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多品種デバイス展開におけるファームウェア開発戦略の再構築 / Refactoring Firmware Strategy for Multi-Device Deployment

登壇者名:柳田 恭成
登壇したイベントタイトル:多品種デバイス展開におけるファームウェア開発戦略の再構築
登壇したイベントのURL:https://levtechcareer.connpass.com/event/382742/

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Transcript

  1. 2026/2/26 多品種デバイス展開におけるファームウェア開発戦略 再構築 Copyright © Bitkey Inc. All Rights Reserved.

    /本資料に記載されている会社名、製品名、サービス名等 、各社 商標また 登録商標です。
  2. 柳田 恭成
 Kyosei Yanagida 
 2014 2020 株式会社東芝に入社 エンタープライズ向け SSD

    FW開発/テスト/保守、評 価用Linuxデバイスドライバ開発を担当 株式会社ビットキーに入社 FW担当として、様々な製品開発に携わりながら組織 改革を推進 2022 〜現在 FWチームマネージャーとして、新製品 開発、企画、 テストチーム 立ち上げ、メンバー サポートや育成、 採用活動など、多岐に渡る活動を行う Copyright © Bitkey Inc. All Rights Reserved. /本資料に記載されている会社名、製品名、サービス名等 、各社 商標また 登録商標です。
  3. 現在、事業展開している2つのプロダクト 現在は「暮らし」「働く」という2つの事業領域において、hubシリーズ(プロダクト群)をリリースし、 様々なステークホルダーに対して、プラットフォーム‧プロダクト‧サービスを展開しています。 フレキシブル オフィス オフィス テナント テンポラリーユー ス ビル(オーナー)

    ワーカー 不動産管理会社 マンション オーナー 管理組合 デベロッパー 居住者 暮らしサービス デリバリー会社 対象カスタマー/ユーザー
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  4. ビットキーが多品種デバイス展開をする理由 連続した体験 実現 個別 デバイス単体で なく、環境全体をアップデートするこ とでユーザー 利便性を最大化。自社製品だけでなく他社連 携製品も増やすことで、設備として エコシステムを構築す

    る。 物理世界へ 適合 あらゆる状況を「つなぐ」ために 、顧客 既存設備やインフ ラ、業界 商習慣に製品を合わせる必要がある。物理世界 ニーズ 多岐にわたり、多様な錠メーカーやデザインへ 対応 が不可欠。 https://bitkey.co.jp/newsroom/20260129/ より抜粋 他社連携製品 一例 自社製品 一例 Copyright © Bitkey Inc. All Rights Reserved. /本資料に記載されている会社名、製品名、サービス名等 、各社 商標また 登録商標です。
  5. FW 多品種戦略を牽引する「主役」 自社製品、他社製品ともに、FW 重要な立ち位置を占めている 開発モデル FWチーム 役割とミッション ビジネスインパクト 自社製品開発 企画段階から回路設計、システム構成まで主導し、

    開発プロジェクト QCDを最大化する。 ビジネスロジックを開拓し、新たな顧客価値を 創出。 他社連携製品 他社HWに自社FWを搭載し、各社ごと ハード差 分をFWロジックで吸収する。差分開発によるスピー ド展開を図る。 他社製品をビットキー 製品ラインナップに取 り込み、社会変革を加 。 プラットフォーム化 認証や通信スタックを抽象化し、多種多様な製品や 基板へ ポータビリティを確保する。 強靭な技術基盤 構築し、上記 2つ 開発モ デル QCDを支える。 Copyright © Bitkey Inc. All Rights Reserved. /本資料に記載されている会社名、製品名、サービス名等 、各社 商標また 登録商標です。
  6. 数十万台 「失敗 コスト」 重み 数⼗万台 市場不良が発⽣した際のコストは事業を揺るがす OTA(無線更新)の限界 ネットに直結しないスマートロックは、ユーザーがスマホを使わな い限り更新されない。OTAは銀の弾丸ではない。 いかに不具合を出さないかがとにかく重要

    物理世界の不確実性 設置環境、個体バラツキ、利⽤状況。 どれだけ上流で仕様を考えても、 それが現場で動いてくれるかは、FWの品質にかかっている。 ここを検証する⼒が組織の⽣産性を左右する Copyright © Bitkey Inc. All Rights Reserved. /本資料に記載されている会社名、製品名、サービス名等 、各社 商標また 登録商標です。
  7. Delivery重視が招く負 スパイラル 構 Copyright © Bitkey Inc. All Rights Reserved.

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  8. 泥臭い組織改革と文化醸成 🔥気合‧根性 🔥 「仕組みと再現性」 に徐々にシフト メトリクス評価 コードの定量的可視化 静的解析 ⾃動検知プロセスの導⼊ 徹底レビュー

    ⽂化としてのピアチェック 輪読会 知⾒の共有と資産化 Copyright © Bitkey Inc. All Rights Reserved. /本資料に記載されている会社名、製品名、サービス名等 、各社 商標また 登録商標です。
  9. 見えない品質と 戦い 〜FW専任QA 立ち上げ〜 度 メモリリソース ノイズ 温度 寿命 タイミング

    電波 セキュリティ 保守性 目に見える機能 ここを見ていかないと品質が上がっていかない →FW特化 専任QA組織を立ち上げ 組み込み品質 主役 、見えない『非機能要件』である Copyright © Bitkey Inc. All Rights Reserved. /本資料に記載されている会社名、製品名、サービス名等 、各社 商標また 登録商標です。
  10. 多品種展開 AIによるブレークスルー 製品数に⽐例して⼈を増やすのは、ベンチャーとして不合理。 →「少⼈数 × AI」に投資 Copyright © Bitkey Inc.

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  11. FW開発特有 難しさ - FW 実行環境 モノリシックであることが多く、機能間 結合度がゼロになりにくい - よって、属人的/局所的なAIによるコード生成 、システム全体を容易に崩壊させうる

    AI 価値を最大化するに 、組織的アプローチが必要不可欠 全体見えてないけど、 とりあえず言われた機能さ さっと作ったろ! - メモリ溢れ - タイミング違反 - デッドロック - 早期電池枯渇 - 不揮発メモリ寿命枯渇 - モーター回転角 誤差 - etc… 直接弄っていない機能が 簡単に壊れていく... Copyright © Bitkey Inc. All Rights Reserved. /本資料に記載されている会社名、製品名、サービス名等 、各社 商標また 登録商標です。
  12. 制約と境界 人間が引く 人間 新たな主戦場 「 AIに物理世界を教える」こと • Web/Appと違い、FW 物理世界(ハードウェア制約)と密結合している。 •

    AI 論理 専門家だが、物理 事情(メモリ、時間、電力) 知らない。 「情報 整理」がシステム崩壊を防ぐ • AIを隔離する で なく、全体像とルールを正しくインプットし、AI自身に判断させる 。 • データシート、アーキテクチャ、暗黙 仕様を、AIが読める「コンテキスト」に翻訳する。 • モーター サーボ制御、シビアな電池寿命計算、第三者知財を考慮した設計 最大 鍵 「制約 設計」 • 「〇〇秒以内に返す」「〇〇バイト以内で処理する」といった物理的な限界値を設計し、情報として与 えることで初めて、AI FW 世界で安全に機能する。 Copyright © Bitkey Inc. All Rights Reserved. /本資料に記載されている会社名、製品名、サービス名等 、各社 商標また 登録商標です。
  13. 部署横断で ドキュメント再構築 AI 精度 インプット 質で決まる(GIGO 原則) Copyright © Bitkey

    Inc. All Rights Reserved. /本資料に記載されている会社名、製品名、サービス名等 、各社 商標また 登録商標です。
  14. 「少人数×AI」によるエンジニア 役割 変化 効率化を突き詰めることで、エンジニア 役割が組織や世界観 建築家へシフトさせ、 マルクス 疎外から 脱却を図る Copyright

    © Bitkey Inc. All Rights Reserved. /本資料に記載されている会社名、製品名、サービス名等 、各社 商標また 登録商標です。 エンジニア 役割 1製品 機能開発 ⚙機能A ⚙機能B ⚙機能C ⚙機能D エンジニアが組織や製品群 アーキテクトを主導 する - どんな製品が必要? - 製品を組み合わせた世界観 どうなる? - これら 並行開発を成立させる仕組み /体制 ? https://bitkey.co.jp/newsroom/20260129/ より抜粋
  15. まとめ ビットキー 多品種デバイス展開戦略による価値提供を行うが、そ 中でも FW開発 価値創出 中核を担う存在である。 品質低下によるビジネスリスクが高い中、仕組みづくり、文化醸成 両面か らアプローチし、高品質とスピード開発を維持。

    これからさらなるジャンプアップをするために、我々 人海戦術で なく AIに よる効率化 手段に積極的に投資している。これ エンジニア キャリア、 人生をより豊かにするチャレンジでもある。 Copyright © Bitkey Inc. All Rights Reserved. /本資料に記載されている会社名、製品名、サービス名等 、各社 商標また 登録商標です。