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IHV like なユースケースへのOpenID Connect 関連仕様の適用事例

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August 25, 2026

IHV like なユースケースへのOpenID Connect 関連仕様の適用事例

2026/08/25 開催「OAuth/OIDC Numa (Immersion) Workshop 2026」でのオプティム 菊池の発表資料です。

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August 25, 2026

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Transcript

  1. About me Yuu Kikuchi / 菊池 佑 * 株式会社オプティム *

    Executive Engineer * Product: OPTiM ID/ID+, OPTiM AIR and around services * OpenID Foundation Japan * 参加WG: * TG40 WG SWG leader * 人材育成推進WG 技術SWG leader (Ph3) * KYC WG (Ph1 -) © 2019-2026 OPTiM Corp. All rights reserved. 2
  2. 今日話すこと 弊社オプティムのサービス「自治体公式スーパーアプリ」で IHV モデル (Issuer-Holder-Verifier) に近いユースケースの機能を OpenID Connect / OAuth

    ベースで設計した事例について 標準仕様の適用範囲や課題の共有 © 2019-2026 OPTiM Corp. All rights reserved. 4
  3. フェデレーションモデルの採用に至った経緯  以下の理由から、 VC 関連技術の利用は難しいと判断 ◼ 最先端技術であり、標準仕様策定も当時は道半ば(※ 市民証機能は 2023 年秋に初版リリース)

    ◼ 目的に対して VC の技術要素が複雑であり、開発スケジュールとのバランス取りが困難 ◼ クレデンシャルのライフサイクルの問題について、同期パスキー以前の FIDO2 と似たような課題感  元々「自治体公式スーパーアプリ」は OpenID Connect の認証基盤を備えていた ◼ スーパーアプリ上のミニアプリ群は、OIDC を利用したシングルサインオンを実装済み VC 関連技術を新たに導入するよりも、OIDC4IDA の属性連携の考え方を組み合わせる方が 既存アーキテクチャとの親和性が高いと考えた © 2019-2026 OPTiM Corp. All rights reserved. 8
  4. 実現手法(オフライン)  市民:QRコード表示 ◼ スーパーアプリ自身のアクセストークンを利用して、QR Code Token を発行 ◼ 発行された

    QR Code Token を QR コード形式で画面表示  担当者:QR コード読み取り(準備) ◼ 事前に担当者として、読み取りアプリにログイン ◼ 市民の提示した QR コードから、QR Code Token を取得 ◼ 読み取った QR Code Token を利用し、市民文脈のアクセ ストークンに引き換え ◼ 引き換えたアクセストークンを利用し、本人確認済み属性 取得 API を実行 © 2019-2026 OPTiM Corp. All rights reserved. 12
  5. 標準仕様をどう適用したか OIDC / OIDC4IDA の考え方と表現方法を適用し、要件を実現  OpenID Connect / OAuth

    2.0 ◼ Authorization Code Flow で市民・担当者を認証・API 認可  OpenID Connect for Identity Assurance (OIDC4IDA) ◼ 本人確認済み属性を QR コード経由で取得するための scope を定義 ◼ Userinfo Endpoint による属性返却の考え方を適用し、独自の OAuth Resource Server API として実装  OpenID Identity Assurance Schema Definition ◼ 属性の検証方法のスキーマ表現(一部) ⚫ trust_framework, time, evidences[*] claims  OpenID Connect for Identity Assurance Claims Registration ◼ 本人確認済み属性のクレーム表現(利用しているのは OIDC Core の範囲のみ) ⚫ name, birthdate, gender, address claims © 2019-2026 OPTiM Corp. All rights reserved. 13
  6. 既存仕様では足りなかったところ  QR Code Token の発行 ◼ 属性保有者(市民)を介して、第三者(担当者)に属性を取得させるための認可フローが、既存仕様では要件を満たせなかった ◼ OAuth

    2.0 Device Authorization Grant (RFC 8628) ⚫ 制約付きデバイス向けのフロー ⚫ アクセストークンを必要とするデバイスを利用している本人が、別のデバイスで認可することを想定 ⚫ デバイス = アクセストークンが必要な側が QR コード表示を行うため、用途が噛み合わない ◼ OpenID Connect Client-Initiated Backchannel Authentication Flow (CIBA) ⚫ サービスの利用端末と認証を行う端末を分離するフロー ⚫ 認証する側のユーザーが Authentication Device で承認するモデルであり、今回の「属性保有者がQRを提示し、第三者が読み取る」役割関係とは噛み合わ なかった  本人確認済み属性の返却 API ◼ OIDC4IDA とは異なり、通常の OAuth Resource Server として設計することになった ⚫ OIDC4IDA では、あくまで自身のクレームを RP に提供することが前提のため、ID Token または Userinfo Endpoint を利用して返却する仕様 ⚫ 今回は、第三者に対して属性保有者の属性を返却するため、Userinfo Endpoint では対応できなかった © 2019-2026 OPTiM Corp. All rights reserved. 14
  7. フェデレーション (OIDC) ベースで良かったこと・課題  RP となるアプリの開発を、一般的なアプリ開発知識だけで実現できた ◼ アプリは元々 OIDC RP

    を実装済みのため、OAuth 2.0 の Resource Server に対して API 呼び出しをするだけで良い ◼ VC 系の技術を使う場合、新しく覚えなければいけない技術が多数あった ⚫ トランスポート層として、ISO/IEC 18013-5 (mdoc /mDL) や OpenID4VP、Digital Credentials API など ⚫ クレデンシャルフォーマットとして、SD-JWT や mdoc など  一般人に馴染みのある UX で機能を実現できた ◼ そもそも OpenID for VP の場合、Verifier が QR コードを提示する ◼ 属性提示側が QR コードを提示する方が、UX として馴染みがあるため、リテラシーを問わず利用しやすい  属性のライフサイクル管理やマルチデバイス管理が楽(サーバー側で制御できる) ◼ 転居や冠婚葬祭などのライフサイクルイベントに応じて、市民証を失効・一時停止する可能性がある ⚫ 最新の利用者情報(4情報)提供サービスが利用 ◼ マルチデバイスでの利用も、スーパーアプリへのログインのみで対応可能  完全オフライン(通信なし)ケースには対応できていない ◼ 自治体ユースケースであることから、災害時の通信輻輳・断絶などを考慮すると、ローカルから属性を提示する方法も必要 © 2019-2026 OPTiM Corp. All rights reserved. 15
  8. takeaways  この実装を通して学んだこと ◼ 新しい技術や考え方に囚われず、普及している既存技術やエコシステムを再活用する選択肢 ◼ 部分的な適用・再利用できる標準仕様の設計の美しさと価値 OpenID Connect /

    OAuth 2.0 関連仕様の設計思想を、もっと好きになった  悩んでいること ◼ 今回と同様の課題を持つユースケースは、他にも存在するのか ◼ 今回のように独自拡張で対応する場合、標準化への再還元はどのような基準で考えるべきか ◼ IHV モデルとフェデレーションモデルは、どう使い分けるのがよいのか 同じような悩みをお持ちの方、いませんか? © 2019-2026 OPTiM Corp. All rights reserved. 16