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1. 面接官マニュアル アウルグループ 2024.07.16
2. 面接官として 面接官は会社の顔として、外部の方とお話をしなければなりません。 面接を通して応募者を見る立場でありながら、応募者から一挙一動を見られ る立場でもあります。 今の時代ITが発達していて、ほとんどの人がいつでも情報を調べる事ができ ます。 面接のルールや法律などに詳しい方もたくさんいらっしゃいます。 不快に思うことがあれば口コミに投稿したりすることもあります。 そんな中どんな面接をするのかということは、非常に重要な課題です。 会社にとって、応募者にとって良い面接を実施することは面接官の大きな役 割ではないかと考えます。 良い面接とはどんなものか、どうすればよいのか、基本の情報をまとめまし た。面接を実施する際にぜひご活用ください。
3. ・面接の事前準備 ・面接官としての基礎理解 Ｔ Ｏ Ｐ Ｉ Ｃ
4. 面接の事前準備 採用目的の整理 現状の把握 採用基準の設定 なぜこの度採用をスタートすることになったのか整理します。 社会の状況を確認します。 良い採用ができるよう基準を設定します。
5. 採用目的の整理 なぜこの度採用をスタートすることになったのか整理します。 採用理由の整理 採用が必要になる理由は様々です。 欠員の補充、エリア拡大のための増員、高齢化に伴う募集。 それぞれ目的によって同職種でも募集要件が変化してきます。 採用のきっかけをおさえる。 人材募集することになった理由が一番大切です。 面接中や、評価の段階でも見失わないようにしましょう 採用目的の優先順位。 採用の目的として挙げられるものは1つではない場合が多々あります。 増員だけれども、組織の若返りもしたい等複数ある場合は、洗い出し 優先順位を決めましょう。必須条件と歓迎条件を分けて考えましょう。
6. 現状の把握 採用するにあたりターゲットの選定はとても重要です。 ただ、当社の求める人物は他社でも求められています。そういった実態も加味して ターゲットの選定をしましょう。 ハイクラス 育成枠 育成枠 即戦力 40、50歳代 20、30歳代 能力・スキル 未経験 転職市場に ほとんどいない。 他社の面接でも 採用される。 非常に難しい。 市場は小さく ハードルは高い が、条件面が合 致していれば採 用できる。 欠員補充や緊急 の募集、二次対 応するための時 間稼ぎ等で活躍 できる。 現在は少子化の 影響で競争率が 高くなっている。 特に現場系は採 用が難しい。 社会の状況を確認します。
7. 現状の把握 人材不足はこれから始まります。 他社も当然それは知っています。 そのため、若い方やスキルの高い方 というのは非常に需要が高まっており 採用のハードルは高いです。 また、2年後に採用しようと思っても、 採用の市況は大きく変化している 可能性が非常に高いです。 そうなると一人採用するにあたりかかる 費用、時間は年々増加していくことが 考えられます。 そういった状況も加味して、いつ何人 採用した方が良いか検討してください。 （出典）内閣府（2022）「令和4年版高齢社会白書」 生産年齢人口
8. 採用基準の設定 良い採用ができるように基準を設定します。 採用基準の設定 必ず達成しなければならないことは何なのか、できれば叶えたいことは何なのか 踏まえたうえで条件を決定します。 採用はゴールではありません。採用においての成功基準を定めましょう。 目に見える条件から、見えない条件まで検討しましょう。 希望条件の検討 持っていてほしい資格やスキル、マインド等幅広く検討しましょう。。 そしてそのたくさんの選択肢の中から選ぶようにしましょう。 総合的判断で基準の設定をする。 選択肢の中から必須条件と歓迎条件を選択し、社会情勢や予算等とすり合わせ 募集方法、採用基準を設定しましょう。 ハードルの高い採用は、相応の時間やお金がかかります。 そういった条件も考慮しながら基準の設定をしてください。
9. 面接官の役割 質問する 惹きつける 評価する 目的をもって質問する 応募者に選んでもらえるようにする 目的を見失わずに合否を決める。
10. 質問する 目的をもって質問する 質問の効果 応募者としては意図のわからない質問をされるのは驚きます。 そのため、応募者の様子を見ながら、必要であれば目的を自分の言葉で 説明できるようにしておきましょう。 情報を収集する。 会社として必要な情報を聞きだし、のちの評価や配属に使用します。 応募者が話す内容もそうですが、態度やしぐさも情報の一つです。 コミュニケーションをとって関係構築をする。 答えやすい質問をしつつ談笑しながらお話をすることによって、 応募者が素の状態で面接を実施できるようにする。
11. 質問する 注意すること 本人が変えることのできない事項には配慮が必要です。 本人に責任のない事項 本籍・出生地 家族(職業・続柄・健康・病歴・地位 ・学歴・収入・資産など） 住宅状況(間取り・部屋数・ 住宅の種類・近隣の施設など） 生活環境・家庭環境 性別 容姿 地元〇〇なの？ お父さんが同業者なの？どこの会社？ 賃貸に住んでるの？ どうして一軒家に住まないの？ 介護は奥さんに頼めないの？ 男性だけど事務がしたいの？ 体力仕事だし、もっと太った方がいいよ
12. 質問する 注意すること 本来自由であるべき事項 (思想・信条に関わること) 宗教 支持政党 人生観・生活信条など 尊敬する人物 思想 労働組合（加入状況や活動歴など） 学生運動などの社会運動 購読新聞・雑誌・愛読書等 A社出身だったら〇〇教なの？ もうすぐ選挙だね～どこに投票するの？ 人生のゴールは何？ 尊敬する人物は？ 労働組合には加入してるの？ デモとか参加したことある？ 好きな本は？ 業務に関係のない、自由な権利が認められていることには配慮が必要です。
13. 質問する 注意すること 応募者にとって「面接官が質問すること」は選考に関係があることです。 たとえ雑談のつもりでも、相手はその点も評価の範囲だと考えてしまいます。 どんなことを知ることができたら判断できるか考えながら、質問してみてください。 ・仕事への向き合い方 ・職務経歴 ・志望動機 等 本人の意思とは関係のない事項で職務上聞いておかなければならないことは言葉を選びな がら慎重に説明する必要があります。 ・業務の都合上力仕事があるのですが、膝や腰の痛みはありませんか。 ・半年間は有給が付与されないのですが、定期的な通院などはありませんか。 ・事前に会社に伝えたいことや配慮してほしいことはありませんか。 等
14. 惹きつける 応募者に選んでもらえるようにする。 惹きつけの方法 会社の現状を丁寧に伝える。 今の会社の状況や、今後目指していることを丁寧に伝えます。 マイナス部分も言葉を選びながら伝えることによって、嘘をつかない会社だと 思ってもらえます。 応募者に気持ちよく話してもらう。 応募者は緊張しながら面接に参加しています。 その中で、応募者のいいところや話したいことについて十分に話を聞き、 たくさん話を聞いてもらえたという充実感を感じてもらえるようにします。 応募者にいい印象を持ってもらえるような話や態度で臨んでください。 面接中には合否は決まっていない状態のため、どのような相手でもいい印象をもって 帰ってもらえるような面接にしましょう。
15. 惹きつける 注意すること 相手によって、惹きつけの質が変わらないようにしましょう。 もし不採用にするとしても、会社にとってお客様になりえる大切な人材です。 面接中に不採用かなと思っても、適当に返事をしたりせず応募者の方と向き合って お話ししましょう。 のちにグループ会社で活躍したり、お客様になったりする可能性があります。 どんな方が相手でも会社の顔として、いい会社だなと思って帰ってもらえるように 惹きつけを行ってください。 事実を説明する際には、伝え方に十分気を付けましょう。 いいところも悪いところも伝える必要がありますが、直接的に話したり、悪いところを 話した後にフォローをしないなどには気を付けましょう。 ×実際は有給はあまりとってほしくないんですよね 〇実際のところ、みんなで協力しながら働いているので、繁忙期なんかは少し有給が 取りにくい雰囲気はあるかもしれません。それでも取れないわけではないですよ。
16. 評価する 目的を見失わずに合否を決める。 各フェーズで気をつけること 採用不採用を根拠をもって判断をしてください。 絶対に採用、不採用と思った時も理由を説明できるようにしておきましょう。 面接前に どういうポイントを重視するか、面接前に確認をしておきましょう。 それに沿った情報を収集していきます。 面接中は 面接中は評価をしないようにしましょう。 応募者と向き合い、質問をする中で情報を収集すること、惹きつけをすることに 集中しましょう。 評価するのは面接終わりで大丈夫です。
17. 評価する 面接が終了したら、集めた資料と採用目標を照らし合わせて評価をします。 採用目的を達成できるか、採用してはいけない人ではないか整理してから挑みましょう。 注意すること 設定した採用基準を 超えているか。(必要条 件) 超えていること前提で 歓迎条件について加算 して評価していく。 不採用条件の基準を超え ていないか。 絶対採用してはいけない 要素(ひき逃げの経歴等) 不安要素（極端に挙動不 審等）のマイナス部分を 点数化し、最終決定の判 断をする。
18. 最後に 応募者にいいも悪いもありません。 会社や仕事に合うか合わないか、いい面接だったかどうかです。 適切な面接でお互いによい時間、採用活動となるように気を付けながら 向き合ってください。 面接終わりには応募者の評価もしますが、同時に自己評価もしてみてください。 面接では様々なスキルが必要になります。 それは、応募者が入社した後や、昇給した後も活かせるスキルです。 ぜひ面接という機会を利用しながらステップアップしていただきたいと 考えています。 人事担当はよい採用ができるよう、最大限のサポートをさせていただきます。