PLATEAU AWARD 2022 ファイナリスト作品No.3 チーム名:imgee株式会社 作品名:点群×PLATEAU
TouchDesigneraudio visualinteractive art点群×PLATEAU童心にもどって、データで遊ぶクリエイターの1年の記録
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名前 河野 円出身 広島@madoka55537 河野 円自己紹介
時空とココロをテクノロジーアートでつなぐimgee株式会社2020年6月15日設立映像コンテンツ制作・開発それらに付随する事業SNS連動映像生成システム開発AR/VR映像コンテンツ制作8K・16K 等の超高解像度映像コンテンツ制作都市データを活用した映像コンテンツ制作会社紹介HP
映像制作でのストーリーテリングの重要性PLATEAUの話に入る前に、映像制作で大切にしている事を少し話させていただきます。映像制作においてストーリーテリングは非常に重要です。なぜなら、ストーリーがなければ視聴者は映像に対して深い興味を持つことができず、映像が単なる映像でしかなくなってしまうからです。ストーリーテリングは視聴者を物語の中に引き込み、興味を引き、感情を喚起させることができます。良いストーリーは、視聴者に人物や場面に共感したり、反応したりする機会を与え、それによって視聴者とのつながりを深めることができます。また、ストーリーは、映像制作者が表現したいことを視聴者に伝えるための有力な手段でもあります。映像制作者は、視聴者が物語の中に感情的に参加し、物語の中で伝えたいメッセージをより深く理解することができるようなストーリーを構築することができます。最後に、ストーリーテリングは、映像制作者が作りたい映像を視聴者に紹介するための鍵となります。視聴者にとって、ストーリーは映像に対する参加型の体験であり、それによって映像に対する興味を深めることができます。以上のように、映像制作においてストーリーテリングは非常に重要であり、良いストーリーは視聴者を引き込み、感情を喚起し、映像制作者のメッセージをより深く理解することができるようにします。
ストリーテリングを加速させるPLATEAUPLATEAUは、ストーリーテリングにおいて非常に重要な役割を果たします。以下に、その重要性をいくつか紹介します。1,精度の高いビジュアル表現: 都市3Dデータを使用することで、都市の詳細でリアルなビジュアル表現を作成することができます。これにより、視聴者によりリアルな体験を提供し、物語により深く没頭させることができます。2,視点の自由度: 都市3Dデータを使用することで、視点の自由度が高くなります。これにより、視聴者は自由自在に都市を探索でき、物語の世界観により深く没頭することができます。3,ストーリーラインの改善: 都市3Dデータを使用することで、ストーリーラインを改善することができます。例えば、物語の中で重要な場所に特定の建物がある場合、その建物を都市3Dデータで表現することで、視聴者にその建物の存在を強調することができます。以上のように、都市3Dデータはストーリーテリングにおいて非常に重要です。都市3Dデータを使用することで、物語をよりリアルに表現し、物語の世界観により深く没頭することができます。
まずは自分の心からPLATEAUは、ストーリーテリングにおいて非常に魅力的なツールです。私は、まずは自分自身がPLATEAUを楽しもうと思い、気持ちの赴くままに、PLATEAUを遊び始めました。最初にやってみたのは、東京都23区のLod1のデータをすべて入れてみることでした。グラフィックボードのファンが全開で回り始めた時に、とてつもない量のデータで映像を作っていることを実感し、ワクワクしました。
点群との融合、そして8K出力2022年の春にPLATEAUをTouchDesignerに取り込み、様々な素材を組み合わせ、美しい映像を作り出すために工夫しているとき、朝日航洋株式会社さんのキャンペーンをTwitterの投稿で知りました。企業や研究機関向けのデータは、通常手が届かない代物ですが、半額で購入できると知りました。半額であればと思い清水の舞台から飛び降りるつもりで購入しました。点群データについては、以前にフォトグラメトリーの技術を用いて自分で生成し、映像演出に何度か使用した経験があります。しかし、good-3Dの点群データを導入すると、一発でPLATEAUと完全に一致することに驚きました。測量の業界では当然のことかもしれませんが、映像クリエイターとしては信じられないほど高い精度です。その精度の高さに驚いた事を今でも鮮明に覚えています。この高精度なデータを、より魅力的に表現するには4Kの4倍の解像度をもつ8Kが良いのではないかと思い、8Kで映像出力をしました。(YouTubeの動画はHD画質です。)※ TouchDesigner = ノードベースのヴィジュアルプログラミング環境
よりスピーディーに東京都23区内には6000万戸※を超える住宅があるそうです。このデータを含むPLATEAUは、膨大な数のデータファイルを持っています。必要なファイルを探すことは手間がかかります。そこで、TouchDesigner内で地図をクリックするだけで、オブジェクトデータを読み込めるシステムを開発しました。デモ映像もアップロードしていますので、ご覧ください。※ 平成 30 年住宅・土地統計調査 https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/kihon_gaiyou.pdf
最後に、私は、システムエンジニアではなくクリエイターであるにも関わらず、このアワードに参加し、1次審査を通過することができました。この経験を通じて、私の知見が広がり、多くの方々と交流することができるようになりました。参加者のほとんどがシステムエンジニアであった中で、私のようなクリエイターが応募することができたことは、私にとって大きな自信となりました。PLATEAU ・PLATEAU AWARDの関係者の皆様、心からお礼申し上げます。また、PLATEAUを使った映像制作に関してアドバイスをくださった方々にも心から感謝いたします。今回のアワード参加をきっかけに、PLATEAUを使ったコンテンツ制作にもっと力を注ぎたいと思います。そうすることで、視聴者の方々に楽しみを提供できるようになり、さらなる成長を目指したいと考えています。また、この機会に知り合ったコミュニティに貢献できるよう、積極的に活動していきます。今後とも、よろしくお願いいたします。imgee株式会社代表取締役