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無から存在への生成モデル
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Ryuun Takata
October 08, 2026
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無から存在への生成モデル
Ryuun Takata
October 08, 2026
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無から存在への生成モデル─主体なき関係性としての存在論的試論─
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Transcript
草稿のQR・URL この記事 https://zenn.dev/ryu_taka
無から存在への生成モデル ―主体なき関係性としての存在論― 高田 龍雲
0. 疑問 無→宇宙? ビックバン...エネルギー...量子ゆらぎ...時空...等の、一般 的に既にあるもの (要は存在 ) (逆に神とか数学的構造とかの前提も含め) 以前から考えたい。 前提等、何を用いようが
結局どこからその存在が来たの? という話になる。
1. 無から存在への生成モデル 問: なぜ「無」ではなく「存在」があるのか 本稿では、この問いを「無とは何か」と いう存在論的条件から捉え直す。
2. 全体の流れ 無→同一性条件の不成立 →「無≠無」→ 関係→関係的存在 → 差異・複数化 →構造形成 →構造的制約 →
法則的挙動 本稿の中心:生成された構造が、後続する生成の条件になる
3. このモデルで何を説明したいのか 本稿が扱う問題 * 存在は何を前提として成立するのか * 関係は存在者より先に成立し得るのか * 構造はどのように形成・持続するのか *
構造が後続する生成を制約することで、法則性はどう説 明できるか 物理現象そのものを導出する理論ではなく、存在・構造・生成を記述するメタ理論的モデルで ある。
4. 既存研究との位置 本稿との接点 Heidegger: 無と存在 Deleuze: 差異・生成 Simondon: 個体化以前の生成 Whitehead:
関係・過程 Spencer-Brown: distinction 構造実在論: 関係・構造の優先 Badiou: void・multiplicity 本稿はこれらを否定するのではなく、「存在・差異・関係・構造が成立する条件」を 一つの生成モデルとして接続する。
5. モデルの射程 存在論 構造 生成 持続 法則的挙動 哲学的モデルを基礎として、複雑系・情報・社会・物理への 接続可能性を検討する。
6. 全体図 無→同一性条件の不成立→ 無≠無→「≠」の同一性不成立→「≠」≠「≠₁」→ 原初差異 Δ₀→関係性の再帰的展開→差異の増幅 →関係配置→構造→ 存在者→性質→持続→法則的秩序
7. 無を何として扱うか (もの: ※話すためにあくまでも呼称。 無のシミュレーションに近い) 本稿における「無」 「無」は、物理的な空間や真空ではない。 対象・主体・時間・空間・関係・同一性などを、あらかじめ成立しているもの として置かないための境界概念である。 物理的な「無」
≠ 本稿の「無」 極限的に無に近く 出来る限り成立や存在を削ったもの
8. 同一性が成立するためには 「A=A」と言うためには何が必要か? 対象 A ├─ Aとして識別できる ├─ Aとして同じものと扱える 無にはこれら
全て置けない └─ その同一性を成立させる条件がある 本稿の「無」では、これらを前提として置くことができない。
9. 「無=無」は適用できるか 無に は何 も メタ その起 起きな 上起 き
い きて ないと という これ し の い はも まうこ うこと なら と う無 は とは が成立 言い す 難い る。 無=無 少なくとも無を対象にしている。同一性を保つという成立があるので 本稿において、通常の同一性をそのまま適用することはできない。
10. そこで「無≠無」 無≠無 これは通常の「不等号」ではない 同一性が成立していないことを、記号的に表 現している。
12. 「≠」の意味 本稿では「≠」を、通常の論理記号ではなく、生 成条件を表す概念的記号として使用する。 通常 本稿 α≠β → 通常の不等号 無≠無
→ 同一性が成立していない 状態を表す また、本稿では関係性と呼称する。 (「無≠無」 = 「≠」=「関係性」)
13. さらに、その「≠」自体も固定できない 無≠無→ ≠ という、同一性は成立していないことが成立しているメタ自体にも、 ≠=≠ は成立しない。 同一性は成立していない。とさらに、メタメタで成立する。 これを≠₁と表記する。
14. 区別可能性の成立 ここでまた 1度戻り、 「≠」と、「 ≠=≠は成立しない」 この両者の関係に関しては、 「≠」≠「≠₁」 ≠のメタレベルと、 ≠₁
のメタメタレベルの不成立を一つに固定できないため 非同一性が成立する。 本稿ではこれを原初差異と呼び、 Δ₀と表記する
14. 整理した図 無↓ 同一性条件の不成立 ↓ 無 ≠ 無↓ 「≠」自体も固定できない ↓
「≠」 ≠ 「≠₁」 ↓ (違いそのもの )原初差異 Δ₀
15. 原初差異 Δ₀ の性質 その関係自体もまた、さらなる関係の項となりうる。 例えば、 さらに、 「≠」と「≠₁」の非同一 Δ₀として、 Δ₀と「≠」の関係
Δ₀と「≠₁」の関係 がそれぞれ区別される。 さらに、それらの関係相互の関係も成立しうる。 関係 → 関係の関係 → さらに関係の関係 この再帰的な展開を、 本稿では 差異の増幅 として捉える。
16. 「差異の増幅」とは何か 差が大きくなるという意味ではない。 成立する関係の数と配置が増えていく ことを意味する。 Δ₀ ↓ 複数の関係 ↓ 関係の配置
↓ 複数の関係構造 ↓ より複雑な構造 つまり、 差異の増幅=関係構造の再帰的展開
17. 関係から構造へ 関係が複数化すると、 関係同士の配置や結びつきが成立する。 ここで初めて、 「ある関係が、別の関係とどのように結びついているか」という構造が問題になる。 したがって、 原初差異 Δ₀ →
関係性の展開 → 関係配置 → 構造 という生成過程を考えることができる。
18. 構造から存在者へ 構造が一定のまとまりを形成すると、 その構造を一つの存在者として扱うことが可能になる。 ここで重要なのは、 存在者が先にあって関係するのではなく、 関係構造が先に成立し、その構造が存在者として現れる順序である。 したがって、 関係 →
構造 → 存在者
19. 性質の発現 存在者として成立した構造は、 他の構造との関係の中で一定の性質を示す。 例えば、 したがって、 * 安定する 性質は存在者に最初から内在するものではなく、 *
変化する * 集合する 構造と関係の配置から発現するもの * 分離する * 他の構造に影響する、等
21. 法則の形成 構造が繰り返し生成され、 一定の関係配置が持続すると、 同じような生成パターン が繰り返される。 この持続的なパターンを、 法則的秩序として捉えることができる。つまり法則は、 存在者の外部から与えられる命令ではなく、持続する関係構造から現れ る制約パターン
として理解される。
23. ここまでの生成モデル 無→同一性条件の不成立→ 無≠無→「≠」の同一性不成立→「≠」≠「≠₁」→ 原初差異 Δ₀→関係性の再帰的展開→差異の増幅 →関係配置→構造→ 存在者→性質→持続→法則的秩序
24. E群モデルへの接続 E1:関係生成 関係構造が新たに生成される。 E2:構造形成 生成過程の機能的な整理 生成された関係が組織化される。 E3:性質発現 形成された構造が一定の性質を示す。 E4:構造持続
形成された構造の影響が後続生成に残る。
項のない関係とは? 日常の具体例ならコップのない糸電話。 「普通の関係: A-B」 • 今回:AもBもないが、つながりだけある 関係が先行 →「無≠無」→「≠」
25. この生成過程は何を意味するのか 無→同一性条件の不成立→Δ₀→関係性→存在→複数の関係配置→ 差異→構造→性質→持続・履歴→規則性・法則的パターン↓ …… この生成過程が十分に展開した総体を、我々は 「宇宙」 と呼んでいる可能性がある。
26. 既存研究との位置づけ Heidegger:存在と無 Whitehead:過程・生成 「無」を存在論の出発点として再検討 実体より生成過程を重視する点で接続 Deleuze:差異・生成 構造実在論:関係・構造 「差異」から生成を考える点で接続 Simondon:個体化・関係
個体に先立つ関係性という点で接続 対象より関係を重視する点で接続 本モデル 無 → Δ₀ → 関係性 → 構造 → 存在 同一性以前の「差異そのもの」 から関係生成を説明 既存の差異・生成・関係・過程の議論を、 「無=同一性以前」という出発点から一つの生成モデルとして接続する。
よくある質問 Q&A 1.「無に論理や構造持ち込んでるから無ではないのでは?」 A.持ち込めるように、あくまでも論理の枠の中で極限まで無に近いものを再現 したもの。完全な無などの主張ではない。 2.「無≠無」→「≠」の、項無き関係性ってどういうこと? A.無が同一であることは成立しない。では無と無は違うということで、 糸電話のコップの部分なき糸のような関係。 基本的に形式論理からの演繹ではなく存在論的解釈の提示の傾向
終わりに 無から存在への生成モデル ―主体なき関係性としての存在論― 議論・共同検討が可能な方は 発表後に声をいただきたいです。 Δ₀(原初差異)の形式化 再帰的な関係生成の数理化・シミュレーション メタ関係の生成と構造形成 E群モデル(E1–E4)の理論的検証