Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

TIS+CfJイベント FIWAREハンズオン

ryo-ma
June 07, 2022

TIS+CfJイベント FIWAREハンズオン

ryo-ma

June 07, 2022
Tweet

More Decks by ryo-ma

Other Decks in Programming

Transcript

  1. © 2022 TIS Inc. 2 事前準備 • GoogleChrome インストール –

    最新バージョン • KataCodaアカウント作成 – https://katacoda.com/ • 事前知識の学習 – Docker • http://docs.docker.jp/get-started/index.html • 実際に動かさなくても概念、イメージ、コンテナ、コマンドの説明を事前に⾒ておくと当⽇スムーズにハン ズオンを⾏えます – curl • curlコマンドを使⽤しますのでコマンドの使い⽅を調べておくとスムーズに実施できます – json • jsonの構造を理解しておいていただけるとよりスムーズに理解できます • 事前準備に関する質問 – TIS株式会社 坂本諒太 ([email protected]) • Code for Japan Slackへの参加(任意) – Channel: proj-fiware-community – 勉強会が終わった後でも質問OKです – 事前準備に関する質問もOK
  2. © 2022 TIS Inc. 3 本勉強会について Point1 FIWAREの特徴を理解し⽬的に応じて機能を選定できる Point2 FIWAREの構造を理解しコンポーネントを⽴ち上げられる

    Point3 ⽴ち上げたFIWARE環境を利活⽤できる FIWARE環境の利⽤⽅法の理解度を⾼めるためのハンズオン FIWAREを使いこなすために必要な3つのPoint 本ハンズオンは以下の内容を実施
  3. © 2022 TIS Inc. 4 本⽇の講師 ⾃⼰紹介 プロフィール 坂本 諒太

    Ryota Sakamoto TIS株式会社 デジタル社会サービス企画ユニット デジタル社会サービス企画部 趣味など ・オープンソースを ⾒る ・ 動かす ・ 作る ・テニス 略歴 ・ TIS株式会社に新卒⼊社後、研究開発部⾨にてクラウド⾃動化のOSS開発に従事 ・ ⼤阪⼤学に常駐し、そこでの知⾒を活⽤したスタートアップにて⾼齢者向けAI対話サービスの開発に従事 ・ FIWAREを活⽤したIoT・ロボティクスにおけるプラットフォームの研究開発や、FIWAREの新規コンポーネントを開発 ・ 現在、CivicTech活動の推進および、FIWAREに関連する技術開発を⾏っている
  4. © 2022 TIS Inc. 5 質問⽅法 • 最後に質問タイムの時間をとります – Zoomのチャットに書いておくのはOK

    – 随時講師か、サポートメンバーが回答します – 時間が⾜りず質問できなかった場合はSlackで質問ください • ハンズオンで分からなくなった際は遠慮なく知らせてください – 「何をすればいいか分からない」、「置いてかれた」、「エラーが出てうまくい かない」など – 知らせる⽅法はチャットからでも⾳声からでもOK – 今回は短い時間の中でのハンズオンとなりますのでサポート仕切れない場合もご ざいますがご了承ください (後⽇、メールやCfJのslackにてご相談いただければ対応いたします) • Zoomのリアクション機能歓迎 – 理解できたらZoomリアクション「イイネ」など – Zoomのチャットに感想コメントも歓迎
  5. © 2022 TIS Inc. 7 FIWARE概要 FIWAREとは 「FIWARE」は、公共サービスを提供する⾃治体や企業などの 業種を越えたデータの利活⽤やサービス連携を促すための オープンソース・ソフトウェア(OSS)として開発され、

    標準化されたオープンAPIを持つIoTサービスプラットフォームです。 欧州はもとより⽶国でも公共事業分野のデファクト・スタンダードとしての地位を築きつつあります。 FIWAREは現在 110都市、25ヶ国まで拡⼤している。
  6. © 2022 TIS Inc. 8 FIWARE 活⽤事例 • スペイン サンタンデール市

    - Smart Santander- – オープンなIoTプラットフォームによるデジタルハブを構築して、スマートシティに 関わる多くの関係者が活⽤できる環境を作成 • スマートパーキング – 磁気センサーにより駐⾞スペースの有無の情報を表⽰するサービス • スマートストリートライティング – 歩⾏者を検知するセンサーにより、街灯の光量を歩⾏ 者の歩⾏時だけ上げる制御を⾏い、約30%の省エネを実現 • スマート散⽔サービス – 芝⽣など植物の管理のため、⼟の温度や湿度をモニタリングし、 適切な⽔分を補給 など スマートパーキング︓ https://smartsantander.eu/index.php/testbeds/item/132-santander-summary
  7. © 2022 TIS Inc. 9 FIWAREの役割 FIWARE データ収集・処理・フィードバック IoTセンサデータ ⾏政システム・オープンデータ

    防災 観光 交通 ・・・ カメラ スマホ ⾚外線 ・・・ 多種多様なデータの活⽤によるサービス実現 コンテキストデータの収集 ⺠間システム データ ・・・
  8. © 2022 TIS Inc. 11 FIWAREの特徴 その1 誰でも⾃由に利⽤できる •オープンソースソフトウェアとして公開されている(基本はAGPLライセンス) その2

    ユースケースに合わせて部品をカスタマイズできる •公開されているコンポーネント(部品)を⾃由に組み合わせて利⽤できる •多くのコンポーネントがGithubに公開されている その3 相互運⽤性が⾼い •標準化されたAPIを使⽤している •データモデルが公開されている
  9. © 2022 TIS Inc. 12 オープンソースソフトウェアとして公開 • FIWAREは様々なコンポーネントがGithubにてオープンソースソフトウェアとし て公開さている •

    オープンソースとしての特徴 – ライセンスは基本的にGNU Affero General Public License v3.0 – FIWAREの公式で認定された主要コンポーネントはGeneric Enablers(GEs)と呼ばれてい る • 準主要コンポーネントとして Incubated Generic enablers(iGEs)もある – 特定のドメインに特化したコンポーネントをDomain Specific Enabulersと呼ばれている – FIWAREのコンポーネントは1コンポーネント1リポジトリとして公開されている – リポジトリは単⼀のOrganizationでまとまっておらず様々な会社や団体が開発しておりそ れぞれで管理している • FIWARE cataloguというリポジトリででリンクがまとめられていたりする - https://github.com/FIWARE/catalogue – FIWAREコンポーネント同⼠でのバージョンにおける互換性はFIWARE Releaseという形 で複数のコンポーネントをまとめたリリースを⾏なっている • FIWARE Catalogue Rlease - https://github.com/FIWARE/catalogue/releases
  10. © 2022 TIS Inc. 15 標準化について FIWAREは業界・業種を横断し統⼀した⼿法でデータを扱えるように、 NGSI(*)に基づいた標準的なデータ表現形式とAPIを採⽤しています。 また、標準データモデルを推奨し、モノが有する属性のうち必要性の⾼いもの を標準化し、データの汎⽤性と連携のしやすさを⾼めています。

    *NGSI(Next Generation Service Interface) 2009年にNECがOMA(Open Mobile Alliance)に働きかけ標準化した、データの表現形式と そのデータ を扱うAPIの仕様※1。 ただしOMAで標準化されたNGSIは設計が古いため、 FIWARE⾃⾝が再設計したRESTfulなNGSI仕様 (NGSI v2※2)が良く使われている。 ※ NGSI v2以外に前バージョンのNGSI v1と データのリレーションを表現できるNGSI-LDがある { "id": "Room1", "pressure": { "metadata": {}, "type": "Integer", "value": 720 }, "temperature": { "metadata": {}, "type": "Float", "value": 23 }, "type": "Room“ } 例︓ある部屋のEntity(NGSI v2)
  11. © 2022 TIS Inc. 17 KataCodaへのアクセス 1. ログイン – https://www.katacoda.com

    2. ハンズオン資料にアクセス – https://www.katacoda.com/c3lab
  12. © 2022 TIS Inc. 19 本⽇の学習した内容 • FIWAREの概要紹介 – FIWAREとは

    – FIWAREの事例 – FIWAREの特徴 • FIWAREのハンズオン – FIWARE Orionの起動 – FIWARE OrionのAPI
  13. © 2022 TIS Inc. 20 本ハンズオンの範囲 FIWAREを利活⽤するためのロードマップ コンテキストデータの扱い 基礎コンポーネント理解 要件に応じた

    コンポーネント理解 FIWARE環境構築 OS・ミドルウェ ア・コンテナの理解 データ収集に関する 理解 データの活⽤に関す る理解 コンテキスト管理 (Orion) コンテキスト 時系列・履歴データ (Cygnus) コンテナ管理 (Docker、 Kubernetes) アプリケーションの知識 (UI・UX、Webアプリ、スマホアプリ) IoTデバイスの知識 (センサー、ハードウェア、通信プロトコル) デバイス管理 (IoTAgent) 可視化ダッシュボード (WireCloud) Point1 FIWAREコンポーネントの理解 Point2 起動の理解 セキュリティ (認証認可) クラウド (AWS、Azure、GCP) データ分析 (AI・ビックデータ) Point3 FIWAREの利活⽤の理解 データ収集効率化 (エッジ コンピューティング) 本ハンズオンで実施 NGSI (NGSI-v2、NGSI-LD) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 必 要 と な る 技 術 の 例 分 野 ご と プ ロ セ ス 全 体 プ ロ セ ス 運 ⽤ 保 守 • FIWAREのバージョン追従および更新 • コンテキストデータ運⽤ … • インフラ保守運⽤ • セキュリティ管理 … • アプリケーション運⽤ • デバイス運⽤ • 分析⽤データ運⽤ …
  14. © 2022 TIS Inc. 22 データ活⽤までの流れ 公開している技術 オープン データ 蓄積型データ連携基盤(FIWARE)

    構築スクリプト dim オープンデータパッケージマネージャ StarSeeker FIWAREデータ可視化 蓄積 取得 処理 可視化 誰でも使えて、誰でも参加できるように開発プロダクトをオープンソースとして公開 GitHubで公開中︓https://github.com/c-3lab
  15. © 2022 TIS Inc. 23 可視化ツール StarSeeker https://github.com/c-3lab/StarSeeker C3Labで公開している 「データ蓄積型データ連携基盤」

    と組み合わせて使うことも可能 https://github.com/c-3lab/data-accumulation-platform-using-fiware よりシンプルで簡単にFIWAREのデータを可視化するツール FIWAREの知識がなくても可視化の設定ができるようにすることを⽬指している(開発継続中)
  16. © 2022 TIS Inc. 24 可視化ツール FIWARE WireCloud FIWARE GEs

    の⼀つで FIWAREに蓄積されたデータを可視化できるコンポーネント 公開されているWidgetまたは⾃作したWidgetを利⽤して可視化する内容をカスタマイズできる
  17. © 2022 TIS Inc. 26 ⽇本のFIWAREコミュニティを広げよう • FIWAREハンズオン参加お疲れ様でした • Code

    for Japan Slack #proj-fiware-community – 国内のFIWAREコミュ⼆ティを盛り上げたいのでぜひ⼀緒に参加 しましょう – 今⽇の学習を受けて「FIWAREのコンポーネントを動かしてみ た」、「FIWAREを活⽤したものを作ってみた」報告など – FIWAREに関して質問なども歓迎です – 本⽇のハンズオンで追いつけなかった⽅、途中で問題が発⽣し てしまった⽅も相談いただければと思います