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AI-DLC Deep Dive

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April 21, 2026

AI-DLC Deep Dive

AI-DLCへの段階的移行の実践 ― AI時代のスクラムイベントを再定義する ―
https://levtechlab.connpass.com/event/388937/

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April 21, 2026

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Transcript

  1. 1 KDDI Agile Development Center Corporation Yuki Yoshida(吉田 祐樹) Principal

    Engineer @KDDIアジャイル開発センター(KAG) • 15年以上アジャイル開発の現場に生息 • スクラムやXPを愛している • KAG全体のAI駆動開発推進リード • よく言う言葉「やってから考えようぜ!」 特徴 好きな技術領域 • スクラム / XP / Kanban / Crystal • Git / Vim / AWS • Claude Code / Codex • 自動化全般
  2. 4 KDDI Agile Development Center Corporation AI-DLCに期待してるもの 顧客が説明した要件 顧客に本当に必要だったもの Waterfall

    Agile AI Coding Our Ideal AI-Driven Dev?? スクラムよりも速く、より高品質に “顧客に本当に必要だったもの”に到達する
  3. 12 KDDI Agile Development Center Corporation 私たちは、ソフトウェア開発の実践あるいは実践を手助けをする活動を通じて、 よりよい開発方法を見つけだそうとしている。この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。 • プロセスやツールよりも個人と対話を、

    • 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、 • 契約交渉よりも顧客との協調を、 • 計画に従うことよりも変化への対応を、 価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。 Jeff Sutherland Arie van Bennekum Kent Beck Robert C. Martin Brian Marick Andrew Hunt Ken Schwaber Alistair Cockburn Ron Jeffries James Grenning Steve Mellor Dave Thomas Mike Beedle Jim Highsmith Ward Cunningham Martin Fowler Jon Kern © 2001, 上記の著者たち この宣言は、この注意書きも含めた形で全文を含めることを条件に自由にコピーしてよい。 アジャイルソフトウェア開発宣言
  4. 13 KDDI Agile Development Center Corporation 私たちは、ソフトウェア開発の実践あるいは実践を手助けをする活動を通じて、 よりよい開発方法を見つけだそうとしている。この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。 • プロセスやツールよりも個人と対話を、

    • 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、 • 契約交渉よりも顧客との協調を、 • 計画に従うことよりも変化への対応を、 価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。 Jeff Sutherland Arie van Bennekum Kent Beck Robert C. Martin Brian Marick Andrew Hunt Ken Schwaber Alistair Cockburn Ron Jeffries James Grenning Steve Mellor Dave Thomas Mike Beedle Jim Highsmith Ward Cunningham Martin Fowler Jon Kern © 2001, 上記の著者たち この宣言は、この注意書きも含めた形で全文を含めることを条件に自由にコピーしてよい。 アジャイルソフトウェア開発宣言 スクラム © 2001, 上記の著者たち この宣言は、この注意書きも含めた形で全文を含めることを条件に自由にコピーしてよい。 DSDM Crystal ASD 達人プログラマー Exploratory Testing FDD モデル駆動 XP(全てに懐疑的で賛同的) ※以下分類はClean Agileを参考 ISBN-10 4048930745 XP
  5. 17 KDDI Agile Development Center Corporation AI-DLC 10の原則(再掲) SDLCやアジャイル(例:スクラム)といった既存手法を維持 しながらAIを後付けするのではなく、開発手法を再構築する。

    ベロシティやFour Keysなどのメトリクスは必要か?スプリ ントは?デイリースタンドアップは?など今まで当たり前 だった儀式など全て見直す必要がある。 AIに会話を主導させる。AIを補助的に使うのではない。 人間は承認者として検証、選択、意思決定を行うべし。 (例: Google Map) “コンテキスト境界” や “モデル” を開発時に考えてはいけない。 もっと早い段階で設計する必要がある。 スクラムは手法やタイミングをチームに委ねる。 AIが人間の監督無しで作業できる範囲がモデルの進化に伴い 増える。開発者は常に安全策とのバランスを取る必要がある。 高度な設計技法や高難度なシステム構築に焦点を当てる。 非開発者でも作れるような単純なシステムはAI-DLCの範囲外。 1 2 3 4 5 ⇢ XP/Crystal ⇢ AI-DLC独自 ⇢ FDD ⇢ AI-DLC独自 ⇢ AI-DLCの対象/対象外の話
  6. 18 KDDI Agile Development Center Corporation AI-DLC 10の原則(再掲) スクラムから移行する際、ユーザーストーリーやリスク管理簿、 完成の定義、Working

    Agreementsなどは必要であればその まま持っていく。 スクラムから移行する際、1日で方向付け出来るべきである。 AI-DLCの用語は旧手法と馴染みがある関係性になっている。 AIの力を活用することで開発者の責務を収束させる。「フロン トエンド」や「インフラ」など多くの専門的な役割が不要とな ることで開発プロセスが効率化される。「PO」と「開発者」 は残る。 自動化やモブプログラミング、フィーチャーチーム化などに よって手作業や引き継ぎ、レビューなどの待ち行列を最小化 させることでフロー効率を最大化させる。 “手順を決め打ちしない”代わりに、AIが状況に合わせて計画 を組み立て、そこに人間がガードレールと承認をかける。 「何も決めない」のではない。品質基準、承認ポイント、ト レーサビリティなど決めるものはある。 6 7 8 9 10 ⇢スクラムなど既存手法からの移行の話 ⇢スクラムなど既存手法からの移行の話 ⇢ スクラム/LeSS ⇢ XP/Kanban ⇢ XP/Crystal
  7. 22 KDDI Agile Development Center Corporation AI-DLC 10の原則(再掲) XP/Ctystal AI-DLCの対象/対象外の話

    スクラムなど既存手法からの移行の話 スクラム/LeSS XP/Ctystal FDD AI-DLC独自 AI-DLC独自 XP/Kanban
  8. 24 KDDI Agile Development Center Corporation AI-DLC 10の原則(再掲) XP/Ctystal AI-DLCの対象/対象外の話

    スクラムなど既存手法からの移行の話 スクラム/LeSS XP/Ctystal FDD AI-DLC独自 AI-DLC独自 XP/Kanban
  9. 25 KDDI Agile Development Center Corporation AI-DLC 10の原則(再掲) XP/Ctystal AI-DLCの対象/対象外の話

    スクラムなど既存手法からの移行の話 Scrum/LeSS XP/Ctystal FDD AI-DLC独自 AI-DLC独自 XP/Kanban
  10. 26 KDDI Agile Development Center Corporation AI-DLC 10の原則(再掲) XP/Ctystal AI-DLCの対象/対象外の話

    スクラムなど既存手法からの移行の話 Scrum/LeSS XP/Ctystal FDD AI-DLC独自 AI-DLC独自 XP/Kanban ← AI-DLCの対象ではないモノの話をしてるだけ ↑ 他の手法から移行する時の話なので 新しく始める人には関係ない
  11. 27 KDDI Agile Development Center Corporation AI-DLC 10の原則(再掲) XP/Ctystal AI-DLCの対象/対象外の話

    スクラムなど既存手法からの移行の話 Scrum/LeSS XP/Ctystal FDD XP/Kanban 2つしか残らない! AI-DLC独自 AI-DLC独自
  12. 28 KDDI Agile Development Center Corporation AI-DLC 10の原則(再掲) XP/Ctystal AI-DLCの対象/対象外の話

    スクラムなど既存手法からの移行の話 Scrum/LeSS XP/Ctystal FDD XP/Kanban いわゆる仕様駆動系のAI Dev Workflow(Research → Plan → Execute → Review → Ship)に則っていれば出来てると言えそう うちのチームでは主にSuperpowersのブレスト機能でAIに質問し てもらいながら設計、実装しています。 モデルやClaude Code等のアップデート情報や流行を追いかけて開 発フローを整備していれば出来ていると言えそう うちのチームではハーネスエンジニアリングについて議論が活発 2つしか残らない!
  13. 31 KDDI Agile Development Center Corporation 2025.04 AI-DLCに移行した時系列 ピュアスクラム ※持論ですが、スクラムガイドはスクラムが

    回っている状態を表しており、XP等の他のア ジャイルな開発手法にある価値や原則、プラク ティスを理解して取り入れていかないと「ピュ アな」スクラムには至らず「なんちゃって」ス クラムになりやすい。 チーム全員がそれを理解することは必須ではな いが、少なくともスクラムマスターは理解して おくべき。
  14. 32 KDDI Agile Development Center Corporation AI駆動開発導入でスプリントが合わないと感じる ピュアスクラム 2025.04 2025.07

    AI-DLCに移行した時系列 ※持論ですが、スクラムガイドはスクラムが 回っている状態を表しており、XP等の他のア ジャイルな開発手法にある価値や原則、プラク ティスを理解して取り入れていかないと「ピュ アな」スクラムには至らず「なんちゃって」ス クラムになりやすい。 チーム全員がそれを理解することは必須ではな いが、少なくともスクラムマスターは理解して おくべき。
  15. 33 KDDI Agile Development Center Corporation AI駆動開発導入でスプリントが合わないと感じる AI-DLC 2025.04 2025.07

    2025.11 AI-DLCに移行した時系列 アジャイルなチームこそ AI-DLCに混乱なく移行できる ピュアスクラム ※持論ですが、スクラムガイドはスクラムが 回っている状態を表しており、XP等の他のア ジャイルな開発手法にある価値や原則、プラク ティスを理解して取り入れていかないと「ピュ アな」スクラムには至らず「なんちゃって」ス クラムになりやすい。 チーム全員がそれを理解することは必須ではな いが、少なくともスクラムマスターは理解して おくべき。
  16. 36 KDDI Agile Development Center Corporation ボルト • 可変タイムボックス。スクラムではスプリント(1週間など固定タイムボックス) •

    KAGでは1-9日だが、最近は3日くらいで落ち着いている • ボルト開始時に「このバックログが終わったらこのボルト終わりね」をチームで合意して開始 「スクラム」と「KAGのAI-DLC」の違い① • スクラムでいう「計画会議」に近いが、KAGでは意味が全く異なる。 • KAGでは「少人数で設計し小さなバックログに落とし込み、全体への情報共有まで行う」こと • バックログの中で「A機能のインセプションフェーズ」のようなタイトルでモブワークで実施 インセプションフェーズ • スクラムでいう「開発期間」のこと、KAGでも同義 • チームの会話で「コンストラクションフェーズ」という単語が出たことはない コンストラクションフェーズ
  17. 37 KDDI Agile Development Center Corporation 「スクラム」と「KAGのAI-DLC」の違い② • デイリースクラムと同義だが「15分以内」のような時間制限は設けていない(15 –

    30min) • 必ず全員に話をふる(「誰か何かある?」のような聞き方はしない) • お互いのチームの情報共有、毎日AIのアップデートに関する情報共有も全員で行っている 朝会 • レトロスペクティブに関する記述はAI-DLC Whitepaperにない • KAGではボルト終了時に振り返りを実施、稀に中間振り返りを行う • ボルト終了時、最近は「YWT」で落ち着いている • ディスカッションしたい時は「OST」、悪いところを出したい時は「象、死んだ魚、嘔吐」など • 議事録をNotebookLMに食わせて、AI視点のYWTも毎日出力している レトロスペクティブ • スクラムマスターと同義だが、うちのチームではテックリードとしての役割も兼ねている • 開発作業はやらず、インセプションフェーズのモブワークに参加することが多い AI-DLCマスター
  18. 39 KDDI Agile Development Center Corporation 役割を追加するのはOK!! 8. STREAMLINE RESPONSIBILITIES

    FOR EFFICIENCY By leveraging AI’s ability to perform task decomposition, and decision-making, developers will be empowered to transcend traditional specialization silos such as infrastructure, front-end, back- end, DevOps, and security. This convergence of responsibilities reduces the need for multiple specialized roles, streamlining the development process. But Product Owners and developers remain integral to the framework, retaining critical responsibilities for oversight, validation, and strategic decision- making. These roles ensure alignment with business objectives, maintain design quality, and maintain compliance with risk management frameworks, preserving the balance between automation and human accountability. In the method definition, we will stick to first principles, keeping the roles minimum, with additional roles introduced only when critically necessary. 主要原則の8番から引用 ⇢ 手法定義では第一原理に従い、役割は最小限にし追加の役割は重大に必要な場合のみ導入する。 役割は必要最小限にすべきというAI-DLCの考えには共感しつつ、 KAGではチーム全体のプロセスを見る役割が必要と判断し、AI-DLCマスターを追加した
  19. 42 KDDI Agile Development Center Corporation 開発 リリース 設計 待ち

    新機能Bを作るぞ! 3 チーム1 チーム3 テスト 新機能Aを作るぞ!(前ボルトから残作業) 2 1日目 2日目 3日目 新機能Dのインセプションフェーズ 4.8 【Try】既存機能Xの脆弱性を解消するぞ! 1 4日目 5日目 新機能Cを作るぞ! 3 チーム2 既存機能Yにhoge機能を追加するぞ! 1 ボルト 振り返り 新機能D 設計 情報共有 OST 本ボルトの中心バックログ 次ボルトに に持ち越し ※上記とは別で毎日全員参加のイベントあり ・朝会30分以内 ・昼会リファインメントを1時間実施 次ボルトに に持ち越し とあるボルトの切り抜き 新機 能A 情報 共有 新機能B 作ったもの 情報共有 見積もり 本ボルトの中心バックログ
  20. 43 KDDI Agile Development Center Corporation フィーチャーチーム • クロスファンクショナル(職能横断)&クロスコンポーネント(システム横断)なチーム •

    全員が全部のコンポーネントを修正、レビュー出来る • 数日に一度は必ず振り返りを実施し、必ず新しい施策を複数出し必ず全て成し遂げてきている • 定期的に開発体験についてアンケート(SPACEフレームワーク)を実施し常に高得点(PO含む) Developer Experience最強のチーム チームの特徴 常にモブワーク • 終日Meetで常にカメラオン、全ての会話を文字起こしを基に課題を抽出(NotebookLM) • 当日中に全モブの会話データから作業内容をイメージ化し他チームへ共有(NanoBanana2) • mainブランチ1本でPull Request無しのトランクベース開発 • 常に誰かと作業しているので人のレビューは常に通ってるという話(AIのレビューも実施) • 毎時50分前後に必ず10分休憩いれる(次のMTGに行く人も休めるように) • 基本フルリモートだがオフィス対面も何度も試している(全員揃うのは3-4ヶ月に1度)
  21. 44 KDDI Agile Development Center Corporation まとめ AI-DLCとは • AI-DLCは「”アジャイルの一部”

    + “AI駆動開発の適用”」 • 大きな検討をせずに「やりながら考える」がおすすめ • 「アジャイルな」チームこそAI-DLCで成功する • 困ったらAWS Japanへ相談(KAGもウェルカムです!) KAGのAI駆動開発 • KAGのAI駆動開発は「”アジャイルの実践知” + “AI-DLC”」 • 今後もAI-DLCのみに固執せず「KAGのAI駆動開発」を磨いていく AI-DLC アジャイル AI駆動 開発原則 KAGのAI駆動開発