資料概要:
2025年11月6日開催のCVIM研究発表会(CGVI/DCC/PRMU合同)におけるチュートリアル講演の資料
CVIMチュートリアル講演について:
https://cvim.ipsj.or.jp/index.php?id=tutorial
講演概要:
本チュートリアルでは、評価コストが高い問題に対して有効な最適化手法であるベイズ最適化(Bayesian Optimization)について、その基礎と、デザイン支援への応用可能性を探る観点からの考察を行う。前半では、ガウス過程回帰を用いたサロゲートモデルや、探索と活用のトレードオフを実現する獲得関数の設計といった基本的な仕組みを直感的に解説し、ベイズ最適化がどのような状況で有効に機能するのかを具体例とともに紹介する。後半では、審美性や機能性といったデザインの評価指標を対象とする創造的なデザイン活動への応用可能性を考察する。これらのタスクでは、評価に人間を介する場面が多く、一回ごとの試行に高いコストを伴うが、限られた試行回数で効率的に最適化を進められるベイズ最適化は極めて有効である。以上の議論を通して、近年さまざまな分野で活用されているベイズ最適化が、視覚情報処理の分野においても今後どのような展開があり得るかを、参加者とともに考える場となることを目指す。