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トランクベース開発の導入で見えた DevOpsの技術・プロセス・文化との繋がり

トランクベース開発の導入で見えた DevOpsの技術・プロセス・文化との繋がり

DevOpsDays Tokyo 2024での発表資料です。
https://confengine.com/conferences/devopsdays-tokyo-2024/schedule

Ryota Kunisada

April 15, 2024
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Transcript

  1. トランクベース開発の導入に取り組んで • リリーストグルが無ければ ◦ 開発中の機能が他チームの開発に影響を与えてしまう • 小さいバッチサイズの作業が無ければ ◦ リリーストグルが活用されず プルリクエストあたりの変更量が大きくなる

    • 明確なビジョンと目的が無ければ ◦ 納得感が得られず、変革への動機付けができない 技術    プロセス  文化    技術・プロセス・文化が揃ってやっと導入できた
  2. タスク細分化ワークショップの進め方 1. UIデザインを見てどのような機能を作るのか確認 一番重要な機能はどこ? 2. 思いつく限りタスクを箇条書きで書き出してみる 型定義やリリーストグル追加などとにかく小さいもので󰢏 3. INVESTの法則を参考にストーリーとしてグルーピング 特に独立やテスト可能の意識

    4. ストーリーを優先度順に並び替え 何が揃っていれば最低限の実装で一通りの価値を検証できる? 5. ストーリーに更に細かくサブタスクを書き出してみる チケット作成する時もこの粒度を意識してみよう プロセス
  3. 全体でプルリクエストの数が増えてきた…! • 1日1回マージには届かないが、週にいくつかの機能開発プルリクエストが マージされるようになった! • ポジティブな意見 ◦ プルリクエストあたりの変更が少なくなったので コードレビューが楽に ◦

    はやくマージできるようになってタスクが完了 →ストーリーポイントが安定 ◦ プレビュー環境ではなくDev環境でテストできるためテストがスムーズに ◦ 社内での早期フィードバックが生まれ改善が早くなった! • ネガティブな意見 ◦ 他チームの変更を把握しきれず、別チームでのテスト時に 正しい挙動が把握しきれないなど、個人的には嬉しい悲鳴
  4. Four Keys改善チームの見直しを実施中 チーム名: Four Keys改善 目的: Four Keysを改善し、アジリティ高くリーンな       開発を実践できる開発組織になる

    活動内容: リードタイム短縮のためにトランクベース開発 導入支援、レビュープロセスの改善 チーム名: 開発プロセス改善 目的: フィードバックサイクル全体を改善し、 顧客により多くの価値を届けられるようになる 活動内容: 開発プロセス全体の現状整理と課題発見、   DevOpsケイパビリティの獲得支援 文化
  5. 今までの取り組みとDevOpsの能力の関係 文化 • 創造的な組織文化 • 仕事の満足度 • 学習文化 • 変革型リーダーシップ

    技術 • クラウド インフラストラクチャ • コードの保守性 • 継続的デリバリー • 継続的インテグレーション • 継続的なテスト • データベースのチェンジ マネジメント • デプロイの自動化 • チームのツール選択をサポート • 疎結合アーキテクチャ • モニタリングとオブザーバビリティ • セキュリティのシフトレフト • テストデータ管理 • トランクベース開発 • バージョン管理 プロセス • お客様のフィードバック • システムをモニタリングして的確な判断 • 障害の予兆通知 • 変更承認の効率化 • チームのテスト • バリュー ストリームでの作業の可視性 • ビジュアル管理 • 仕掛り制限 • 小さいバッチ単位の作業 https://cloud.google.com/architecture/devops?hl=ja