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Cloudflare AgentsとAI SDKでAIエージェントを作ってみた

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September 26, 2025

Cloudflare AgentsとAI SDKでAIエージェントを作ってみた

DevelopersIO 2025 Sapporoでの登壇です

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Sato Naoya

September 26, 2025
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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 2 • 佐藤 直哉(Sato Naoya) • 所属 ◦ クラウド事業本部サービス開発室

    • 業務 ◦ サーバーサイドKotlin、Next.jsを利⽤したアプリケーション開発を担当 • 表彰 ◦ 2024 Japan AWS All Certifications Engineers ◦ 2025 Japan AWS All Certifications Engineers
  2. Cloudflare Agents (Agents SDK) 6 • Cloudflare上でエージェントの開発に必要な基盤機能を提供してくれる JavaScriptライブラリ • エージェント内の状態管理や独⽴した実⾏環境が提供され、Cloudflareのイ

    ンフラ上でエージェントを実⾏することができる • 現在は、主に3つのエージェントを実装可能 ◦ チャットエージェント ◦ メールエージェント ◦ スケジュールエージェント
  3. Vercel AI SDK 7 • Next.jsの開発元のVercelが開発している、様々なLLMのプロバイダーを統⼀ 的に扱うためのJavaScriptライブラリ ◦ OpenAI ◦

    Anthropic ◦ Google Gemini ◦ Amazon Bedrock ◦ etc... • 各LLMプロバイダーのAPIを抽象化することで、LLMをプログラム上から簡単 に使うことができる
  4. 13 • Agents SDKのAgentクラスを継 承したクラスを作成 • onEmailメソッドを作成するこ とで、引数にメールのrawデータ が渡される •

    この関数の中で具体的なエー ジェントの処理を記述していく エージェントクラスの作成
  5. 15 • AI SDKのgenerateObject関数を 利⽤して、抽出した領収書のテ キストをJSON形式に変換 • schemaには変換するJSONのス キーマを設定 •

    プロンプトには先ほど抽出した 領収書のテキストを設定するこ とで、objectにスキーマに沿っ た形でJSONが返される 抽出した領収書のテキストをJSON形式に変換
  6. 16 • AI SDKのtool関数を利⽤し、 ツールを定義する • description: LLMがこのToolを 利⽤する際に参考にするための 説明

    • inputSchema: このToolを利⽤ する際に必要なパラメーターを zodで定義 • execute: LLMがこのToolを利⽤ した際に実⾏される関数。引数 にはinputSchemaで定義したパ ラメーターが渡される 経費登録Toolの実装
  7. 17 • AI SDKのgenerateText関数の toolsに先ほど作成したtoolを渡 す • promptには、toolを実⾏させる ための具体的なテキストを設定 し、先程抽出した領収書のJSON

    を設定 • 設定したtoolを必ず利⽤したい 場合には、toolChoiceに、 requiredを設定する Toolを利⽤して経費を登録