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ChatGPTの使い方と業務に組み込む心構え

fumi-sagawa
September 27, 2023
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 ChatGPTの使い方と業務に組み込む心構え

fumi-sagawa

September 27, 2023
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  1. 不得意 2022年1月までの知識しか持たない 与えられた情報以外のデータを扱えず、察せない 扱える文字列長に制限がある 自信ありげに間違えることがある(ハルシネーション) 得意 世界中の情報を知っている 思考力、想像力がとても高い 一瞬で情報を読み解く 疲れない、嫌がらない

    ChatGPTを人として捉えるなら 人として捉えられる一方で、LLMであることから人と全く異なる性質を持ちます。 この得手不得手を理解し、「特殊な人材」に指示を出すスタンスで臨むとわかりやすくなります。
  2. プロンプトエンジニアリングを行う どういった出力が好ましいかをChatGPTに教えると、そ の例に沿った回答を出力してくれます。これはLLMの性質 を利用したものであり専門用語でFew-shot Learningと呼 ばれるものです。 具体例を与える もし欲しい項目が決まってるのであれば、穴の空いた見出 しだけのテンプレートを与えるのも良い戦略です。特定の ワークフローがあったり、成果物の形式が決まっている際

    などに役立ちます。 フォーマットを定義する 人間に仕事をさせるのと同じように、いきなり答えを導き 出すのではなく「仕事の取り組み方」を意識させるとより 良い結果が得られます。 依頼が大規模なものであれば、タスクをサブタスクに分解 させるなども有効です。 戦略や方針を考えさせる 基本的には「人に依頼する」スタンスで良い結果が得られますが、さらに出力のク オリティを求める際にはプロンプトエンジアリングが有効です。これはLLMの性質 をもとに有効とされるプロンプトを追加・改良していく取り組みとなります。
  3. プロンプト 汎用テンプレート 改良版 1/2 ChatGPTの プロンプトエンジニアリングを反映した一例です。これは 正解ではなく、それぞれの要件に合わせて改良が必要とな ります。 ==== #

    要件 ==== ==== # 参考資料 
 ==== 参考資料の情報 要件の情報 あなたは      です。 あなたのゴールは      を出力することです。 以下の要件と参考資料をもとに仕事に取り組んでください。 まず、タスクを遂行するにあたり必要な手順や戦略を考えてください。 (ChatGPTからの返答) 役割名 成果物名
  4. プロンプト 汎用テンプレート 改良版 2/2 ChatGPTの 戦略や案が返ってきたら必要に応じてフィードバックを行 います。何度かラリーを繰り返し、適切な方針だと感じた ら最終的に欲しい成果物の形式を与えて目的の出力を得ま しょう。 次に、      を出力しましょう。

    先ほどの要件・参考資料・あなたの作成した方針に従いタスクに取り組んでく ださい。 それでは      を作成してください。 成果物名 成果物名 ==== # フォーマット ==== 出力は以下のフォーマットに則って行なってください。 項目を指定したフォーマット ==== # 出力例 ==== 出力を行う際は、以下の出力例を参考にしてください。 出力のイメージ
  5. Human in the Loop AIが生成する出力は完全ではありません。したがって、AIの生成結果はその仕 事の良し悪しをわかってる人間が評価する必要があります。これは機械学習の 分野におけるHuman in the Loopという考えです。従来からAIは100%の正しい

    答えを出せず、AIを用いたワークフローには人間が介入することが推奨されて きました。 このように、人間とAIのコラボレーションを構築することで早くクオリティの 高い仕事が実現できます。