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NEWT Tech Talk vol.8_事業フェーズに応じて開発スタイルをアップデー...

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June 18, 2024
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NEWT Tech Talk vol.8_事業フェーズに応じて開発スタイルをアップデートしてきた話

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June 18, 2024
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  1. CONFIDENTIAL
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 事業フェーズに応じて開発スタイルを アップデートしてきた話 NEWT Tech Talk vol.8 VPoE & PdM まがら
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 1年⽬:創業期 状況・課題 - いつリリースできるか不透明だが、海外旅行解禁という期を逃したくない - ほぼ副業メンバーのみでのゼロからの立ち上げ 開発として重要だったこと - NEWTをいつでもローンチできる状態を最短で実現すること - 最小体制でアウトプットの積み上げに集中しきること
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 1年⽬:創業期 どうしたか? - NEWTのシンプルな予約UXのつくりこみだけに集中 - DX構想は構想のみでとどめ、業務システムはスプシで代替 - 個人依存できるものはすべて個人依存させてスピード最優先 - 問題は発生したら考えるスタイル、前進することのみに全力 初期スコープ
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 1年⽬:創業期 どうだったか? - 複雑なドメインをスコープアウトにできたのはMVPとして正しかった - 圧倒的に速かった - 作りすぎない、は正義 - スコープは不安になるくらい大胆にミニマム化するべき - 同期コミュニケーション待ちが少なく、意思決定も行動も爆速だった - 多少のコミュニケーション齟齬やロスは受容して各自行動を優先した - 齟齬や不整合による不具合も頻発したが、間違いなく速かった - 非同期チームのコツは同期待ちの徹底排除をするべき
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 2年⽬:PMF期 状況・課題 - 旅行サービスのアタリマエの追求 → 確度高い新機能を次々開発したい - 1チームでの運営は非効率な人数に(10〜15人) - システム品質向上も当然のテーマ 開発として重要だったこと - リソース効率を最大化して新規機能の開発アウトプットを最大化すること - 開発サイクルを安定化させて継続的なプロセス改善をおこなうこと
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 2年⽬:PMF期 どうしたか? - チームを固定せずそのときどきのプロジェクトごとにチームを分割 - なんだかんだでだいたい2チーム並行でうごいているような感じに - リリースタイミングを毎週火曜に固定してリズムを定着 - 現在と変わらない品質目標を掲げ、初期品質の向上に注力 プロジェクトA プロジェクトB チームを固定せず流動的に 機能A 機能B 機能C 機能D 機能E 機能F 機能G 間に合ったものだけ毎週火曜にリリース プロジェクトC
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 2年⽬:PMF期 どうだったか? - 変にチームを固定化しないからこそ、そのときどきの優先順位にいい感じに適応 できた - 早すぎる最適化は避けて、大箱化するのが吉 - ただし、全体俯瞰しての優先順位が決めやすい規模限定 - 週1リリース固定はチームに規律と改善サイクルがうまれてとてもよかった - 1週間スプリントと合わせて1週間リズムが整うので改善しやすい - 間に合わなくても1週間の影響のみなので、計画時に余計なバッファをいれる 力学も働きにくく、リリース調整コストも低い - 高品質のつくりこみは早期に重視して超よかった - 高品質だからこその生産性の高さ(質とスピード) - 今の高生産性はこのときの成果
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 3年⽬:10X期 状況・課題 - 急成長にともない、コア業務のオートメーション化も超重大テーマに - さらにチーム分割しないとまわらない規模に(15〜25人) 開発として重要だったこと - 重厚長大な業務システム(外部連携激しめ、業務ロジック複雑め)の構築 - ミッションレベルでの開発ラインの並列化 - NEWTと業務システムは最低限必須
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 どうしたか? - 3チーム体制に分割 - NEWTをさらにwebチームとappチームに分割 - 業務システムチームはそのスコープで大箱化 - それぞれEMが開発ラインの担当になり独自にチーム開発を推進 3年⽬:10X期 EM1 EM2 EM3
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 3年⽬:10X期 どうだったか? - NEWT2チーム/業務システムはほぼ完全に独立して開発を進められた - 特に業務システムチームは身軽に動けた(開発スピード) - 開発特性に応じたチーム運営やプロジェクトマネジメントもできた - NEWTのweb/appは相互影響が大きく - web/appどちらでも対応したいものや、同時にリリースが必要なものなどもあ り、結局チーム間調整は多発した - PMやバックエンドなど両チームに属しているメンバーは両方のイベントに参 加する必要があるなど、効率悪い部分もあった
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 4年⽬:ふたたびDAY1期 状況・課題 - 既存事業の異次元グロースと、DX完成と、プロダクトの裾野を広げていく攻めの 新規事業の全方位投資 - 現在30人、1年後は40〜50人規模に一気にスケール 開発として重要なこと - プロダクト開発チームのスケールアウト - 機動力の高い少人数チームを維持しつつ、 - 開発並列度を飛躍的に高めていくこと
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 iOS Android Frontend Backend QA Designer PM 機能群×⽬的で⼩規模チーム化して開発ラインを多重並列化 SEO 検索基盤 (パフォーマ ンス改善) TLV/MAU改 善 品揃え進化 (LCC・周遊?・国 内ホテル?) ツアー 自動化 ML実装 タビマエ進化 (保険購入・銀行 振込自動化・オプ ション購入・フライ ト通知) ロングエリ ア検討prj CM連携 検討prj 国内ホテ ル事業の 推進prj SRE データ 分析
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 iOS Android Frontend Backend QA Designer PM 機能群×⽬的で⼩規模チーム化して開発ラインを多重並列化 SEO 検索基盤 (パフォーマ ンス改善) TLV/MAU改 善 品揃え進化 (LCC・周遊?・国 内ホテル?) ツアー 自動化 ML実装 タビマエ進化 (保険購入・銀行 振込自動化・オプ ション購入・フライ ト通知) ロングエリ ア検討prj CM連携 検討prj 国内ホテ ル事業の 推進prj SRE データ 分析 - 戦略×機能群×メンバーバランスでおさまりを調整 - 戦略に応じた投資配分を考えると、きれいにプロダクトカットできない - チーム構成は変動していく前提で一定のまとまりで構成 - チーム間コンフリクトを極小化できるように開発基盤をアプデ - 潤沢な開発環境とテストデータ - デプロイリードタイムの短縮 - リグレッションテストの自動化 - etc… - そのうえで各チームの自己組織化を推進
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 - 普遍的なものはないし正解もない、というか問題自体が変わり続ける - 前提条件や重視するものが変わればチームもスタイルも変わるべき - そのためにも、組織オールでの柔軟性が大切 - マネージャーとしては - より広い視野で前提を疑い、 - 経営・事業という観点から解決すべきイシューを追求し、 - 変えるべきものを変えていく ことが重要 まとめ