AIで開発スピードがコモディティ化した今、プロダクトの競争力は「どれだけ速く作れるか」から「顧客がお金を払ってでも解決したい課題を、いかにシャープに見極めて作れるか」へ移りつつあります。一方で、現場では「営業・CSから上がる要望をどう開発に活かすか」「作ったものが本当に刺さるのか」が見えづらい、という悩みは少なくないはずです。
estieの私たちが所属する開発チームではPdMを置かず、少人数で複数プロダクトを開発しています。この体制では、Dev(開発)とOps(営業・CS)が同じ目的を共有し、議論を通じて「何を作るか」を決められるかが、プロダクトの価値に直結します。
本セッションでは、営業・CSが「開発の当事者」になるために私たちが設計した仕組みを、明日から取り入れられる粒度で紹介します。一方的な共有で終わらせず議論の時間を明示的に設ける「Dev<>Ops定例」、preview環境とAIで爆速に作ったプロトタイプをその場でOpsに当てる検証、Dev側メンバーの商談同席、CS含めたVoCの棚卸方法、等々。Dev視点では価値がないと思った機能が顧客に刺さったり、Ops視点で難しいと思った要望が実は簡単に作れたり。議論の場だからこそ生まれる発見と、「Devが売上に」「Opsが開発に」コミットする当事者意識がどう育つかを、具体的な運用とともにお話しします。
営業、CSメンバーからも、実際の変化も具体的にお話しします。営業は「言っても変わらない」と諦めていた要望が、商談同席→その場で議論→AIで爆速プロトタイプ→顧客のWOW、を経て「届ければ形になる」へと変わりました。CS側でも、プロセスを通した迅速な開発と早期デリバリによって、顧客との信頼醸成に繋がったり、VoCシートの文言だけでは埋もれていた声が「より温度感が高い課題」「複数顧客に共通する課題」だと判明して優先順位を組み替える、といった発見が生まれています。
こういった発見や変化の積み重ねで、dev、opsともに、要望を集めるだけではなく、顧客課題そのものを見るといった意識に変化しています。