2024/07/16 DXD2024発表資料
1. 登壇者紹介
• 自己紹介
2. 秘密計算とは?
• 従来の暗号と秘密計算の比較
• 秘密計算の具体例(平均値の計算)
3. 事業紹介
• 会社概要
• Acompanyについて
• プライバシーDXとは
• プライバシーDXが必要な背景
• Acompanyのサービス
• Acompanyのチーム
• 「AutoPrivacy」とは
• 事例
6. プライバシーテックの活用例
• PIIの検出
• PIIディスカバリー
• PIIマスキング
• 非個人情報への加工
• 匿名加工情報化
• 合成データ
• データ秘匿分析
• 秘密計算
• 連合学習
自動サマリ
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本プレゼンテーション「プライバシーテックで切り開く未来のデータ活用への挑戦」は、株式会社Acompanyの田中来樹が登壇し、プライバシーテクノロジーの重要性とその活用について説明しています。最初に登壇者の自己紹介があり、続いてAcompanyの会社概要が紹介されます。同社はパーソナルデータの活用と保護を両立させるスタートアップであり、プライバシーテックに注力しています。
次に、プライバシーテックの一環である秘密計算について詳しく説明されます。秘密計算はデータを暗号化したまま計算する技術で、データのセキュリティを保ちながら利用することが可能です。従来の暗号手法との違いや具体的な利用例として、平均値の計算が紹介されました。この技術により、データを共有せずに計算結果だけを得ることができます。
続いて、Acompanyの事業内容が紹介され、同社のサービスがプライバシーDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現を支援していることが説明されます。プライバシーDXとは、ユーザーのプライバシーを保護しながらデータ活用を推進することで、デジタル技術とプライバシー保護のバランスを取ることを目的としています。これにより、企業は競争力を高めながらデータを安全に活用できます。
次に、プライバシーテックの具体的な活用例が紹介されます。まず、PII(個人を特定できる情報)の検出とマスキングが挙げられます。PIIディスカバリー技術により、テキストデータから自動的にPIIを検出し、マスキング技術により機密データを隠蔽することが可能です。これにより、データの漏洩リスクを最小限に抑えながら、データの利活用を促進できます。
さらに、非個人情報への加工について説明されます。匿名加工情報や合成データを用いることで、個人情報を含まないデータを生成し、データの活用幅を広げることができます。例えば、合成データは元データの統計的特性を保持しつつ、個人を特定できないダミーデータを生成する技術であり、データの匿名性と有用性を両立させます。
最後に、データ秘匿分析の重要性が強調されます。生データを暗号化したまま分析する秘密計算技術により、データのセキュリティを保ちながら高精度の分析が可能になります。具体的には、TEE(Trusted Execution Environment)、MPC(Multi-Party Computation)、HE(Homomorphic Encryption)の3つのアプローチが紹介され、これらの技術を用いることでデータの秘匿性を担保しながら、生データ同等の精度での分析が実現されます。
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