Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

第1回Japan MCP Business Community(JMBC)開催レポート

第1回Japan MCP Business Community(JMBC)開催レポート

以下のイベント開催レポートです

https://jmbc.connpass.com/event/402603/

MCPが、ビジネスの現場を変えようとしている。でも、業務でどう活用できるの?

「AIに Salesforce のデータを読み書きさせる」「Slack からAI を通じて外部システムに指示を出す」「kintone × Garoon の情報を AI エージェントがまとめる」

Model Context Protocol(MCP)の登場により、業務 SaaS や基幹システムと AI エージェントをつなぐ仕組みが急速に整いつつあります。

Japan MCP Business Community(JMBC) は、MCP を業務に活かしたいビジネスパーソンのためのコミュニティです。開発・コードの話だけでなく、「実際の業務でどう使うか」「自社にどう導入するか」「セキュリティやガバナンスをどう整えるか」までを含めた、ビジネス視点での MCP 活用を共有・議論する場を目指しています。

記念すべき第1回は、すでに MCP を提供している大手 SaaS ベンダー2社(サイボウズ・Salesforce)から登壇いただき、「MCP って結局どう使えるの?」という疑問に、実際に提供している側から答えてもらいます。

Avatar for Kazuya Sugimoto

Kazuya Sugimoto

September 09, 2026

More Decks by Kazuya Sugimoto

Other Decks in Technology

Transcript

  1. EVENT REPORT 第1回 Japan MCP Business Community 開催レポート kintone・Salesforce の

    MCP って業務でどう活用できるの? SaaS × AI の今 2026年9月9日(水)19:00–21:30 サイボウズ株式会社 東京オフィス(日本橋三井タワー 27F)+ Zoom 配信 主催:Japan MCP Business Community / 杉本 和也(CData Software Japan) ご登壇いただいた皆さまへ
  2. 第1回のハイライト 1 ご登壇いただいた3社4名のおかげで、コミュニティ初回として十分な立ち上がりになりました 86 名 4.55 / 5.0 58 %

    88 分 実参加者数(社外) イベント全体満足度 アンケート回答率 オンライン平均滞在時間 現地 33 名 / オンライン 53 名 5点が31件(62%)・低評価はゼロ 50 件 / 実参加 86 名 中央値 100 分・64% が90分以上 申込 134 名・4セッションすべてが高評価。コミュニティの初速がつくれました • オフライン50名想定の企画にオンライン枠を足し、申込は 50 → 134 名。現地は定員満席+補欠、オンラインは全国から。 • 満足度は平均 4.55 / 5.0。「印象に残ったセッション」は 4 セッションが 10〜16 票に収まり、票が割れなかった。 • 回答者の 62% が MCP を実務投入済み・94% が週3回以上の AI ユーザー。想定よりリテラシーの高い層が集まった。 第1回 JMBC 開催レポート 2
  3. 2 開催概要とプログラム 基調 + 3セッション + Q&A・懇親会。配信は 186 分にわたりました 19:00

    オープニング:なぜ JMBC? MCP ってどう活用できるの? 杉本 和也(CData Software Japan) 19:25 ブラウザを開かずに Salesforce を動かす 〜 AI エージェント × MCP で変わるビジネスデータ活用 〜 おだしょー(Salesforce Japan) 19:45 Slack に MCP で繋ぐ & Slack から MCP で繋ぐ 稲葉 洋幸(Salesforce Japan) 20:05 担当者の「個人の頑張り」から卒業する、 kintone × AI 活用のはじめの一歩 山本 大貴・曽我部 明加(サイボウズ) 20:35 Q&A・懇親会/交流タイム 会場・オンライン合同 第1回 JMBC 開催レポート 3
  4. 3 当日の様子 会場はサイボウズ東京オフィス 27F「CYBOZU FACTORY」。プログラム順に当日の様子を残しています オープニング:なぜ JMBC? セッション①:ブラウザを開かずに Salesforce を動かす

    セッション②:Slack に MCP で繋ぐ / から繋ぐ 杉本 和也(CData Software Japan) おだしょー(Salesforce Japan) 稲葉 洋幸(Salesforce Japan) セッション③:kintone × AI 活用のはじめの一歩 セッション③ Part 2:kintone × AI 活用 会場:CYBOZU FACTORY(27F) 山本 大貴(サイボウズ) 曽我部 明加(サイボウズ) 現地 33 名・オンライン 53 名のハイブリッド開催 第1回 JMBC 開催レポート 4
  5. 4 申込・参加状況 connpass 申込 134 名 → 実参加 86 名。現地・オンラインとも参加率は6割台で同水準

    参加枠ごとの申込者数と実参加者数(名) 申込 90 現地は満席+補欠、実来場は 33 名 実参加 定員 50 名は申込開始後すぐ満席、補欠も 2 名発生。当 日はキャンセル 16 名などで実来場 33 名。次回は定員設 計とリマインドを見直します。 84 80 70 60 50 53 50 40 オンライン枠の追加が申込を倍増 当初「オフラインのみ・配信なし」の企画にオンライン 枠を追加し、申込は 50 → 134 名へ。「地方組として WEB 参加できるのは助かる」の声も。 33 30 歩留まりは現地 66%・オンライン 63% 20 10 0 第1回 JMBC 開催レポート 現地参加 オンライン参加 ほぼ同水準で、無料イベントとして標準的なレンジ。オ ンライン枠だけが緩いわけではありませんでした。 5
  6. 5 オンライン視聴の滞在時間 配信 186 分のうち平均 87.7 分・中央値 100 分。途中離脱はほとんど発生しませんでした 社外オンライン視聴者

    53 名の滞在時間分布(名) 64 % 34 90 分以上 が 90 分以上滞在 53 名中 34 名 19:00 前後に一気に入室し、20:47 の終了まで残 るパターンが主流でした。セッション開始から終 6 60 〜 89 分 12 30 〜 59 分 了までは約 105 分で、その大半を視聴した方が3 分の2にのぼります。 20〜30 分というセッションの尺と、基調 → 各社 1 30 分未満 セッション → Q&A という進行テンポが、オンラ インでも最後まで持ったことを示すデータです。 第1回 JMBC 開催レポート 0 5 10 15 20 25 30 35 40 6
  7. 6 イベント全体満足度 平均 4.55 / 5.0。ネガティブ評価(1〜2)はゼロでした アンケート回答 50 件の満足度分布(件) 4.55

    / 5.0 平均満足度 5点が31件(62%)/4点が14件(28%) 31 5 (非常に満足) 14 4 4 3 「コミュニティならではの組み合わせでとても楽 しかった」「あらためて MCP の基礎も学べてと ても良かった」といった声が並び、初回としては 2 0 望外の評価をいただきました。 3点をつけた4名の自由記述には、より実装寄り・ ユーザー事例寄りの内容を求める意見が含まれて おり、第2回の設計に反映します。 第1回 JMBC 開催レポート 1 0 0 5 10 15 20 25 30 35 7
  8. 7 最も印象に残ったセッション 4 セッションが 10〜16 票に収まり、票が大きく割れませんでした 回答 50 件・単一選択(票) 読み取れたこと

    セッション③ kintone × AI 活用のはじめの一歩 (サイボウズ/山本・曽我部) オープニング なぜ JMBC ? ( CData /杉本) 13 セッション① ブラウザを開かずに Salesforce を動かす ( Salesforce /おだしょー) 業務課題起点の切り口が最多票 「担当者の個人の頑張りから卒業する」 という現場の課題から入る構成が最も刺 さりました(16票)。 11 セッション② Slack に MCP で繋ぐ & Slack から繋ぐ ( Salesforce /稲葉) ライブデモへの反応が大きかった 「Slack から書き込みできるのは感動でし た」「想像以上に色んなことができるこ とを学べた」など、動くものを見せる価 値が明確に出ました。 10 0 第1回 JMBC 開催レポート プログラム全体のバランスが機能した 特定セッションへの偏りがなく、どの セッションも一定数の支持を得ました。 「全部良かったので選ぶのは苦渋の選択 でした(笑)」という回答も。 16 2 4 6 8 10 12 14 16 18 8
  9. 8 参加者の属性 非エンジニア職が過半。「ビジネスパーソン向け」という JMBC の狙いは機能しました 従業員規模(件) 役割・ロール(件) 12 エンジニア・開発者 1

    〜 10 名(個人・スタート アップ) 8 7 301 〜 1,000 名 4 11 〜 50 名 7 経営者・役員・ CxO 14 1,001 名以上(大企業) 10 セールス・ BizDev 17 51 〜 300 名 0 4 6 8 10 12 14 16 18 20 6 IT マネージャー・情シス 非エンジニア職が 27 名(54%) セールス・BizDev 10 名、経営者・CxO 7 名、情シス 6 名、マーケ 4 名。エ ンジニア単独では最多(12 名)ですが、ビジネス側が過半を占めました。 4 マーケティング 3 アーキテクト・技術リード 業種は IT・ソフトウェアが 40 名(80%) SaaS ベンダー・SI 中心で、事業会社のユーザー側を増やす余地が残ってい ます。第2回はユーザー企業の登壇を軸に据える方針です。 8 その他 0 第1回 JMBC 開催レポート 2 2 4 6 8 10 12 14 9
  10. 9 参加者の AI・MCP 利用状況 94% が週3回以上の AI ユーザー、62% が MCP

    を実務投入済み。想定よりリテラシーの高い層でした MCP の利用経験(件) 94% 31 実務で活用している 「積極的に活用している」が 47 件。「AI をどう使うか」の 啓蒙は不要な層で、一歩踏み込んだ内容が求められています。 11 知っているが、まだ使っていない 7 個人・検証目的で試したことがある 1 今日のイベントで初めて知った 0 5 10 15 20 25 30 35 62% が MCP を実務投入済み 84% が Claude を業務利用 業務で利用している AI サービス(複数選択・件) 42 Claude ( Anthropic ) 32 Gemini ( Google ) 23 ChatGPT ( OpenAI ) 15 Microsoft Copilot 6 Slackbot 0 第1回 JMBC 開催レポート 5 一方で「知っているが未使用」11 名+「検証のみ」7 名=18 名が実務適用の入口で止まっており、この層を押し出すコン テンツが次の的になります。 Gemini が ChatGPT を上回って2位。MCP を軸に集まる層は Claude 中心という傾向がはっきり出ました。 5 Perplexity が週3回以上 AI を使う 10 15 20 25 30 35 40 45 10
  11. 10 利用・検討している MCP サーバー 自由記述 30 件。kintone が圧倒的で、Slack・Salesforce が続きました 自由記述での言及数(件・上位)

    その他に挙がったツール 17 kintone Notion、Google Workspace/ドライブ、Box、Backlog、freee、 Zendesk、Azure MCP、Power BI モデリング MCP、HCL Notes、vonage、Incident Lake、Attio、Glean、kibela、CData Connect AI、Claude の各種 IDE プラグイン 6 Slack 5 Salesforce kintone に票が集まった背景 4 GitHub 集客経路が kintone コミュニティ寄りだったことの反映でも ありますが、「kintone × MCP」が継続的にニーズのあるテー 2 Snowflake 0 第1回 JMBC 開催レポート 2 マであることも示しています。業務データが集まっている場所 ほど MCP の需要が立ち上がる、という構図が読み取れます。 4 6 8 10 12 14 16 18 20 11
  12. 11 当日の主な質疑 Zoom Q&A 5 件・チャット 4 件。ご対応いただいた回答もあわせて記録しています 回答済み Q.

    セールスフォースとしては SaaS 側にコンテキストを集約する方が正解ということでしょうか。 A. 「集約する」というより「コンテキストがある場所に、AI が正規の入口から取りに行く」という考え方に近い。データ・権限・業務ルールは Salesforce の中で管理し続けるが、使う入口は Claude でも ChatGPT でも Slack でも Agentforce でもよい、という立場。(おだしょーさん) 回答済み Q. Salesforce / Slack ともに SANDBOX 環境はどんな制限があるのですか? A. 利用規約として「本番利用はできない」と定めている点がまずひとつ。機能制限としては、作成できるユーザーアカウント数の上限やデータ・ファイ ル容量の上限が低いなど。(稲葉さん) 未回答 Q. Salesforce で Claude から write するとき、それが人の入力か MCP を介した Agent の操作かをログで追えるのでしょうか? (Slack も同様に気になります) A. 20:30 以降の投稿で、時間切れにより回答に至りませんでした。アンケートで「セキュリティ・ガバナンス」が 21 件挙がっていることとも通じる論点 で、後日あらためて共有・発信させてください。 ※ Zoom Q&A は全件が匿名投稿のため、質問者個別のフォローはできない形でした。次回は運営側に Q&A・チャットの拾い役を専任で置きます。 第1回 JMBC 開催レポート 12
  13. 12 参加者の声 アンケート自由記述より。ご登壇への感謝の声が数多く寄せられました “ “ 初回開催お疲れさまでした!コミュニティなら 具体的な活用例を聞けたのが良かったです。自 ではの組み合わせでとても楽しかったです。第 分の業務であればどう活用できるかイメージし 二回も参加したいと思っています。

    ながら聞くことができました。 “ “ Salesforce 様、Cybozu 様の著名なサービスの AI 活用の今を伺えたのは非常に参考になりま した。 第1回 JMBC 開催レポート “ あらためて MCP を知ることができてよかった です! セッション全部良かったので一番印象 に残ったセッションを選ぶの苦渋の選択でした w slack から書き込みできるのは感動でした。 “ 私たちも含めて各社 MCP サーバーの魅せ方が 違うのが面白いですね。まだまだ市場ができて 地方組として WEB 参加できるのは本当に助か ないと思っているので、一緒に市場作って行き ります。ありがとうございます。 ましょう! 13
  14. 13 第2回に向けて 「業務自動化・業務改善事例」が 40 / 50 件で圧倒的1位。ここを軸に企画します 今後聞いてみたいテーマ(複数選択・件) 1 40

    MCP を活用した業務自動化・業務改善事例 MCP サーバーの開発・実装 22 AI のセキュリティ・ガバナンス・権限管理 21 「ベンダーだけでなくユーザーとしての MCP 周りの 話を聞きたい」という声に応え、使う側の事例を最低 1枠。非エンジニア職の活用事例も1枠検討します。 2 19 AI エージェント × エンタープライズデータ連携 11 SaaS ・データソース毎の MCP 解説 0 第1回 JMBC 開催レポート 3 9 ハンズオン・ワークショップ形式 5 10 15 20 ガバナンスを独立セッションに 未回答だった監査ログの質問とアンケートの 21 件が 重なる領域。権限管理・トレーサビリティを正面から 扱います。 17 特定業種・業務領域の AI 活用事例 ユーザー企業の登壇を軸に 25 30 35 40 45 複数 SaaS の横断連携を見せる 「SaaS をたくさん MCP で繋いですごいことをす る」デモへの期待が複数。単一 SaaS の紹介は第1回 でやりきったので、次は横断で。 14
  15. 14 参考情報:当日の資料 登壇資料・オンデマンド動画・X まとめは connpass の資料一覧にすべて掲載済みです Speaker Deck オープニング:なぜ JMBC(Japan

    MCP Business Community)? MCP ってどう活用できるの? 杉本 和也 Google Drive セッション①:ブラウザを開かずに Salesforce を動かす おだしょー Google Drive セッション②:Slack に MCP で繋ぐ & Slack から MCP で繋ぐ 稲葉 洋幸 Speaker Deck セッション③:担当者の「個人の頑張り」から卒業する、kintone × AI 活用のはじめの一歩 YouTube 【オンデマンド】第1回 Japan MCP Business Community(イベント全編) Posfie X(旧 Twitter)投稿まとめ connpass イベント資料一覧ページ(上記すべての入口) 山本 大貴・曽我部 明加 アーカイブ動画 #JMBC 第1回 JMBC ※ 各タイトルにリンクを設定しています。サイボウズさんのセッション資料は杉本が代理で connpass に投稿しました。 第1回 JMBC 開催レポート 15
  16. ありがとうございました 第1回という何の実績もない状態からお声がけしたにもかかわらず、ご登壇を引き受けていただいたことに心から感謝して います。 満足度 4.55 / 5.0 という初回としては望外の評価は、4 セッションすべてが高く評価されたことの積み上げでした。 おだしょー

    さん 稲葉 洋幸 さん 山本 大貴 さん 曽我部 明加 さん Salesforce Japan Salesforce Japan サイボウズ サイボウズ connpass グループ「Japan MCP Business Community(JMBC)」は、第1回の開催だけでメンバー 164 名に。 第2回もぜひご一緒させてください。引き続きよろしくお願いいたします。 Japan MCP Business Community 杉本 和也(CData Software Japan)/ https://jmbc.connpass.com/