PyCon JP 2025で「Pythonのピース」を集めるウェブアプリを作って運用した / Building and operating web apps to collect "Python pieces" at PyCon JP 2025

PyCon JP 2025 振り返り @ すごい広島 with Python

日記バージョン
PyCon JP 2025で「Pythonのピース」を集めるウェブアプリを作って運用した - ワタタツの日記!(2025-10-27)
https://nyoho.jp/diary/?date=20251027

Transcript

1. PyCon JP 2025 で「Python のピース」 を集めるウェブアプリを作って運用し た PyCon JP 2025 副座長 Nyoho 2025 年10 月29 日 1
2. 流れ テーマ「あつまれPython のピース」に込めた想い ロゴをきっかけにウェブアプリを生んだストーリー 集める・見せる2 つのアプリと技術構成 会場での運用と得られた学び 2
3. 副座長としてのミッション PyCon JP 2025 のもう一人の副座長として準備を推進 エモーショナルなテーマと「座長の思い」をどう体験に落とし込む かが課題 「参加者が持ち寄ったPython のピースが出会う場」を形にしたかっ た 3
4. テーマ「あつまれPython のピース」 Python の得意技、愛用ライブラリ、立場の違いなど多様なピースが 集うイメージ 会場でピース同士が噛み合い、新しいコミュニケーションが生まれ る この熱量をリアルなアクティビティとして再現したい 4
5. ロゴに込めた意味 Python ロゴをモチーフにしたパズルピースデザイン 平面を無限に敷き詰められるよう設計されたロゴ デザイナー柳谷さんのアイデアにより、テーマの象徴に しかもこれ…… 5
6. 平面充填できちゃう 6
7. ロゴの想い まさに表している みんなの持ち寄ったPython のピースが、 カチャッカチャッと組み合わさって、 大きなカンファレンスが! エモーショナル 7
8. ロゴの想いをつなぐ アクリル製ピースを制作し書き込んでもらう企画を検討→使用法な ど難しく諦め ところが、座長が「このロゴに込めた意味はまだ諦めていない」と 話していたのをわしが思い出す その言葉でオンラインでピースを集める発想が一気に鮮明に 8
9. ウェブアプリ誕生まで アクリル制作はスケジュール・コスト・運用がハードルに ロゴの意味をオンラインで実現するためウェブアプリ化を決意 「集める」 「表示する」2 つのサイトを用意し体験を設計 9
10. システム全体像 参加者が投稿 → 管理者が承認 → 3D 表示サイトへ配信 API で両サイトをつなぎ、リアルタイムでピースが降り積もる演出 現場オペレーションでも扱いやすい構成に 10
11. 集めるアプリのポイント 認証なしで誰でも「Python のピース」を投稿可能 投稿があったらわしに通知が来るように ( いたずら防止のため) 管理画面でわし承認した内容だけを公開API へ FastAPI で軽快に動くフォーム体験を構築 11
12. 集めるアプリの技術 Python + FastAPI + Jinja2 Next.js, React とか全く使わずできた データベースは Supabase の PostgreSQL Docker 化して Google Cloud Run へデプロイ GitHub Actions で自動デプロイ 12
13. 表示するアプリのこだわり ピースを美しいクリスタルの3DCG として描写 新しい投稿があるたびに上空から降りて合流する演出 メイン会場スクリーンで幕間にループ再生し続けられる設計 13
15. 表示するアプリの技術 React + TypeScript + Vite Three.js (React Three Fiber) で3D 空間を構築 Rapier (@react-three/rapier) で物理演算を実装 今回新しく使った! Cloudflare Pages に静的ホスティング 15
16. パフォーマンスと演出 数百件を想定し、形状のディテールを動的に調整 ピース数が増えても滑らかに動くよう最適化 非操作時は自動カメラワーク ランダムにピースをクローズアップ 16
17. 会場での展開 QR コード付き説明シートを会場各所に掲示 参加者にも直接案内し投稿を促進 配信チームと連携しスクリーンで常時再生 17
18. 集まったピース カンファレンス2 日間で約60 個のピースが集合 翌日のスプリントでも紹介し合計80 個以上に 集まるたびに画面のピースが増えていく光景は圧巻 18
19. ふりかえり もっと広報すれば更なる参加も期待できた Supabase や Rapier など初挑戦の技術から多くを学習 コミュニティの熱量を可視化する仕組みの可能性を実感 19
20. まとめ テーマの想いをウェブアプリで体験化し、ピースを集める場を実現 集める/ 見せるの分割設計で運用と演出を両立 Python コミュニティの多様なピースが重なり合う瞬間を共有できた 次はもっと多くのピースが降り注ぐ景色を目指したい 20