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【Agile Japan 2021】(ミニセミナー)-チームと共感-、グローバルと日本のチームの違い

【Agile Japan 2021】(ミニセミナー)-チームと共感-、グローバルと日本のチームの違い

Agile Japan 2021のミニセミナーの資料です。

大内 孝明 Takaaki Ouchi

November 16, 2021
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  1. © NEC Corporation 2021
    (前半)セッションの続き
    ~チームと共感~
    (後半)グローバルと日本の
    チームの違い
    NEC 林 瑶、大内 孝明
    Agile Japan 2021
    Day 2 11/17 11:50~13:00(ランチタイム ミニセミナー)

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  3. © NEC Corporation 2021
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    コメント&質問をテキストチャネルにお書きください
     NECのセッション(Day 2 11/17 11:00~11:20)「営業出身プロダクトオーナーが
    挑むグローバル社会価値創造型ビジネスへのアジャイル適用」でご紹介しきれな
    かった『③ビジネスの成功を共に夢見てチームと共感』
    このミニセミナーでは2つのテーマでお話します。
     アジャイルコーチが感じた『グローバルチームと日本チームの違い』

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  4. © NEC Corporation 2021
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    スピーカー紹介:林 瑶(Lin Yao)
     所属
    NEC グローバル戦略本部 新規事業開発グループ
     経歴
    14年間の海外ベンターとのアライアンス営業を経て、
    2年前から社会課題起点の新規事業開発に従事。
    今はProject leader/ Product ownerとして、NECシン
    ガポール研究所、NECベトナム開発チームと一緒にタ
    イの高齢化課題に取り組み中。
     連絡先 [email protected]

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  5. © NEC Corporation 2021
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     所属
    NEC ソフトウェアエンジニアリング本部
    アジャイル推進グループ
     担当業務
    アジャイルコーチ、セミナー講師、ガイドライン執筆 等
     連絡先 [email protected]
     その他の活動
    PMI日本支部 アジャイル研究会 副代表
    国際標準化機構(ISO)「Agile and DevOps」検討委員
    スピーカー[デブサミ2021, スクフェス大阪2021 等]
    スピーカー紹介:大内 孝明(Takaaki Ouchi)

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  6. プロジェクト紹介

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  7. © NEC Corporation 2021
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     AI技術を用いて3世代旅行を支援す
    る仕組みを既設旅行サイトに搭載
    します。
    <主な機能>
     渋滞や悪天候によるスケジュールの遅れを
    予測
     家族のスケジュールと予算に基づいて時間
    とコストをスマートに最適化
     土壇場での旅行やアクティビティの変更に
    対応
    3世代旅行支援サービス
     NECでは旅行事業は行っていなかったため既設の旅行アプリはなく、旅行事業の
    ビジネスパートナーの獲得が必須条件となります。
     グローバル社会価値創造のプロジェクトです。

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  8. © NEC Corporation 2021
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     本セッションでご紹介する範囲は新規事業開発の初期です。
    スケジュール
    Main activity
    FY21 FY22
    7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9
    Event/Milestone
    1 Customer development
    2 Product development
    3 Operation / implement
    4 Marketing/PR
    5 Release preparation
    Proposal to Early
    Adopters PoC
    Service launch in
    Bangkok
    ▼Dev-In
    ▼Press release to
    start collaboration
    Hi-Fi
    MVP
    Additional development Product
    development
    Operation
    design
    Operation
    development
    Release
    preparation
    (test)
    Release
    preparation
    (Official)
    Operation Start
    ▼Launch
    ▼ Collaboration with Early adapter
    Business Validation
    Product release
    ▼Service launch press
    release

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  9. © NEC Corporation 2021
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    プロジェクト体制
    Lin Yao
    Global Strategy Division
    Global Business Unit
     10+ years in global sales for several Deep knowhow of business
    alliance with partners
    Albert & team
    NEC Laboratories Singapore (NLS)
     Considerable expertise in software
    design and operating systems
    Product Owner Scrum Master
    Tuan & team
    NEC Vietnam
     Considerable expertise in
    software development
    Agile Coach Development Team
    Takaaki Ouchi
    Software Engineering Division
    Agile Promotion Group
     3+ years in Agile coaching and standardization
     Deep knowledge of Agile and Scrum
    Supporter
    Kumiko Yoshitomi
    Corporate Business Development Division
    Global Innovation Unit
     4+ years in biz-dev for several industries
     Deep knowledge of lean startup method
    Isara, Jongkon
    & team
    BD Team / NEC Thailand
     Know the market well
     Has connection with customers

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  10. 3.ビジネスの成功を共に夢見てチームと共感

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  11. © NEC Corporation 2021
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     POからプロダクトバックログをチームに示すだけでは、チームからビジネスや
    ユーザーの価値に繋がりづらい実装や提供がされてしまいます。
    ビジネス戦略や顧客の反応をチームに話し共に一喜一憂することで、
    チーム全員が自分事としてビジネスを捉え一丸となれました。
    3.ビジネスの成功を共に夢見てチームと共感
    チーム
    ビジネス戦略
    カスタマージャーニーマップ ビジネス戦略や顧客との調整状況、
    顧客の反応もタイムリーに共有
    共感!

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  12. © NEC Corporation 2021
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     POがチームにユーザーストーリーを伝えるとき、文字の記述だけでは正確に伝わ
    らないときがありチームに負担をかけてしまいます。英語が母国語でない国同士
    のやり取りではその傾向が強く出てしまう可能性がありました。
    チームとの共感を得る工夫‐イメージで分かりやすく共有
     ユーザーストーリー毎に画面遷移イメージを描いて説明しました。
     ユーザーストーリーの理解漏れがなくなりベロシティは1.5倍に、Slackでタイム
    リーな確認ができるようになりベロシティは更に2倍になりました。

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  13. © NEC Corporation 2021
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     POが熱意を一方的にチームに伝えるだけでは十分に伝わらないことがあります。
    チームとの共感を得る工夫‐互いを理解する
     スタート時にチームビルディングのワークショップを行い、価値観の違いの共有、
    チームやアジャイルに対する目的意識を共有しました。
     各メンバーの個性や考え、国の文化を互いに理解し接することで信頼関係を築け
    協力して活動を進められました。
    38の価値観 Why Team Why Agile

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  14. © NEC Corporation 2021
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     アジャイルを始めるチーム向けのトレーニングプログラム
    (参考)NECのAgile Startup Program
     簡単なゲームでスクラムを体験後、チームビルディング、デザイン思考からのプ
    ロダクトバックログ作成までを1~2週間で行います。
     オンラインホワイトボード(miro)を使ってフルリモートで参加。
    初心者でもアジャイルコーチがサポートし、安心してスクラムを始められます。
    38の価値観
    Why Team
    Why Agile
    スクラム体験ゲーム
    自己組織化ワーク
    カスタマージャーニー
    マップ
    ユーザーストーリー
    マッピング
    インセプションデッキ
    プロジェクト計画
    プロダクトバックログ
    スキルマップ

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  15. グローバルチームと日本のチームとの違い
    ※あくまでアジャイルコーチの経験で見えてきた傾向です。

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  16. © NEC Corporation 2021
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     提案を求めていることを明確にチームへ伝え理解してもらうことが大切です。
     ビジネス面の情報共有はタイムリーに行い、提案が出てくるようにします。
    日本のチームはPOへの接し方が控えめなように感じています。
    グローバルチームは積極的にPOへ提案や要望を伝えていました。
    グローバルチームと日本のチームの違い‐フラットな関係構築
    日本では発注関係や役職を強く
    意識しがち
    グローバルではオープンマイン
    ドな文化でフラットな関係にな
    りやすい
    そう思う そうは思わない そう思う そうは思わない

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  17. © NEC Corporation 2021
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     チームが自分事として考え行動することで、力を入れて仕事に取り組み、顧客の
    フィードバックが良かった時のモチベーションの上がり方がとても大きくなります。
    日本のチームは納得いかないことも仕事だからと頑張るように感じています。
    グローバルチームは納得いくまで質問し、自分事にして頑張っていました。
    グローバルチームと日本のチームの違い‐納得感へのこだわり
    日本では納得いかないことも仕
    事として割り切りがち
    グローバルでは納得するまで質
    問するので自分事になりやすい
    そう思う そうは思わない そう思う そうは思わない

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  18. © NEC Corporation 2021
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     ふりかえりでは理想的なチーム像を描き、そこを目指して何ができるか、何をして
    いけるかを考えるようにします。
    日本のチームは問題共有をふりかえりまで待つことが多いように感じています。
    グローバルチームはすぐに問題を共有し対策していました。
    グローバルチームと日本のチームの違い‐問題共有タイミング
    日本ではKPTで短期的な問題へ
    の対策検討が行われがち
    グローバルではSailboatなどで
    中長期的な成長への対策検討に
    なりやすい
    そう思う そうは思わない そう思う そうは思わない

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  19. © NEC Corporation 2021
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     SMが技術面で優れていることでチームへの技術的な提案も可能になります。
    日本のチームのSMは技術面が弱いことが多いように感じています。
    グローバルチームのSMは開発経験があり技術面でも優れていました。
    グローバルチームと日本のチームの違い‐SMの技術面
    日本では開発環境の改善はSM
    は関与しなくなりがち
    グローバルではSMの働きで開
    発環境や補助ツールが整いやす

    そう思う そうは思わない そう思う そうは思わない

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  20. © NEC Corporation 2021
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     Agile Japanでの事例発表がチームの士気を最大限に高めていました。
    日本のチームは事例発表への意欲が低いように感じています。
    グローバルチームは事例発表の機会を心から喜んでいました。
    グローバルチームと日本のチームの違い‐事例発表への意欲
    日本では事例発表によるネガ
    ティブなリスク(悪いところを
    見られる恥)に慎重になりがち
    グローバルでは事例発表が称賛
    を得る機会となり昇給や良い条
    件の転職につながりやすい
    そう思う そうは思わない そう思う そうは思わない

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  21. まとめ

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  22. © NEC Corporation 2021
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     午前のセッションから続きミニセミナーでは3つの共感の3番目をご紹介しました。
     1.社会課題を自分事としてとらえ顧客と共感
     2.事業戦略を描き自組織と共感
     3.ビジネスの成功を共に夢見てチームと共感 ※本ミニセミナーでお話ししました。
     後半ではアジャイルコーチが感じたグローバルチームと日本のチームの違いを
    ご紹介しました。
    皆さんのアジャイルの成功の一助になれば幸いです。
    いかがでしたでしょうか

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  23. さいごにちょっと宣伝

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  24. © NEC Corporation 2021
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     ミニセミナー(Day2 11/17)
     Webサイト『NECのアジャイル』 で検索
     NECのアジャイルにおける取り組み、事例、活動実績、技術コラムをご紹介させていただいて
    います。ぜひご覧ください。
    NECのスポンサーブースにお越しください!
    11:50~13:00 14:20~15:00 16:30~17:30
    グローバル戦略本部 林 瑶
    ソフトウェアエンジニアリング本部 大内 孝明
    前半はDay2 11:00~11:20のNECセッ
    ションでお話ししきれなかった「チームと
    共感」について、
    後半はグローバルと日本のチームの違いを
    アジャイルコーチからご紹介します。
    (前編)セッションの続き
    ~ チームと共感 ~
    (後編)グローバルと日本のチームの違い
    ソフトウェアエンジニアリング本部 水野 浩三
    日本でアジャイルが浸透しない理由の
    一つとして偽装請負に対する懸念があげ
    られますが、実際どう考えればよいので
    しょうか。厚生労働省から公開された37
    号告示に関する疑義応答集(第三集)につ
    いてベンダーの立場、公開に携わった
    メンバーとして解説します。
    偽装請負なんて怖くない!? 【日本通運×NEC】ボクらのスクラム
    物流企業とICTベンダによるスクラム
    チームの1年以上に渡るAgile Journeyを
    ご紹介します。
    日本通運株式会社
    梅山 様
    NEC トランスポートサービス業システム本部
    平塚 優
    NECのアジャイル

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