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スタートアップは Rails を使うべきか / Should Startups Ride on Rails?
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Yuya Takeyama
December 08, 2018
Programming
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スタートアップは Rails を使うべきか / Should Startups Ride on Rails?
Yuya Takeyama
December 08, 2018
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Transcript
スタートアップは Rails を使うべきか @yuya-takeyama SRE at Quipper
今日話すこと • スタートアップ期をとっくに終えた今も Rails を 使い続ける会社にいて感じていること • 副業含めてスタートアップやベンチャーの人から の相談に対して話してきたこと •
そういった中から感じた「魅力的な会社」と「働 き方」について
自己紹介 • @yuya-takeyama • 2015 年 9 月 ~ Web
Developer at Quipper ◦ Rails, React, React Native など • 2018 年 4 月 ~ SRE at Quipper ◦ Kubernetes を使ったプラットフォームの構 築、移行
自己紹介 • 副業 at 株式会社オクタウェル ◦ ヘルスケア系スタートアップ ◦ PHP, Laravel,
AWS Lambda (TypeScript), CircleCI 等
スタートアップは Rails を使うべきか
結論
好きなフレームワークを 使えばいいと思う
2018 年における Web アプリケーション • フロントエンドも含めて作り込まれていて当たり 前 ◦ SPA, SSR,
PWA... • フレームワークにはフロントエンドの開発も含め た機能セットが求められる • 一方でサーバサイドでは API だけで十分、とい う領域も増えてきた
そんな時代における Rails • 時代に合わせて進化を重ねている ◦ Asset Pipeline (Rails 3.1~) ◦
Webpacker (Rails 5.1~) ◦ API モード (Rails 5~) • 基本的にはフロントエンド・サーバサイドともに いい感じのデフォルトが提供されている ◦ Rails is omakasae (2012)
Rails is omakase の逆の側面 • Rails のやり方が気に入らなければ Rails を使わ なければ良い
◦ フロントエンドは Babel, Webpack, TypeScript のビルド環境を自分で整えて ◦ サーバサイドは Go の net/http で手書きの Middleware と共に • 自分で選んで自分で作っていく (大変ですね...)
2018 年における Rails • 相対的には Rails を使い続ける理由は減ってきて いると言える ◦ 単純にその他の選択肢が増えて、意味を持っ
てきた、という意味で • でも絶対的に Rails の価値が下がったとは言えな い (たぶん)
Quipper と Rails • 2012 には Rails を使い始めている (今年で 7
年 目) • MongoDB (というか MongoMapper) が足かせと なって 4.2 で止まっている... • Heroku, Deis を経て Kubernetes に • マイクロサービス化がまさに始まろうとしている ところ
Web アプリケーションの構成要素と寿命 • アプリケーションコード • インフラ・クラウド • 言語・フレームワーク・ライブラリ • データ
Web アプリケーションの構成要素と寿命 • アプリケーションコード • インフラ・クラウド • 言語・フレームワーク・ライブラリ • データ
<- たぶんこれが一番長生き
データさえちゃんとしていればなんとかなる • 枯れたデータストアをちゃんと選んで使う • ちゃんとメンテされる ORM を選ぶ ◦ または ORM
を使わず抽象化を必要最小限にと どめる • データのモデリングはしっかり考える
データさえちゃんとしていればなんとかなる • という前提を踏まえれば、極論好きなフレーム ワークを使えばいいと思う • 特に好みや技術的に特殊な条件がなければ Rails 自体は決して悪い選択肢ではない ◦ 本当にダメそうならその時方向転換すれば良
い
スタートアップが 選ぶべきインフラとは
Heroku はいいぞ
複数のスタートアップの人と話して感じたこと • AWS 利用率の高さ ◦ EC2 を手動で立てて git pull でデプロイしてい
たり ◦ ECS でデプロイの仕組みをめっちゃ頑張って 構築しようとしていたり • イケてなかった選定理由「投資家に言われたか ら」「知り合いの起業家が使っていたから」
複数のスタートアップの人と話して感じたこと • Heroku 利用率の低さ ◦ AWS に比べると Heroku を偉い人に通しづら い?
◦ ここを通せる腕力、または会社側に柔軟性が あると色々と良くなる • レイテンシをネックとしてあげるケースもある • プロダクトの構築・改善を最優先にすべきでは?
Heroku の良いところ • とにかくアプリケーションを立ち上げるまでが早 い! • 金でスケールできる • インフラとかコンテナのことを意識しなくて良い ◦
コンテナの偏りを直したりとか... • Review Apps, Add-on
Heroku の良いところ • 12 Factor App! ◦ サーバサイドアプリケーションにおけるアー キテクチャの養成ギプス ◦
これだけ守れてれば将来的にコンテナ化した り Kubernetes に載せること自体は全然難しく ない
おまけ: Heroku のレイテンシに関して • CDN を利用すればある程度改善できる (キャッ シュしない動的コンテンツでも) ◦ Edge
TLS Termination, Route Optimization, Dynamic Site Acceleration… ◦ Sinatra で 800 msec 程度が 500 msec 程度に ◦ 速くはないがそんなに悪くもない? (B2B サー ビスなら特に)
まとめ
スタートアップ期の会社にオススメしたいこと • フレームワークに何を使うかは些細な問題 ◦ データやモデルにこそ目を向けるべき • プロダクトの開発に集中するためにコストを使う ◦ Heroku はいいぞ,
Kubernetes は多分まだいい ◦ 他の PaaS でも楽できるならなんでもよし • 何をやる・やらないにしても理由づけを明確に ◦ 枯れた技術でもプロダクトをしっかり作れている会 社はそれだけで十分魅力的
エンジニアとスタートアップの関係性 • 働くならプロダクトに向き合えている企業 ◦ その分技術的負債を抱えていたとしても、自 分の知見で一気にレバレッジがかけられるか も ◦ 短期間・高単価で働けるチャンスもあるかも •
そういったことがあちこちで起これば業界全体の レベルアップにも繋がりそう