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雑談は、センサーだった

 雑談は、センサーだった

登壇者名:しゅういちろ
登壇したイベントタイトル:スクラムフェス新潟2026
登壇したイベントのURL:https://www.scrumfestniigata.org/
登壇したイベントの登壇者URL:https://confengine.com/conferences/scrum-fest-niigata-2026/proposal/49826/em

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  1. 2 Copyright © 2025 Bitkey Inc. All right reserved. 0.

    好きな鳥 好きな鳥は? ひよこ🐣
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    問い 今日問いたいこと 雑談に時間を使うのって、 もったいないと思ったことありますか?
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    問い 正直に言います 私も、そう思っていました
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    自己紹介 しゅういちろ 2004.4 2024.7 中堅SIerに入社 SESで顧客先で常駐しつつ、実装から要件定義、 PMOなどを 経験する。大手金融機関の中の人だったこともあります。 パッケージソフトのSaaS化プロジェクトにて開発組織の立ち 上げ・スケールを実践し、自分の可能性を感じて転職を決意 ビットキーへjoin 2026.5 全てのエンジニアが幸せに、開発に集中できるようにするこ と(組織開発/技術広報) 社内のEMを支援する役割をしています
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    自己紹介 本日のお話 • 今日は、チームに関わったときの話をします • 最初は懐疑的だった私が、考えを変えるまでの話
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    どんなチームに、どう関わったか
  7. プロダクト 開発 ビジネス カスタマーサクセス部 営業部 営業開発部 WEBアプリ開発 モバイルアプリ開発 事業組織と横断機能組織のコラボレーションで運営しています 横断的プロダクト開発

    経営チーム / 横断機能組織 事業組織 プロダクト 開発 プラットフォーム開発 ビジネス 横断的リレーションシップ構築 コーポレート機能 ファームウェア開発 SRE‧CRE Data Analytics UI / UXデザイン コーポレートブランディング PR クリエイティブ デザイン 財務‧経理 / 法務‧知財 ⼈事‧総務 / 情報システム 採⽤‧⽂化醸成 CEO Office Board Member workhub homehub カスタマーサクセス部 事業企画部 営業部 プロジェクトマネジメント部 WEBアプリ開発 モバイルアプリ開発 QA‧テスティング プロダクトマネジメント プロダクトマネジメント ハードウェア開発 サプライチェーン
  8. プロダクト 開発 ビジネス カスタマーサクセス部 営業部 営業開発部 WEBアプリ開発 モバイルアプリ開発 事業組織と横断機能組織のコラボレーションで運営しています 横断的プロダクト開発

    経営チーム / 横断機能組織 事業組織 プロダクト 開発 プラットフォーム開発 ビジネス 横断的リレーションシップ構築 コーポレート機能 ファームウェア開発 SRE‧CRE Data Analytics UI / UXデザイン コーポレートブランディング PR クリエイティブ デザイン 財務‧経理 / 法務‧知財 ⼈事‧総務 / 情報システム 採⽤‧⽂化醸成 CEO Office Board Member workhub homehub カスタマーサクセス部 事業企画部 営業部 プロジェクトマネジメント部 WEBアプリ開発 モバイルアプリ開発 QA‧テスティング プロダクトマネジメント プロダクトマネジメント ハードウェア開発 サプライチェーン このチーム のお話です
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    どんなチームに、どう関わったか チームの状況 • ハイブリッドワークのチーム ◦ リモートとオフィスが混在 ◦ 非同期・同期コミュニケーションが混在する環境
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    どんなチームに、どう関わったか チームとの関わり • EMのサポートとして、社内の別チームから参加 ◦ チームに直接所属しているわけではない ◦ 外から見ている「支援者」の立場
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    既にあった「定期雑談会」
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    既にあった「定期雑談会」 チームが自分たちで続けていた場 • 定期的に集まって、仕事と関係ない話をする時間 • チームが自律的に続けてきた取り組み • 私が入ったとき、すでに文化として根付いていた
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    既にあった「定期雑談会」 最初の正直な印象 それでも、 チームが続けてきた経緯に敬意を持って、 まずは参加し続けることにした 「業務に直接関係ない話に時間を使って、 本当に意味があるのだろうか?」
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    発見 雑談が拾い上げた2つのエピソード • エピソード① リモートで発言しづらい • エピソード② ファシリテーション、難しいよね
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    発見 その前に、どれくらいの雑談か(雑談DBの議事録より)
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    発見 エピソード① リモートで発言しづらい • 普段思っていたことを、ぽろっと出た声で拾えた 「会議でさ、リモートだとなかなか発言できなくてさ …」 ※実際はテキストコミュニケーションについて話していました。
  17. 22 Copyright © 2025 Bitkey Inc. All right reserved. 5.

    発見 エピソード① その場で生まれた解決策 「挙手ボタンを使おう🙋」 • ツールにある機能だけど、使っていなかった • 雑談の場で出てきたから、みんなで聞いていた • 「やってみようか」がすぐ言えた ✅小さな困りごと × すぐ試せる改善
  18. 23 Copyright © 2025 Bitkey Inc. All right reserved. 5.

    発見 エピソード② ファシリテーション、難しいよね • 個人の悩みが、拾えた 「最近、会議のファシリテーションがうまくできてる 気がしなくて…」
  19. 24 Copyright © 2025 Bitkey Inc. All right reserved. 5.

    発見 エピソード② チームが自ら動き始めた その一言をきっかけに—— • 「わかる、私も悩んでる」 • 「じゃあ、みんなで一回勉強しない?」 ✅個人の悩み → チームの学びへ
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    なぜ1on1やレトロスペクティブではなかったのか
  21. 26 Copyright © 2025 Bitkey Inc. All right reserved. 6.

    なぜ1on1やレトロスペクティブではなかったのか 1on1との違い 1on1 雑談 話題の中心 目の前のタスク・課題 自由・ゆるい 視野 個人にフォーカス 自然と広がる 出てくる声 今困っていること 「そういえば…」
  22. 27 Copyright © 2025 Bitkey Inc. All right reserved. 6.

    なぜ1on1やレトロスペクティブではなかったのか レトロスペクティブとの違い レトロスペクティブ 雑談 構造 テーマ・フォーマットあり なし 声の出やすさ 言葉にしやすいことが出 る 言葉にならないものが出 る 雰囲気 改善モード リラックスモード
  23. 28 Copyright © 2025 Bitkey Inc. All right reserved. 6.

    なぜ1on1やレトロスペクティブではなかったのか 雑談は「センサー」だった 1on1やレトロスペクティブとは 違うレイヤーの課題を検知する仕組み • ゆるさが「そういえば…」を引き出す • 構造がないからこそ、 まだ言語化されていない声が出てくる
  24. 29 Copyright © 2025 Bitkey Inc. All right reserved. 7.

    チームと自分に起きた変化
  25. 30 Copyright © 2025 Bitkey Inc. All right reserved. 7.

    チームと自分に起きた変化 チームに起きていた変化 • 小さな課題をチーム自身が見つけて、 解決するサイクルが回っていた • 「言っていい場所がある」という感覚が育っていた • 心理的安全性の地盤が、雑談によって耕されていた
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    チームと自分に起きた変化 自分に起きた変化 「時間のムダでは?」と思っていた私が • 雑談の中に課題解決の予兆があることに気づいた • 支援者として 「既存の取り組みの価値を見出す視点」を得た • チームが積み上げてきたものの重さを、改めて知った • 経緯には敬意を
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    チームと自分に起きた変化 まだ雑談続けてます • 全員が毎回話せているわけではない • 雑談からの気づきをどう拾い上げ続けるか • ハイブリッド環境での会話の回し方
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    あなたへのメッセージ あなたのチームに、雑談の場はありますか? • ないなら つくる価値があるかもしれない • 話題ごとにAIを活用して議事録を残し、見返せるようにする • ハードル下げるために、話題ボックス作る • あるなら センサーとして育てていく価値がある
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    あなたへのメッセージ 明日から始められること 1. まずはチームの文化に乗っかってみる 2. 「課題のにおいがする会話」に耳を澄ます 3. 解決策を求めず、声を拾う場として場を守る
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    あなたへのメッセージ まとめ • 雑談は「ムダな時間」ではなく、課題検知のセンサー • 1on1・ふりかえりとは違うレイヤーの声を拾える • ハイブリッドワークでこそ、意図的に設計する価値がある • 支援者として、 既存の文化を尊重して観察することの大切さ