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「歴史に学ぶ」「未来を予測する」そして「今日どう生きるか考える」

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February 23, 2019

 「歴史に学ぶ」「未来を予測する」そして「今日どう生きるか考える」

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February 23, 2019
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  1. 2019/2/23 オープンセミナー2019@広島 https://osh.connpass.com/event/101380/ 「歴史に学ぶ」「未来を予測する」 そして「今日どう生きるか、考える」 ~宣言的で予言的な生き方・学び方のススメ~ 2019/02/20 ver 0.5作成 2019/02/21

    ver 0.9作成
  2. 1 はじめに:広島とElixirを介して繋がった瞬間

  3. 2 はじめに:Elixirで話す予定が、ココで話すことに…

  4. 3 突然の告知:明日13時、広島Elixirコミュ爆誕!! 西本さん、ご紹介ありがと ございますm(__)m

  5. 4 はじめに:本イベントの方向性を読み解く

  6. 5 はじめに:本イベントの方向性を読み解く この内容から、本セッションの趣旨として、以下を抽出しました ➢ 「エンジニアに限定しない学び」を「エンジニア領域」から得る ➢ 情報整理や勉強方法等は、誰かが共有してくれるとして… ➢ 現代の国内IT業界の成り立ちとなる「歴史」からヒントを得る ➢

    更に、技術の「未来予測」から、今後の学びのヒントも得る ※「機械学習」と「人間」の共通点/相違点もやりたかったけど時間足らず
  7. 6 はじめに:私の専門領域や趣味と、学びの接点 学び方を組み立てる上で、私の専門や趣味が役立つと考えました ① 「エンジニアとしての経歴」と「エンジニアで無い経歴」 ② 重力と宇宙 ③ 歴史 (哲学史、経済史、世界史、IT史)

    ➢ 「哲学」と「科学」の歴史 ➢ 日本と海外のIT発展の違い ➢ 金融、バブル ④ 未来予測 ➢ 2~3年後…マーケッターや投資家として捉える直近の未来 ➢ 80年後…「2100年の科学ライフ」から紐解く現実の近未来 ➢ 「技術進化」と「人の心」 ➢ 「惑星文明」の進化
  8. 7 本セッションの趣旨 現代の国内IT業界に繋がる「歴史」と 技術発展の「未来予測」から 「宣言的で予告的な学び方」 という「学びの本質」のようなものを導き、 「エンジニアならではの学び方」 についてもご紹介します そして 「今日どう生きるか、を考える」

    きっかけへと繋げたいと思います
  9. 「歴史に学ぶ」「未来を予測する」 そして「今日どう生きるか、考える」 ~宣言的で予言的な生き方・学び方のススメ~

  10. 9 目次 1. 自己紹介 2. 学びの歴史に学ぶ 1. 「哲学」と「科学」の歴史に学ぶ 2. 「重力科学」の変遷に学ぶ

    3. 本という歴史を浴びるよう読み漁る 3. ITと経済の歴史に学ぶ 1. 「日本のIT」と「欧米のIT」の発展に学ぶ 2. 「バブル」から学ぶ 3. なぜ歴史は繰り返すのか? 4. 未来を予測する 5. 今日どう生きるか、考える 1. 未来を作る ~宣言的で予言的な活動~ 2. エンジニア/非エンジニアに共通の学び方 3. エンジニアならではの学び方
  11. 10 1.自己紹介

  12. 11 カラビナテクノロジー株式会社 CTO 常務 / 他2社経営 プログラマ歴36年 / XPer歴18年 /

    福岡 技術顧問 (3社) AIジョブカレ 福岡代表 / enPiT (文科省 社会人IT育成) 講師 。 森 正和 |> 。 Elixirコミュニティ「fukuoka.ex」 福岡 理学部 / IAI Fukuoka / 「通常の3倍」福岡 主催 「量子コンピュータ by Blueqat」 / 「OpenQL」 福岡代表 福岡Elixirプログラマ / 重力プログラマ my favotite technology & implements. Twitter/Qiita/Github @piacere_ex
  13. OSS書いて、仕事作りつつ、AIチームのトップもやります

  14. プログラマを35年間続け、現在、「重力プログラマ」中 重力波解析するし、重力・流体・天体シミュレータも作る

  15. 14 2018/7/20 福岡 理学部 八限目 「重力と宇宙を愛する全ての人に」 #2

  16. 好きが講じて、重力・宇宙イベントを1年で3回、開催

  17. None
  18. MeetUpは、「実際に動くコード」でライブデモします connpassのfukuoka.exグループに登録すると、次回 イベント開催のお知らせメール届きます、どうぞご登録を https://fukuokaex.connpass.com/ 地味に女子率、高し(^o^)

  19. もくもく会は、Elixirに入門する人でも、経験者でもOK 仕事終わり、くつろぎ、ほろ酔いつつ、Elixir/Phoenix によるプログラミングの世界に触れてみませんか? ※入門スライド/Qiitaも用意していますので、初心者も安心 connpassのfukuoka.exグループ登録で、もくもく会の 開催お知らせもメールで届きます、どうぞ、ご登録ください https://fukuokaex.connpass.com/

  20. AI・MLに欠かせない前処理系をOSSで無償提供 AI・MLには、前処理 (データクレンジング、変換・集計・加工) が 欠かせませんが、Elixir+Phoenix+Vue.jsで開発したOSS 「Esuna」を使えば、UI上でデータ処理を設定でき、AI・MLへと スムースにデータを流せます

  21. Elixirで、scikit-learn/Keras相当を実装中 「Elixir」の性能・並列性・生産性をAI・ML文脈でも活かすため、 fukuoka.exでGPU実装を行い、機械学習エンジン開発中です 半年後にはscikit-learn相当、1年以内には、GPU対応済の Keras相当をリリース予定です 北九大、京大の先生と共に Elixir GPU活用の共同研究 論文も書いてます

  22. AI学校「AIジョブカレ」の福岡代表&講師やってます AI権威の松尾研出身で「詳解ディープラーニング」著者、 巣籠さん監修のAI学校、現役のエンジニアが講義中 https://www.aijobcolle.com/

  23. 22 2.学びの歴史に学ぶ

  24. 23 2-1.「哲学」と「科学」の歴史に学ぶ

  25. 24 2-1.「哲学」と「科学」の歴史に学ぶ まず、哲学と聞くと、 「難しい」 とか 「役に立たない」 といったイマイチなイメージであったり、どこかしら、人を寄せ付けない 雰囲気を感じたり…多くの方がそう思うのでは無いでしょうか? でも、この章が終わるときには、スッキリできるので、どうかご安心を

  26. 25 2-1.「哲学」と「科学」の歴史に学ぶ 最初に、「哲学とは何なのか」について簡単に共有すると、 「知ることについての学問」 という定義があります (他の解釈もあるので、1つの定義です) この定義に照らし合わせれば、今回のテーマである、 「学び方を学ぶ」 に最適な学問だと思いますが、なぜ、ピンと来ない印象があるので しょうか?

  27. 26 2-1.「哲学」と「科学」の歴史に学ぶ それは、哲学の発祥が、 「なぜ世界は、このように存在しているのか?」 というメタなもの…つまり、「なぜ?」 を扱ったためと考えます 元々、「なぜ?」を疑問としない「神話」で世界を説明してた時代に、 「なぜ?」を問い、その「原理」を追い求めた結果が、「哲学」でした

  28. 27 2-1.「哲学」と「科学」の歴史に学ぶ そして、哲学が担った「世界の『なぜ?』を説明する」という部分が、 現在、私達の生活を支えている「科学」へと進化していきました 中でも、「数学で世界を記述できる」というガリレオがもたらした功績 により、様々な自然現象が数式で説明でき、人は、自然現象に 匹敵するものを生み出せる存在へと進化していったのです その後、「コンピュータ」を生み出し、この画面を写す「プロジェクタ」 であったり、今お手元にある「スマホ」を生み出すに至った訳です つまり、

  29. 28 2-1.「哲学」と「科学」の歴史に学ぶ この話を深掘りしたり、ソクラテスから、先端のブラックホール科学者 であるホーキング博士までに至る、各賢人の主張を紐解いていくと、 大学の授業8コマはあるのでこの位にしますが、今回のテーマである、 「学び方を学ぶ」 を哲学に照らし合わせれば、学びの原点とは、 「なぜ?」 を持つこと、つまり、「常識を疑う」ことです これは、システム開発における、業務理解や要求定義、要件定義、

    前提条件や制約条件の洗い出し、UXの洗い出しといった、手戻り が許されない重要タスクにて、「自分の経験に基づく思い込み」の 罠に陥らないために、とても重要な態度です
  30. 29 2-1.「哲学」と「科学」の歴史に学ぶ ちなみに哲学は、科学や数学以外にも、心理学や宗教、言語学、 労働、経済学…と多岐にわたる様々な学問へと派生していき、 「人が生きるための見えないインフラ」となっています もっと哲学を学びたい方は、 コチラの本がオススメです

  31. 30 2-2.「重力科学」の変遷に学ぶ

  32. 31 2-2.「重力科学」の変遷に学ぶ 哲学は、様々な学問へと派生していった…とお伝えしました その代表として、「天文学」があります 哲学は、「世界の『なぜ?』を説明する」ものとご紹介しましたが、 地球以外の惑星とは、地球から見える不可思議な要素であり、 地動説/天動説といった地球の存在確認は、哲学の中心でした まずケプラーが、惑星の軌道を高精度で 観測し、「ケプラーの法則」を築きました 惑星の軌道が、地上の引力と同じ力で

    構成されると気付いたのがニュートンでした ケプラー ニュートン
  33. 32 2-2.「重力科学」の変遷に学ぶ 地上の引力と同じ力とは、「2つの物体の質量」と「距離」によって 引力が決まる、という法則で、「万有引力の法則」と呼ばれました しかし、その法則が、なぜ働くのかのメカニズムは、300年もの間、 解明されず、アインシュタインが初めて、質量が時空を歪めたことで、 もう一方の物体が、歪んだ方向に転がっていく現象と立証しました ちなみに、この詳細は、以下コラムで解説しています 数式付きだけど、難しくならない読み物として解説し、 「重力」と「引力」の違いなんかも解説しています

    重力プログラミング入門 「第2回:Pythonで重力波を解析する」 https://qiita.com/piacere_ex/items/8a91b8a1843513da75b6 アインシュタイン
  34. 33 2-2.「重力科学」の変遷に学ぶ さて、こうした重力科学の変遷から導かれる 「学び方を学ぶ」 は、 「動作するメカニズムを知る」 ということです システム開発においても、よく「あるある」なのですが、フレームワーク やオープンソースを、メカニズム不明の「万有引力の法則」と同様に 盲信し、ただ使うだけの人は、イザ何かトラブルが起きたときに無力

    であるということです コードレベルや低レイヤーの知識は、イザという場面で役立つのです
  35. 34 2-3.本という歴史を浴びるよう読み漁る

  36. 35 2-3.本という歴史を浴びるよう読み漁る 「その道のプロ」と呼ばれるようになるには、大体、10,000時間の 積み上げが必要と言われています 10,000時間 = 625日 (1日16時間換算) = 週末込1.7年

    = 1,250日 (1日8時間換算) = 週末込3.4年 = 週末無4.8年 たとえば、「2つの分野でプロになる」のを、普段の仕事だけで叶える なら、9.6年もかかるということです…これでは幾ら時間があっても、 足りないのは明白です そこを、誰かが代わりに学んだ履歴 (歴史) をギュッと圧縮し、超絶 に時間短縮してくれる最強のメソッドが、「読書」です
  37. 36 2-3.本という歴史を浴びるよう読み漁る 社会人になって、読書をしなくなる人が、かなり多いですが、ただで さえ忙しい社会人が、短時間で圧倒的な知識量を蓄えていくには、 読書以外の手は無いと思います…ただし、読み方にコツがあります ➢ 「積ん読」…これは絶対にダメ、「買って安心」とか意味無い ➢ 「買ったらすぐ読む」…これはかなり有効な良い習慣です ➢

    コツは、「最初から読まず、気になるところ『だけ』読む」 ➢ 「立ち読み」…最も効率良いです、買う本も厳選できます ➢ コツは、1冊を読み切ることと、週2回くらい、本屋に行くこと ➢ 「図書館で週2冊借りる」…これも〆切があり、良いです ➢ 「Amazonで週2冊買う」…年間100冊弱を読めます 継続して、切らさず読み続けることが、最も大事なコツになります
  38. 37 2-3.本という歴史を浴びるよう読み漁る この方向を極めたいなら、「速読」に手を染めます そもそも圧縮学習である読書が、より高い圧縮率へとアップグレード され、「天才のひらめき」ができる領域に、頭の造りがスイッチしていく 水準の知識量を蓄えられるようになります (≒量から質への転換) 私は、このテクニックを使い、以下の領域を高速学習 した上で、実践を行い、以下を習得していきました •

    マーケティング/セールス/経済学/地政学 • トレーディング/金融工学/投資/不動産 • ビジネスと事業の立ち上げ方、会計、税法 • (進行中) 相対性理論、量子力学、脳科学
  39. 38 2-3.本という歴史を浴びるよう読み漁る ちなみに、私のこれまでの生涯読書数は、およそ4,000冊強です これは年平均すると140冊、月あたり平均13冊になります 参考までに、ここ数年のAmazon購入履歴は、こんな感じです (最近、本は、Amazonでしか買っておらず、買うのはほぼ本です) ➢ 2017年 : 209,702

    円 145件 ➢ 2018年 : 185,232 円 136件 以下のスクリプトを、Amazon購入履歴ページ開いて、Chrome で走らせれば、自動計算できます (本以外もカウントされます) https://gist.github.com/yociya/6892cfa1d97e6805ca10b8e54997db68
  40. 39 2-3.本という歴史を浴びるよう読み漁る とある号のプレジデントに、「海外と日本の読書量の差」が書かれて いて、日本人成人のナント45%は、本を一切読まないそうです… その一方、年収2,000万を超える日本人と、海外勢は、月平均 10冊を読むようです 金銭面で裕福になりたい方は、とにもかくにも、 「本という歴史を浴びるように読み漁る」

  41. 40 3.ITと経済の歴史に学ぶ

  42. 41 3-1.「日本のIT」と「欧米のIT」の発展に学ぶ

  43. 42 3-1.「日本のIT」と「欧米のIT」の発展に学ぶ 1980年代、コンピュータ市場が急拡大し、日本製メモリが米国の コンピュータ産業で全面採用された結果、メモリ世界シェアで日本 が80%をも占める大躍進を遂げます 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」というフレーズが流れ、日本は、GDP 世界第2位のハードウェア立国を果たし、米全土を買い上げられる ほどの大成功を収めました 米国は、この大敗から学び、1990年代以降、国をあげて、「情報 スーパーハイウェイ構想」と呼ばれる通信インフラ増強とソフトウェア

    拡充に大きく舵を切り、これがMicrosoftやApple、Amazon、 Googleといった巨大ソフトウェア企業を生んだり、クリーンなデータ 構造やBIを屋台骨としたAI・ML開発の大躍進を後押ししました
  44. 43 3-1.「日本のIT」と「欧米のIT」の発展に学ぶ 一方、日本は、ハードウェア立国の成功体験に浮かれ、バブルが 崩壊した後も、ソフトウェアおよびプログラマを「ハードウェアのオマケ」 と軽視し続けました プラザ合意という実質的な経済制裁により、対外貿易が制約され、 内需中心の生き残りをせざるを得なくなったことで、海外の事情に 疎くなったことも、この状況に拍車をかけています ※制約される中で、内需で自立し、GDP世界3位は凄い実績ですが、「引き篭もり続けた」ことが問題 「就職氷河期」の発生や「失われた20年」の原因の1つと考えます

    今、諸外国と比べ、国内エンジニア/プログラマが冷遇されてること も、この時代からの名残で、30年前に端を発した現象と考えます (データのダーティさ故にAI・ML開発の推進が鈍いことも同様です)
  45. 44 3-1.「日本のIT」と「欧米のIT」の発展に学ぶ 株価が全てを表す訳では無い ですが、日米の発展の違いを 比較するには、分かりやすい です (横軸年は合わせてある)

  46. 45 3-1.「日本のIT」と「欧米のIT」の発展に学ぶ この「日本のIT」と「欧米のIT」の発展の違いから 「学び方を学ぶ」 ところは 「時代の変化を掴むには、成功体験は捨てる」 ということです

  47. 46 3-1.「日本のIT」と「欧米のIT」の発展に学ぶ ちなみに、現代の経済は、「ITが主導権を握っている」といっても、 過言ではありません この章が、「ITの歴史に学ぶ」と銘打ちつつ、同時に経済に纏わる 内容が多いのは、「エンジニアも経済を知ろう」というヒントです 一方、非エンジニアであっても、エンジニア領域の知識をそれなりに 蓄えた上で、ビジネスモデルやプロダクト、マーケット動向、諸外国の 動向を見ていかないことには、太刀打ちできない…もヒントです プログラミング教室が流行っていますが、そういうミクロな視点よりも、

    もっとオールラウンドなエンジニア領域のリテラシー向上と、経済とIT 発展の関係性を理解する教育の方が、急務だと私は捉えています
  48. 47 3-2.「バブル」から学ぶ

  49. 48 3-2.「バブル」から学ぶ さて、「バブル」と「バブル崩壊」は、90年代の日本に起こった現象 だけでは無く、各国の歴史の中で、何度も起こっています (ちなみに、バブル形成に影響する興銀は、70年の新日鉄の誕生 に深く関わっており、私の住む北九州は、新日鉄の中心地です)

  50. 49 3-2.「バブル」から学ぶ 実は1600年代から130回のバブルが起きています (下記は抜粋) 1637 オランダでのチューリップ・バブル 17世紀 日本の江戸時代の荻原重秀の貨幣改鋳(金銀改鋳)による元禄バブル 1719年代 フランスでのミシシッピ計画

    1720年代 イギリスでの南海会社バブル事件(南海泡沫事件)、「バブル」の語源となった 1840年代 イギリスで鉄道会社の株に投資が殺到(鉄道狂時代) 1872 - 1879 日本の軍需の為の食肉毛皮需要によるウサギ飼育ブーム(ウサギバブル) 1915 - 1920 日本の株・土地・商品の上昇(大戦景気、大正バブル) 1920年代 米で第一次大戦の資金流入バブル、「暗黒の木曜日」で崩壊、世界恐慌に 1986 - 1991 日本の株と土地の異常な上昇でバブル 1992 - 1994 メキシコをはじめとする中南米バブル 1993 - 1997 東南アジアの不動産バブル、アジア通貨危機で崩壊 1999 - 2000 アメリカを中心に世界中のITバブル 2003 - 2006 世界中の不動産バブル、サブプライムローン問題で崩壊 2004 - 2008 世界中の原油資源バブル 2017 - 現在 仮想通貨
  51. 50 3-2.「バブル」から学ぶ バブルの日本史と世界史、時代背景、纏わるプレイヤーについて 話し出すと、これまた長いので、その原因のみを要約します それは、 「過剰なあり得ない期待」 で実体より泡は膨れ、 「後先無に我を忘れる熱狂」 で引き際が見えず、 「自分だけは周りと違うという過信」

    で逃げ遅れ、 そして、 「過剰かつ急速な失望」 により泡は崩壊する… という、「人の心理的特性」 が大きい、と考えます
  52. 51 3-2.「バブル」から学ぶ こうした「人の心理的特性」は、幾ら技術が進歩しても、人の根本 的な特性 (心理面や生存本能) が、原始時代から何も変わって いないことを意味します これを 「穴居人 (けっきょじん)

    の原理」 と呼びますが、狩りをする 中で生き延び (扁桃体)、勝者として、あるいは交渉人 (前頂葉) として、多くを得つつ、子孫繁栄のためにモテようとし (視床下部)、 その一方で、穴ぐらの中で火を眺め、1日の疲れを癒やして安心を 得たい…という、原始脳のメカニズムです 「成功する (負けない)」ことが重視される、 一般生活や仕事でこれらは機能しますが、 市場においては、うまくいかない要因です
  53. 52 3-2.「バブル」から学ぶ もう1つ、人の特性として、「数字オンチ」「確率オンチ」が挙がります たとえば、「周りの30%の人が持っていたら、みんなが持っている」と 誤認したり、塩漬け、つまり、「損の増加は無限大に許容」する割 に、「利益が少しでも出たら、確定したくて仕方無い」といったように、 人の数字や確率に対する非対称性や非合理性は、市場取引に かなり不利に働きます (実は、経営や事業推進でも不利です) もっと詳しく知りたい方は、「プロスペクト理論」

    で調べてください
  54. 53 3-2.「バブル」から学ぶ では、このバブルから 「学び方を学ぶ」 領域は、どこかと言うと、 「心理や周りに惑わされず、ファクトで判断する」 ということです 佐藤先生がお話した 「現場・現実・現物」 と同種の主張です

  55. 54 3-3.なぜ歴史は繰り返すのか?

  56. 55 3-3.なぜ歴史は繰り返すのか? 歴史を学ぶ上で、外せない重要な考え方があります 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」 オットー・フォン・ビスマルク (ドイツ貴族、政治家) 【1815-1898】 人の歴史は、以下3種類の動きで構成され、自らの経験で無いと 学べない「愚者」が、歴史を繰り返す…を把握する必要があります ①

    指数関数的な発展を遂げる ② 発展限界に到達し、別のレールに切り替えるか、衰退する ③ 過去の歴史に学ばず、同じことを繰り返す ※そもそも、「自らの経験からすらも学べない」という方も観測されますが…
  57. 56 3-3.なぜ歴史は繰り返すのか? 人類の歴史で、戦争が何度も繰り返されるのも、バブルが130回 も起こるのも、この「自らの経験からしか学べない」が大きく影響して いると私は考えています エンジニア領域においても、こうした繰り返しはあります…たとえば ➢ 「車輪の再発明」 ➢ 過去、解決した手段を調べず、似たもの/劣化品を作る

    ➢ 既存のプログラミングパラダイムだけでやりたがる ➢ 関数型のような、新たなパラダイムを学ぶことを拒否する ➢ (本当は最古のパラダイムであって、新しくは無いんですけどね…) などなど
  58. 57 3-3.なぜ歴史は繰り返すのか? ここから 「学び方を学ぶ」 ところは、ここまでお伝えしたことをかぶりますが 「まず歴史や先人の過去をサーベイする」 ということです

  59. 58 4.未来を予測する

  60. 59 4.未来を予測する 「未来の技術予測なんて、できないよね」という論調が強めなので、 その背景について考えてみます 以下のような思考パターンだと、高確率で読み間違えます ✓ ゼロベースの憶測、空想の産物 ✓ 個人的な願望、自社利益誘導 ✓

    既存産業構造の延長で思考する ✓ 産業の伸びと、技術の進化は、必ずしも一致しない ✓ 現在の最新技術を把握していない ✓ 技術が、経済や人の暮らしを変えるチカラを過小評価する
  61. 60 4.未来を予測する 一方で、高精度な未来予測を行う思考パターンは、以下をベース に組み立てていきます ① 今日の最新技術やプロトタイプが成熟した結果で考える • 今、無い技術で想像する必要は無い ② 現代の物理法則や自然法則

    (4つの力) と矛盾しない • 物理法則や自然法則 (重力、電磁気力、弱い核力、強い 核力) の解明は、おおかた明らかにされており、その部分を 逆転させる技術の出現は見込めない ③ 「穴居人の原理」に反しない • テクノロジーが幾ら成立しても、それが人々に浸透するかは、 「穴居人の原理」に制約されるため、たとえば、「カッコ悪い」 ウェアラブルデバイスは、受け入れられない
  62. 61 今回は、「学び方」にフォーカスしているため、未来予測そのものに ついては割愛させていただきますが、 「学び方を学ぶ」 を未来予測の観点でなぞらえば、 「今あるものが成熟した姿を描く」 という思考パターンにより、現実的な未来予測を できるようになり、今後出現するテクノロジーは 予測できるようになります 4.未来を予測する

    私の未来予測の多くは、 この物理学者の本と各種 論文をベースにしてます
  63. 62 5.今日どう生きるか、考える

  64. 63 5-1.未来を作る ~宣言的で予言的な活動~

  65. 64 5-1.未来を作る ~宣言的で予言的な活動~ どのような未来が訪れるかを、事前に読めているのであれば、自ら、 「その未来を作ることに加担する」 というマッチポンプができるので、1段上の良質な学びが得られます 更に、自分が身の回りの世界を変えていく、という体験を通して、 「世界すらドライブする、主体的な人生を送る」 ことに繋がり、心身の健康に、とても良いです これには、名前が付いていて、

    「自己達成的予言 (self-fulfilling prophecy) 」 と呼ばれます (別名: ピグマリオン効果)
  66. 65 5-1.未来を作る ~宣言的で予言的な活動~ 実は皆さんも、気付かないうちに、この「自己達成的予言」を実行 していたりします…たとえば、こんな口癖、ありませんか? ➢ 「私には、これはできない」 ➢ 「私はダメだな」 ➢

    「この技術には叶わない」 このような、ネガティブな自己達成的予言にも名前が付いていて、 「ピグマリオン効果」の反対語で、「ゴーレム効果」と呼びます そんなゴーレムさん (笑) に、1つ良いヒントをお伝えします 「未来のことは、良いことも、悪いことも、全て嘘」
  67. 66 さて、ここから 「学び方を学ぶ」 を抽出すれば、 「予測した未来を叶えるために学ぶ」 という主体性高い学び方を導くことができます このゴールから逆算する考え方は、 「バックキャスティング」 と呼ばれ、国連が国際目標で掲げる 「SDGs

    (持続可能な開発目標)」 でも注目されています 5-1.未来を作る ~宣言的で予言的な活動~
  68. 67 5-2.エンジニア/非エンジニアに共通の学び方

  69. 68 5-2.エンジニア/非エンジニアに共通の学び方 ここまでの内容を、エンジニア/非エンジニア共通の学び方として、 そのエッセンスを整理すると、こうなります ① 「なぜ?」を持つこと、つまり「常識を疑う」 ② 動作するメカニズムを知る ③ 本という圧縮歴史を浴びるように読み漁る

    ④ 時代の変化を掴むには、成功体験は捨てる ⑤ 心理や周りに惑わされず、ファクトで思考する ⑥ まず歴史や先人の過去をサーベイする ⑦ 今あるものが成熟した姿を描く ⑧ 予測した未来を叶えるために学ぶ
  70. 69 5-3.エンジニアならではの学び方

  71. 70 5-3.エンジニアならではの学び方 エンジニアと非エンジニアの決定的な違いは、 「プログラミング」+「クラウドオートメーション」 により、 「自律的に動き続けるシステムを構築できる」 か否か、です これは言葉を変えると、 「小さな世界を自分の手元で記述できる」 という、ある種、「ちっちゃな神の仕事?」をエンジニア全員が持って

    いるということです
  72. 71 5-3.エンジニアならではの学び方 …と、まぁ、ここまで厨二病をこじらせなくても、 「生産手段を持ち、その生産性すら向上できる」 という、まるで「永久機関」のような構造を、エンジニア全員が持って いるということです …きっと、こう思われるんじゃないでしょうか? 「いやいや、それは理屈上の話だよね?」 さぁ、その答えは…

  73. 72 明日13時、広島Elixirコミュでお話します! ”広島 Elixir 第1回” でググって、お申込み くださいm(__)m

  74. 73 は、まぁ冗談として

  75. 74 5-3.エンジニアならではの学び方

  76. 75 5-3.エンジニアならではの学び方 「知識労働の生産性は 量よりも質の問題であることを認識する」 ピーター・ドラッカー【1909-2005】 「テクノロジストの条件」より さて、ここから最後の 「学び方を学ぶ」 ですが、 「エンジニアになれば、未来を自分で作れる」

    ということです
  77. 76 5-4.オマケ:「茨の道」のススメ 谷本さんの高速道路に刺激を 受けて、追加してみました

  78. 77 5-4.オマケ:「茨の道」のススメ 先月発売され、ベストセラー入りの「天才を殺す凡人」 では、凡人は「共感性」により、自分と似たような仲間 を大事にする一方、創造性で貢献する「天才」は理解 できないので、排斥・迫害されることがあります ちょっと話しにくい内容が多いので伏字 気になる方は、懇親会で聞いてください

  79. 78 最後に:ココでご紹介した学び方を実践しています ”エンジニアの楽園” でググって、私の「現在地」と「これから」どうぞ (このコラムから抜粋) 「愚者は経験に学び、 賢者は歴史に学ぶ」 もし、英語が苦手でも 日本語に翻訳された 最新情報を追えばOK

    経験値任せ…つまり 「車輪の再発明」をする 危険より、遥かに良い
  80. 79 ご清聴ありがとうございます