Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

実装計画を活用しAIの効果を最大化する

Avatar for uo uo
October 08, 2025

 実装計画を活用しAIの効果を最大化する

Avatar for uo

uo

October 08, 2025
Tweet

More Decks by uo

Other Decks in Technology

Transcript

  1. ⾃⼰紹介 • ⿂住 伸 (Shin Uozumi) • 株式会社カウシェ / Backend

    Engineer ◦ 最近はオブザーバビリティについて考えている • github: @sinozu
  2. AIを⽤いた開発の課題感 • AIを導⼊したけど、実は⽣産性が上がっていないという問題 ◦ AIが⼤量のコードを⽣成するので、⽣産性が上がっている感覚があった ◦ しかし、デプロイ頻度などの定量的な指標はほとんど変わっていなかった • Why ◦

    AIが⼤量のコードを⽣成した結果、PRが⼤きすぎてレビューがボトルネッ クになる ◦ 参考実装がない新規ロジックをAIに任せても、アウトプットの質が低く、 何度もやり直すことになる
  3. • 開発タスクを実装レベルの具体的な⼿順にまで細かく分割し、タスク化する ◦ スペック駆動開発の"タスク化"プロセスと似ている ◦ 1タスク = 1PullRequestにする ◦ 各タスクは個別に実装‧テスト可能にする

    ◦ AIにも⼈にもわかる粒度で書く ▪ コーディングを始める前に実装計画をレビューをする 実装計画とは 設計 実装計画 作成 実装 … … 実装計画 レビュー
  4. • ⼩さく作る ◦ AIが暴⾛しにくい ◦ レビューのコスト削減 ◦ リリースの安全性が⾼まる • チーム内の認識合わせ

    ◦ 実装内容を事前にチームで合意形成でき、後々の⼿戻りを防ぐ ◦ 進捗が可視化されるので、新メンバーのオンボーディングにも有⽤ 実装計画のメリット
  5. • DORAのAIケイパビリティモデル ◦ Key takeaway:AI is an amplifier ▪ 組織の強みも弱みも増幅させる

    ◦ AI導⼊のメリットを増幅するためのプラクティスが整理されている AIとの親和性 参考⽂献:2025 DORA State of AI-assisted Software Development Report https://cloud.google.com/resources/content/2025-dora-ai-assisted-software-development-report
  6. • Working in small batches ◦ 変更を細かくし、素早くテスト‧評価をするプラクティス ◦ プロダクトパフォーマンスのプラスの効果が増幅される ◦

    レビューや調整コストといったチーム内での摩擦が減少する • AIのコード⽣成量を制限する⼿法なので個⼈の⽣産性は下がったように感じる が、チームのパフォーマンスは向上する AIとの親和性 参考⽂献:2025 DORA State of AI-assisted Software Development Report https://cloud.google.com/resources/content/2025-dora-ai-assisted-software-development-report