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[CNDT2023]イオンがKubernetesを採用してどうなった?

AEON
December 12, 2023
14k

 [CNDT2023]イオンがKubernetesを採用してどうなった?

CloudNativeDays Tokyo 2023のキーノートセッションです。
https://cloudnativedays.jp/cndt2023/talks/2078

AEON

December 12, 2023
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Transcript

  1. • 学習コスト • 有識者の不足 • 運用で直面する課題 o 定期的なアップグレード o リソースやスケール設定

    o モニタリング/オブザーバビリティ 組織的課題 技術的課題 • 組織体制、プロセス、フローは利点を 活かせるようになっているのか? • 銀の弾丸だと思っている謎の勢力 o 瞬間風速に耐える o 無限のスケーラビリティ
  2. • そもそもmanifest fileが構成管理されていないのだが? • kubectlによる温かみのあるリリース作業。もちろんExcel手順書もあった。 • latestタグ • requests/limits設定 •

    OOM Killed多発 → 開発チーム「再起動するんで大丈夫っス」 一方で... • 定期的アップグレードはちゃんとやっている(偉い) • マネージドサービスの選択により、運用負荷をある程度軽減できている
  3. Container Build Container Security Test Linter Check Diff k8s manifest

    Diff k8s manifest deploy Check after deploy Developer 課題: • deployは内部的にはkubectlapplyなので、リソース削除には対応できていない • クラスタ全体としては宣言型になっていない。 • 既存のものから引っ張り出したmanifest fileなのでtemplate化できていない
  4. • 学習コスト • 有識者の不足 • 運用で直面する課題 o 定期的なアップグレード o リソースやスケール設定

    o モニタリング/オブザーバビリティ 組織的課題 技術的課題 • 組織体制、プロセス、フローは利点 を活かせるようになっているのか? • 銀の弾丸だと思っている謎の勢力 o 瞬間風速に耐える o 無限のスケーラビリティ
  5. • 弊社のSREチームはPlatformerとしての側面も持ち合わせている • Terraform as a Serviceのような形でセルフサービス化を推進 • 開発チームのTerraform習熟度などにもかなりの差があり課題がある •

    より開発者が使いやすいPlatformの提供が求められている • 開発チームへ貢献し、信頼を醸成しながらPlatform構築と活用を推進していきたい • 引き続き足元の自動化、効率化を推進しながらゴールデンパスの整理と拡充を実施 • Internal Developer Portalを作成し改善のサイクルを回す
  6. Internal Developer Portal Software catalog API catalog Dashboard Knowledge Observerbillity

    Internal Developer Portal Other System Service Platform Developer Platform Operation Platform 要求 提供 開発者 Platform Platform Team 修正・改善 要望 ※構想段階のため具体的なアーキテクチャや利用サービスは今後要検討
  7. 結局どうなった?② • 当たり前だが、Kubernetesは銀の弾丸ではない • 現状Kubernetes導入による恩恵よりも課題の方が多い状況 • しかしKubernetesをはじめとしたCloud Native技術の導入や取り組みはゆっくりだが確 実に組織へ変革をもたらしている •

    素晴らしい技術を扱えるようになりたいというモチベーションは大事 • 弊社も道半ばだが、Cloud Nativeな技術スタックを中心に添え、よりレベルの高いSREや Platform Engineeringへのチャレンジをしていきたい