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私たちはドラえもんに使われるために仕事をしているわけではない
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田中 慎
June 19, 2026
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私たちはドラえもんに使われるために仕事をしているわけではない
2026-6-19 freeeマジカチ大阪での登壇資料です。
田中 慎
June 19, 2026
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Transcript
税理士法人田中経営会計事務所 2026年6月19日 1 私たちはドラえもんに使われるために仕事をしているわけではない 全自動化は目指さない! スタッフが freeeとAIを活用する事務所の考え方
2 リモートチーム事務所の顧問先 新設法人・ 新規開業 57% その他 freee利用 97% 過去3年の新規契約は 新設法人・新規開業が
57% freee利用率 97% 2025年3月末現在
3 田中経営会計事務所 価値観(バリュー) よく食べ、よく寝て、よく遊ぶ よく食べる(Good Input) 文字通り、おいしいものを食べ、お酒を飲むことは大 事です。 勉強はもちろんのこと、よい体験・経験を積み、好奇 心・探求心を忘れず、積極的に新しいチャレンジを しましょう。
チャレンジがなければ得るものはありません。 それが自分を形づくる良質なインプットとなります。 よく寝る(Good Sensemaking) 文字通り、よく寝ることは大事です。 同じ体験をしても、その体験から学ぶこと、感じること は、全員異なります。 何が起きているのか、どういう状況なのか、その可能 性は何か。 出来事に対して価値を意味づけるのは自分自身 です。 心身共に健康な状態を保ち、インプットを最大限の学 びに変えるように心がけましょう。 よく遊ぶ(Good Output) 文字通り、よく遊ぶことは大事です。 とにかく遊びましょう。いろんなところに出かけ、いろ んな経験をしましょう。 また、遊ぶように仕事をしましょう。 辛く、面白くない仕事ならみんなで考えて改善しましょ う。 よく働いて、顧客に喜んでもらえる仕事をしましょう。 その仕事がまた次のインプットにつながっていきま す。
4 みんなの共通点は とにかく楽したい サボりたい稼ぎたい!!
ドラえもんが いてくれたらなぁ 5 AIエージェント時代の到来
6 のび太は、ドラえもんが来て楽になったのか? ドラえもんの目的は「のび太の自立的な成長の支援」 理想 ドラえもんと ひみつ道具が全部やってくれる 現実 道具は渡すけど本人ががんばる ドラえもんが来て、忙しくなる 映画版では仲間と力を合わせる
7 私たちは、⽬的をもってAIを使えているか? スタッフに 100社担当させるために AIを使うか。 ひとりひとりに AIエージェント活用を支援するために使うか。 理想 AIが全部やってくれる みんな効率化できて幸せになる
現実 スタッフ=AIの業務の一部? 単純作業を数こなす存在 ただ承認ボタンを押す存在 になっていないか
8 freeeと組み合わせてAIをどの領域で活かすか? それは何のためか? freeeが発明したものを、各会計事務所が再発明していないか? 効率化"そのもの"で差はつかない時代になった。 が、AIを使いこなす前にfreeeからはじめよう!
事例1|業務の"⼊⼝"をAIに強制する AIに触れる時間を、やる気に頼らず最⼤化する
10 環境を配っても"何に使えばいい?"で⽌まる やったこと 全員にNotionAI、geminiのAI環境を⽤意。 3⽉にClaude Teamプラン を契約 6⽉に社員をプレミアムに。 Opus使い放題だよ! でも、当初は
「何を聞けばいいですか?」 「⼿直しが多くて、⾃分で書く⽅が速い」
11 業務の"⼊⼝"をAIにする。それだけルール化 業務のとき、必ずClaudeにこう⾔う 「◦◦の事前確定届出給与の業務を はじめます」 → 1本の business-guideスキルが⾛る 意志の⼒ではなく、仕組みでAIに触れさせる。
7 12 Claude 業務の単⼀ インターフェイス スタッフ ⾃然⾔語で依頼 freee MCPでのデータ取得 Notion
API‧ナレッジ=⼀次情報源 Google Workspace Drive‧成果物保管 1本のスキルが、マニュアルを探して業務をガイドする 1 ClaudeがNotionの顧問先マスタとマニュアル⼀覧を探す →無ければ⼀般知識でガイド 3 スタッフが追加確認する(⽀給⽇が⼟⽇でないか等の指摘) → 平⽇に修正 5 PDF出⼒ → Claudeで誤りチェック 顧問先への控え送付⽂を作成 2 必要情報を収集(総会⽇‧期限‧対象役員‧⽀給⽇∕昨年分は freee⼈事労務) 4 freee申告に転記‧登録 6 申告時の半⾓∕全⾓∕横棒エラーも対話で対応 情報収集 → 転記 → チェック → 送付まで、チャットしながら終了 株式会社でかいうつわの 事前確定届出給与の業務を はじめます!
13 いつも通り業務を回すと、マニュアルが"学習する"2つの仕組み 業務をする 終わると マニュアル更新 重ねるほど 改善‧育つ Claudeが ガイドする エラー対応も含めて、業務が終わるとClaudeが
勝⼿にマニュアルを 更新(無ければ作成) 重ねるほどマニュアルが育つ。 AIが読むためのマニュアルをAIがつくる。 だから、ビジュアル化は重要でない。 スクショ作業から解放される。 マニュアル更新が⼈のやる気に左右されず、 学習ループが業務の中に埋め込まれる。 効率化っぽい"属⼈化"をAIで繰り返さない。 スキルはシンプルにガイドする汎⽤の型を主。 マニュアルはNotionに持たせてClaudeへの依存度 を下げるとともに、メンテナンスの容易性を重視 マクロ‧RPA‧なんとなくAI化の歴史は繰り返す。 ⾃分しかメンテできない仕組みは、チームでは意味が ない。
事例2|会計事務所にしかない "データ資産"を活かす 効率化で浮いた時間を、どこに向けるか
15 AI時代の会計事務所の価値はどこにある? 私たちは、顧問先がどのような会社か 誰よりも知っている よく言われること 責任をとる (責任なら税理⼠だけでいいし、楽しいか?) 対話の価値 (対話にAIより価値を持たせられるスタッフ?) 会計事務所の価値
伴走する時間の長さ →創業から亡くなった後まで、公私ともに長期間 の伴走 事業理解の解像度の高さ →決算書ではなく仕訳レベルで事業を知ってい る作り手側
16 対話×会計を⽂脈=データ資産として蓄積する 文字起こし+会計データから 会社の魅力を伝える資料 がすぐにできる。 融資資料・事業計画・ PR資料の作成時間 通常 素材集めから ⽂脈=データ資産を活⽤してAIを利⽤
素材集めが不要 Claude 業務の単⼀ インターフェイス スタッフ ⾃然⾔語で依頼 freee MCPでのデータ取得 Notion API‧ナレッジ=⼀次情報源 Google Workspace Drive‧成果物保管 融資資料 求⼈原稿 事業計画 その他 ドキュメント 議事録 会計
17 ⽂脈を貯めるために毎⽉の対話の"問い"が変わる 会社の魅力を伝えるデータ資産とする なら、どんな対話を重ねるべき か? これまでの議事録と freeeのデータか ら4×4=16の問いを毎月生成する お金の話だけではなく、財務資本、人 的資本、知的資本、社会関係資本の
4 カテゴリ で幅広く会社を理解する 抽象度を 4段階にすることで、経営者 の話したい内容を話せる 会社を深く理解したテキストデータが 蓄積され、次の資料作成に活用
18 速すぎて思考が追いつかない時代に、 何のために効率化するのか。 1⼈で100社を担当することは、時間的には可能。 でも、スタッフが100社を認知し続けるストレスを考えているか。 速くなりすぎて、メンタルを病む⼈が増えてはいないか。 私たちはドラえもんに使われるために仕事をしているわけではない 私たちはどんな業界を願っているのか。