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開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 / Postman AP...

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January 23, 2026

開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 / Postman API Night Okinawa 2026 Winter

Postman API Night Okinawa 2026 Winter の登壇資料です。

イベント情報はこちら↓
https://postman.connpass.com/event/372637/

SNSの様子はこちら↓
https://x.com/search?f=live&q=(%23APINight)%20until%3A2026-01-24%20since%3A2026-01-22&src=typed_query
ハッシュタグは #APINight でした。

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January 23, 2026
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Transcript

  1. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me 開発者から情シスまで 多様なユーザー層に届ける API提供戦略 2026.01.24 Postman API Night Okinawa 2026 Winter 1 サイボウズ株式会社 @tasshi_me
  2. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me 田代 雅治(@tasshi_me) • サイボウズ株式会社 • kintone開発 開発者向けサービス基盤開発部 • 拡張基盤 チーム EM • DXデザイン チーム EM • 主な仕事 • kintoneの開発者体験の設計 • kintone APIの仕様設計 • kintoneの外部開発者向けSDKの開発 自己紹介 2 はじめに
  3. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me 3 kintone(キントーン)は、 AIとノーコード・ローコードで 現場の業務にフィットする業務アプリがつくれる サイボウズの業務改善プラットフォームです。 • 業務アプリの作成 • データ共有 • コミュニケーション など kintoneについて kintoneについて https://kintone.cybozu.co.jp/
  4. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me kintoneの機能はプラグイン/カスタマイズ/連携サービスで拡張できる 4 kintoneについて プラグイン・連携サービス プラグイン導入で やりたかったことをすぐに実現 →帳票出力 →カレンダー表示 →外部サービス連携 カスタマイズ 各社固有の業務を JavaScriptカスタマイズで実現 →独自の入力チェック →複雑な自動計算ロジック →業務特化のUI拡張 https://kintone.cybozu.co.jp/support/arukikata/pages/03-08.html 200種類以上のプラグイン・連携サービスがエコシステムから提供されています
  5. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me プラグイン・カスタマイズ・連携サービスからkintoneにアクセスするにはAPIが必要 kintoneの拡張にはAPIが重要 5 kintoneのAPI提供 プラグイン カスタマイズJS 連携サービス API 画面上のUIの変更 データの操作 設定の変更 APIの使いやすさ・充実度 => 連携機能の発展 => kintoneの対応できる業務範囲の拡大
  6. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me kintone APIの展開 6 kintoneのAPI提供 REST API kintoneの外部から kintoneのリソースにアクセス 実行場所: どこからでも 認証: ユーザー認証/APIトークン認証 用途: 主に外部システム連携 JavaScript API JavaScriptから 画面の要素・情報にアクセス 実行場所: kintoneの画面上 認証: ユーザーセッション認証 用途: 画面上の情報操作/UI操作 Webhook kintoneアプリの操作で 外部システムの処理をトリガー 実行場所: 外部システム 認証: kintoneのシステム設定 用途: 連携サービスへの通知など
  7. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me REST API 7 kintoneのAPI提供 機能 kintoneの様々なリソースを 取得/変更/削除 • レコード • アプリ設定 • 添付ファイル • ユーザー情報 • スペース(コミュニケーション機能) • プラグイン など 認証 ユーザー認証とAPIトークン認証 • セッション認証 • OAuthクライアントを利用した認証 • パスワード認証 • APIトークン認証(アプリ単位) バッチ処理API 複数のAPIリクエストを 同一トランザクションで実行 いずれかのAPIリクエストが失敗すると 全ての処理がロールバックされる。 利用ケース: 複数のアプリを整合性を保ちつつ操作したい場合など エンドポイント: /k/v1/bulkRequest.json カーソルAPI 大量のレコード取得 並び替えを伴うクエリで大量のレコードを取得するよう な操作はサーバーに負荷がかかりやすい カーソルAPIでは事前に作成したカーソルを利用したア クセスで高効率に大量レコードを返却
  8. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me • グローバル変数などを通してJava Scriptを介した機能・データアクセスを提供する仕組み • MDNでは Client-side web APIs の Thrid-party APIs として紹介されているもの • 実際のサービス上ではREST APIと区別して「JavaScript API」と呼ばれることが多い • kintoneのJavaScript APIはkintoneグローバルオブジェクトとして提供される • 例: kintone.app.get() JavaScript API 8 kintoneのAPI提供 データ取得 レコード・ユーザー ・設定情報など API呼び出し REST API呼び出しの ヘルパー UI操作 UI要素の取得 スタイルの変更 など イベント 画面の描画タイミングなど に連動してイベントハンド ラを登録できる仕組み
  9. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me kintoneの様々なユーザー操作・画面変化に対してイベントが発火する。 => イベントに応じた処理をイベントハンドラーとして実装する JavaScript APIの利用方法 9 kintoneのAPI提供 イベントの例 • app.record.index.show:レコード一覧画面を表示した後 • app.record.create.submit: レコード追加画面で保存するとき kintone.events.on('app.record.create.submit', (event) => { // 保存前に入力チェック if (!event.record.タイトル.value) { event.error = 'タイトルは必須です'; } return event; }); レコード登録時にデータをバリデーションする例
  10. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me UIを操作するようなAPIは、画面構造の変更の影響を受けやすい。 またPCビュー/モバイルビューではUIが異なるケースもある。 => 表示デバイス(PC、モバイル)で別々のインターフェースを提供 JavaScript APIの設計(UI操作系API) 10 kintoneのAPI提供 // PC用 kintone.app.record.showPager() // モバイル用 kintone.mobile.app.record.showPager() ページャーの表示/非表示を切り替えるAPI
  11. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me • kintoneの開発組織は機能領域ごとにサブチームを分割 • APIも該当機能の担当チームごとに別々に開発 • APIの統一感の維持や、共通実装の管理のチームが必要 社内のAPI開発体制 11 kintoneのAPI提供 拡張基盤 チーム プラグイン・連携サービスを実現するための 手段の実装・成果物にオーナーシップをもつ ・公開APIの共通実装 ・プラグイン/カスタマイズ機構の基盤 ・SDKやCLIツール DXデザイン チーム プラグイン・連携サービス開発の 開発者体験にオーナーシップを持つ ・公開APIの検討や、仕様設計 ・周辺ツールの体験設計 ・API開発の内部的な問題の改善 領域A 領域B 領域C 領域D
  12. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me • API開発ガイドラインの作成 • 1チームで集約的に仕様設計する体制ではスケールしない • 各開発サブチームが統一感を維持しつつ自律的にAPI仕様設計できるようにガイドラインを作成 • API仕様ドキュメントの作成プロセスの整備 • これまではエンジニアリレーション(DevRel的なチーム)がAPI仕様ドキュメントも作成していた • 開発リードタイムの改善や、仕様説明の精度改善するために開発チームのエンジニアが自ら作成する体制に変更 • (導入支援記事や活用記事は引き続きエンジニアリレーションチームが担当) • JavaScript APIの拡充 • カスタマイズ開発で必須となるような操作についてJavaScript APIが不足していた • 結果として機能を実現するためにカスタマイズで画面のDOMを直接操作せざるを得ないケースがあった • ↑DOM操作はカスタマイズの動作を不安定にさせる、またkintoneの開発チームとしてもUI変更の際の考慮事項が増える • カスタマイズ開発で必須となるような操作を提供するJavaScript APIを拡充(2025年で約90本追加) • アプリ/ユーザーアイコン取得、各種UI要素の表示/非表示、設定情報取得 など 最近の取り組み 12 kintoneのAPI提供
  13. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me kintoneを取り巻く多種多様な利用者・プレイヤー 13 CLIツールの提供 エンドユーザー (市民開発者) IT管理者 (社内のデジタル化を促進) 導入パートナー (導入支援・コンサル) 開発パートナー (プラグイン・連携サービス)
  14. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me エンジニア以外の人たちも業務プロセスを自動化したい 14 CLIツールの提供 バッチ処理 →大量データの一括処理 →CSVインポート・エクポート 定時処理 →毎日のレポート作成 →月次の集計処理 バックアップ ・同期 →重要データの定期保存 →他システムとのデータ同期 自動化したい業務プロセスの例 これらを「プログラムを書かずに」実現したい RPAツールによる画面操作は不安定になりやすい CLIツールの提供
  15. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me GUI (Web UI) CLI API 学習コストが低い (見たままに操作できる) 学習コストが中程度 (CLIの知識が必要) 学習コストが高い (プログラミングの知識が必要) 実行は簡単 実行は簡単 実行にはプログラム開発が必要 自動化しづらい シェルスクリプトで 簡単な自動化ができる 高度な自動化が構築できる 主にエンドユーザー(非IT人材含 む)が利用 主にkintoneの導入/運用に関わる IT人材(SI/情シス)が利用 主にプラグイン/連携サービスの開 発者(エンジニア)が利用 CLIツール提供の価値とは 15 CLIツールの提供 => CLIツールはGUIよりも自動化が簡単で、APIよりも学習コストが低い操作手段 CLIを提供することで、 プログラミングができなくてもCLIツールとシェルスクリプトを組み合わせることで、 定型業務や定時処理を自動化することができます GUI、API、CLIツールには次のような特徴があります https://cybozu.dev/ja/kintone/tips/best-practices/data-acquisition-operation/cli-kintone-use-cases/
  16. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me cli-kintone(クリキントーン) 16 CLIツールの提供 https://cli.kintone.dev/ ▲ cli-kintoneのドキュメントサイト ( https://cli.kintone.dev/ ) プログラミング不要 CSV形式で入出力 スクリプトで自動化可能CSV形式で入出力 kintoneのCLIツール kintoneからデータを インポート/エクスポート
  17. 開発者から情シスまで - 多様なユーザー層に届けるAPI提供戦略 - Postman API Night Okinawa 2026 Winter

    #APINight @tasshi_me まとめ 17 まとめ エコシステムを支える API基盤 プラグイン・カスタマイズ・ 連携サービスの土台としてAPIを提供 用途に応じた 多様なインターフェース REST API・JavaScript API・ Webhook・CLIなどを 使い分けられる設計 一貫性を守る 仕組みづくり 横断チームによるレビュー体制と API設計ガイドライン ご清聴ありがとうございました!