Lock in $30 Savings on PRO—Offer Ends Soon! ⏳
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
2048作ってみた
Search
akatsukinewgrad
March 05, 2021
Programming
0
2.1k
2048作ってみた
akatsukinewgrad
March 05, 2021
Tweet
Share
More Decks by akatsukinewgrad
See All by akatsukinewgrad
2023/1/25_QAテスター meet up!
akatsukinewgrad
0
150
成果発表資料.pdf
akatsukinewgrad
0
2.1k
広大なフィールドを気持ちよく駆け抜けるための技術.pdf
akatsukinewgrad
0
600
正規表現とReDoS.pdf
akatsukinewgrad
0
590
Unityで大量のオブジェクト_を吹き飛ばしたい.pdf
akatsukinewgrad
0
640
新卒2年目が思う1年目の学び.pdf
akatsukinewgrad
0
560
障害訓練の取り組みについて.pdf
akatsukinewgrad
0
730
7分でわかるアカツキゲームス
akatsukinewgrad
0
600
Bitcoinだけでスマートコントラクト.pdf
akatsukinewgrad
1
990
Other Decks in Programming
See All in Programming
dotfiles 式年遷宮 令和最新版
masawada
1
780
チームをチームにするEM
hitode909
0
340
生成AIを利用するだけでなく、投資できる組織へ
pospome
2
340
AtCoder Conference 2025「LLM時代のAHC」
imjk
2
490
WebRTC、 綺麗に見るか滑らかに見るか
sublimer
1
190
「コードは上から下へ読むのが一番」と思った時に、思い出してほしい話
panda728
PRO
38
26k
The Past, Present, and Future of Enterprise Java
ivargrimstad
0
120
Rubyで鍛える仕組み化プロヂュース力
muryoimpl
0
130
re:Invent 2025 のイケてるサービスを紹介する
maroon1st
0
110
堅牢なフロントエンドテスト基盤を構築するために行った取り組み
shogo4131
8
2.4k
AIの誤りが許されない業務システムにおいて“信頼されるAI” を目指す / building-trusted-ai-systems
yuya4
6
3.6k
Integrating WordPress and Symfony
alexandresalome
0
150
Featured
See All Featured
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
162
16k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
54
7.9k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
2.2k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
31
6.5k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
50
14k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
127
17k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
34
9k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
58
6.2k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
135
9.7k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
791
250k
Navigating Team Friction
lara
191
16k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
141
7.2k
Transcript
Akatsuki サーバサイドエンジニア 柴原 2048作ってみた
1/5 ⾃⼰紹介 • 名前:柴原 • 職種: 20新卒サーバエンジニア • 趣味:アイマス,コーヒー •
年齢:25歳(調査平均約34歳) • ブーム:お酒を飲みながら 友⼈とアイマスライブBD観戦
2/5 2 4 4 8 2 16 32 2 2
16 2048って? • 4×4のマス • 数字のタイル • 同じ数字同⼠が重なると ⾜し算される
2/5 2 4 4 8 2 16 32 2 2
16 2048って? • 4×4のマス • 数字のタイル • 同じ数字同⼠が重なると ⾜し算される
2 4 4 8 2 16 32 4 16 2/5
2048って? • 4×4のマス • 数字のタイル • 同じ数字同⼠が重なると ⾜し算される 2+ 2 = 4
2/5 2 4 4 8 2 16 32 4 2048
2048って? • 4×4のマス • 数字のタイル • 同じ数字同⼠が重なると ⾜し算される • ⾜し算を繰り返し 2048を作る
ということで 3/5
4/5 作りました!
終わり 5/5
6/18 ここで終わる 訳はない
キーワードは 「bpftrace」 7/18
キーワードは 「bpftrace」 7/18 このbpftraceで 2048を作成しました
キーワードは 「bpftrace」 7/18
8/18 BPFとは • BPF = Berkeley Packet Filter • UNIXでパケットキャプチャ・フィルタリング
を効率的にするために開発されたソフトウェア • Linux kernelにも移植されてます
9/18 BPFプ ログラム バイト コード bpf(2) 検証器 (Verifier) BPF sockets
tracepoints kprobes uprobes BPF map ユーザ プログラム read(2) bpfの全体像 ユーザ空間 カーネル空間
9/18 BPFプ ログラム バイト コード bpf(2) 検証器 (Verifier) BPF sockets
tracepoints kprobes uprobes BPF map ユーザ プログラム read(2) bpfの全体像 コンパイル ユーザ空間 カーネル空間
9/18 BPFプ ログラム バイト コード bpf(2) 検証器 (Verifier) BPF sockets
tracepoints kprobes uprobes BPF map ユーザ プログラム read(2) bpfの全体像 bpfシステムコール を利⽤してカーネル にロード ユーザ空間 カーネル空間
9/18 BPFプ ログラム バイト コード bpf(2) 検証器 (Verifier) BPF sockets
tracepoints kprobes uprobes BPF map ユーザ プログラム read(2) bpfの全体像 ・無限ループがないこと ・未初期化のレジスタを利⽤しないこと など安全性を検証している 検証器でプログラム の安全性を確認して ロード完了 ユーザ空間 カーネル空間
9/18 BPFプ ログラム バイト コード bpf(2) 検証器 (Verifier) BPF sockets
tracepoints kprobes uprobes BPF map ユーザ プログラム read(2) bpfの全体像 BPFプログラムとやりとりが必要な場合, BPFマップを作成し,BPFマップにアク セ スしてデータを読み書きして保存 ユーザ空間 カーネル空間
9/18 BPFプ ログラム バイト コード bpf(2) 検証器 (Verifier) BPF sockets
tracepoints kprobes uprobes BPF map ユーザ プログラム read(2) bpfの全体像 必要な場合はユーザ空間で取得 ユーザ空間 カーネル空間
検証器 (Verifier) BPF sockets tracepoints kprobes uprobes BPF map 9/18
BPFプ ログラム バイト コード bpf(2) ユーザ プログラム read(2) bpfの全体像 BPFプログラムをこれらのイベン トソースを使ってアタッチする ユーザ空間 カーネル空間
検証器 (Verifier) BPF sockets tracepoints kprobes uprobes BPF map 9/18
BPFプ ログラム バイト コード bpf(2) ユーザ プログラム read(2) bpfの全体像 イベントが発⽣すると,BPFプログ ラムが呼び出され,処理を実⾏する ユーザ空間 カーネル空間
10/18 ではbpftraceとは • BPFを利⽤したトレーシングツール • トレーシング処理を専⽤の⾔語で記述 • 主要トレーシング機能をサポート • カーネルトレーシング
• tracepoints, kprobes, kfuncs, perf event • ユーザプログラムトレーシング • uprobes, Userland Statically Defined Tracing
11/18 Bpftraceの⽤途 • Linuxカーネル内で何か問題起きた時 解析に有⽤で強⼒なデバッグツール • printfデバッグ的に使ったり • データを処理するコードを組み込んで, 統計を取るなど⾼度な分析が可能
12/18 bpftrace2048 • ゲーム操作の⼊⼒
12/18 bpftrace2048 • ゲーム操作の⼊⼒ • 盤⾯の表⽰
12/18 bpftrace2048 • ゲーム操作の⼊⼒ • 盤⾯の表⽰ • 盤⾯の値
13/18 ゲーム操作の⼊⼒ • キーボードドライバのイベント関数(kbd_event) • 本体に接続されたPS/2やUSBキーボード でないと動作しない
13/18 ゲーム操作の⼊⼒ • キーボードドライバのイベント関数(kbd_event) • 本体に接続されたPS/2やUSBキーボード でないと動作しない ssh環境でも動作させるために • kprobes(カーネル空間の動的トレース)を使って
pty_write関数(擬似端末への書き込み) にフックして⼊⼒を受け付けるようにした
14/18 盤⾯の表⽰ • 操作がされると盤⾯の状態が変わるため 変わる度に盤⾯を表⽰しなおす必要がある
14/18 盤⾯の表⽰ • 操作がされると盤⾯の状態が変わるため 変わる度に盤⾯を表⽰しなおす必要がある • perf(Linuxの性能解析ツール)のcpu clockの software eventにプログラムをアタッチし,
⼀定間隔で再描画している
15/18 盤⾯の値 • 毎回呼び出すためBPF mapに盤⾯の値を保存 • 再描画される時にBPFプログラム側から perf_event_outputでメッセージを出⼒ • メッセージを受け取ったbpftaraceプログラムが
ANSIエスケープシーケンス を利⽤して描画
16/18 デモ • 実際にお⾒せしよう!
17/18 実装についての感想(⾟い点) • 関数に分割できないの⾟すぎ • ループ回数の決まってないループは書けないの で⼯夫が必要になる • また,LOGのサイズをオーバーするためビルド しなおしたりする必要が出てくる
18/18 まとめ • 今回はカーネルで動作する2048を作ってみた • 制約はあるが,カーネルで動作するゲームは作 る事ができる • 他にも,遊び要素を含むものを作る事ができる (wi-fi強度を⽤いた楽器をbpftraceで作った⼈も
いる) • bpftraceの正しい使い⽅ではないので注意 ご清聴ありがとうございました