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スクラムの守破離
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Yoshiaki Yasuda
April 06, 2026
Technology
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スクラムの守破離
RyobiAlgoTechCapital社内勉強会
Yoshiaki Yasuda
April 06, 2026
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Transcript
スクラムの守破離 〜その「スクラム」本当にアジャイルですか?〜 RyobiAlgoTechCapital 安⽥ 佳央
安⽥ 佳央 Ryobi AlgoTech Capital AlgoTech推進部 認定スクラムマスター ⾃⼰紹介 事業ピボット 変化の背景
「プロセスをこなすだけ」の過去 コミュニティでの学び → に着⽬ アジャイル実践の結果、事業ピボットが実現 「世の中に届ける価値」 〜2025年 外国為替ファンド事業 2026年〜 ⾦融取引プラットフォーム プロダクト提供事業
アジャイル開発って、 なんなんでしょうか? ウォーターフォールじゃなければ アジャイル? スクラムのプロセスを こなしていたらアジャイル?
アジャイルとは「マインドセット(あり⽅)」 Doing Agile ⼿法‧やり⽅ スクラム、カンバンなどは 「マインドを体現するための道具」 Examples デイリースクラム、スプリント、ふりかえり Being Agile
マインド‧あり⽅ 変化に適応し、 顧客に価値を届け続けるという「価 値観」 Examples 変化を歓迎する、対話を重視する ⼿法だけを真似ても、マインドがなければアジャイルにはならない
マインドセットはどのように定着させるか 課題 「アジャイルはマインドセットである」と 理解しても、 「明⽇からマインドを変えよう」という呼 びかけだけでは 現場の⾏動は変わらない 解決のアプローチ マインドをチームに醸成するための具体的 な枠組みとして、
スクラムの「守破離」の のフェーズを意図的に活⽤した 「守」 ※守破離とは:型を守り、型を破り、型から 離れる、段階的な習得プロセス
守――3つの実践アクション マインドセットを定着させるために徹底したこと 01 全員でのアジャイル研修受講とコーチへの質問 チーム全員で研修を受講し、コーチの思考プロセスに触れることでマインドセットを醸成 02 スクラムガイドに忠実な実践(体験の蓄積) ⾃⼰流アレンジを⼊れず、ガイド通りに実践。成功‧失敗体験をチームで蓄積 03 スクラムチェックリストの活⽤
「できているつもり(形骸化)」を防ぐため、客観的なチェックリストで定期的に点検
守――成果(アジャイルマインドの獲得) プロセスをこなすだけの状態から脱却 チームにアジャイルマインドが定着 価値にフォーカスする 顧客への価値提供を最優先に考える 変化を歓迎する 変化はより良いプロダクトへのチャンス ⼩さく試して適応する 「ひとまずやってみて、ダメなら戻す」
破――マインドセットから⾃然に発⽣ スクラムプロセス⾃体への改善提案が、 チームの中から マインドセットが根付いたチームは、 ようになります。 破は マインドセットに基づいた「進化」 ⾃然に⽣まれ始めました ⾃然と改善を始める レトロスペクティブでの変化
⾃律的な改善
破――具体例:チーム主導でツールを選ぶ ツール導⼊は「会社‧組織が決めるもの」という思い込み ツールは指定されていない。チーム主導で変えていくべき。 Backlog GitHub Projects へ移⾏を決定 従来の意識 スクラムの考え⽅ 実践
破――チーム主導の意思決定プロセス 1 チームで問題を特定 トップダウンではなく、チーム⾃らが課題に気づき、「やってみよう」の合意形成を⾏う。 2 まず試す(Small Experiment) 「ひとまず1スプリントやってみよう」。うまくいかなければ戻せる前提で実験する。 3 振り返って判断
レトロスペクティブで効果を検証し、続けるか戻すかをチームで決定する。
離――なぜスクラムから離れたか 離の定義 スクラムプロセスの枠組みも柔軟に変えていく段階。 チームやプロダクトの状況に合わせて、別の⼿法の採⽤も視野に⼊れる。 背景:AI駆動開発による変化 対応:AI-DLCへの移⾏ ⽣成AI活⽤により開発⽣産性が劇的に向上 従来のスプリント計画(2週間単位)の前提が 崩れる ベロシティ等の指標が機能しなくなる
AWSが提唱する次世代開発⼿法へ移⾏ スプリント単位から「Intent(ビジネス意図)」単 位へ プランニングの軽量化:固定周期の重い会議を廃⽌ し、デイリーまたは随時実施
離――スクラムでなくても「アジャイル」 アジャイルマインド AI-DLC(スクラム外)での体現 プロセス遵守ではなく、AIを活⽤して最速で顧客へ価値を届ける判断基 準となる AI時代という急激な環境変化を恐れず、従来のやり⽅を捨てる勇気を持つ 未知の⼿法も実験的に導⼊し、ダメなら戻す精神で最適化する 価値にフォーカスする 変化を歓迎する ⼩さく試して適応する
「スクラムの定義」からは外れても、アジャイルマインドがあるからこそ 「⾃分たちはアジャイル だ」と⾃信を持って⾔える
アクション提案――明⽇から何を変えるか チェックリストによる現状の「棚卸し」 「守」の段階として、現在のプロセスが単なる作業(Doing Agile)になっていないか⾃⼰診断で可 視化する。 チーム全体の「解像度」を上げる 全員で研修を受け、「なぜこの儀式を⾏うのか」という理屈を共通⾔語化し、マインドセットの⼟ 台を固める。 レトロスペクティブを「実験の起点」にする 振り返りの場で「次のスプリントで試す⼩さな変更」を必ず1つ決め、AIツール導⼊やプロセスの
微調整を繰り返す。 01 02 03
アジャイルとは マインドセット ⼿法ではなく