店 出版年:2000年 購入リンク:Amazon 『ローマ文化王国-新羅』 著者:由水 常雄 出版社:新潮社 出版年:2001年 購入リンク:Amazon 『出雲王国と天皇』 旧題:『出雲王国とヤマト政権 伝承の日本史』 著者:斎木 雲州(富士林 雅樹) 出版社:大元出版 出版年:2019年 購入リンク:Amazon 『失われた十部族の足跡 イスラエルの地から日本まで』 著者:アビグドール・シャハン(Avigdor Shachan) 翻訳:小久保 乾門 監修:杣 浩二 出版社:NPO法人 神戸平和研究所 出版年:2013年(新書版:2014年) 購入リンク:Amazon 『大和民族はユダヤ人だった イスラエルの失われた十部族』 著者:ヨセフ・アイデルバーグ(Joseph Eidelberg) 翻訳:中川 一夫 出版社:たま出版 出版年:1984年(初版)、1995年(新書版) 購入リンク:Amazon 『日本語の起源(新版)』 著者:大野 晋 出版社:岩波書店(岩波新書 新赤版340) 出版年:1994年(初版:1957年) 購入リンク:Amazon 『よみがえる大野 日本語=タミル語接触言語説』 著者:田中 孝顕 出版社:幻冬舎(幻冬舎ルネッサンス) 出版年:2023年 購入リンク:Amazon 『対談 日本語を考える』 著者:大野 晋 他 出版社:中央公論新社(中公新書) 出版年:2002年 購入リンク:Amazon 文献一覧