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_事務局修正3_02_世界へ発信する屋外周遊型XRテーマパーク開発プロジェクト___1_...

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  1. 目次 1. 事業概要 2. 活用する観光資源 3. 開発する技術 4. 事業スケジュール 5.

    実証内容とKPI 6. 実証結果の分析・評価 7. 考察と課題 8. 事業継続に向けた取組
  2. 3 1.事業概要 背景・ 課題意識 及び狙い 横浜は日本の近代文化発祥の地であり、観光においては、みなとみらい、赤レンガ倉庫、元町・中 華街などが近接して混在する有数の人気都市である。しかし、横浜では「コロナ以前インバウンド拡 大の時期でも訪日外国人宿泊者数が他都市ほど増加していない、宿泊者数が日本全体の1%未満、観 光消費額が少ない」ことが観光の課題とされている。そこで、地域の魅力をデジタルコンテンツを通 じて発信することで、地域の各観光スポットや商業施設での滞在時間の増加を促し、横浜地域全体で

    の消費金額の拡大を目指すことにした。 応募団体名 世界へ発信する屋外周遊型XRテーマパー ク開発プロジェクト 構成団体 (代表団体は★) • 京浜急行電鉄株式会社★ • 株式会社シナスタジア • KDDI株式会社 • 株式会社Psychic VR Lab • 株式会社角川アスキー総合研究所 • 株式会社サムライインキュベート • 横浜市都市整備局 実施エリア 神奈川県横浜市 赤レンガ倉庫前を始点・終点として、み なとみらい地区を巡るルートにて実施 事業内容 XRツアー実施のために必要な複数のソフトウェア開発やハードウエア改良を実施した。開発した技 術のテスト、実装を実施の上で、12月よりKEIKYU OPEN TOP BUS YOKOHAMA-NAKED XR TOUR を32回実施、829名に予約(新型コロナウィルスや雨天等の中止により379名の参加)いただいた。 約30分間のツアー代金4,000円は、バス日帰りツアーや水陸両用バス等の体験型商品、そして他のVR 体験プログラム等と比較すると高額の設定ながら、集客実績及び予約開始後の高い予約率により、消 費者の興味関心の大きさを実感した。 実証現場においても、顧客からの興味関心、走行エリア周辺内外からの企業の興味関心、技術の精 度などを確認することができた。そして次年度以降に、多くの地域の事業者を巻き込んだ形での事業 化推進の方向性を見出した。 *オープントップバスにXR技術を搭載した世界最先端の移動エンタメ体験を提供 し、地域の新たな観光コンテンツの創出に向けて取組みを実施した。 *XR観光バスツアーの体験内容を撮影できるAR技術を活用し、XRオープントッ プバスツアーの体験内容のSNS等での共有により、地域の魅力発信を促進
  3. 4 分野 <開発事業>【場所】 横浜市 赤レンガ倉庫前発着のみなとみらい地区を巡るルートにて実施 【技術】 高精度位置認識技術、XR 技術、指向性音声技術、自律走行技術 【コト】 鑑賞体験

    概要 オープントップバス運行ルート上の建物や施設をデジタルと融合させて鑑賞する。赤レンガ倉庫 を発着箇所として、様々な建物、とりわけ横浜らしい新旧の建造物など、周遊ルート上から眺める ことのできるリアル(実写の景色)とバーチャル(デジタルの観光情報)の融合体験やミラーワー ルドに完全に没入する体験を提供した。 技術的には、3Dセンシングにより横浜一帯のミラーワールドを構築し、デジタル観光情報・コン テンツを配置した。また、高精度位置認識技術・XR技術を応用することで車両の走行に連動した XR体験を可能にするシナスタジアの『Ride Vision』を活用した。 以下に本事業で実施したツアー概要を【活用した観光資源】の代表的な例を含めて記載する。 【赤レンガ倉庫】出発後、時空トンネルをくぐり未来のみなとみらいへとワープ。【よこはまコス モワールド】【パシフィコ横浜】【ランドマークタワー】【さくら通り】などがデジタルと融合さ れた世界に変貌。【YOKOHAMA AIR CABIN】や対岸から見る【大観覧車コスモクロック21】な どが拡張したかのように、街全体が未来の遊園地のような世界が広がる。【横浜市庁舎】【馬車 道】を走行しながら海中都市へ変化、海の世界と街が融合、やがて海中の世界のみ(VR)となり、 海中トンネルを抜ける。 クライマックスの【大さん橋】では、みなとみらいの景色に様々な要素が 融合し希望を照らす花火(VR)を鑑賞。 活用する観光資源の概要 2.活用する観光資源
  4. 5 3.開発する技術 知的財産戦略等 • オクルージョンについて特許申請検討中(弁理士と調整中) • Elastic Contents Development Toolについて特許申請検討中(弁理士と調整中)

    開発する技術の概要 技術名 技術の概要 特徴・新規性(場所・技術・コト) オクルージョン ※詳細はP6 移動体・屋外という特殊環境下でのオクルージョ ン技術を実現する。 ※オクルージョンとは、”塞ぐ”を意味する英単語 「occlude」で、手前にある物体が後ろにある物 体を隠す状態のこと。 空間認識によって現実世界の物体の前後関係を把 握し、物体の場所によってコンテンツの一部を隠 したり、表示させたりすることができ、XRで表現 されたものをより本物のように感じさせることが でる。 ・Self Occlusion(乗客の両手に対するおクルー ジョン) ・Passenger-Passenger Occlusion(他の乗客に 対するオクルージョン) ・Vehicle Occlusion(車両ピラーに対するオク ルージョン) ・World Occlusion(周囲の建物に対するオク ルージョン) Elastic Contents Development Tool ※詳細はP7 従来の「長年の勘と経験」によるガイディングの 「黙認知」の技術を用いて、交通状況毎に自動調 整された観光コンテンツを実現する。 ・一定の体験品質 ・ドライバー安全運転集中による高安全性 ・高展開性 PLATEAUとの連携可 能性調査 開発したPLATEAU連携機能およびその関連ツール はPLATEAUのGitHubリポジトリへプルリクエス トする事で開示を行う。 ・高精度三次元点群地図データとの位置合わせ ・XR映像内の未来都市や海底都市世界といった バーチャル空間データとして利用 ・周囲の建物に対するXR映像のオクルージョンに 利用 ・体験品質向上のために、元データより高いLOD にモデル加工し、世界観に合わせてテクスチャ等 演出面での加工を施した ・事業水平展開による効率化
  5. 8 2021年8月 9月 10月 11月 12月 2022年1月 企画・検討 プロモー ション

    実証 評価 4.事業スケジュール 全体編成検討 ★9/2 第1回協議会 アンケート実施 本事業における全体スケジュール 事業分野ごとに必要時に打合せ会適宜実施(運営システム関連:週1回 / コンテンツ関連:週1回) 各種広告制作 ★11/1 第2回協議会 駅貼り・中吊り広告展開実施 asobii横浜/PR TIMES掲載実施 角川アスキー総合研究所(Ascii) 掲載実施 アットヨコハマ広告展開実施 ツアー実施 ★毎週土日 計7日程(29便) LP公開 走行テスト 各種SNS(YDN/GDN/LINE/Instagram/Twitter)展開実施 インタビュー実施 全体評価 技術開発 コンテンツ制作 販売計画
  6. 9 5.実証内容とKPI 実証イメージ、実証風景 実証項目 実証内容 KPI ①体験の没入感 オクルージョン技術の開発 ・Self Occlusionの実装

    ・Passenger-Passenger Occlusionの実装 ・Vehicle Occlusion:誤差80cm(標準偏差)→10cm以内に ・World Occlusion:PLATEAUデータの連携可能性調査 ②体験の快適性 XRシステムの改良 ・同時稼働可能台数8台→40台に ・手動キャリブレーション要請回数6回→0回に ・露光調整機能により夜間の体験を可能に ③体験の安定性 バッテリーシステムの改良 ・エラー発生率30%→0%に ・連続体験可能時間2時間→8時間に ④XRバスの需要 オープントップバス横浜の稼働 率とXRバスの需要想定 ・実証実験中における稼働率50%を目指す (参考~既存のオープントップバス横浜の稼働率6.5%) ⑤XRバスの訴求 webマーケティングの実施 ・CVR(予約者/特設HP訪問者):4%以上 ・NPS(顧客ロイヤリティ指標):-10 実証事業詳細 ①体験の没入感不足⇒オクルージョン技術の開発 ②体験の快適性不足⇒XRシステムの改良 ③体験の安定性不足⇒バッテリーシステムの改良 ※各KPIに対する結果はP15に記載。
  7. 11 5.実証内容とKPI 実証イメージ、実証風景 ⑤XRバスの訴求⇒webマーケティングの実施 利用媒体 メニュー 掲載期間 実績PV数 ウォーカープラス ニュースタイアップ

    2021/12/17-2022/1/14 7,492 ASCII.jp レジャー&ショッピング 2021/12/16-2022/1/12 5,473 角川アスキー総合研究所により以下の媒体で展開した。
  8. 12 5.実証内容とKPI 実証イメージ、実証風景 ⑤XRバスの訴求⇒webマーケティングの実施 利用媒体 メニュー 掲載期間 インプレッション数 クリック数(PV数) クリック率

    Google ディスプレイ広告 2021/12/16-2022/1/20 595,374 3,047 0.51% Yahoo! ディスプレイ広告 2021/12/16-2022/1/20 3,357,877 3,504 0.10% LINE 広告 2021/12/20-2022/1/20 315,613 2,335 0.74% Instagram 広告 フィード、ストーリーズ 2021/12/16-2022/1/20 47,195 1,239 2.63% Twitter 広告 2021/12/16-2022/1/20 468,467 1,019 0.22% ▲GDN ▲YDN ▲LINE ▲Instagram ▲Twitter
  9. 13 5.実証内容とKPI 実証イメージ、実証風景 【参考】他PJとの数値の比較 利用媒体 掲載期間 インプレッション数 クリック数(PV数) クリック率 Google

    ディスプレイ広告 2021/12/16-2022/1/20 595,374 3,047 0.51% Yahoo! ディスプレイ広告 2021/12/16-2022/1/20 3,357,877 3,504 0.10% LINE 広告 2021/12/20-2022/1/20 315,613 2,335 0.74% 利用媒体 掲載期間 インプレッション数 クリック数(PV数) クリック率 Google ディスプレイ広告 2020/12/10-2021/1/10 2,405,401 4,636 0.19% Yahoo! ディスプレイ広告 2020/12/10-2021/1/10 3,035,042 5,271 0.17% LINE 広告 2020/12/10-2021/1/10 1,656,758 12,780 0.77% |本プロジェクト |日ノ出町フードホールに「横浜ジン蒸溜所」がオープン 考察 エンターテイメント関係における当社単独プロジェクトのサンプルはなかったため,近年SNS広告 を行った「飲食店のオープン時」のデータと比較をする。ジャンルが異なるため,インプレッション 数は劣っているが,クリック率にはほぼ差がなく,キラーコンテンツである“飲食”に引けを取らない 注目度の高さがうかがえる。 また旅行関連のGoogleディスプレイ広告クリック率は平均0.47%(※)となっており、本件結果と ほぼ同等の数値であった。 差 +0.32% ▲0.07% ▲0.03% ※出典:https://service.plan-b.co.jp/blog/ad/17190/
  10. 14 6.実証結果の分析・評価 実証結果 ・オクルージョン技術の開発については、Self/Passenger₋Passenger/Vehicle/Worldとも目標を達成した。移 動するバス車中かつオープントップの文字通り屋外という実績のない特殊な環境下であり、精度を向上すべきと 感じたことは否めないが、アンケートから参加者には概ね満足いただいたと認識する。インタビュー対応者から も従来無い技術について評価いただいた。 ・XRシステムの改良については、同時稼働可能台数17台の実現であったが、理論上は目標の40台を超過できる ことを確信した。手動キャリブレーションが2回発生したが、効率化により将来的には発生を無くすことができ ると判断した。また、露光調整を機能することで夜間の体験を可能とした。

    ・バッテリーシステムを改良、エラー発生率0.1%に抑制した。実証では活用できなかったが、今後はバスバッテ リーを活用する想定である。 ・㈱ネイキッドと連携して京急オープントップバスでの観光をリアルとヴァーチャルで楽しむXRツアー 『KEIKYU OPEN TOP BUS -NAKED XR TOUR-』を横浜・みなとみらいエリアにて2021年12月18日(土)から 実施した。販売開始直後の12月は85.2%、1月は99.5%と予想を遥かに上回る大幅な予約率を達成した。 分析・評価 ・集客力及び注目度はとても高いことが確認され、人々がXRによる新たな観光コンテンツを期待していることを 実感した。そして横浜という港湾や特徴的な建造物のある魅力的都市における新技術の融合は価値が高いと考え る。 ・オープントップバス利用のため天候不良の際には問題が生じた。また、ソフトハード共に機材に不具合の発生 もあり、運営面における課題も確認された。具体的には、全天候型の乗り物への転換検討、システムのさらなる 安定化、接触関係機器の充実化などを推進することが必要と認識している。 ・チケット代金を4,000円と設定したが、95%を超える予約率の観点、天候不良や「まん防」のリスクを軽視し ていたため(中止は10%程度と想定していたが、約50%が中止となった。)再考の余地があると認識している。 ・天候不良やシステム不具合発生時の対応も含めたオペレーション機能を強化しなければならない。 ・訪日外国人旅行者が事実上無くなっている状況にも拘らず、外国籍顧客も若干ながら増加が見られ、インバウ ンド観光客需要の将来的な可能性は確認できた。インバウンド好調期においても外国人宿泊客が期待通り拡大し ないことを課題とする横浜市における、効果的なナイトタイムコンテンツになりうると考える。インバウンド向 けプログラムの更なる魅力向上、インバウンド向けガイドの育成等が今後の課題である。 ・本サービス体験前後にみなとみらい周辺で他の観光消費活動がなされたことは利用者の声から届いたものの、 周辺の宿泊及び商業施設等と連携して、街全体での観光消費について明示的な促進や計測可能なレベルでの引き 上げはできなかった。他方、複数の宿泊施設や商業施設から今後の連携について相談を受けていることから、注 目度と人気度の高さから地域にも期待されるコンテンツになったと評価している。今後、地域の各事業者と連携 して事業を推進したい。 実証結果の分析・評価
  11. 15 6.実証結果の分析・評価 実証結果の分析評価(KPI) 設定したKPI 達成状況 結果と考察 Self Occlusionの実装 達成 乗客自身のハンドオクルージョン・トラッキングを達成。乗客

    自身の手とその他の乗客の手の識別も高精度に実現 Passenger-Passenger Occlusionの実装 達成 達成したものの、精度にやや課題あり。顧客満足度への影響は 少ない。 Vehicle Occlusion:誤差80cm(標準偏差) →10cm以内に 達成 顧客満足度に充分な精度を実現 World Occlusion:PLATEAUデータの連携可能性調査 達成 XR体験満足度に寄与する効果的な利用を実現 XRシステム同時稼働可能台数8台→40台に 達成 本事業においては機材調達のCapabilityの制約から17台実現。 理論上40台可能な水準を実現。 XRシステム手動キャリブレーション要請回数6回 →0回に 部分的に達成 6→2に。キャリブレーションソフトウェアの更なる開発によ るフルオート化によって、更なる運用効率化を将来的に達成 可能 XRシステム露光調整機能により夜間の体験を可能に 達成 高ダイナミックレンジかつ低遅延な自動露光調整により、夜 間にも高い満足度を維持 バッテリーシステムのエラー発生率30%→0%に 部分的に達成 エラー発生率を0.1%にまで抑制 バッテリーシステムの連続体験可能時間2時間 →8時間に 達成 車体からの給電により更なる稼働時間増加を検討 オープントップバス横浜の実証実験中における稼働率 50%に 大幅に達成 販売開始直後の12月は85.2%、1月は99.7%と予想を遥かに 上回る大幅な稼働率を達成し、更なる増席・増便も検討 webマーケティングにより、CVR(予約者/特設HP訪問 者)を4%以上 達成と同評価 P11、12にて記載したwebマーケティングによるPV24,109 は訴求効果があったと判断する。また予約可能数が限られて おり、販売開始直後には予想より早く売切れた便が複数あり 予約不可であったことを想定すると、CVRだけでの評価は難 しいと考える。インタビューにおいてもweb広告閲覧を確認 できており、複数媒体を活用したwebマーケティングは効果 的だったと評価する。 webマーケティングにより、NPS(顧客ロイヤリティ指 標):-10 大幅に達成 アンケート結果による NPS +8.6(n=176)と高い評価をい ただいた。また狙った20~30代よりも比較的高い年齢層に高 評いただいた。
  12. 16 7.考察と課題 上手くいった点 要因(工夫したところなど) オクルージョン技術の開発 オクルージョンについての4つのKPIを達成。高性能XRデバイスを利用したことにより画像処理ハードルを下げられた結果、首尾よく開発でき たと考える。アンケート及びインタビューにおいて、技術に関心が高い方からは、従来の同様の体験での見え方と違うとの高い評価を受けた。 Elastic Contents Development

    Tool の 開発 従来の「長年の勘と経験」によるガイディングの「黙認知」技術を用いて、交通状況毎に自動調整された観光コンテンツの実現を狙い、テスト 段階で成功して実証に臨んだ。 インタビューでは走行のタイミングをその地点で見られるコンテンツ内容にズレが生じない完成度の高さを評価いただく方もあった。 PLATEAUとの連携 PLATEAUとの連携機能開発は、国土交通省都市局PLATEAUチームとの連携により奏功。本件を模範的に事例として日本各地へ波及する可能性 を感じている。具体的には、高精度三次元点群地図データとPLATEAUモデルデータを位置合わせすることで、XR映像内の未来都市や海底都市 世界といったバーチャル空間データとしてPLATEAUモデルデータを利用可能になり、映像制作コストの低減やより没入感の高い体験に仕上がっ た。また、周囲の建物に対するXR映像のオクルージョンに当たってもPLATEAUデータを利用し、高精度なオクルージョン表現に繋がった。 高い稼働率・注目度 販売開始直後の12月は85.2%、1月は99.7%と予想を遥かに上回る大幅な稼働率を達成し、更なる増席・増便も検討可能。キー局2社からのTV 取材も受け、高い集客力・注目度があることを確認できた。アンケートやインタビューにおいて、XRに関心の高い方は技術に対する興味から参 加した方も多くみられ、技術的な進展を評価された。他方、娯楽性においては横浜らしさのあるプログラムに改善すべきとの厳しめのコメント も複数あった。今後に観光商品として向上を図るには娯楽性を高める必要性を感じた。 地域への波及的効果 ツアー参加者の多くが前後に赤レンガ倉庫近隣又は横浜市内で食事やショッピング等の時間を過ごしたと聞いた。詳細な活動内容や消費金額ま ではヒアリングしていないが、本ツアーが人々を地域に誘引そして周遊と消費を生み出す効果があることを確認できた。 実証の考察と課題 上手くいかなかった点 要因(課題など)・改善点 予期せぬ返金対応 実証期間中、天候不良/システムの不具合/コネクターの接触不良など、ソフトハード問わず予期せぬエラーが発生し、返金対応が9.6%発生し たため、以下の解決策を講じる必要がある。 天候:全天候型の乗り物への転換検討,鉄道,タクシー,大型バス(非オープントップ)など,自社資産を活かした乗り物への転換検討 システム:さらなるシステム開発、処理落ちを起こさないPCの安定化,起動までの時間短縮,シンクライアント化による一元管理 コネクター接触:ハード設備の充実化,ゴーグルなどハードウェアの無線化,軽量化 XRデバイス調達の遅延 XRデバイスメーカーからのXRデバイス向けソフトウェア調達が予定より遅れた。本事業の技術的な進歩性の高さと、限られた予算制約から、 先方にとっても想定よりも時間を要したことによる遅延であった。また、先方日本支店と台湾本社では、販売代理と事業・技術開発の明確な役 割分担がなされており、販売代理機能以上の役割を期待されていない日本支店経由での開発交渉は、交渉アプローチそのものに問題があること が事業期間終盤で明らかになった。こうした観点から、国内に支店を持つ国外ベンダーとの開発交渉においては、一般に直接国外ベンダーとの 密な連携が欠かせないものと推察される。 事業デザイン上の課題 本サービス体験前後にみなとみらい周辺での他の観光消費を行なったとの顧客からの直接の声は届いたものの、街全体での観光消費を明示的に 促進・計測可能な状態には至らなかった。今後に向けて既に周辺ホテルや商業施設から連携の相談を受けており、各施設連携商品や販売チャネ ルの設定を検討する考えである。 チケット代金の妥当性検討 本件では4,000円で販売したが、予約率が好調であった点や、今後のコンテンツの更新頻度を鑑みながら価格設定を検討する。
  13. 17 8.事業継続に向けた取組 継続に向けた 取組方針 ① 電力供給源を“蓄電池”から、“バス本体のバッテリー”へ変更し、販売席数向上 ② 自治体等との連携・コラボレーションにより回遊性・体験付加価値向上 ③ 事業主体を“京急電鉄”から、“東洋観光(バス保有会社)”へ変更し、運営コストのスリム化

    ④ 法人広告収入やコラボレーションによる収益源の多角化 ⑤ PLATEAUとの更なる連携による、コンテンツ制作の低コスト化(国土交通省都市局PLATEAUチー ムとも協議予定) 必要(継続すべき) な体制 • さらなる商品提供の安定化 実証期間中、天候不良/システムの不具合/コネクターの接触不良など、ソフトハード問わず予期せぬ エラーが発生したため、以下の解決策を講じる必要がある。 天候・・・・・・・全天候型の乗り物への転換検討 システム・・・・・さらなるシステム開発 コネクター接触・・ハード設備の充実化 • 将来的なインバウンド観光客増加への対応 TV放送後、外国籍の顧客も若干ながら増加し、インバウンド観光客の将来的な需要が期待された。他 言語対応について今後強化を図る 具体的な取組内容 • 事業主体の変更と各社の役回りの確認、座組構築 バスのリース費や販売委託などのコストを低減するため、以下の役回りで再度座組を検討する。 東洋観光(株)・・・・・・・・・・・運営主体、商品販売 京急電鉄(株)・・・・・・・・・・・駅・鉄道広告 (株)京急アドエンタープライズ・・・添乗員派遣 • 地域の巻き込み 実証期間中、みなとみらいエリアに拠点を構える企業からお問い合わせを受けたため、同業種/異業種 問わず、相乗効果を見込むことができる。具体的には、スポンサー収入等直接利益を見込むことがで き、かつ周辺エリアの観光・消費につながるお得なクーポン券等の配布等、積極的に検討していく。 • コンテンツの検討 実証期間中コンテンツはマイナーチェンジを繰り返したが、長期間の運行に際して、コンテンツの抜 本的な入れ替え(シーズンを意識した内容等)についても検討していく。 次年度以降で予定している取組、方針