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ハッカソンで2冠してきた話〜AI時代に取るべき姿勢が分かったかもしれない件について〜

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August 04, 2025
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 ハッカソンで2冠してきた話〜AI時代に取るべき姿勢が分かったかもしれない件について〜

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August 04, 2025
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  1. ハッカソン2 冠してきました ハッカソン2 冠してきました 生成AI × 社会課題ハッカソン by WAKE Career

    約80人、30チーム(個人参加 含む)が参加 約2ヶ月の開発期間 最優秀賞&オーディエンス賞受 賞 3
  2. AI Care Work Portfolio AI Care Work Portfolio 無償のケア労働(家庭内での家 事や育児など)をソフトスキル

    が発揮される場として捉え直 し、キャリアの一部とするため のプロダクト ハッカソンでAIと協働する中で、 人間に必要な姿勢が見えてきた 4
  3. AI との協働は3 フェーズ AI との協働は3 フェーズ 0 →1: 着想フェ ーズ

    人間の引き出しが 土台 1 →90: 加速フェ ーズ AIでアイデアを高 速検証 90 →100: 完成 フェーズ 人間の品質保証 ※ これらのフェーズの移行はグラデーションで、かつお互いに影響し合う ※ 加速フェーズが着想フェーズに影響を与えるときもあるし、完成フェーズが加速フェーズの効率 化をする場合もある 5
  4. 0 →1: 着想フェーズ 0 →1: 着想フェーズ 人間の引き出しが土台になる 解決したい課題 → ケア労働によるキャリアロス

    原体験: 大学で政治社会学を専攻 着想: 本棚の『ケア宣言』 (ゼミの教授が翻訳した本)が目に入った こと 知識:ケア労働によるキャリアロスの問題を知っていた → 上記は私の「引き出し」 。この引き出しからアイデアを着想 6
  5. 技術選定 技術選定 選択: TypeScript, Next.js, Hono, Tailwind CSS 理由: 体験:

    使用した経験があった 知識: Vibe Codingの概念を知っていて、情報量が多い技術ほど AIと相性がいいと知っていた(上記はWeb系の技術の中では情報 が多い) → 上記も私の「引き出し」 。この引き出しから実装を開始 8
  6. HF-CL 戦略: Human First, HF-CL 戦略: Human First, Computer Last

    Computer Last 半導体プロセス開発の文脈 AIは初期データなしでは非効率 人間が方向性を示す(探索範囲を絞る) → AIのパフォーマンス上 昇 「人間が先、コンピュータが後」 11
  7. 1 →90:  加速フェーズ 1 →90:  加速フェーズ AI でアイデアを高速検証 AI/Coding Agent

    とは アイデアの検証を加速することで、開発の速度を加速できる 「アイデアを何でも実装できる」ではなく 「アイデアの妥当性を一瞬で検証してくる」やつ — mizchi さん “ “ 12
  8. AI の性能を引き出すのも人間次第 AI の性能を引き出すのも人間次第 プロダクトの構想がきっちり固まっていたわけではなかった ChatGPT, Cursor, v0で実装→検証→フィードバックのサイクル を回し、プロダクトを固めていった AI出力の精度が検証スピードに直結した

    プロンプト構築のベストプラクティスに従う(ex.タスクは細分 化させる) コンテキストを上手にAIに把握させる工夫(ex.monorepo構成 でDocsを一緒に管理) AI を上手に使う方法は(現時点では)人間も学ばないといけない 13
  9. 90 →100: 完成フェーズ 90 →100: 完成フェーズ 人間の品質保証 機能適合性の観点 AIは完全に想定通りの実装をしてくれるわけではない、機能を壊さ れることもある

    動作確認は必須 Codex/DevinでPR作成 → コードレビュー → 機能適合テスト → フィードバック のサイクルを回していた 14
  10. だから、AI と協働するために... だから、AI と協働するために... 1. 自分の引き出しを増やす 好奇心を持って知識の裾野を広げる 2. AI/SWEのベストプラクティスを学ぶ AIの暴走を防ぎ、検証速度を落とさない

    3. 品質保証について学ぶ セキュリティ, CI/CD, 自動テスト, バージョン管理, 設計 etc... 結論: 多様なLT が聞け、かつ多様な専門知識を持つ人々と交流 できる、俺の勉強会に参加しましょう! 18