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あなたは何故コミュニティに参加するのか?

 あなたは何故コミュニティに参加するのか?

2025年6月27日(金) AWS Japan Community Leaders Meetup の Open Discussion でつかった資料です。

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Transcript

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    rights reserved. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. あなたは何故コミュニティに参加するのか?
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    rights reserved. ユーザーグループやコミュニティへ参加する理由・楽しさを言語化して他の人に 伝えることが難しいと感じてる人が多い。 1週間ほどのフィードバック募集期間で 38 のフィードバックをいただきました。 - AWS 3 - 専門支部 12 - 地域支部 23 ありがとうございます! 本質問の経緯
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    rights reserved. 本セッションの目的 37のフィードバックから、共通したワードや文脈をまとめて紹介し、 それらを、ご自身の「言葉」としてユーザーコミュニティの良さや モチベーションの言語化の参考としてください。 立場や目的はそれぞれ多様で、全員が理解・賛同・共感する「銀の 弾丸」はないようです。その時その時で適切な表現や行動をしめす ことが重要のようです。 3
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    rights reserved. 4 CSVデータの全体を分析した結果、以下の5つの特徴的な傾向が見られました 1. 技術的成長と学習への強い動機: 多くの回答者が、最新の技術トレンドやAWSサービスについて学ぶことを主要な参加理由として挙げて います。実践的な知識やベストプラクティスの獲得が重視されています。 2. ネットワーキングと人間関係の構築: コミュニティ参加を通じて、同じ興味を持つ他のエンジニアや専門家と交流し、人脈を広げることが重 要な動機として挙げられています。 3. キャリア発展の機会: コミュニティ参加が個人のキャリア成長につながるという認識が強く、スキルアップや新しい仕事の機 会につながる可能性が評価されています。 4. 楽しさと情熱の共有: 「楽しい」「面白い」という言葉が頻繁に使用されており、技術への情熱を共有できる場としてコミュ ニティが捉えられています。 5. 地域貢献と地方活性化: 特に地方支部の回答者から、地域のIT/技術コミュニティを活性化させ、地方のエンジニアを支援したい という思いが強く表れています。 これらの傾向は、JAWS-UGやAWS関連コミュニティが単なる技術的な学習の場を超えて、参加者の専門 的・個人的成長、ネットワーキング、そして地域発展に貢献する重要な役割を果たしていることを示してい ます。
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    rights reserved. 5 CSVの回答を分析し、特に消極的な参加要因や課題として言及されている内容から、以下の5つの理由が考えられ ます (1/2) 1.時間的・心理的コミットメントへの懸念 • 「仕事が忙しい中で参加する時間を作る必要がある」という時間的制約 • 「コミュニティに入ると何かしら貢献しなければならない」というプレッシャー • 特に登壇やLTなどのアウトプットへの心理的負担 (回答例:「仕事とは違う時間とのバランスが難しい」「コ ミットメントを避けたい」という文脈の言及) 2.知識・経験レベルの差による不安 • 初心者が感じる「自分には敷居が高い」という心理的障壁 • 「すでに詳しい人たちの中に入っていけるか」という不安 • 質問や発言することへの躊躇 (回答例:「知見のない人が知見豊富な場で質問するのは勇気がいる」といった 文脈) 3.所属企業との関係性の懸念 • 企業の機密情報や社内情報の取り扱いへの不安 • 社外活動に対する会社の理解が得られるかという問題 • 競合他社の人との交流に対する懸念 (回答例:「ビジネスや業務では」「会社という壁」という文脈での言 及)
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    rights reserved. 6 CSVの回答を分析し、特に消極的な参加要因や課題として言及されている内容から、以下の5つの理由が考えられ ます (2/2) 4.コミュニティの閉鎖性・既存の人間関係 • すでに形成されている人間関係の輪に入りにくい • 初参加時の「よそ者感」への不安 • オンライン・オフラインでのコミュニケーションの取り方の難しさ (回答例:「なじみのない人たちの中」 「既存の関係性」という文脈での言及) 5.具体的なメリットの不明確さ • 参加することで得られる具体的な価値や成果が見えにくい • 仕事や実務にどう活かせるのか不明確 • 投資する時間とリターンの関係が不透明 (回答例:「業務の必要性からではない」という文脈での言及) これらの障壁を下げるための施策を検討することで、より多くの人々がコミュニティに参加しやすくなる可能性 があります。
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    rights reserved. 7 フィードバック例) 参加を開始した当初と一番積極的に参加していた頃の目的は完全にスキルアップとキャリアアップが目的 でした。(中略) 実際にこれについては一定の成果があり、業務での障害対応でコミュニティで学んだこと が生きて課題を解決したり、新しい活動をスタートできたりしました。 一方で懇親会の参加などは結構苦痛に感じることも多く、一応、コネクションを作るために参加していま したが、運営側の内輪のノリについていけずに居心地の悪さを感じることが多かった記憶です。こちらは 技術の話がしたくてきているのにスピーカーを運営側が独占しており、一時参加者は知らない人同士で当 たり障りのない話をしていたたまれない、といった経験も多くしました。(中略) コミュニティでの会話や 飲み会は一定の知人もいて楽しさもある一方、過度なコミットを求めらると厳しいし、土日や休日は使い たくないなと思う気持ちは今もあります。 その後、興味のある技術スタックが盛り上がった時にそのコミュニティに参加し運営の手伝いをした(中 略) 参加を始めた頃はそれこそいろんなコミュニティに顔を出していましたが、今後は特定の自分の興味 に沿ったコミュニティに深く関わる方法をとるだろうと思います。 総じて、私にとってのコミュニティはあくまで仕事や自身のキャリアのための活動です。このような立場 らからすると、"楽しさ"や"居場所"としての価値は確かにありますし素晴らしいと思いますが、その点を 強調され過ぎると、目的との乖離を感じることもあるなと感じます。「"楽しさ"や"居場所"としての価 値」は家庭など別のところで充足しており、なんならそちらを優先したい気持ちがあります。ここまで書 いてみて「コミュニティはあくまで仕事のため」というスタンスに対しても一定目を向けると参加しやす く感じる人が増えるかもなと思いました。
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    rights reserved. マズローの欲求5段階説 8 生きるために必要な、食欲、睡眠欲、 排泄欲など生命維持への本能的欲求 経済的安定、健康、安全環境など、身の 安全や安定を求める欲求 他者との繋がりを求め、友人や家族、所属するグ ループの一員として認められたいという欲求です。 他者から認められたい、尊敬されたい、評価 されたいという欲求です。自己肯定感や自信 に関わる欲求。 自分の能力や可能性を最大限に発揮し、理想 の自分になりたいという欲求です。
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    rights reserved. マズローの欲求5段階説の各段階とコミュニティ参 加の動機・理由の対応 1.生理的欲求(最も基本的な欲求) 直接的な対応は見られませんが、技術力向上によ る収入の安定化を通じて、間接的に生理的欲求の 充足に貢献する可能性があります。 2.安全欲求 •技術スキルの向上による職業的安定性の確保 •最新技術のキャッチアップによる市場価値の維持 •人的ネットワークによるキャリアの安全網構築 •実践的知識の獲得による業務上の安定感 3.所属と愛の欲求 •コミュニティへの帰属意識 •同じ興味を持つ仲間との出会いと交流 •地域コミュニティへの所属感 •チームでの活動や協働の機会 •オンライン・オフラインでの継続的な交流 4.承認欲求 •登壇やLTでの発表機会 •知見の共有による他者からの評価 •コミュニティ運営への参画による貢献 •技術力の認知 •エキスパートとしての地位確立 •地域のリーダーとしての認知 9
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    rights reserved. マズローの欲求5段階説の各段階とコミュニティ参 加の動機・理由の対応 5.自己実現欲求 •新しい価値の創造 •イノベーションへの関与 •技術を通じた社会貢献 •地域IT産業の活性化への貢献 •次世代エンジニアの育成・支援 •個人の技術的な挑戦や成長 •コミュニティを通じた自己表現 10
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